2020年4月30日木曜日

9月入学式なら3学期制から2学期制へ議論を深めよ!


「苦しい時の神頼み」とは、日頃は神も仏も拝んだことがない信心のない者が、苦しい時や困った時や災難にあったりしたときにだけ、神仏に頼って助けを求めて祈ることを言うが、決して悪いことではない。素直に「他にすがる行為」は許されるし、尊いものだ。最も私は小さいころから両親のお陰で「神仏を尊崇して」生きて来たから、この学校に来たときから「より深く心を込めて神頼み」をすることが日課となった。毎朝毎朝だ。今朝も生徒が一人として居ない寂しい学校であるが、早く元の姿に戻るように学院神社の大神様にこの新型コロナウイルス、すなわち「疫病」の終息を祈願した。 







伊勢神宮が現在の地になったのも当時我が国で流行した疫病を抑えるために天照大御神の御霊とされる「神鏡」が皇居から神宮に移されたことによる。昔から疫病はあったし、その時から「神のご神威・ご利益」はあったのである。しかし今回の疫病はしぶとく、まだ感染力が大きいため、どうも当初予定の臨時休校は6日から延長されて10日までとなり、更に約1か月程度延長される気配となって来た。政府や監督官庁である大阪府の行政指導だから仕方がない。しかし手をこまねいていてもどうにもならないので連休明け後の7日からは在宅勤務を終了させ、この日全教職員打ち揃って学院神社に参拝し、祈願し、「再スタート」の契機とすることにした。





11日からは高校6コマ、中学5コマのオンライン授業を開始する。ユネスコによれば全世界186の国と地域で約13億人の児童生徒が学校閉鎖の影響を受けているという。クラウドを活用し上手くいっているところはあるとの記事がある一方で家庭にタブレットやパソコンのないところは既に「教育格差」が生まれているという。元々自宅学習というものは格差を広げるものだ。特にニューヨークでは激しいという。落第の相次ぐ「コロナ世代」という言葉も生まれている。オンライン教育が最終解決策ではないが、電話だけで「元気?勉強してる?」だけではどうしようもないから、オンライン遠隔教育を実施するしか今は打つ手がない。我々も生徒と同じでオンライン教育を真剣に勉強するのだ。朝礼で高校校長と中学校長が徹底して指導してくれている。





時を同じくして知事周辺から「9月入学式」の話が出てきて、総理も「前広に検討」と表明した。今までもこの話は何回もあったが今度は全国の有力知事や国のトップが言及し始めてたから先行き楽観は出来ないが「前に進む」ような気がするが?・・・。しかし私の不満はただ一つ、「学期の統合」議論がどこにも出てこないからだ。「大向こう狙いの発言」なら悲しいね。9月入学に切り替えて1年を今までと同じような3学期制では効果がない。柔軟に弾力的に校内考査と学校行事等を広いスパンで検討できる「前期・後期制」あるいは「夏学期(4月~7月)・冬学期(9月~3月)」にして面白いこととなる。

検討の中で恐らく出てくるであろうが、長い夏休み期間設定などとんでもない。各教室にはエアコンが完備され真夏でも生徒は寒い、寒いと言っている。長い夏休みは高温多湿の明治、大正、昭和の空調の無い時代の話である。意識を変えよ。基本的に学校は勉強をする場所である。又9月入学で留学生が来やすいとか行きやすいとか言っているがごく一部の留学生徒の為に何故9月入学の最初にこの話が出てくるのか?日本の学校は日本の子どものための学校であり、まず最初に留学生のことに言及する必要はない。

これで明治以降続いていた日本の小・中・高のスタイルと文化は一変するであろう。ここまでやらないと意味はない。会計年度とか就職とかは些末な技術的話だ。大体就職時期が4月というスタイルも古臭い。もはや「通年採用」の時代である。企業もそうなってきている。第五世代の通信時代(5G)はもうすぐだ。極論すれば学びに学校に来なくても良い時代が来るかもしれない。コロナ後は世界が変わる。学校を変える今がチャンスかも知れない。「覚悟を決めてやる」ことだ。我々は今から12年前にすでに検討している。今当時の資料を眺めていると、実に本校は革新的な学校だなと思い知るのだ。


