「プレミアム多聞」と名付けた高校3年主体の「特別選抜学習合宿」が昨日から始まった。まず学院神社の大神様から分霊申し上げた神棚へ全員でお詣りした。私は夕方5時半の開講式に間に合うように学校を出たのだが、千早赤阪村の本校自慢の学習施設である「多聞尚学館」に急ぐ道すがら嬉しくてならなかった。昨年までとは根本的に変えた新しいスタイルであり、かなり強権を以て私が変えた。このような変革は民主的に賛否を取って決めるべきものではない。温故知新ではないが「昔に、原点に、回帰する」のである。教職に有る人間の人間性は基本的に真面目人間であるが、自分で舵を切るのは得意とするところではなく、誰かが方向を変えないと「ずるずる」とそのまま行ってしまう危険性がある。
昨年まではわざわざ京都まで各生徒現地集合で行かせ、名の通った旅館と言うか(近代的なホテルではない形)旅籠みたいな場所で40人から60人程度の生徒を一部屋雑魚寝の形で9日間も宿泊させていた。私はこの光景を見て「何時かは多聞に回帰すべき」と強く心に思った。全員が集まる広い場所は宴会場の畳の部屋しかないからそこに横机を持ち込んで講話するのであるが、何か「安っぽい」感じも嫌だった。確かに旅館の皆さんからは良くして頂き感謝しているが、自前の施設でのコストに比べ圧倒的に差異があるのに、この諸物価高騰の時に先方も最早値上げをお願いせざるを得ないとの話を聞いて「時は今」と判断した。
学校から全員でバスに乗り1時間で到着、京都は現地集合だから重いスーツケースを生徒は持って公共の乗り物だ。費用は1/10で済む。個人ベッドで畳の上の雑魚寝ではない。今回は10日間の工程の中程で「スーパー銭湯に行きリフレッシュする余裕」も生まれた。食は給食のプロに手になる豪華な食事が安く提供できる。「良い事尽くめ」なのに人間は悲しいもので「雰囲気を変える為に」、自分の場所より他人の場所に行きたがるものであるが、この合宿は「物見遊山」ではない。大学進学の為の厳しい受験勉強だから別に京都でする必要はない。だから私は変えた。
年の明けた1月の大学入学共通テストを目標に、私立高校として最初の「道標」や「受験のポイント」などは学校としてのサービスである。昨年度は86人と言う国公立大学進学と言う快挙が出たが、クラス単位で「チームを組んだ」との話もある。校長以下、学年主任や多くの教員は理事長方針を受けて色々と考えてくれこの形が実現した。国公立大学、目標を100人として頑張ってくれる雰囲気である。先生方が直ぐに行ける近場の距離にあり、今回は有力な予備校の先生もお呼びするのがやり易くなった。
又生徒にとって学校を定時に終えて16時に全員がバスに乗り、夕刻17時半からの理事長開講挨拶と激励講話がキックオフである。この時間帯など当方は全く問題ではない。理事長の話しや宿伯準備などが、着いたその日の内に可能となり、翌朝から直ちに勉強に入れる。新しいスタイル、学校の夕方出発はかなり魅力的である。一部の他校がこの種の受験合宿を京都や地方でやるのは自前の施設を持っていないからである。本校は素晴らしい「多聞尚学館という宝物」をもっている。このプレミアム多聞の為に今回数百万円をかけて超大型のディスプレイ導入など一部を改装した。「生徒と先生方を新しく迎える為の記念の投資」である。「頑張れ!高校3年生、来年、受験会場に入るのは君たちである!」

