大阪府立天王寺高等学校卒、大阪工業大学応用化学科卒、同大学院工学研究科応用化学修了
理事長・学院長Aroundを拝読して
“「思い」の系譜” 入試広報部 〇〇 〇〇
今年度の理事長・学院長先生のAroundにおいて、8月19日「何事も丁寧な対応、誠実な対応を!」、10月9日「京都大学 北川進先生 ノーベル化学賞への系譜」、11月5日「武家の商法?」の3つがとても印象に残りました。その内の1つ、「京都大学 北川進先生 ノーベル化学賞への系譜」は特に多く感じる所があり、理事長・学院長先生が行ってこられた学校運営と共通点があるのではないかという視点で考察させていただきました。
まず、“「そうか!確かに発明者発見者の頭脳と鍛えられた精神力が最初に来るがその背景にはその職場、研究所などの土壌、風土、師から弟子へ、教え子たち、仲間」等々「系譜」という言葉に代表されるDNAが有るのだと思った。日常生活ではあまり耳にしない言葉であるが、このような立派な業績は単に家系や血縁関係だけでなく、芸術や学問の流派、思想のつながり、様々な「つながり」が成果を生む事を表現する言葉の一つが系譜なんだと私は大いに頷いた。”の文章中に出てくる「つながり」、「系譜」について考察いたしました。
理事長・学院長先生のおっしゃる通り、様々な「つながり」がなければ、北川進先生であってもノーベル化学賞を受賞されるほどの研究成果を上げることはできなかったのではないかと私は考えました。また、「つながり」があるだけでなく、京都大学ほどの大きな組織で、様々な「つながり」でつながった研究グループの仲間と同じ目標に向かってベクトルを揃えられたからこそノーベル化学賞のような名誉ある賞を受賞されたとも感じました。大きな組織になればなるほど、皆のベクトルを同じ方向に保つことは難しいと私は思います。しかし、北川進先生は京都大学ほどの大きな組織でそれをやってのけられた。
ここで、本校視点で考えてみると、本校も理事長・学院長先生が行ってこられた学校運営により、皆が同じベクトルを向くことができていると私は感じております。「理事長・学院長Around」を拝読していると随所に理事長・学院長先生の教職員・生徒を思う気持ちをダイレクトに感じます。その「思い」からの活動であると皆が理解できているからこそ、同じベクトルを向くことができていると考えました。理事長・学院長先生のように北川進先生も研究グループの仲間や周りの人たちを思い行動されていたからこそ同じベクトルを向け、ノーベル化学賞のような名誉ある賞の受賞までなされた。理事長・学院長先生のように他者を思う気持ちからの行動を私も常日頃から心がけていきたいと思います。
次に、目標に向かって同じベクトルを向き続けるには「つながり」や「系譜」の他にも何か必要なものがあるのではないかという視点で考察いたしました。理事長・学院長先生が引用された読売新聞の記事によると、「若い人が常に世界を見て切磋琢磨していた。非常に高いレベルのグループにいて、プライドを植え付けられ、財産になった」と北川進先生はおっしゃったと書いてあります。北川進先生のお言葉の中にある「プライド」という言葉こそがキーワードであると私は考えました。師から受け継いだ「つながり」や「系譜」は研究者当人が師から「与えられたもの」であり、研究者当人それぞれが自ら自覚したものである「プライド」を併せ持つことにより、北川進先生の研究グループは目標に向かって同じベクトルを皆が向き続け大きな成果を上げられたと私は考えました。北川進先生の研究グループ同様に、本校も教職員全員が誰かのためになっていると実感し、「プライド」をもって働くことができていると私は感じております。
だからこそ教職員同士でミーティングをする姿を見かける中で、「受動的」ではなく「能動的」に皆が行動できていると感じました。これは、前述の理事長・学院長先生の教職員を思う気持ちが伝わり、その「思い」を受け継いだ教職員がまた、その「思い」を他者につなぐサイクルが構築されているからこそ浪速学院にいる皆から「主体性」を感じられるのだとも私は考えております。
最後に、「思い」は必ずつながり良いサイクルとなると私は信じております。本校で働かせていただく中で改めて実感できました。これからも「思い」の系譜を実現するために、私は入試広報部員として、理事長・学院長先生の浪速学院と教職員・生徒を思う気持ちと併せて、その「思い」が伝わった本校自慢の教職員・生徒たちのことも未来の生徒・保護者に「プライド」をもって伝えていきたいと考えております。また、さらなる発展を目指し、理事長・学院長先生から学ばせて頂いた「常若」の精神で「より良くするためにはどうするべきか」と常に考え、現状に満足せず歩みを止めない姿勢で、ただただ、ひたすら努力を重ねていきたいと考えております。




