2019年12月26日木曜日

同じ「智彦」と言う名前の人物が・・・


今年も大詰めとなった。私は堺市美原区の工事現場「高天原スポーツキャンパス」に「浪速ベーカリーブル」の「焼き立てパン」30個を持って急いだ。昼休憩に間に合うように要は工事現場の人々への「差し入れ」である。私の経験でも初めての大規模造成であるが、ここには令和2年12月に、サッカー場、ラグビー場、アメリカンフットボール、陸上競技の素晴らしい運動場が完成する。このようなフルコートに豪華なクラブハウスを有する高校は日本全国広しと言えども本校だけではないか。

 
 
 


ここを請け負って工事を進めてくれているのは名門「日本道路」さんである。何と、何とこの責任者のお名前が私と同じ「智彦」なのだ。この智彦という名前はそうは多くは無いから私は最初に名刺を交換した時に驚き、それからは親しくなった。周辺の者に言わせれば「体形」も良く似ているらしい。第一期工事の「八咫烏庭球倶楽部」の工事でも大変に良い仕事をして頂いた技術屋さんだ。今回は「工事所長」に昇格されていたことも嬉しい。




来年は東京オリンピックの年だがこの年に我々も新しい競技場が持てる。嬉しい限りである。工事を安全に進めて見事に完成させて欲しいと思う。クラブハウスの建物は南海辰村建設さんにお願いすることも既に決定している。11億円を超える一大投資であるが、私以外に今意思決定できる人間は周辺にいない。それだけに私が元気なうちに造っておいてやりたいのだ。今年の年賀状の挿入画像はこのスポーツキャンパスを使った。
 

更にこのスポーツキャンパス完成後の構想「浪速アリーナ建設」だが、これまでは私が責任を持ってやらねばならない。神社本庁長老という職位にあり、尊敬し敬愛してやまない大阪天満宮の名誉宮司様は現在89歳におなりであるが、先日、お会いした時に「理事長はまだまだ、若い!最後までやってくださいよ。生涯現役ですよ!」と言われてしまった。やるしかない。


御代替りとなった今年も後1週間となったが、来年も教職員と心を合わせ目的と目標を見失わず、頑張って参りたいと思う。それでは皆様「良いお年をお迎えください」。

2019年12月25日水曜日

やったぞ!遂に「多聞果樹園・農園」が完成


遂に「多聞果樹園・農園」が完成した。ここにはイチゴハウス、柚子、ブルーベリー、リンゴ、シャインマスカット、ビワ、ザクロ、プルーン、栗、イチジク、ミカン、きんかん、サクランボ、梨、紅葉イチゴ、パッションフルーツ、柿等の果樹と農園が整備された「浪速中学校付属の教育施設」である。長年の夢であったが格好の土地を見つけ、地主のご理解を得て学校地として譲って頂いた。本校ではその昔、このような「芋栽培の借地」を有し、農業、植物栽培体験を中学校生徒にさせていたがそれを止めて今日に至っている。このことが私の喉仏に突き刺さっていた。

 
 


それが10年ぶりに我々の土地として千早赤阪村に所有できることになり、理事会の承認を得てこの度完成となったのである。大根やキュウリ、なすびなどの野菜も勿論栽培可能の広さである。今日的生徒は果物や野菜はスーパーにあるとしか思っていない。土地を耕し、植物が実って行く様子を観察し体感することは中学校1年生クラスには格好の教育題材である。学校の目的の第一は勉強であることに疑いの余地はないが、ただ勉強、勉強だけでは「楽しい学校」とは言えない。金剛山の麓の校外学習施設である多聞尚学館で学んだ後、友と仲良く、協力して作業体験をすれば、疲れた頭も休まり、心豊かになるだろう。

 
 


昨日、中学校の校長先生以下、主だった中学校の先生方がこの果樹園を事前見学に来て、想像を超えた大きさと立派さに驚いていた。看板には浪速中学校の名前のみで浪速高校の文字は敢て入れなかったのはこれを中学校専属とすることで利用促進を図って欲しいとの思惑もある。イチゴ栽培のビニールハウスには丁度大きくなった完熟のイチゴがありそれを食した先生方は「これは甘い!」と喜んでおられた。私は中学生がイチゴを茎から取って食する光景を浮かべるだけで幸せな気持ちになるのだ。

 
 



今日は今年の学校見学会の最後の日であった。何と浪速中学校の教育相談件数が前年度を上回っている。素晴らしい事だ。浪速中学校は教育力も高く、教職員のレベル、団結力も半端ではない。私は今後とも浪速中学校の隆盛の為に出来る限りの事をしていく積りだ。公立は義務教育として無償であるが私立中学はそういう訳には行かない。しかしその分、公立との差別化を図って私立中学校の素晴らしさを発信して行かねばならない。保守的な教育界であるが、徐々に私立中学校が認知されつつあることを私は実感している。

 


2019年12月21日土曜日

「楽しい学校、グッド・スクール」へと!


