2025年5月31日土曜日

3SとPTA総会

 今日は5月最後の日で31日土曜日、予定が一杯だ。まず早朝、高校1年生80人が宿泊合宿で多聞尚学館に向けて出発した。4月初めにオリエンテーションで多聞に行って以来初めての「本格的一泊二日の学習合宿」である。ハイレベルの学習で英・国・数の基本科目の勉強だ。「鉄は熱いうちに打て」ではないが、今から3年後に臨む大学進学を考え、その為の努力をさせる意志が当方にはある。あくまで勉強するのは生徒であるが、学校はそのように仕向けて行くのも責任である。今日は「Saturday  Something  Special (S)の日」でもあり、土曜日と言っても生徒は学校に来て自由に講座を選び、自分を高める努力をする。平日と土曜日の生徒の顔がまるで違うのは驚きで、何かゆったり、のびのびとした感じがすこぶる良い。 


来て頂いている代々木ゼミの有名な英語達人の先生は学校での講習が終えた後多聞に飛んで頂き多聞組にも英語の特別講習だ。このようにして教師とは一味違う先生から話を聞く事は間違いなく生徒への刺激にもなる。私は多聞行のバスで生徒を激励し見送った後、視聴覚教室の代ゼミ特別講習の講師の先生にご挨拶に伺った。合わせて三井住友信託銀行のかねてからお世話になっている方にもご挨拶に伺った。一コマ目は中学生にその後高校生に「今知りたい、お金のあれこれ」と題してお話して頂く。これも3Sのテーマの一つであり、学校は授業と言う本筋とこのような変化球を投げて進んでいっている。 



10時からは「PTA総会」があった。学校週5日制によって従来は午後2時頃からの総会が午前中に持って来られるようになったのも3Sの成果の一つだ。教職員の週休変則二日制に効果を上げている。総会のメインテーマは「6年度決算と7年度予算の審議」、そして「役員人事」であるが、全て満場一致で承認された。詳細に書けば総会は4部制で構成されており、4部では「高校の学年集会」になり、高校1年生は「2年進級時の進路選択説明会」、2年時は秋の「修学旅行説明会」、3年生は「進路説明会」に分かれている。このように本校は極めて密度が高くPTAとは連携を高めてスクラムを強化し、事業活動を推進している。 


今日は冒頭の理事長挨拶の時と第二部の終わりにPTA会長から「皆様へのお願い」としてお話があった。このような機会を使って学校やPTAは保護者に肉声で課題事項などを話していく。今日は私から、PTA会長から昨日衆議院で法制化されたオンラインカジノ問題や闇バイト、危険薬物使用、SNS使用によるネットトラブルなどについて学校の方針と立ち位置についてお話ししご協力を仰いだのである。生徒を護るためにも学校とPTAは常に生徒の為に連携良く頑張って参りたいと思う。今日は総会の決議を得た後、新旧役員の歓送迎会が市内のホテルを使って行う。年に一度のPTA役員と学校の管理職や幹部教員との懇親を深める日でもある。



2025年5月30日金曜日

大学キャンパスツアーと杉原愛子さんの話、体操競技NHK杯で優勝!

 高校3年生の大学進路先を決める段階が来ている。最終決断の時期はまだまだ先であるが大相撲と一緒で「制限時間」という時間帯があっても良いと思う。この制限時間内に「どこの大学にするか」を決めるのだ。良く使うフレーズだが、「行ける大学から行きたい大学」に行って貰いたい。そういう意味で今日は高3受験生の中でも国立大学や難関私立を目ざしている生徒が「志望する大学へのキャンパスツアー」に出掛けた。制限時間の始まりである。バス8台で9大学を選択した。勿論高校3年の担任で今日授業の無い教員や進路指導部員が同乗している。最も遠方は岡山大学である。 


