2023年11月30日木曜日

職員会議ー重大発表

 遂に11月も今日は30日、「晦日」となった。“かいじつ”と読んだり“みそか”とも言う。漢字はどちらも晦日だ。陰暦で、毎月の末の日で、“つごもり”とも言う。12月31日はご存知のように「大晦日」、実に日本語には味わいがある。「今日は職員会議の日」であった。会議の前にI生徒生活指導部長から分掌長として「本校の生徒生活指導上の課題」として前向きな素晴らしいプレゼンがあった。このように本校の職員会議に付随して時々教職員から抱えるテーマについて発表があり全員がそれを共有する。大変素晴らしい事である。 


冒頭私は12月5日に「賞与・一時金」を例年水準で支給することを表明した。年末故に従来の月額給与の〇ケ月分に加え、専任教職員には定額分して更に10万円を付与する。諸物価値上がりの状況だからもう少し支給額を上げてあげたいと思うが、今年開校100周年を迎え、来年は次の100年に向かっての元年となる。私はこのタイミングで「学校の形」を以下に述べる如く、「大きく変える施策」を鋭意検討中であり、又20億円の予算規模で新中学校棟が建設中でもある。来年はその資金調達として外部資金の導入もあり、今日行われた職員会議において私は具体的に経営状況を説明し理解を求めた。

 

本日の職会で私は極めて大きな、かつ「重大な発表」を行った。大正12年4月30日の開校から100年、実に様々なことがあったが歴代の管理職や教職員の働きで「今日の浪速」がある。「新時代を見据え」、総合的に考え、私はここ数年考えていた「学校の形」を発展的に変えるのは今だと判断し、本日初めて教職員にその概要を述べた。その中身とは: 

 1 学校法人浪速学院は明年4月1日に「(株)浪速教育振興」を設立する。

2  浪速高等学校・中学校は「学校5日制」に移行する為に様々な視点で検討を進めており、最終的には教職員の土曜、日曜の連続休暇を可能とする「週休2日制」を実現する。その為には時間割りの変更、(土曜日の授業取り扱い)、入試学校説明会の準備作業、土日のクラブ活動指導、又生徒、保護者のご理解を得る為の説明会等、多くの作業があるが、全員で課題を乗り越え、生徒、保護者、教職員にとって受け入れられる実現案を固め、「来年度の2学期から」移行すべく準備等を進めていることを公式に理事長から発表した。

3 このプロジェクトのチーム長は高校校長とし、副チーム長が中学校校長、事務局長に中学のY教頭、そして全管理職がメンバーとして今まで内部で基礎検討をしてきたが今後は「オープン」にし分掌長も入れた総員で実行案を制定するようにチーム長に指示した。全教職員が理解し、納得した実行案を策定するのである。

 

M常務理事主体で検討が一歩先に進んでいる新しく作る株式会社の「商号(屋号)」は「(株)浪速教育振興」とし、長ったらしいので英語名の略称を「Naniwa Educasional Promosion (NEP)」とする。名付け親は私だ。現在、会社概要を策定中であり、会社設立に必要な基本情報を決めつつある。会社を設立する上で必要となる「発起人」は会社設立の際に資本金の出資や「定款」の作成など、会社設立の手続きを行う人のことを指すが、理事長たる私が発起人である。資本金は100万円とし、設立時の発行株式の数は100株とし、100%学校法人が所有し、株券は発行しない。「新会社の本店」は現在の「至誠寮」の一角を改造しそこを充てる。「総則に定める事業」は現時点で15の細目に亘っており、基本的には学校法人は教育活動に特化した形とし、それ以外は新会社が執行するという形である。従って現在本校と直接お取引をしている法人や個人の方々とは原則、直接契約はせず、この新会社と協議して頂くことになるだろう。まずは「形を作り、徐々に魂を入れて」行く。「仏作って魂入れず」となってはならない。これは「教職員の働き方改革」の一環の中での重要な施策であり、初代代表取締役社長には現事務長のY氏に就任して貰う方向で考えている。