2020年4月28日火曜日

トップ存在の意義、「今となっては今後のこと、すべてを新型の責任には出来ない!」


体育の先生方から要望のあった執務室の改良を行った。資料の保管の場所が少ないので廊下に面した少し凹んだスペースにシャッター付きの書庫の設置と、部屋の中に「手洗い場」を設置した。何故故か手洗い場は流し場と兼用していたのだが、いかにも拙いと考え、この度実現して上げた。立派に出来上がっておりこれで手洗いも洗面も美しく出来る。今後とも教職員が気持ちよく仕事が出来るように改善していきたいと思う。喜ぶ教員の顔を見るのが大好きだ。





9時半から「拡大管理職会議」を行い私学課の指導を受けて臨時休校の延長と本校同時の施策として以下のような最終決定をした。早速高校、中学とも校長名でホームページにアップする。今朝の理事長・学院長の指示事項は以下の通りである。


   中高とも臨時休業を当初の5月7日から11日まで延長する。

   5月11日以降の事については5月7日に改めて告示する。

   高校は11日以降はオンデマンド方式の6限授業、中学は5限の「オンライン授業」を展開する。

   教職員の在宅勤務は予定通り本日で終了し30日以降は通常出勤日とする。

   連休期間中に各担任は「ララコール」を使って自分のクラスの生徒に必ず一回は肉声を届け激励すること。

   高校のⅡ類、Ⅲ類の生徒に対する「クロムブック」の手配について至急検討すること。

   5月末の理事会・評議員会は予定通り実施するので準備に入ること。ただし今後はオンライン理事会となるように検討を進めること。

   9月始業式という話が出てきているのでこれについても事前勉強を進めておくこと。






新型の動向と政府筋やウイルス専門家の意見などで今後とも流動的であるが、心を一つにしてこの難関を乗り切っていきたいと思う。必ず克服できるのだから自信をもって今日やるべき事は今日やり、朝令暮改でも構わないから状況を少しでも改善するために私はトップとして厳格かつ厳密な指示を出してこの組織を一歩でも前に進める。かかる場合民主的に皆の意見を聞いて中間的な妥協案で決定しても事態は改善しない。国の事は内閣総理大臣が、地方の事は首長に、会社のことは社長が、学校で起きたことの責任はすべて理事長と校長が背負っている。「今となっては今後のすべてを新型ウイルスの責任にはもう出来ない!」今は危機管理の腕が問われているのだ。「資源の集中投資」こそ最も必要である。資源とはマンパワー、資金、物量、情報、ベクトルの統一である。そして忘れてはならないのは「コロナ後の視点」をどう持つかであろう。

2020年4月27日月曜日

「ビジネス LaLa Call」


24日から始めた高校の「遠隔授業」は順調にスタートとしたと今朝報告を受けた。大変結構であり喜んでいるところだ。高一で97%、高二で85%、高三では93%の生徒と連絡が付いたという。まぁまぁの数値ではないか?生徒ともっとコンタクト出来ればこれらの数値は上がるし、中身が充実してくる。今は電話連絡の方法がないからであるが、この解決策として新しいシステム「ビジネスLaa Call」というものを副学院長が見つけてきてくれたので早速これに飛びついた。



これは各担任が自分の携帯電話に専用アプリを入れてIDとパスワードを入れれば生徒と好き放題電話連絡が出来、個人の携帯番号は絶対に通話者には知られず、又通話料の課金は全て学校に請求されるという「優れモノ」である。先生方はこれで臆することなく生徒に「どう頑張ってるの!?」などの肉声を届けることが出来る。私は広い意味で生徒と教員の会話は教育の一つであると考え、本日からは「Classi」と「ララコール」の組み合わせで「遠隔授業」みたいなバタ臭い名称を「オンライン授業」と改めるように高校教頭にお願いした。何事も「スタイリッシュ」でなければならない。 