他の大学としては名古屋工業大学、滋賀大学、三重大学、兵庫県立大学、奈良教育大学、大阪教育大学等で、私学は同志社他だ。このツアーの参加者は総勢200人の超えている今や本校進路指導部の名物行事になった。大体8時前後に学校を出て16時から17時頃には帰着の予定だから日本も狭くなったものだ。私は出発前のバスに乗って受験生を声高に激励した。希望の大学を見たからと言って入学は出来ない。束の間のバス旅行ではない。正門に建ち、大学の校地に足を踏み入れ、浪高卒業の先輩の話や大学側の話を良く聞き、「よし、絶対にここに受かるぞ!」との強い覚悟と最後の努力を誓って無事に帰って来い!」と言うと、全員が揃って元気よく「はい!」と応えてくれた。 

昨日はお昼前後に、4月24日に本校を訪問してくれたあの有名なアスリートが来られた。体操競技の2016年リオ、2020東京のオリンピックに出場した東大阪出身の「杉原愛子」さんである。あれからほぼ一カ月、彼女は大きくて重たい「NHK杯の優勝カップ」を持参して再訪してくれたのである。私もテレビで見たがあの床体操の見事さは感動した。跳馬、平均台、段違い平行棒の総合得点で見事なトップとなり、11月にジャカルタで行われる世界体操競技選手権大会で日本代表に選出された。ちなみに本校の皿田愛結さんも第18回アジアジュニア・第12回アジア体操競技選手権大会に杉原さんと共にジュニア日本代表の一人となった。最近の体操部の活躍は特筆であり、嬉しい限りである。 

杉原さんは優勝後、各マスコミなどからのインタビューが引きも切らず、ようやく落ち着いて昨日の訪問になった。私は少ないが本校の内規に拠る「お祝い金」をお渡しし、「昼食」をお誘いした。大切な人と共に同じものを食すると言う行為ほど幸せなことはない。所属しているアインス体操クラブの冨岡代表も杉原さんの専属コーチである大野先生も同席され楽しい時を過ごした。話題は今回の優勝パターンが例のない形であっただけに多くの方々を感動せしめたことに集中した。10年前に同じNHK杯で優勝し、10年間のブランクではないが、「内部充実」に努めて又競技場に戻って2回目の優勝すると言う行為は前例がないと思う。確かに優勝カップには杉原さんのお名前が刻まれていた。今度は10年ぶりに彼女の名前が刻まれることになる。 



是非とも世界大会で優勝し、最終的にはオリンピックを目指して欲しいと思う。そして時間のある時に本校体操部の外部指導者として生徒にご指導賜りたいと思う。芯が強く、自分を見失うことなく、志を持って目標に努力する姿を是非若い生徒に見せてやって欲しいと思った。世界大会の後、時間が取れた時にでも3Sを使って講演をして貰うべく調整するように顧問のS先生に頼んだ。浪速学院は今後とも杉原愛子さんを応援して参りたいと思う。

2025年5月28日水曜日

令和6年度決算理事会・評議員会 「浪速マジック?」

 今日は予定通り「5月評議員会、その後引き続いて行われた理事会の日」であった。「決算理事会」と言われ、企業でも経営側が年度決算を締めて確認し、それを「取締役会」「株主総会」にかけると言う手順があるが、これに似たように学校法人でも令和6年度の決算を評議員に全てを開示して「承認」の手続きが重要である。この後は後日監督官庁の大阪府私学課に決算書類を持参しご報告申し上げ、最終的に広く府民に開示すべく「学校の公式HPにアップ」する。 



決算書類他を詳しくご説明し、教職員の頑張りを声を大にして評価した。最後には大きな拍手の中で、満場一致、本日の提案課題は全て承認された。決算は理事長の1年間の勤務成績の評価と言っても良く、私は素直に安堵し、今の状況に身を置いていることを喜んだ。今日は又3年ごとの「役員改選の時期」であり、次期役員の顔ぶれが提案され、評議員に開示提案された。次の手順は6月定例評議員会で正式に機関決定され新役員が動いていくことになる。また本日は子会社の「(株)浪速教育振興(NEP)から提議された新事業」も異論なく満場一致で承認された。