2023年11月27日月曜日

「本物に触れる」そして「競歩」の話

 先週の11月22日、浪速中学校では素晴らしい催しが行われた。「校内での芸術鑑賞会」である。文化庁の企画で今年の「文化芸術による子供育成推進事業」の対象校認定を本校は受けて3人の演奏家、芸術家が東京から派遣された。チェロの堤剛先生、バイオリンの吉村美智子先生、ピアノの菊野惇之介先生である。特に堤先生は大変に有名なお方で名実ともに日本を代表するチェリストで私もお名前だけは存じ上げていた。国際コンクールで数々の賞を得られ今でも世界各地から招かれている。2009年には天皇陛下御在位20周年に御前演奏を行っておられ、2013年「文化功労者」に選出された。「ウイーン市功労名誉金賞」など海外の褒章は数知れない。御年80歳を超えても未だ精力的に演奏活動を行っておられる。このような方が大阪の名もなき中学校にわざわざ御足を運んで頂き、生徒に「本物の音楽・音」を聴かせて頂いた。生徒の感動する姿を見て「我、感無量」なるは当然であった。 



その圧倒的存在感と自在に操り、奏でるチェロの音に生徒も引きずり込まれ、手もとにある全員の感想文に目を通したが、15歳前後の中学生にも「本物、良い物は直ぐに分かる」のである。3人の生徒の感想文をママ転記して彼らの感動が如何に凄かったか理解して頂きたいと思う。「初めて本格的な生演奏を聴きましたが想像以上に迫力があり、そして僕は初めてチェロを聴きましたがこんなに綺麗な音が出るなんて知りませんでした。」「チェロの音を殆ど生で聞いたことは無かったけど、急に強い波のような音が出てすごい心が揺さぶられた。」「プロの人の演奏を生で聞いたけど、本物のプロの人は技術だけではなくて音楽を通して思いを伝えたり、音楽を楽しむ、音楽の美しさを極めているのだと思った。本当に凄いかった。」等々であった。成長過程になる生徒には「生で本ものを見させる大切さ」がここにある。これが「教育」だと思う。この企画を実行した校長先生以下中学校関係者に深い敬意を表したい。 



話は変わるが「競歩」という運動競技がある。最近時々テレビで目にする機会があるが、あの「独特な歩き方」を見て少し興味関心があったが、まさか学校において身近なスポーツとなるとは思いも寄らなかった。競歩とは 歩く速さを競う陸上競技の一種で、一方の足が、つねに地面から離れないようにして、できるかぎり速く歩くことを競う競技であるが、最近とみに歩くスピードが衰えてきた私は過日全国チャンピオンになった女生徒に直接指導を受けた。まさか、まさかであったが高校2年生のOさんが11月10日に行われたJOCジュニアオリンピックU18陸上競技大会で優勝してくれた。日本オリンピック協会公認の競技会ですぞー。 


愛媛県で行われたこの大会は本校では長い歴史で初めての出場であったが女子3000mWで夏のインターハイで3位を競った他校の同じ高校2年生のライバルと最後まで並列してレースを引っ張り、最終周回で引き離し優勝したのだった。浪速高校に入学してから次々と大きな大会に出て記録を更新し、遂にJOC主催の大会で優勝を成し遂げた。「努力とその根性」が素晴らしい。父君が大阪陸上競技協会の競歩部門の強化コーチを務められており、その指導の下、日々トーレイニングを積んだ成果である。このように運動競技は特に指導者の腕前に拠るところが多い。私はクラブ顧問を通じて本人の希望を聞いて理事長褒章としてトレーニングコートを贈呈した。そして今朝、父君から丁重な封書のお礼状が達筆で届いた。「この親ありて、この子あり」である。

2023年11月24日金曜日

「諮問」「答申」「傾聴」「決断」「行動」のサイクル

 前回22日のアラウンド「厳父慈母たるゴッドファーザーみたいに」に関連して今日は私の仕事のやり方である「諮問、答申、傾聴、決断」のサイクルについて少し思うところを記してみたい。「諮問」とは校内の有力な人物などに対して「理事長から学校改革の特定のテーマを上げてそれに対して意見を纏め、報告せよ」の事である。この諮問を受けてそのグループや個人は「理事長の問いかけ」に対して答えること、意見を述べることが「答申」である。正直、一昔は「何でも一人で決めていた」ことは事実であるが、学校が進化し、テーマも複層的になって私だけの考えで執行するには私自身が慎重になってきている背景がある。 

