2026年3月25日水曜日

「言っても詮無いことです!」

 「私は本校の卒業生ではないが、本校のOB,OGを大切にしている積り」。それは本校の卒業生が社会に出て頑張って欲しいからとの「ただ一念」である。だからもう始めて9年になるが卒業生が20歳になったら「二十歳の集い~浪速に戻る」という企画ものを学校で実行している。卒業して約3年、大学の卒業前に「志を忘れず、我慢し、努力せよ」とばかりに高校生時代風に檄を飛ばし、社会は甘くないぞと語りかけ、卒業時の原点を見失うなと激励する目的である。学校法人が費用は全て拠出している。結構馬鹿にならない金額であるが、勢いのある学校になったのも「彼、彼女達が入学してくれたからと思えば安いものだ」と思って継続している。


 様々な思いに頭を巡らし、私でなければ出来ないような「岩盤突破」みたいなこともしてきたが、その中に「同窓会を解散」し、新たに「校友会」を組織化したことだ。私は名誉会長で予算を握っているからこそ出来た。同窓会の解体など普通の人にはそう簡単には出来ない。個別にやるのは一向に構わないが、学校が費用を出して関与するのは「もう止めたー!」と言って解体した。定年後の言わば「おっさんやじいさん」がやることも無くなり、「それでは同窓会にでも顔を出してみるか」と重い腰を上げられても今の時代感覚には合わないのではないかと言う思いが強いから踏み切ったのである。おっさんたちは同窓会を時間つぶしに、何か自分の利益になるような話は無いか、等々一部には「母校の為に何かをするのではなくて、母校が自分の為に何をしてくれるか」と考えているキライがある。

校友会は一般社会社団法人組織として会費制にした。年次で徐々に会費は上がるが若いうちは年間1000円である。当初は年間1000円の繋がりでしかないが、それでも繋がっている。大体同窓会になると会費を払っていない人が多い。社会的に相応の地位も収入もあっても母校に年間5000円の会費を支払わない人は結構多い。友人とキタで飲み歩くお金はあっても同窓会にはビタ一文、出さないから同窓会は止めて会費制の校友会にした。これで「すっきり」した。

 昨日はOBで府内の地方議員をしている先生が何十年ぶりに母校に戻って来た。私は時間が偶々あったからフルにアテンドして歓待した。間に立ってくれたのが長い友人でお世話になった人だから無碍には出来ないし、やはり議員さんには頑張って貰いたいからである。まだ若い議員で熱心に自分の町の教育問題を語る姿に好感を持った。「良かろう、応援してあげよう」と思った。卒業時のアルバムを見ると長髪で、それだけで高校時代のイメージをつかんだが、この先生、聞いてもいないのに「実は今まで同窓会費を1円も出していません」と恥ずかしそうに宣われた。

私はどう返答して良いのか、しばし苦慮したが笑って話題を変えた。卒業して20年、年齢が40前、地方議員に選挙で選ばれ、教育問題に関与する仕事に従事している今になって母校に行き、情報を得、お願い事もある目的であったが、冒頭、同窓会費を1円も出していない今までの人生を振り返ると、幾分辛い思いもあったのかも知れない。だから前述したように聞かれてもいないのに白状したのかなと私は思った。恥ではありません、そのような人は一杯一杯いますよと申し上げたいし、同窓会の体質がそのようになってしまったのが原因ですと私は口に出しませんでした。「言っても詮無い事」だからです!しかし正直このような場面は少し恥ずかしいねと感じました。