これで令和6年度は蓋をすることになるが、最後に公的な公認会計士さんの評価の言葉を上げておきたい。 

監査報告(理事会)令和7年5月28日 公認会計士の◎◎です。 

いつもお世話になっております。まず、監査の結果、令和6年度の学校法人浪速学院様の計算書類は適正である旨をご報告申し上げます。

この度は浪速中学校新校舎の完成、誠におめでとうございます。

総工費〇〇億円でその設備借入金▲▲億円ですから◇◇億円の自己資金を支出したことになります。通常、◇◇億円もの自己資金が支出すると財務状態に歪(ひずみ)が入り、資金繰りに支障をきたすことになります。 

ところが、浪速学院様は新校舎建設引当特定資産を3.7億円取崩しただけで、残りの10億円は令和5年度と令和6年度の2年間の剰余金で賄っています。しかも、資金困窮時に減価償却引当特定資産に1億円の積立をされ、なお且つ、支払資金残高を2億円増加させる余裕ぶり、正に浪速マジックであります。 

年間●億~▲億円の剰余金獲得は、生徒数の増加と人件費のコントロールにあり、浪速学院の強みであります。

浪速学院様は純資産が令和6年度末で141億円であり、支払資金も7.8億円あります。令和5年度末では、純資産136億円で5億円増、支払資金は5.8億円で2億円増と、財産とキャッシュフローでは超優良で、〇〇億円の投資をされても、財務的に全く問題はありません。

新中学棟の完成を契機に、中高一貫の体制を強化され、益々発展されますことを祈念してご報告とさせて頂きます。


2025年5月27日火曜日

大阪関西万博を見に行きました!消耗しました!

 昨日「大阪関西万博」を一人で見に行った。消耗しました。こう言う場合、言い方が難しい。「視察」を使うほど思い上がってはいないし、「見学」ではこの年齢で学ぶと言ってもなーと言う感じだから。前から企画していたことで大分前からITに強いH事務長補佐の支援を得てチケットの入場予約までは軽くIT処理が出来たが結局パビリオンの事前予約は何処も取れなかった。日本館など5か所もトライしたが1週間前に「公式メッセージ」で万博協会から「今回、貴方はダメでした?」と来た。従って現地先着順を覚悟して西口ゲートから入った。11時の開場入場は簡単に行けた。QRコードをスマホの写真に撮っていたからそれをかざすと直ぐにゲートを潜れた。 


まず「大屋根リング」を下から眺め感心した。素晴らしい。エスカレーターで上に上がりリングを東側に向かって1/4周ほど歩いた。55年前の万博は結果として岡本太郎さんの「太陽の塔」が今に残ったが今回の万博ではこの大屋根リングが「レガシー」として残存させる話が出ており、まずこのリングの感覚を持ちたかったからである。確かにこの「建築物」は木造建築の良さと、柔軟さ等々、日本文化と発想力、そして「職人技」を十分感じさせるものだった。時間やパビリオンに興味の無い人は、このリングを歩くだけで「今回の万博に来た」との記憶と実感が例え50年後でも残るのではないかと感じた。


 
大好きなアメリカと言う国のアメリカ館などは優に3時間以上立ち並びながら、微動して入口に向かう長い行列が出来ていた。これを見ただけで「グターッ」と疲労感が体中に出たので諦めた。それでも歯を食いしばって丁度隣のフランス館は列が短かったから並ぶことにしたのだが、「もうやめよう、もう限界」とあくせくしながらも70分も並んで遂に入ることが出来た。フランスのエスプリが効いた粋なルイビトンデザインの館内や展示物はそれなりに良かった。私はビトンが好きなのである。もう並ぶのは勘弁と思い、列の短い先着順の館があったので「カタール館」に30分ほど並んで入った。理由は最近トランプ大統領に800億円近いボーイング製の飛行機をプレゼントした中東の超お金持ち国家カタールの展示を見たかったのが理由である。ただそれだけである。 