私に最も近い傍で私を補佐し、見続けてきたM常務理事は過去16年間の「理事長が打ち出し、導入した政策が100%全て当たり、現在の浪速がある」と良く言ってくれるが、同時に理事長が現在次世代の核となる人物の養成に躍起となっていることも知っている。超絶したワンマン?が全てを仕切るのは課題解決に極めて迅速な方法であるが、それでは人は育たない。又局面が複雑になってきている中で一人の人物の政策決定はリスクが高くなってきているのも事実である。


 10月22日、私は中学のY教頭、高校のD教頭を部屋に呼び「浪速中学校に高校と同じく国際コースを設立」することに関して意見具申せよと申し渡した。そして丁度1か月後の11月21日に答申が出て来た。答申の中味は「中学段階では国際コースとして独立せず、中学校全体で国際化に関する取り組みを増強することにより教育力の底上げを図り、興味関心を集め、広く生徒を募集することにより、今後の入学者数の増大を図りたい」と言う内容であった。この具申に至った理由については資料や説明に十分書かれており、結論から言えば私はこの答申を「了」として受け止め、中学校に国際コースを設置することは現時点では考えないと結論を出したのである。答申した責任者の両教頭の力量を予てより高く評価していることもあり、信頼しているのである。 


この答申に対して「何やねん、この答申は?!」高校で成功しているではないか。海外の大学に直接進学する人数をもっと増やすために中学に国際コースを設置し、高校の国際コースと連結したら良いではないか。」と私は迫らなかった。自分で言うのも変だがここは私の「聴く力=傾聴力」だと思っている。傾聴力とは、相手が話していることを聞き、相手の表情や仕草、声などの要素も鑑みて相手の要望や彼らの思考をしっかり汲み取ることである。「聴く力」と「聞く力」は、一見するとあまり違いがないように見えるが、大きな違いがあると思う。それは「聞く力」は聞き取った言葉によって何か行動を起こすことは含まれておらず、あくまで言葉の意味を理解するにとどまるだけである。 

聴く力とは相手の言葉が含む意味を的確に察知し、その言葉にどのような思惑や意図が含まれているかを察知し、答申の中にもそれを聞いた理事長が一歩進んで「聴く力で次の行動を担保」しないと、諮問も答申も単なる「紙切れ」になってしまう。今回の答申にはしっかりと行動計画が書かれており、私は直ぐに高校と中学の国際関係の英語教師を部屋に呼び、指示をして具体的に行動した。この答申のやり方は「相手の意見を引き出す力」「共感力」「他者の意見を聞いてまとめる力」「会話を通して信頼関係を築く力」であり「人材育成」に合致した手法だと思う。


2023年11月22日水曜日

厳父慈母たるゴッドファーザーみたいに

 「厳父(げんぷ)」と言う言葉がある。きびしい父とか、厳格な父を言う言葉であり、基本的には他人の父を敬っていう語だと理解している。確かに私はこの法人に勤務する教職員に対して「仕事上、些か厳しい」かも知れないが、一方では「厳父慈母」という言葉もあって私は両方の役割も担っていると自負している。我が教職員に対して愛情深く接しているのは自信を持って断言できる。単に厳しいだけでは人は付いて来ないし、組織の目標など達成できる訳がない。浪速学院が未来も「盤石」でこの学校を通じて「教職員が学校人生での自己実現」が出来るように組織を前に前に進化させていくのが私の仕事であり責任である。私は単に「教職員の担ぐ駕籠」に乗っているだけのリーダーではない。「常に教職員の先頭」に立っている。「矢玉を受けているのは私」だ。ある人が私を「ゴッドファーザーみたい」と言ったがこの言い方には少しだけ満足している。組織の目標を定め、掟を作り、組織員を護り抜き、成果を適切に分配するのがゴッドファーザーの責任だとすればの話だが。昨日も教職員に配る積りの「干し柿」作りを始めた。合計400個程作る予定である。 