インターハイの中止は想像していた通りで誰でも理解できる話だ。高校3年生が可哀想などと言っていても詮無いことだ。次は恐らく野球の「夏の甲子園」の中止ではないか?私は今日の校務運営委員会で高校校長の意見具申もあり、正式に本校最重要行事とも言える「7月の第67回伊勢修養学舎」の中止を発表し、新型の動向によっては7月以降に「日帰りの伊勢参拝」を検討する方向と話した。



今日は全教職員の一斉勤務日で「臨時の教員研修会」を入れてくれていた。「新学習指導要領を見据えた今後の教育活動について」という重要テーマで講師はK指導教諭である。進路指導部長を兼任してくれている「その道のプロ」であり得難い人物である。昨年度の進路実績は新記録を出してくれた。定員は268人の大部屋に47人の先生方が間隔をもって席を決め、ドアというドアは全て開けっ放して風を通し、当然全員マスクで厳粛に行ってくれていた。かかる時にもこのような「前向きな研修会」を行っている限り本校は大丈夫だと私は確信した。





それにしても今まで随分とお世話になりご厚誼を頂いたある会社のN会長さんが4月19日、88歳でお亡くなりになり(予てより病気療養中で新型ではない)、ご遺族からの訃報が今朝ほど入って来たのだが、かかる時故か、随分と遅れて「通夜、葬儀は親族のみで執り行いましたので・・・」云々とあった。M理事と「知らなかったなー。驚いたなー。」と話したのだが、もし私が知っておれば絶対に葬儀に参列させてもらうようなお人であった。お付き合いの極めて広いお方であり、通常ならば大きな葬儀で見送られるようなお人だけに、親族のみのお別れは、これもまた新型の齎した悲しい形であった。

2020年4月24日金曜日

安部総理に訴える!「学校にも金を出して欲しい!」(早急に遠隔オンライン授業のスタイルを構築する!


1/3出勤、2/3は在宅勤務というスタイルであるが、教員は今日から始まった「遠隔授業」の準備で動き回ってくれている。何事も初めての仕事はこういうものだ。しかしこのスタイルは5月6日までで終わりとはならないと感じているが、具体的に政府や大阪府の指導が出てこないと一私立では何事も始まらない。来週は大きな山場で全国の感染者の状況を受けて政府は結論を出してくるだろう。従って急遽4月30日を「全教職員一斉出勤日」とした。大型連休の前に5月7日以降の事を準備しておかねばならないからだ。




高校では今日から「遠隔授業」を開始した。先週には各ご家庭に連絡を入れ、個々の学習の進捗状況の確認および質問対応等の内容を充実させるために、5教科(英国数理社)を中心に「Classiクラッシー」を使って遠隔授業を実施するのである。まず、生徒の健康状態を把握するために朝 8:50 に点呼および検温の実施と報告をさせる。そして9:00 12:00 の間にその日の指定授業を受講し、当日の 15:00 までに指定された課題や質問などを Classi で提出して貰うスタイルである。このソフトは、今流行の 全国の高校の2校に1校で利用されているくらいの人気の学校ICT化を多角的にサポートする教育プラットフォームである。



クラッシーは、2014年にベネッセHDとソフトバンクが共同出資で設立した企業であり、 主力は社名と同名の校務支援サービスが「Classi」である。 生徒や教員がスマートフォンなどを通じて利用するサービスで、クラスや学年単位などのグループで利用できるSNS機能を中核とする。ところがだ。「つながりにくいし情報は漏洩するし、もう最悪」「ただでさえ学校現場は混乱しているのに」等の声がかまびすしい。又不正アクセスを受けて情報を流出した可能性があると発表したこともあり、高校生や教員には現在不満の声が相次いでいる。本校でも繋がりにくい状況は続いていると報告を受けている。それに生徒の中にはまだ20%程度動きの悪い生徒もいるとの報告を受けている。困ったものだ。まだまだ使い勝手が悪い。 




