傘を差しだして雨をカバーしてくれる人の背中が濡れるのを考え、「遥拝」とした11月2日の「一斉参拝」となった。それ程、8時30分過ぎの雨はきつく、神社前のコンクリートブロックを打つ雨の音と跳ね返りは大きかった。拝殿前で理事長、両校長、自治会、生徒会の代表5人が差し出す雨傘の中に入って、内揃って参拝する光景は今日で遂に消え去った。私は良い決断だったと思う。回廊の天井は高く代表生徒が勢ぞろいしても広々としており、今更ながら中央館校舎の設計の知恵と豪華さを、もっと誇っても良いと感じた。
「学院長講話」ではまず31日、土曜日に帝国ホテルで催されたお隣の学校、「白頭学院―建国幼小中高等学校」の創立80周年記念祝賀会の件から話に入った。本当に素晴らしい学校であり、私は「民族学校」としての歴史に感動と感激を心一杯にした。このような学校さんが全くの隣に位置しており、今後更に両学院間の距離を縮める努力をしなくてはならないと心に誓った。幸い本校は「Kプロジェクト」を発足させ韓国語の勉強や同国の伝統校と善隣友好関係を結んでおり基礎は出来ていると思い、拍車をかけることを決めた。艱難辛苦を乗り越えた、団結力があり、母校を大切にする機運に満ち溢れた良い学校であった。着任して20年、漸く本当の意味で国際カラーのある浪速学院が出来つつあることを私は生徒に詳しく伝えた。今後とも仲良くして行きたいと思う。
今日のメインの講話は「自転車通学時のヘルメット着用問題」にした。先月末朝日新聞が大きく高校生の着用について特集記事にしたものを使い、生徒生活指導部がまとめた大阪府内の状況を生徒に認知させながら、話を進めた。浪速中学校は既に「上出来」の状況にあるが高校の方は府内一般のレベルである。まだ強制的な自転車通学条件とはしないが、まず生指部の方で、例えば、学期に1回1週間ほどの「着用強化週間」的な企画を行うなどの方向で今後の方針を考える筋道を考える手順かも知れないと話した。
このような話には短い時間制約の中で、生徒の興味関心が行くように演出することも効果が有る「振り付け」もありと思い、実際の本校空手道部の高校生が付けているヘルメットを借り、理事長自ら付けて「パンパン」と頭を叩いて見せた。頭を守り、脳を守るのは君たち自身であり誰も守ってくれないと話し、交差点での出会い頭に自分の乗る自転車と他人の運転する自動車との衝突転倒事故は有り得る事故であり、その時に頭を守ってくれるのはヘルメットだと強調した。確かに常時着用するヘルメットは「ウザイ」「髪型の乱れ」との思いもあるかも知れないが、少子化の中で君たちを守るために着用を義務付ける時が近づきつつある足音が聞こえる。
午後は校内幹部教職員に拠る安全保健委員会と引き続いて校務運営会議があり、11月の大きな行事は5日の橿原神宮での吹奏楽部による「海道東征浪速」の奉納演奏、11月7日の第二回高校入試説明会、11月12日からの高校海外修学旅行、11月14日の天皇皇后両陛下の大阪行幸啓のみぎり、生徒代表40名が奉迎行事に参加する事等を話し、何れも良い結果を残す為に全教職員が全力で取り組むべしと話した。