昨日で2学期が終わった。最も今日から冬季講習や多聞尚学館での校外学習が「目白押し」である。今朝、難関大学を目指している高3のセンター試験対応の特訓の為に多聞尚学館に向けて、24日までの予定で出発した。バスの中で激励したが、今一つ「高揚感」がなかったな。今の生徒はクールで、熱い校長と大分乖離しているのが些か残念だ。



しかし昨日で本業が無事に終わったと思えば「ほっと、一息」という感じだ。極めて順調だった。私はこの「2学期が終了した時の感じ」がとても好きである。1学期はとにかく新年度の離陸を上手くやることに勢力を使い果たす。2学期は浪速祭、海外修学旅行、そして何より「入試広報活動」だ。


来年度の飯の種をまく涙ぐましい入試広報部の努力は素晴らしかった。今はこれらが終わったことによる安堵感があるから良い感じなのだろう。最も今日も「校内見学会」があり、受験生が訪問してくるのでその対応もあり、これは来週も続く。3学期は卒業させ、大学に進学させ、そして高校、中学校の入試がある。緊張感の連続で気が休まる暇はないのが3学期である。学校というのは忙しい所だ。しかし面白い場所だ。

 
 
 


全教職員が一致協力して目標に向かって頑張ってくれており、本校の強みは全員の「ベクトル」が合致している事だと思う。これほどの武器は無い。特に大きな組織である高校入試説明会で私が最近強調していることは浪速の目指す学校とは「楽しい学校、グッド・スクールに向けて」である。「普通の良い学校」のことだ。卓越した学校、エクセレントな学校でなくとも良い。普通に使われる「良い学校ですね!」と言われることが殊の外嬉しい。

 

グッドスクール、その心は神社神道の精神を教育の礎に様々な行事や活動を通じ「思いやりの心」「感謝の心」「豊かな心」を育み、現代社会の急激な変化に対応しながら「生き抜いていく力」を養うことを本校教育の根幹に据えている事だ。その為にはまず「考える力」「判断する力」の基礎となる「学力と教養」が極めて重要であると考えているから、まず本校は「生徒の学力伸長」を図り、「進路実現」に最大限の支援を惜しまない学校でなければならない。単に大学進学だけの受験学校であってはならない。

 

私は「最高の教育環境」を提供するのが私立高校の拠って立つ所似であるとの強い思いから、本校で学ぶ生徒が「誇り」を持てる圧倒的な最高水準の教育環境を整備し、それを実現した。そして常にリフレッシュし続けている学校である。そして基本的に、学校は「楽しい学校」、「生徒が誇りをもてる学校」でなければならないと思っている。毎日、通学するのがワクワクする学校、友達と会うのが楽しい学校作りを目指している。これが=「 楽しい学校、Good School, 良い学校 」=なのである。

 

「学習支援」「部活動支援」「為になる学校行事」など、「生徒第一主義」を掲げ、とにかく「自由でウイングの広い、面倒見の良い学校」を目指し、その方向に向かって実現しつつあると自負している。だから現在中高の生徒数が2500人を超える学校に育って来た。大きな特徴は「授業料無償化」の動きもあり、「本校入学者の専願率が年々上昇」していることだ。



この3年間で17%の専願者の伸び率である。総生徒数の半分以上は「浪速で学びたい」と覚悟を決めて専願で入学してくれている。我々の責任は重い。私も入試説明会に参加してくれている受験生に言っている。


きみたちの輝かしい未来のために 「 楽しい学校、Good  chool , NANIWA」で良いスタートを切ろう!!と。

 

2019年12月20日金曜日

令和元年最後の職員会議



本日は令和元年最後の職員会議が行われました。理事長・学院長先生は非常に行事が多く、多忙な2学期を無事に終えた事は先生方のお陰であると慰労の言葉を述べられました。また、働き方改革を受けて、月1回の土・日連休の休日設定に関して、来年度からの実施に向けて3学期に具体的な制度設計に入ることを述べられました。さらに、来年度ICT教育をどのように実践していくか、令和5年に迎える創立100周年にどのような記念事業をするのか等々のお話がありました。最後に先生から教職員の先生方に「年末年始を有効に活用し、しっかりとリフレッシュをしてください。」と慰労の言葉を述べられました。(K

祝い金・激励金授与式





本日、祝い金・激励金授与式が行われました。
 
祝い金授与式
○放送部
 第11回古典の日朗読コンテスト
  京都府高等学校文化連盟会長賞受賞(全国2位相当)
  令和元年度全国高校生伝統文化フェスティバル
   伝統芸能センバツ公演 出演(古典朗読)
 
 3R2組 佐川 健生エルダン(さがわ たけおえるだん)

激励金授与式
○弓道部
 第38回全国高等学校弓道選抜大会
  団体の部 2T5組 笠井 建誠(かさい たつま)
       2T1組 朝倉 煕喜(あさくら ひろき)
       2N1組 鈴木 颯太(すずき そうた)
       2A1  竹田 悠真(たけだ ゆうま)
    代表 2T5組 笠井 建誠(かさい たつま)
 