今回の新型コロナで我々は学習した。臨時休校の時にただ「指を咥えて何もしない」状況から早く脱出する為にも「オンライン授業」は不可欠である。「熱のある、双方向の動画の配信をクラス単位で行う」ことが出来れば「新しい形」が24時間365日で出現する。そうすれば新型コロナで2、3か月休校でも怖くはない。その為にもスマートフォンに代わる「教育ツール」は不可欠である。それは前にも書いたが「クロムブック」しか当面はない。しかし全国の高校で対応していくとなると、利便性の裏側に潜む「繋がり難さや情報漏洩」などのリスクをあらためて示した。「一つ山越しゃ、又次の山が・・・」という感じだ。しかしこれにへこたれていては何事も前に進まない。

安倍総理に訴える!「学校にも金を出して欲しい!」これは間違いなくお国の為になりますよ!!全国民一律に10万円を支給するのに今となっては反対はしないが、その予算12兆円に比べれば微々たる金額で学校が様変わりする。ICT教育に追い込めるし、学校嫌いの生徒や不登校の生徒の為にもなる。まさに教育革命が起こるだろう。それは学校の先生の直接的評価にも繋がる「学校の先生改革」にもなるのだ。マスコミも問題だ。ス-パーが混んでいるとか、政府批判とかそういう話ばかりで、どこからも教育問題への発信がまったくないというのは一体どういうことなのか!教育こそ国の根幹である。






2020年4月22日水曜日

高校も遠隔授業をオンラインでやる!


昨日の「多聞楽舎」の竣功を祝い、「お祓いの神事」も簡素であったが無事に終わった。私は1月6日以来の工事期間の日々を思い出しながら一息ついているところだ。本当なら中学生や保護者のご代表も連れてきて共に祝うところであったが、「まあ、楽しみは後にとっておく」という事もある。それにしても「夜の楽舎」は美しい。修学旅行でイタリアから持ち帰った「ステンドグラス」が何とも言えない古民家とのコラボで良い雰囲気を醸し出している。私は今朝、自宅から遠く「多聞果樹園・農園」越しに見る楽舎を眺め、満足感に浸った。これで又「本学院の財産」が一つ増えた。後輩たちはこの楽舎を後世大切に使ってくれたら本望である。








今朝の法人朝会では予てより進めていた「マスク備蓄」の状況の報告が事務長よりあった。日本国民は概して「花粉症の方がた」を除き、今まで「今回のようなマスクの重要性」を感じたことはなかった。しかし「コロナ禍後」を考えた場合、突然「3密解除・マスク不要」とはならないのではないか。社会の価値観が今回の騒動で大きく変わり、「3密とマスク」は人間の日常のスタイルとなるかも知れない。各家庭に相応のマスクの常備は必要となるだろう。学校とて同じで生徒が登校して来たときの事を考えれば相応の数の備蓄は必要であると我々は考え各方面に手配し何とか揃ったのである。現時点で23000枚程度の備蓄となったから必要に応じて生徒にも配布して参りたいと思う。これらが出来るのも「私立学校の甲斐性」である。



今朝はもう一つ「嬉しいこと」があった。遂に高校が「遠隔授業」をするという。素晴らしい展開である。中学校は全中学生に「クロムブック」を持たせているから既に先行して実践してくれており。特にカメラ機能があるから担任や教科指導の先生と「顔を突き合わせて」求心力をもって「オンライン授業」を行っている。しかし高校は「クラッシーのシステムの不具合」などもあって少し遅れていたが24日から実行できるという。高校生が全員家で「だらだら」としているなどとは言わないが「時間管理」の重要性を教えるためにも「英数国理社の基本科目のオンライン授業、遠隔教科指導、テレスタディ」、言葉はどうでも良いから「学校と生徒が教科指導で繋がっている」という実践とその感覚が重要である。