今回の大阪万博は既に「大成功」と言って良いのではないか、そのように強く感じた。会場が広いか狭いかの感覚は無いのだが、とにかく「人、人で一杯」だったことは間違いない。今朝の朝刊各紙は昨日の5月26日で開館以来来場者が500万人となったと報じている。協会に拠れば直近1週間で95万人であり、これは4月13日の開館第1週の65万人から約1.5倍に増えている。計算すれば最近では1日当たり13.6万人になるからもう十分である。目標数値との乖離などどうでも良い話で新しい飛行場を作りたい時に多めに利用客を入れ込むのと同じだ。今回の大阪万博は大成功だと思う。今後大阪、関西は変わって行くだろうと思った。

幼児、児童、生徒と子どもと年寄りが多い万博、ネット万博、デジタルに弱い人は行こうにも行けない万博、手続きが複雑でもうやめようと思わせる万博、場内に道案内や掲示板が少ない万博、お腹が空いても食べる場所の少ない万博、レストランが超満員の万博、お土産を買おうにも列に長時間並ばないと買えない万博、構内案内者が極めて少ない万博、とにかく歩け、歩け万博、長時間立ち並ぶ万博、外国人の極めて多い万博、等々今更言っても詮無い万博であるが、一生に一度(いや自分は2回だった)の万博は是非一度はトライされたらどうかな? 

浪速中学の全校生徒444人は6月〇〇日に引率教員29人と養護教諭1名でトライすることが決まっている。この手続きだけでITに極めて強いY教頭先生とN教頭補佐の先生から今朝ほど詳細な準備状況の報告を受けたが既に「疲労のお顔」をされていた。パビリオンは指定で「ガンダムNEXT FUTURE パビリオン」だと聞いた。本町駅からの乗る電車まで指定され、学校全体ではなくて学年単位で10時入場15時退場まで指定されている。全員がお弁当持ちで会場内は現金が使えないから「ICOCA」などのICカードにお金を入れて持たせると言う。とにかく大変だと言っていた。頑張って連れて行って欲しい。「良い仕事」だと思う。


2025年5月23日金曜日

「臨時ニュースを申し上げます。臨時ニュースを申し上げます。」

 今日は「塾長様対象の新中学校棟並びに授業のご視察会があった。場所は新校舎の6階ホールでとにかく「まっさら」で「眺め」が最も良い場所である。参加希望者が多く、我々もじっくりとご覧頂きたいので10時からと12時30分からの二部制とした。まず西田校長先生による「伝統と革新の浪速」と題してお話させて頂き、続いて新任のN教頭補佐が「新校舎での日常」と題し、最後に入試広報部K教頭が「令和8年度入試」で話は終えて校舎と授業のご視察に時間を多く配分した。3人の用意した資料とプレゼンはとても良かったと思う。 拍手が多かった。



お帰り前にはこの校舎の核心の場所である「ヤマタノオロチ」彫刻の場所で粗食ではあるが「お持ち帰り弁当」を和食と洋食に分けてご用意させて頂いた。本校の接遇のマニュアル通りであり、決して豪華ではないが気持ちを込めている。遂に本格的な来年度入試の準備作業が具体的に始まった。会場で司会役の入試広報部長から指名を受け、突然であったがご挨拶の時間が取れたので私は我々にとって極めて影響力の大きい塾長様であり、今後とも浪速中学校に対して全面的なご指導とご支援を賜るべく深々とお願い申し上げた。今後とも頑張って参りたいと思う。

 


