今日は11月4日、「一斉参拝」の日であった。学校は極めて順調に推移している。ところで私の市内の住居にはカレンダーが二つあって一つは今月の段階で最後の二枚となり、もう一つは一枚に2か月分が入っているものだから最後の一枚となった。まだ2枚あるほうが心も軽く、最後の一枚は何故かうら寂しい気がした。日時は流れるように進み、今年もあと2か月を切った。今年も様々な事があった。良いこと、良くなかったこと、さまざまに場面が変わって、今日を迎えた。今年もラストスパートに入ったと書きたいところだが、我々は何時も全力で走っている感じだからラストスパートと言う感じではない。年中、小さな山、浅い谷の峡間を急ぎ脚で駆けている感じである。
今日の学院長講話では「高校修学旅行の話」に少し時間を割いた。12日と13日に分けて10グループが世界に向けて離陸する。スペイン、フランス、イタリア(2班)、イギリス(2班)、オーストラリア、マレーシア・シンガポール、北海道、フィリピン(語学研修)で総勢900人を超える。この両日は北半球の空を浪速高校の生徒と教員が居る。私は所用が有って急遽スペインへの帯同を取りやめ、代わってI教頭補佐を当てはめることしにして今朝ほど発令した。急な海外出張命令で申し訳なかったが責任感溢れる先生故、初めての国であるスペインへの旅への団長サポートとして諸事を万全にこなしてくれるだろう。
そして今日の講話は本日から校内の一角に設けた「焼き立てパンの自動販売機」について説明して生徒の理解と協力を求めた。放課後部活動でお腹が空いた生徒へ格安パンの販売である。又ご両親やご祖父やご祖母さんへ「おじいちゃん、おばあちゃん、これ学校で焼いたパン、お土産です」と言って渡したらお正月のお年玉は倍増するぞと言って笑いを取った。特に米価は今後とも高止まりする可能性があり、週に一度くらいは弁当からパン食に切り替えたらお母さんは喜んでくれるかも知れないとも添えた。今私はこのようにして私立学校の強みを生かし、事業の幅を広げんと自ら先頭に立って努力している。6日は遂に本格的外販で「目玉の食パン」を120本売り出す。「神恩食パン」と「おかげ食パン」である。果たして結果はどうなるのか極めて興味深い。
今日の重要なイベントはもう一つある、「公開授業」であった。重要なものである。今日は中学校で教鞭をとっている数学のM先生である。鳳高校から和歌山大学教育学部に進み、小中高での免許を有している。又興味ある経歴は卒業後、有名な進学塾である「●●教室」の教室長まで経験している経歴だ。塾勤務の経験は決して無駄ではなくて必ず本校の生徒に役立つものとなろう。先の公開授業も大阪公立大学院の経歴で数学のエキスパートの先生であったが今年は数学の常勤講師の先生に人材が巡り合った感じだ。
両氏とも本校勤務が3年目である。授業は中1の単元として平面図形を取り上げ「デジタル教科書」を使った授業で大変興味あるものだった。図形の移動として平行移動、回転移動、対象移動と順次進め、デジタル教科書を使いこなしていた。付け焼刃ではなくて本当に使いこなしており、又机間巡視を多くとり、一人一人の生徒に向き合っていたのは生徒への愛情の現れだと感じた。本校で骨を埋めたいと力強く話してくれた。前向きに捉えたいと思う。