浪中の全学年、総勢420人余りが大阪・関西万博の見学に出かけた。17日、昨日の蒸し暑い日で朝、8:30に学校を出発し、16:40には無事に学校に帰着した。引率教員は30名だから先生一人当たりの見守り生徒は14人になる。高校の海外修学旅行の数に匹敵する数値だ。中一からの出発だったから私は中学校等の前の点呼の様子を見て「グータッチ」で生徒を見送った。中学生は元気だ。それに「けれんみ」がないから可愛くて仕方がない。今朝ほど校長、教頭から詳細な実施完了報告を受けたが、会場は人人で一杯だったという。他府県を含めて他校の小中や高校生も多く見かけ、高校生は入場後は自由行動にさせていた言う。
移動が大変だったとある。大阪メトロあびこ駅から本町乗換で夢洲駅まで一本、全て協会からの指定である。報告書には多数の生徒を地下鉄で引率するのは、生徒の安全確保や他の乗客への配慮等、様々な点で注意が必要であり、「バスでの移動」が可能であればより簡易であったとある。「臨時便」の指定された「優先列車」であったが、複数の学校が乗り合わせている上に、一般の乗客も「強引に乗り込んで来たらしい。」中央線の毎駅ごと、一般客は降りるようにアナウンスが入るが降りる人は殆ど居なく車内は身動き出来なくらいの混雑だったとあった。
管理職の万博見学の印象は次のような総括だった。これが私には大切な情報である。生徒は思い思いの方法で万博を楽しんでいた。グループ単位であちらこちらの散策を行っている光景は良かった。又小さなカップのアイスコーヒーが1杯450円、小さなカップのアイスが700円、小さなキーホルダーが1個1500円程といった「万博価格」で、基準3000円のお小遣いでは、生徒によっては容易に買い食いやお土産購入等が出来なかったが、全体を通じて「生徒の喜びが伝わってきた」ため、準備に手間はかかったが実施して良かったと感じているとあった。本当にY教頭先生は準備に消耗するくらい大変だったがこのようなレポートは嬉しい。先生、ご苦労様でした。付き添いの先生方、お疲れ様でした。
その他「熱中症対策」を徹底したから体調不良の生徒も出ず、興味あるコメントは会場が円形の「大屋根リング」内の為、時間を掛ければ迷うことなく出発点に戻ることが可能なので、迷子になる生徒も出ず、学校が用意したレンタル電話に相談を掛けてくる生徒は少なかった。教員間のやり取りは日常的に学校で使用している「中学職員室」のチャットを有効活用し情報の共有を行った。先生方のレスポンスも非常によくトラブルが拡大する前に終息することが出来たとあった。文字情報がのこるので後からでも確認し、音声電話に比べ情報の共有が容易いとレポートにあった。さすがITに強い教頭であり、デジタル万博見学にはやはりICTが物を言った。このようなスマートな見学をする学校も多くは無いだろう。