私も最早「後期高齢者」になっているが次の常務理事の年齢が61歳、中学校長が60歳、高校校長が57歳だから、私が「君らが“おぎゃ―”と生まれた時に理事長は高校2年生とか大学生だった」と言えば皆黙る。このフレイズは時々使い、効果を上げている。人生経験が違うのである。加えて長い民間企業経験があり、公立高校の校長を4年間経験し、今の浪速で16年、今本校で働いている教職員の実に90%は私が採用した人物であるから、確かに他人(ひと)が言うよう(?)に木村は絶対君主、超ワンマン、超絶した存在かも知れないが、「ところがどっこい」、そのような言葉に酔うほど私は甘くは無いし、全くの見当外れだ。とにかく「仕事、仕事・・!」「次なる目標は?」「彼は今何をしている?」「新しいものは無いか?」「けじめはつけたか」「文章は書けるか?」等々、朝は7時前に席に着き、夕刻に帰るまで「動きっ放し」の「多動症候群仕事人間」だから確かに部下は大変だろうと思う。 


理事長は部下の提言を聞かず、一方的に指示ばかりする人との見方をする人々は全くの見当違いで私の仕事の流儀は「部下に仕事をして貰う!」ことである。従って大切な事は「トップが自分の言葉で語る」ことが極めて重要である。「俺の目を見て悟れ」などはまやかしで、機会あるごとに「喋って語って又しゃべる」のである。人間一人でやることには限界がある。「優秀な人材を縦横無尽に動かし」、方向を決め、役割分担を定めて実行に移す、そして成果を評価し、分配や職位を公正に分け与えることが組織を動かす要諦である。本校では「働かない人」「動かない人」はとても窮屈に感じるだろう。そのような人は今は少なくなったが私はそのような教職員にも「チャンスを与え」、能力の範囲内で頑張って貰う努力をする。とにかく「何もしないで得をする人」が居ては困る。能力なりに働いて貰わないと困るのである。教員も事務職も、時に「ローテーション」で仕事を変える。そのようにして「自己の能力開発」を図って貰うのである。 


私の進め方は「諮問」「答申」「結断」「役割分担」「実行」「チェック」「再プラン」のサイクルを徹底して回していることだ。個人や、グループに対して命題を与え、(これが諮問)、彼等からの回答を待つ(答申)、そして私がじっくりと話を聞いて結論を出す仕組みである。そこには私の「聴く力」即ち「傾聴力」が問われている。次のアラウンドでは木村流の諮問,答申、傾聴力、行動について実例を挙げながら触れてみたいと思う。

2023年11月18日土曜日

学校の先生は「ホワイトカラー」?

 今日は18日土曜日、雨の中の「浪速中学校第二回目となるプレテスト」の日であった。新記録となった昨年と同レベルの参加者を得て安堵している。プレは1月の本番入試に先駆けて学校が行う「模擬テスト」みたいなもので受験生には本番並みの緊張感があるから、当然学校側も細心の注意が必要だ。8時からの朝礼に参列したが校長も、教頭も教務進路部長も良い言葉を使って教職員に「注意を飛ばして」いた。男女とも先生方は黒っぽいスーツに男性は白のシャツにネクタイ、女性の先生は白のブラウスで服装に全く隙は無く、完璧で見事であった。まさしく「ホワイトカラーの集団」であった。本校では私の方針であるが「ドレスコード」に厳しい。このような重要な学校行事の場合は尚更である。私立学校として生徒程大切な存在は無い。受験生と保護者に対する深い敬意をまず服装から示すのが浪速である。 



9時からは千早赤阪村に所有している校外学習施設「多聞尚学館」にて高3生の地歴・公民・倫理の受験対策で社会科教員4人の付き添いで生徒が出発した。何時も見送り、激励の言葉を贈るのであるが、ここでもまた先生方の服装を見たが、ホワイトカラーで立派であった。明日までの一泊二日の宿泊学習合宿だから「ラフなスタイル」でもと思うが校外に出掛ける時の生徒と教員の服装は制服で「パシッ」と決まっているのが本校である。遂、先日修学旅行で沖縄に日航で飛んだが、客室乗務員さんから「生徒さんも先生方も颯爽とされており、大変ご立派で、良い学校ですね」とわざわざ私の所に来て言って下さった。生徒や教員が外部の方から褒められるほど嬉しいことは無い。 



