2025年11月28日金曜日

受験生もイチゴも干し柿も、「実りの秋」になるように!

 今朝現在で明日の「浪速中学校教科別受験対策勉強会」の参加者は昨年並みの人数になっている。これは「どうしても浪速中学に入りたい」と言う強い熱意を持っている受験生対象に勉強会を学校が行うものである。3科目受験と2科目受験の生徒を対象に本校教員が傾向と対策を講義するもので高い人気を誇る勉強会である。我々の視点はまず欠席率と受験生の実力であり、後は1月の本番まで具体的な企画はない。入試広報のK教頭は「良い受験生が来てくれる事を期待しています」と述べていた。 

又今朝の新聞記事では「2026年度大阪私立中高新入生納付金」が当然目に留まる。納付金とは入学金と授業料の合計数値であるが毎年毎年改定される。私立中学は88万5300円で対前年度13800円の増加、私立高校は86万6000円で対前年度16600円の増加であった。ちなみに「浪速中学も浪速高校も昨年度と同じで改定はしていない」。改定した学校は校舎改修、教育環境改善、人件費などが理由だが、詳細観ると各校とも知恵を絞って数値を出している。私は入試広報部のK教頭とK教頭補佐の3人Kで来年度以降の方針について議論した。高校はまだ耐えられるが中学は新品の校舎であり、負債も抱えていることから幾ばくかの納付金の増加を検討することにした。 


読書の秋、スポーツの秋、芸術の秋など、秋を表す言葉はいくつかあるが、「食欲の秋」という言葉がある通り、秋は食べ物が旨い季節である。中でも私は「実りの秋」が好きな言葉である。実りの秋とは「穀物や果実などの収穫が多くなる季節を表す言葉」と書かれているが、気候も穏やかなうえ、春から夏にかけて育ってきたさまざまな作物や穀物が収穫されることで、四季の中でも満ち足りて豊かな季節であるからと考えられる。これからやってくる寒く厳しい冬を乗り越えるためにも、「実りの秋」は大切な季節であり、このことは学校、特に私立の学校においても全く同じことである。今実っていなければ冬は寒く、春は楽しくはならない。

 本校には千早赤阪村に浪速中学校付属の「多聞いちごハウス」「多聞農園・果樹園」を有しており、中学校教育の一環として有効利用している。極端に言えば今日的子どもはイチゴは「スーパーにあるもの」としか捉えていない面が伺える。しかし自らハウス内に生っているイチゴを採り、口にして甘さと酸っぱさを感じることは教育的意味がある。柿には甘柿と渋柿があり渋柿が甘柿以上に甘くなることを知ることは十分教育的意味があると私は信じている。このような考えでこの施設を作り、今や私はこの農園で季節、季節の収穫物を採ることが楽しみの一つになっている。

12月クリスマスシーズンにかけて大きな甘いイチゴが収穫出来る。昨年良く出来たイチゴは今年も順調で12月クリスマス前ごろに今年の初収穫になるかどうか?収穫したら「中学1年生全員に一人2個づつプレゼント」する。又過日干し柿を吊るした。これが実に手間がかかる。皮むき、熱湯消毒、吊るし、焼酎による表面散布、もみもみ、これを数回行わねばならない。均一な固さと上品な甘さが期待できないのである。また時々焼酎を散布して消毒が必要など、とにかく渋柿つくりは手間暇がかかるが、それだけに上手く出来上げれば嬉しい。中学校1年の先生方が頑張ってくれた。その数は508個もあり中学の1年生へのクリスマスプレゼントになる。