男子個人 2T5組 笠井 建誠(かさい たつま)
 
○硬式テニス部
 第10回全国私立高等学校テニス選手権大会
  女子団体戦 2A3組 山口 美柚   (やまぐち みゆ)
       1T2組 川西 由芽   (かわにし ゆめ)
       1T2組 山口 花音   (やまぐち かのん)
       1T4  永田 侑那   (ながた ゆうな)
       1A3組 田村 陽    (たむら ひなた)
              1A5  鈴岡 蒼惟   (すずおか あおい)
       1A5  堀江 ちひろ (ほりえ ちひろ)
        代表 2A3組 山口 美柚   (やまぐち みゆ)
 
   男子個人戦 1T1  大久保 太陽 (おおくぼ たいよう)
   女子個人戦 1T2  山口 花音  (やまぐち かのん)

授与の後、理事長・学院長先生は「ベストを尽くして頑張ってください!!君たちが大健闘することを祈っています!!」と述べられました。(K

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2学期終業式








本日は2学期終業式の日でした。中高合同による神前奉告の儀を行い、続いて学院長講話が行われました。理事長・学院長先生は2学期を振り返えられ、何も問題なく、無事に過ごせた事に君たちを称賛したいと述べられました。また、新年の初詣には、近くの神社に是非参拝して1年間無事に過ごせた報告と感謝、そして来年も良い年であるようにお願いしてほしいと述べられました。また、11日よりSNSを全面解禁することを宣言され、それに伴う正しい使い方をするように力強くご指導されました。その後、中高分かれ、高校の部活動表彰伝達、善行表彰が行われました。先生は全生徒に対して、「年末年始は自分自身の事を振り返り、新しい年の計画を考えて過ごしてほしい。」、「令和2年も君たちにとって輝く年になることを祈念しています。」と最後を締め括られました。(K



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2019年12月19日木曜日

第9回浪速高等学校合唱コンクール








本日、高校1年生による第9回合唱コンクールが行われました。校長先生は毎年、この行事を大変楽しみにしておられ、何時も「歌声のこだまする学校は良い学校だ」とおっしゃられています。全17クラスとも非常にレベルの高い合唱で大変盛り上がりました。その後、教員による合唱が行われ、会場全体には大きな拍手が沸き起こりました。最後に、校長先生より表彰および講評が行われ、感極まったご様子でした。最優秀賞は1クラス、優秀賞は3クラス、奨励賞は2クラスで、賞状が手渡され、これらに加えて先生よりそれぞれの表彰クラスに16個、4個、2個と天空レストラン焼き立てパンの無料券が贈呈されました。更に先生はサプライズで、「校長特別賞として中高一貫のN1クラスに12個のパンを贈呈するー!!」と宣言され、生徒は大変喜び、会場は大いに盛り上がりました。(K

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「改正私立学校法」


17日の評議員会、その後引き続いて行われた理事会で極めて重要な議題は令和2年4月1日施行の私立学校法の改正についてであった。相当な資料を用意し時間をかけて議論、確認が行われた。ある評議員からも発言を求められた。「単に名誉職の役員とはならず、しっかりとこの学校の為になる役員でなければならない」という意味であった。まさに改正私立学校法の狙いに即したご発言であった。ご立派であられた。

 
 
 


今次改定のポイントは一言で言えば「ガバナンスの強化」の趣旨である。背景には大学や高校を含む私立学校を巡る不祥事の数々が起き、これらへの対応である。確かに大阪でも某私立高校では「学校の土地」を巡る騒動が毎日新聞記事に載っている。良く存じ上げている学校だけにそこで働いている教職員や生徒の気持ちを考えればいたたまれない気持ちだ。学校地を売り飛ばしてマンションを建てるなど「トンデモナイ話し」だ。

 
 
 


今次改正の主な事項は①役員の職務及び責任の明確化等に関する規定の整備②情報公開の充実③中期的な計画の作成④破綻処理手続きの円滑化であり、今後ますます役員への責務が問われることになる。本校では今次改正に伴い法令、寄附行為、内部規定、手続き等の見直しを図り、それを17日の評議員会、理事会にかけ最終議決した。これを憲法にして今後とも適切な運営を図って行く。教職員は教育と言う崇高な営為に没頭する職業である。それだけに学校の経営には「ついつい、うとくなる」のは仕方がない。

 

教育委員会組織の無い私立学校は評議員会、理事会がそれに相当する。それだけに学校の経営にあたる者は、心して当たっていかなければならない。理事長以下役員の使命は「その学校を未来永劫存続させ、そこに働く教職員に生きがいと生活の基盤を支え、そこで学ぶ生徒への幸福をまず第一に考え、経営資源の投入を決めて行く事」だと私は考えている。昨日東京の神社本庁長老、大阪天満宮名誉宮司様、本校の名誉理事長の寺井先生と懇談したが話題はもっぱら「私たちがこの世に居なくなった後の学校のこと」だった。20年後、30年後の本校は一体どうなっているのだろうか?