「ホワイトカラー」という言葉は今や一般的な言葉となっている。事務職や営業職、弁護士やプログラマーなどの専門職、医師などの研究職などといった、主に知的・専門的な職種に就いている人々を指す用語であり、由来は「白い襟付きのシャツ(White collar)」を着て仕事をするような職種に対して使用される言葉だ。我国では所謂「サラリーマン」と総称される人々の中にホワイトカラーに該当する人が多くいる。対照的な言葉に「ブルーカラー」という言葉があるが、違いは青の襟付きシャツを着て仕事をする人ではなくて、物の生産に直接かかわる製造業、現場作業をする建設業・農林水産業などが該当する。ワイシャツではなく、主に作業服を着て仕事をするような職種に対して使用されている。本校の教職員は殆どがホワイトカラーのシャツを身に付けている。私もカラーシャツや縞入り、ボタンダウンのシャツなどは学校では着ない。白一色だ。 

教師と言う職業は今の分類では間違いなくホワイトカラーであり、「社会的に極めて重要な尊い職業」である。しかしここで強調しておきたいのは教師と言う職業についている人間個人が尊いのではなくて、就いている職業が尊いのであって、ここを誤解する先生がいるとすれば、最早その人は先生ではあるまい。古来「藩校」と言われる学校の教授や師範、教導、町の「寺子屋」の訓導やお師匠様と言われていた時代から先生は社会的に尊敬されていた。一方「職業に貴賎なし」という言葉は江戸時代頃から生まれたように比較的新しい諺であるが、この言葉の背景は社会の進展につれて多くの職業が生まれて来て、そこに「職業による社会的地位の格差が生じ」、どんな仕事しているかによって人を差別・値踏みすべきではないといった趣旨で用いられる言い回しである。職業に格差などなく、職種に関わらず労働はすべて貴い営みであるが「人にものごとを教える」という行為に従事する学校の先生は「職業に貴賎なし」の概念を超越した職業だと私は思う。尊敬を受ける職業と言うより、「尊厳ある職業」と言った方が良いかも知れない。その「矜持」を持って欲しいと思う。まず姿形から入る事だ。さすれば自ずと「身を律する」ことに繋がる筈で、教師のシャツはまず「ホワイトカラーで決めよ!」。

2023年11月16日木曜日

上位職代行ということ

 高校の飯田校長にフリッピンに出張して貰っている。現地のパーペチュアルヘルプ大学で「高校国際コースの生徒が語学研修」にて頑張ってくれており、現地の様子見と生徒への激励を兼ねての職務命令業務であるが、この間学校では校長先生が不在である。生憎今日は遅れていた「高校2年生の防災避難訓練」が予定されており、この立ち合い視察と講評の役目が私に回って来た。通常なら二人いる教頭先生で代行出来るのであるが、結局のところ、校長の上位職である「学院長たる私」がすることになった。これは組織管理の要諦である「上位職代行」である。教頭は元来実行する側の責任者であり実行した側の人間が講評するのも筋の通らない話であり、まして高校校長は理事であり経営側の人間だから独立職である教頭にはなじまないと判断した。私にとっては久し振りのこの種の仕事であったが「お手の物」である。 



この上位職代行の考えは重要であり、13日の月曜日に行われた安全衛生委員会、校務運営会議は中学の教務進路部長のT先生が所用で出席出来なかったので資料説明は上位職のK教頭補佐が実行したが、これは適切な対応であった。特にこの会議は労働基準法対応の会議であり、分掌の若い先生に「ちょっと、やっておいてね」と気楽に頼める仕事ではない。理事会などはより厳格で資料の用意、役員の出欠状況や議事録などきめ細かく規定されている。このように学校と言えども「コンプライアンス遵守」を通して置けばその組織は揺らぐことはない。最もいけないのは「まあまあ、なあなあ」の考えの甘さである。

 

