2025年5月14日水曜日

個性の群像

 5月の連休も終わり、学校は極めて平穏で安定した「水平飛行」に入ったという状態にある。教職員や生徒の中に「5月病」に罹ったという報告もない。中学3年生は修学旅行で明日屋久島から帰ってくる。20日から高校は中間試験、中学は27日から始まる。この時を選んで私は陳列物の整理を行った。基本的に私は何かを陳列するのが好きだ。何処かの片隅に「学校のアイデンティ」を発信する「これだ!」という陳列物を「ここだ!」という場所に設置するのである。まず「個性の群像」焼き物を新中学校棟の奥まったところに置いた。これは奈良の陶芸家辻村塊さんが作った傑作で長年保持してきたものを新中学校棟にプレゼントした。設置場所も変わったが個性の群像と命名した文には「それぞれが個性を放ち、天に向かって伸び伸びと育つ 平成28年7月」とあった。 




丁度昼休みということもあり中学生がのぞき込んできたので記念の一枚を撮った。学校と言う場所は元来「個性の群像」が集う場所である。個性が磨かれ、本物になっていく。その磨き作業が教育と言う営為であると思う。次に南海辰村建設さんが新中学校棟を加えて作ってくれた「全体の校舎模型」を事務室前フロアの定番位置に置いた。輝いている。ここは訪問者にご説明するには適した場所だ。又この場所に安置していた伊勢神宮からの開校100周年のお祝い品である織額「花鳥御鏡錦」は「大祓の詞」がある廊下の大きな柱に設置する為に位置決めをした。後日プロの職人さんの手で取り付ける。これで一連の作業は完了した。落ち着いた平常状態になった。 


鼉太鼓(だだいこ)、3尺大太鼓、左側には「学院神社」が見え、右には「大祓の詞」の額に挟まれた通路の行きつく先は理事長室である。この通路を私は恐れながら「浪速神道の道」と名付けたいと思った。全てがこの周辺に凝縮している。神聖であり、有難く、ここに来れば、ここを通れば、浪速学院浪速高等学校・中学校「建学の精神」に浸ることが出来る。