2学期は始業式以来、極めて順調に飛行している。「良い雰囲気」である。私にはこの「空気感」が良く分かる。20年間、最も身近な所で見続けて来たから微妙な変化も感じる能力が身についた。今日は中学校來年度入試の「プレテスト事前講習会」の日で、本校受験を希望する受験生へのサービス業務であると言っても良い。本番のプレテストの前月に「傾向と対策」を実際の問題を使い特訓するのであるが、今年の参加者は昨年を上回った数が出ている。徐々にではあるが「浪速中学校の存在感」が高まっている感じがする。現場を回っても極めて良い雰囲気なのが嬉しい。とにかく先生方が頑張ってくれている。
中央教育審議会は昨日、次期学習指導要領について方向を指し示した。NHKは時間を割いて報道していたし、各紙も記事にしている。別途この問題はアラウンドに書く積りだが「学校裁量の拡大」「コマ数の減」「自由度アップ」等々、一言で言えば「多様性」がキーワードだと報じている。多様性とは今のはやり言葉で「ダイバーシティ」だろうが、本校は既に昨年から始めている。それが「Saturday Something Special (3S)」だ。学校科目に関わらず、又学校の先生からだけではなくて民間企業や塾、予備校の先生、大学教授や銀行マン、証券マン、あらゆる職種のその道の一流の方々から土曜日に自己選択で学んだり、自学自習を優先したり「生徒の多様性と主体性」に応じて学びの場を用意し実行している。このことがまさしく多様性である。我々は次期学習指導要領の数年前に既に実行しているのだ。
もう一つの重要な視点が「透明性と開放性」だと思う。特に私立は公立に先んじて法の縛りが薄い分、実施することは容易に出来る筈だ。従来からの「学校の塀の中は外部の人には見えない、分からない」では時代にマッチして行かないと考える。もっと地域に愛される私立学校であるためには学校の透明性と開放を進める必要があると信じている。一昨日私は浪速学院の「ファミリー企業のトップ」の方々を学校にお呼びし、今後の方針を具体的に述べご協力を仰いだ。皆さん、笑顔で「待ってました!」とばかりに賛同を得て、新しいステージに入った。
一流ホテルのレストランみたいな「天空レストランのフードコート」を生徒のみならず保護者や関係深い人々や組織体に是非活用して欲しいということである。その為に今回はファミリー企業の方々にお越し頂き、フードコートでの食事、焼き立てパン・ブルのパンの購入等々、ファミリー企業との「絆」を更に深めていく為にお願いをした。我々サイドが近づく度量と努力を怠ってはならないと思う。フロアには特別席も用意している。特に「クイックランチ」などは絶対にお勧めしたい。又私はこれらの方々の会社の何処かに「本校のポスター」を掲示して欲しい旨の希望も述べた。
これから先の混沌とした時代、少子化が益々進展していく時代に何と言ってもこれらのファミリー企業の方々こそ「頼りになる人々」である。私は最後に不遜であるが「皆さんを守る」とまで申し上げ、学校改革の更なる進展と新しい企画、実験を押し進めると話した。母体である本校が「グラグラ」していては駄目であり、しっかりとした存在感を内外に示すことのキーの一つが「ボリュウムの在る人気校」、そして「多様性と学校の開放」である。