ところで私は昨日の職員会議において、本校で初めての事案、極めて興味ある内容、それでいて微妙なテーマについて教職員に開示発表した。昨日のアラウンドでは触れなかったので今日少しだけ書いておきたいと思う。何故か自分自身が分からないが表現の方法として今の私の気持ちは以下のような感じである。丁度今年は先の「太平洋戦争開戦から80年」の節目の年を迎えているが、この開戦を国民が知ったのは余りにも有名な次のNHKラジオ放送であった。 

「臨時ニュースを申し上げます。臨時ニュースを申し上げます。大本営陸海軍部、十二月八日午前六時発表。帝国陸海軍は本八日未明、西太平洋においてアメリカ、イギリス軍と戦闘状態に入れり。」という中身である。最初の発表は、1941年(昭和16年)128日午前6時に行われた。当時、ニュースを放送するには政府の許可が必要だったため、「真珠湾攻撃」が開始された日本標準時午前0時過ぎで、政府から許可が下り、アナウンサーがマイクの前に座ったのは午前7時のことだった。 

これに似せて私は次のように内外に周知したい。

「臨時ニュースを申し上げます。臨時ニュースを申し上げます。学校法人浪速学院は5月22日、午後3時発表、本学院の持ち株会社である(株)浪速教育振興は近隣の焼き立てパン店名「136ベーカリー」を直接経営とすべく入手し、関係先と具体的な交渉状態に入れり」。

 

早い話、本校と共に歩んできたこの店舗の経営状況が「人手不足」もあって月曜、木曜と休業の止む無く、その他の日も早仕舞いの状態で、パンの製造販売個数や新製品の開発も停滞の一途である。このパン屋さんとタイアップして進めて来た「焼き立てパンの浪速」は新校舎以来の本学院の象徴でもある。しかし最近は本学院の戦略、戦術とも大きくかけ離れて来ており、私は「直轄経営に踏み切る決心」をした。既にPTAとの協議は始まっており全面的にPTAの協力を得て人材を投入する。本校の担当分掌は最も関係の深い「入試広報部」とし、9月浪速祭以降は新生「焼き立てパン、浪速ベーカリーショップ・ブル」の名前を掲げ内外に売り出していく。過日関係者を集め「キックオフのミーティング」を持ち、「私の覚悟」を話した。「この戦争に勝たねばならない。」この月末に持たれる理事会・評議員会に提議し正式に決めて参りたいと思う。



2025年5月22日木曜日

監事監査と職員会議

 今日は「28日の理事会・評議員会」に先立っての「監事監査」の日であった。法令に定められた極めて重要な監査であり、まず「会計監査」と「業務監査」がある。特に会計監査には手元現金の実査(専門用語)や預貯金の通帳実査、会計帳票類の整備状況などがメインで全て監査の会場に取り揃えて用意しておく。業務監査は法令指定されている訳ではないが自主的に私が始めた。今日は高校、中学の教頭から、分掌からは入試広報部と進路指導部が令和6年、7年の期首の状況等について資料を用意しご説明した。まず冒頭私が「総括報告」として全般に亘って学校全体の俯瞰と今後の方向などをご説明申し上げた。監事のお二人には何時も良く聞いて頂いている。 

監事2名の役員は本日の監査を行った旨と監査結果を書面にして纏め、28日の理事会、評議員会にて監査報告として発表される。最後の講評では私も再度部屋に入り、ご指導をお聞きする。今日の講評も最大限のお褒めの言葉を頂いた。加えてこれも私の判断で行っているのだが、28日の理事会には「公認会計士の先生」にもご参加頂き、法的専門家として会計監査の発表をして頂いている。


 
今日は日程調整で監事監査が入ったが、続いて「職員会議」があった。その席で私は5月決算の概要について教職員に概略を説明した。トップが学校の経営状況を特に5月の「令和6年度決算」に特化して話すのは、聞く側にとっても自分の勤務する学校が「安泰」なことを知ることは嬉しい話であり、何時も私は「包み隠さず」開示する。この姿勢は重要であり、私の基本的考えは、言ってみれば「理事長と教職員は契約関係」にあると考えている。私からすれば学校の先生は「高度専門職の典型的職業」であり、それに相応しい業務を執行して頂くことで給与を支払い生活の安定を図っている。契約と言うと日本では「何か変?」みたいな感じに受け止められそうだが、社会は全て契約で成り立っていると言っても過言ではない。ボランティアで教室に入って教壇に立って貰っているのではない。このような事を私は折に触れてお話する。組織の長の大切な仕事であり責任だと思っているからである。 