今朝の朝刊各紙は昨日「大阪私立中学校高等学校連合会(大阪中高連)」の発表した令和6年度の府内の「私立募集状況の記事」が出ている。要は各校の募集定員である。浪速高校は外部募集を「約520人」とし、浪速中学校は令和6年度から「約120人」と今までの90人から一クラス分上げた。府内全域の合計では高校が94校で30242人、中学が59校で7458人となっている。これらの数値は前年に比べ高校では124人増、中学は36人の増である。高校の募集停止は藍野さん、その他明浄学院さんが女子高から共学へ、金蘭千里さんと高槻さんが外部募集はしないとの記事も付与されている。遂、先日は府内公立高校が募集定員を発表しており受験生にはこれで「どこに進学するか、狙いを定める」要件が定まった。「私立の受験日は中学が1月13日、高校が2月10日」である。今日から私立、公立各校入り混じって受験生の獲得競争に入った。我々は開校101年目と言わず「NEXT100への元年」として来年度入試業務を粛々と進めて行く。数を目的とはせず、体質強化を図りながら更なる浪速の進化を目指す。 

少し早いが理事長から教職員へのクリスマスプレゼント?を贈った。神道の学校だから学院神社の大神様からの「直会の賜り物」と言った方が良いか。教職員は開校100年目の今年、本当に良く頑張ってくれた。チョコレートが良いと思った理由は主成分であるカカオが高血圧の予防や動脈硬化予防、さらに腸内環境の調整やリラックス効果など、数多くの可能性が秘められていると聞いたからだ。カカオに多量に含まれたポリフェノールをはじめ、カカオプロテインやテオブロミンがもたらす効果を期待し、年末までの多忙な緊張する期間を頑張って「開校100年目を誇り高く終えたい」と思う。それにしても先生方には大変に喜んでいただき当方も嬉しかった。チョコレートって何か言葉からしてロマンの香りがしませんか?草饅頭よりかは響きが良い。



2023年11月13日月曜日

今朝は今年一番の冷え込み

 今朝は今年一番の冷え込みとなった。遂この前まで「暑い、暑い」と言っていたが急激な気温の低下で私も今日は「寒いな、冷えるね」と声に出した。しかし長い統計的データからすれば大きな変化は無く、暑い天気、寒い気候と季節が巡るだけの話で「四季の移ろい」を感じることが出来る我が国は素晴らしい。私は暑さも寒さも平気だがどちらかと言えば寒い方が好きであった。人間寒い方が身体が引き締まって良い。しかしこの思いも加齢と共に微妙に変化している。気温と違って学校は平穏でどちらかと言えば熱っぽいくらい静かに燃えている感じであり、今大きな気にする死角はなさそうであるが油断は出来ない。 

土曜日の2回目の高校入試説明会は盛況で一回目を上回る参加者を得た。合計で大台を既に超えている。私は担当のD教頭とI入試広報部長に12月2日と9日に予定している説明会についてICT教育先進校をもっと強くPRするように検討を指示した。私立学校は最後まで貪欲であった方が良い。もっともっと多くの優秀な受験生に来て頂く学校になって欲しいと思う。最近、情報企画部の支援を得て私自身のICT能力をより高める努力をしている。新しいパソコンを入手して現在初期設定の真っ最中であるが、これが難しい。しかし人間最後まで努力、努力である。その為には勉強が必要であり、分からない点はICTの達人に聞く。この学校には本当にIT達人教師が多く、助かっている。 


法人朝会の後、前回の10月13日以来となる新中学校棟建設現場を視察した。丁度1か月、間が空いたが工事は極めて順調で現場を視るだけで「どのような仕事をしているか」が私には直ぐに分かる。整理整頓され安心して現場を回れることでそれが分かる。12月一杯までは「基礎躯体工事」で本当に頑丈そのもの、ビクともしない感じの鉄の塊の基礎の躯体であった。この後コンクリートが打たれ、基礎部分は埋め戻しされ明年の3月頃から「一階部分の躯体工事」が始まる。これが2階、3階・・・と6階まで来年の10月頃まで続く。ようやく建物工事らしく視界に校舎のイメージが湧いているだろう。並行して「内装工事」が始まるからその時は頻度を上げて現場に行く積りだ。工事現場を見るのが昔から大好きで今から楽しみである。 




