長い冬が終わり、桜が満開の、暖かい春を迎えた喜び、そして今年一年の各地の繁栄・人々の幸福・五穀豊穣を祈り、全国の神社の社殿で「祭事」が厳粛に執り行われるのを「春季例祭とか例大祭」と言う。秋は秋季(例)大祭と言う。神社が毎年毎年執り行う極めて重要な祭事であり、神社神道の学校として、本校もこれらに準じて学院神社の春季例祭と秋季例祭は重要な学校行事となっている。本日はその春季例祭で、まさに「桜が満開」であった。伊勢神宮様から戴いた学院神社鳥居を挟むように立っている左右の桜は入学式ではまだ7、8分咲きであったが今日は満開であり、「祭主」の私は万歳をして今日の日を寿いだ。特別なこの日は「鼉太鼓や2台の神輿」も出して、例祭は滞りなく進み、ご斎行申し上げ終了した。
桜の満開は全校生徒3385人という膨大な生徒が揃う今日の日にとの神様のご意志だろうと私は感じた。市内の坐摩神社神職に拠るご斎行は何時もながら「きりり」とし、静かにそれでいて朗々とした「祝詞」の中に、新一年生高校1152人、中学168人を含めて、全校生徒総勢3385人の平穏と学業成就が高らかに奏上された。雅楽部と神楽部による「尚学の舞」は何時ものように荘厳に奏でられ本校独自の舞が奉納された。自前の生徒による雅楽部と神楽部の奉納は本当に誇り高い。例祭の後は生徒に「直会」の品としてノートブックが私を通じて神様から手渡された。その後「学院長講話」に移った。
最後に13日から始まる大阪関西万博のチケットを生徒全員に配布する段取りについて説明した。三井住友信託銀行さまからのお取り扱いで10000枚ものチケットを頂いた。生徒一人当たり3枚である。1月から小緊張が持続する毎日であった。特に中高の入学試験、在校生の大学進学、卒業式、入学式、そして昨日の合祀祭を経て今日の春季例祭まで神経を使う3カ月であったが無事に見事に完了したと思う。中学校、高校と二つあるから2倍分であるが素晴らしい教職員の頑張りで形よく収まった。しかしそれも今日で一段落となった。明日から学校は平常状態に戻り、5月連休まで徐々に回転数を上げて水平飛行に持っていく。