まさに「ICT教育」の原風景みたいなものから我々は実行していく。それにしても高校、中学の新任校長先生は張り切って就任したにも関わらず、入学式も出来ず、生徒へ直接語り掛ける機会もなく、可哀想と思うが、それらは一切顔に出さず、今やれることと、近い将来やるべき事を深く考えながら学校を前に進めてくれているのが嬉しい。私は立派な人が校長になってくれ、自分の目の確かさを喜んでいる。又新任の校長を補佐している高校、中学の教頭先生が頑張ってくれており、誠に「頼もしい限り」である。学校も企業組織もそうであるが、こういう苦難の時にこそ「一枚岩」になれるところは強い。学校法人浪速学院、浪速高等学校、浪速中学校は強いし賢い。それは「全人間力の総和」である。教員は家柄でも学歴でも資産持ちでなく、「謙虚で努力家であり、生徒の為に自分の時間を優先して割くことの出来る人を素晴らしい先生」というのだ。

2020年4月21日火曜日

「多聞楽舎」見事に竣功!!














本日、千早赤阪村の多聞果樹園・農園に隣接している「多聞楽舎」が完成した事を受けて竣工式が執り行われました。新型コロナウイルス感染防止の為、参加者を最少人数にして、代表教職員出席の元、竣工清祓い(四方祓)が執り行われました。また、理事長・学院長先生が手作りされた見事な看板の除幕が行われると、出席者からは大きな拍手が送られました。その後、内覧が行われ、先生は、内装の説明を11つ熱心になされました。最後に先生から関係業者へ慰労と御礼の御言葉を述べられ、また、本校教員に対し、「この多聞楽舎を是非、中学生の為に有効活用してほしい」と述べられました。(K

2020年4月20日月曜日

「コロナ後」、5月7日以降どうなるのか?

今日は教職員の一斉出勤日であった。最も勤務時間は短縮で10時から15時までである。18日の土曜日は元来私が強く進めて来た今年度から導入した月一回の学校休業日で初めて教職員の為の土曜日、日曜日の連休制度を実現したのだが学校は新型コロナの影響で臨時休校となり、仕方なく教職員には在宅勤務を認めたから「鳴り物入りの連休制度」も影の薄いものになった。仕方がない。今日は月曜日だから幹部教員が集まる重要な校務運営の意思決定機関である「校務運営委員会」があったが、私以外には特段発言もなく短時間で終わった。私は様々な視点から当面の課題について整理して話した。





特に強調したのは「コロナ後」であり、今回の新型により価値観、規範、制度等、社会構造の変化と学校への影響、そして学校の在り様が問われてくるのではないかと話をした。今、日本の誰もが「5月6日までは・・・」と思って額に鉢巻きをして頑張っているが本当に5月7日以降にすべてが元に戻るとは考え難いとも話し、しからば学校は何を準備しなければならないのか考えておくべきである。何時までも先の見通しのないままで生徒の登校禁止を続けるのか?これは「生徒保護者への期待を裏切ることになる可能性」という言葉まで使って正に「暗中模索」でも前に進めないといけないと強調したのである。本当に「ため息のつく」毎日である。



こういう状態であるが進むものは進み、1月6日に着工した千早赤阪村の浪速中学校校外学習施設「多聞果樹園・農園」に隣接した「多聞楽舎」がこのほど建設会社「千福建設」さんの素晴らしい熱意と技量で見事に完成した。明日は身内だけでささやかな「四方祓え」の儀式で竣工を祝い、ここで土地に触れ、植物栽培体験で遊ぶ中学生の安全を祈願する。その時に私が精魂込めて彫った看板の除幕も行う予定である。私が細部にまでこだわってデザインした。汚い山小屋風ではいけない。作るなら豪華な良いもの、清潔なものを作ることによって中学生は多聞楽舎を好きになり、「又行きたい!」と思ってくれる筈だ。











2020年4月17日金曜日

コロナ学校崩壊;全員に「クロームブック」を持たせよ!