南海辰村建設設計陣の提案でこの中学校棟にも正式な門を付けることにした。外部の方々から見える正規の「門と校舎のイメージ」は大切である。但し名称と銘板は昔、私が作製した「西関門」としている。この門の場所は東館の東門(天の岩屋戸門)に真っすぐ一直線に繋がるようにした。高校が使っている東門を入った右側の壁には古事記の描く「天の岩屋戸伝説」が彩色豊かに描かれており、中学校棟(将来の略称は西館)に無いのでは中学校の関係者に申し訳が立たない。案は前からあって校舎内とか考えたが結局、西関門を入って左側の壁に同じく古事記神話の「八岐大蛇(ヤマタノオロチ)伝説」を描く手筈としている。おどろおどろしい絵画であるが、おろちを退治したスサノウの尊は日本神話のスーパースターでもあり恐らく評判を呼ぶスポットになるのではないか。



2023年11月11日土曜日

浪速中学校保護者による授業参観

 今日は「浪速中学校の保護者授業参観日」であった。この授業参観は実施日時や内容に工夫し、多くの保護者の参加を促す必要がある。大きく分けて、まず「教員の力量」を保護者に見て貰い、「このような授業をしています」とご安心頂く意味が有る。私立では生徒と保護者、そして教師が教室で一体となって授業を進めて行く光景は他の学校行事とは「一味違った空気感」が生まれる。これが大切である。言い換えれば体育祭や文化祭などとは違った「学校本体の姿」がそこに現れるからだと思う。実施時期はほぼ通年で、年度初めがピークかも知れないが本校ではこの時期に行っている。教師が他の教師に自分の授業を観て貰う「研究授業」や外部へも開放した「公開授業」「理事長、校長による授業評価」等々学校には授業に纏わる企画ものが結構多くある。 


実施率は大体全国の高校では60%前後と言う数値があるが小学校・中学校ではどちらも9割以上と、ほとんどの学校で実施されている。この「授業参観は何時頃から始まったのか?」という問いの答えは明快で明治時代の「東京師範学校で始まった授業研究」である。それは最初の小学校教科書である「小学算術書(明治6) 」を編纂し,当時最先端の黒板を利用し、「授業のやり方」というものの指導を導入した M. M. スコット (1843- 1920)からだと言われている。スコット先生の授業を参観し、その指導法を学ぶところから始まった授業研究は当初は教員対象であったが、この研究授業が発展し、その成果を保護者にも見て貰いたいという動機から授業参観に繋がったのではないか。この授業参観と言う行為は日本の学校文化の一つになり、今日に至っている。大変良いことでこのような行為が日本の高いレベルの教育活動の礎にもなっていると私は考えている。 


今日も多くの保護者にお越し頂き、大変に盛り上がった授業参観となった。全学年で12クラス有り私はくまなく全教室を回った。しかし私が教室に入ると生徒は歓声を上げたりして先生方の迷惑になって申し訳なかったが、どの先生も良い授業をしていて大変盛り上がった参観になったと思う。随所に工夫が感じられてこの点が良い。浪速中学校では授業参観の後に学年単位で「教員と保護者の懇談会」が付帯されており、中学2年では来年5月の修学旅行、中学3年は当然来春の進路の事だ。このようにして保護者と先生はコミニュケーションを高めている。だから本校ではPTAが本当に機能していると言って良い 


午後からは第二回目となる「浪速高等学校入試説明会」があった。10月28日に行われた1回目に引き続いての重要な企画で12月には2日と9日の土曜日に「畳込むように」入れている。今日の事前申し込み者数はほぼ10月の1回目と同じ数値であり、前年同時期に比べれば15%も多い。これはあくまで想像だが12月の2回の参加者も多いのではないか。正直「嬉しい悲鳴」であり、丁寧に対応して参りたいと思う。教職員には誠意を持って「説明責任」を果たさねばならない。浪速高等学校は今「分水嶺」に差し掛かっていると思う。「より高き頂きに向かって胎動」しているのだろう。この学校に勤務して18年目、強くそれを感じる。自画自賛になるが、大きな良い学校になったものだ。教職員が本当に良く頑張ってくれた。私は嬉しい。高校、中学共に素晴らしい管理職と教職員に恵まれて私は今が一番幸せな時だなと感じ、学院神社の大神様に報恩感謝の御参りをした。