昨日の「一斉参拝」では学院長講話で私は結構時間を使って「SNSの使い方リテラシー」を指導している。そのような事案が判明したからである。本人が特定出来ないように配慮しながら、事案が判明したら「直ぐに指導をする」ことが重要である。今、私の頭の片隅にはスマホによる「生徒へのSNS規制をどうするか?」の課題がかすかにある。今朝の新聞もニュージーランド政府が16歳未満の生徒へのSNS禁止法案が議会に提出されたという。政府筋は「SNSは必ずしも若者にとって安全な場所ではないと認識し、対策を講じるべき時に来ている」と発言し法案を出した。隣国のオーストラリア議会では昨年11月に16歳未満の利用を禁止する法案が可決されており、このような動きが世界で今後どのように広がっていくのか?注視していきたいと思う。
本校でもSNSを使った生徒の問題行動が皆無とは言えないがその数は極めて微々たるもので対応への切迫感は全くないが、今後、オンラインカジノや薬物、出会い系、犯罪への巻き込まれなど心配すればキリがないし、最後は生徒への訴えと指導で少なくとも本校は対応できると現段階では信じている。ネット環境の完全フリー化とタブレット端末を渡せば、生徒は自由に操作し、わいせつ動画などを見る可能性があるとベテランの先生の中には心配する向きもあったが、現実には杞憂に終わっている。多感な若者がびくびくしながらそのような映像を見ることもあるだろうと私は悠長に構えている。「生徒を信じることも教育」である。
そのタブレット端末であるが、新高校一年生が購入した「クロームブック」は4月中旬には各生徒の教室に運ばれ、無事に開梱とログイン方法などの説明会が持たれた。中学生には入学式後、直ぐに配布が終わっている。機器の数は中高で1300台だから半端な数ではないが、グーグルは「最初に井戸を掘った本校」を優先させてくれ、新品が直ぐに送られてきた。接続は簡単な作業であり、高校生徒もなるとこのような最新鋭のデジタル機器でも「直ぐにモノにしてしまう」。中学生も負けてはいない。若いという事は素晴らしい。まず「デジタル機器に臆さない」。我々の世代は間違って操作するとその先に進めないという恐怖があるが彼らはキーボードを色々とタッチしながら簡単に操作を実践で覚える。