肝心の「令和6年度の決算」は最高の纏めをすることが出来る内容で、現在最後の確認と資料の作成を進めているが、私の「理事長概括報告」の冒頭部分は以下のように書くかも知れない。

“「キャシュフローも問題はなく、大資産家の学校へと変貌」

高校で1152人(25クラス)、中学で168人(5クラス)、合計1320人(30クラス)と言う大記録の入学者を得て、現在総在籍生徒数は3385人(81クラス)の超大規模校になった。今年だけの現象ではなくてここ3年連続右肩上がりの伸びであり、これらにより、前受け金収入が〇億円を超え、資金収支計算で収入が初めて〇〇億円の大台に乗った。減価償却引当特定資産繰入支出に〇億円の支出を行い、それでも〇.〇億円の翌年度繰越支払い資金が計上出来た。キャッシュフローとして財務上は全く問題無い状態である。又「純資産」は新校舎の基本金組み入れで141.1億円と(前年136.8、前前年132.6、前前前年128.1)となり、過去最高を更新した。この伸び率は極めて驚愕的数値であり、経営と教学のバランスが取れた学校の証明という表現を超えていると思う。それ位の資産の伸び率である。即ち現在の浪速学院は「資金(キャッシュ)もあれば資産(アセット)もある」超裕福な学校になったと言える。資産とは会計上の概念であり、基本的に何時でも換金可能な財産である。財産のある学校は強いのである。“

2025年5月19日月曜日

土砂降りの雨の中、小学生相手の中学校クラブ校外施設体験会

 心豊かな安穏の時期は過ぎつつある。遂に令和8年度入試に向けて具体的な広報活動が始まった。今朝ほど詳細な報告を受けた。今からこの先、10カ月間の「戦いの火ぶた」が切って落とされたというと少しオーバーか?でも私立学校にとって基盤は年度単位の入学者数であり、決して新記録狙いなどではなくて本校で花開く生徒に一人でも入学して貰うべく、本年度も入試広報部は頑張って欲しいし、学校法人は全面的に指導し応援して参る所存である。17日の土曜日は今年から一部中身を変えた「中学生向けのクラブ校外施設体験会」を「土砂降りの雨」の中であったが実行した。それにしてもすごい雨だった。 



硬式テニス、ゴルフ、サッカー、軟式野球部の4部としたのだが何と昨年の倍以上の生徒が雨の中にも関わらず参加してくれた。欠席率も少なく大変良かったと思う。詳細なレポートを見ながら私は「幸先が良い」と強く感じた。合わせて本校地の「中学校新校舎見学会」もその立派さに「驚嘆、感嘆」の声ばかりで、見学中に母親に「ここに行きたい」と大きな声で話している小学生が多かったとあった。 




今後の入試説明会で参加者にお渡しする「クリアファイル」も、誰のデザインか、承知していないがまさに「簡潔にして迫力ある出来栄え」で評判が良かったという。普通は竣工、竣功と書くが完成でも良い。最高の歓声はお土産の「焼き立てパン」をお渡しした時だとニコニコしながら教頭先生は言っていた。わずか2個程度のパンだが「パンを貰って」喜ばない人間はいないのではないか。パンで釣るなどの考えは全くない。雨の中、頑張って参加してくれた小学生に、お腹も少し減らしただろうからその補填に「おやつ」としてプレゼントした社会通念上、全く問題ない「本校の優しさ、誠意の印」だ。しかしパンの手配には結構気を遣っている。