遂に政府は全国に「緊急事態宣言」を出した。減収所帯対象への30万円給付も撤回し、「国民一人当たり10万円を給付」する急展開となった。4月になってまだ2週間程度だが補正予算原案を更に補正をして決定する運びだ。こういう場合「朝令暮改」とか「決断が遅い」と批判する人はいるもので、こういう話を聞くと腹が立つ。当たり前で4兆円が12兆円に膨らむのだから一国の総理としては当然の対応だと僕は思うよ。今朝の朝会でM理事に「僕にも10万円くれるの?」と聞いたら「だと思います」と返事が返ってきたので「俺には要らないから困っている人びとにもっと上げたら良いのに」と答えたものだった。




「コロナ疎開」とか「コロナ難民」とか「コロナ遠征」とか「コロナ詐欺」とか新しい言葉がどんどん出現している。コロナ遠征とは大阪や兵庫ではパチンコに行けないから奈良とか和歌山に遠征に出かけることを言うそうだが、「事、ここに至れり!」か。私は学校の理事長としてもっと子供たちの事を考えてやるべきと思っている。世界の医事専門家の意見にはこの状態は「反復」しながら2022年頃まで続くという意見を新聞で読んだが、確かに経済的問題も医療崩壊も大変だが、私は「コロナ学校崩壊」を強く懸念する。この学校崩壊は私の造語であるが、「親の経済的格差はそのまま教育格差」につながる。今でも存在する教育格差がさらに進展すると、それは国を亡ぼすことに繋がる。



学校があっても生徒は学校に来られない。来られないなら代わりの手段を考えるべきである。それは「インターネット授業」しかないのではないか。日本の子供たちはICT教育の恩恵を受けていない。経済協力開発機構(OECD)の調査によれば日本は加盟国平均の55%に比べ85%の生徒がICT教育を受けていないという。それは先にも書いたが「昔ながらの教科書第一主義」と「教員の力量不足」にあるからだ。もっと言えば19年時点で小中のパソコン配備は生徒5.4人に一台というからこれでは如何にもお粗末である。





ようやく政府の中にも識者が出てきて文部科学省「GIGAスクール構想」を前倒しして全員に配備をすると決めたという。予算は緊急経済対策で2292億円というから先の一律10万給付の12兆円から見れば安いものだ。今後、通信速度も5G時代が本格化してくると、極めて速くなるだけに日本の子どもたちに一人一台のパソコンを配備し、学校でも家でも授業と言うかシステム化された「学力強化指導」が可能になる。今、世の中は「テレワーク」の普及に伴いパソコン需要が逼迫しているというが、こういう時に「革命児」は出てくるもので「マイクロソフトの一強時代」から新たに「グーグル」が「学校パソコン特需」で攻勢をしかけている。



グーグルは「無償クロームOS」を武器として「クロームブック」を教育現場向けに大々的に宣伝し始めた。安いし故障しない。世界では既に4000万人が使用しており、アメリカではシェアが60%を超えた。本校では既に中学校では全員にクロームブックを持たせているが高校は今年から始めた。しかしそれはクラス数を絞ったもので生徒に差を付けるのは初年度だからという理由があったとは言え、今となっては間違いだったと反省する。来年度からは高校生全員にクロームブックを持たせ浪速学院は「ICT教育先進校」を目指す。これがあればウイルスにも少しくらいなら対抗できるだろう。生徒に課題を送るだけの学校であってはならない。「議論はもう結構だ!実践あるのみ」で前に進める。