2026年10月9日金曜日

組織トップの主な仕事はトーク(しゃべり)かも?

 組織の長は自らの口で言葉を選び、トークの相手に分かるように話さないと仕事をした事にはならない。組織の大小に関わらずだ。長の仕事はトークだと言っても過言ではない。私の場合、時には朝から夕刻まで途中場面が変わりながら「しゃべってばかり」の時もある。これがしんどくなるとその職位から離れなければなるまい。トークと書いたが、場合によってはカンファレンス(面談)オーダー(命令)、コンサル(相談)、アドバイス(助言)、グリーティング(挨拶)レポート(報告)等々局面によって様々である。ケースによっては一回のトークの中で以上のようなものが混在するトークはママある。頭を整理し、くるくると回転させながら、相手によって話す内容が変っているから間違えないように、適切に、相手に分かるように、簡潔に、丁寧に、話すのも才であり技能である。 

昨日、重要なお客様が来校された。アインス体操クラブのT社長さんで、お若いが体操界の指導者として有名である。本校とは9年のお付き合いがあり、有力な小学校6年生を推薦して送り込んで下さっている。創部8年で今や中学校体操競技の部では大阪代表の一角に並べるようにご指導とご支援を頂いてきた。当然私たちもWIN―WINの関係で助け合ってきた。来年度も優秀な児童を送って下さると言って頂いたが、ただ選手の実績と将来性を見ながら学校として少ない財源を女子体操部員に回して行きたいと思うが今や全国区レベルのクラブも多くなり、財源の分配に苦慮する局面が出て来た。しかし今後とも果敢に、そして慎重に進めて行きたいと思う。ポイントは実績と将来性を鑑みて差別化を図ることで、児童生徒、一律支援とはならない。本校にとって初めての市内の民間クラブとのコラボであり、今後少子化の中でこの成功した形が大きく手を振って学校と言う枠を支えるものになると思っているからである。今日の「面談」で明確にこの点をお伝えした。 


今日はPTAの希望者を募ってのPTA主催の「社会見学会」があった。私は集合場所に赴き、ご挨拶した。京都嵐山散策で「生地から作る生八つ橋とお抹茶体験」である。昼食は嵐山レストンで「京おばんざいバイキング日向萌」とあった。秋の快晴の一日、先の浪速祭で獅子奮迅のお働きをして下さったPTA役員の方々である。偶にはこのような「安息の一日」があっても悪くはない。私はささやかだが、帰りのバスの中で皆さんにお土産をお渡しするようにPTA担当の教員に言づけた。「楽しいストレス発散の日」となりますように皆様にご「挨拶」して送り出し申し上げた。 



その後、中央館6階の焼きたてパン・ブルと天空レストラン(6R)の皆さんが先週催した食事会の御礼にうち揃って来て頂いた。皆さん、良いお顔をされていた。大切な人と同じものを食する食事会は双方の距離を縮める。特に直轄経営に移行して1カ月強が過ぎ、お互い「気心」が分かって来た。私は天空Rの方々に11月一杯、「多能化の為の訓練」を図って欲しいとお願いした。これは職場の働き方改革の一環である。固定した仕事を何年もやっていると「マンネリ化」しそのような仕事には発展性は無いとも申し上げた。ローテンションして、今の仕事を変えるように具体的に「指示」を出した。今日は面談や挨拶ではなく、組織トップの「職務命令」と言っても良い。


2026年10月8日木曜日

「硤合先生、ノーベル化学賞授賞!🎌🎌

 昨日、仕事を終えて帰宅し、何時ものようにNHKテレビを付けたら速報として日本人が今年のノーベル化学賞を受賞すると速報が出た。お名前は「硤合憲三」氏と有ったが、私は最初から姓を「そあい」と読めなかった。この「硤の漢字」は今まで触れたことのない文字であった。この読めない、だから書けない漢字が今朝までずっと頭に残った。又19時からのNHKニュース7では手書きで書いたものと見ゆる授賞理由の根幹、「不斉自己触媒反応」を発見したと言う解説者の説明はNHKのキャスターも含めて「しどろもどろ」で何のことか「チンプンカンプン」、説明する側も聞く側も全く理解出来なかったのではないか。でも私は日本人がノーベル賞の授賞のニュースに極めて誇らしく嬉しかった。

 スウェーデン王立科学アカデミーは7日、2026年のノーベル化学賞を東京理科大の硤合憲三名誉教授と仏パリ南大のアンリ・カガン博士の2氏に授与すると発表し、授賞理由は「不斉有機合成における非線形効果と自己触媒反応の発見」であるとネットでは報じている。一般的には「硤合(Soai)反応」と呼ばれているとの事であった。この解説を私がここで書いても仕方がないし、大体理解できていないから書けない。硤合先生は1950年、広島県生まれ。74年東京大理学部卒、79年東京大大学院理学研究科博士課程修了。日本学術振興会奨励研究員や米ノースカロライナ大博士研究員を経て、81年東京理科大講師、86年同助教授、91年に同教授。2012年紫綬褒章、23年瑞宝中綬章、25年日本学士院賞。経歴で見るように頭脳明晰、実績ありのバリバリの研究一筋の学者である。今まで全く存じ上げなかったお人である。 



今回の事で私は今更ながら「基礎研究の重要さ」を思い知った。今回の事も「生命の起源」という一大命題に繋がると言う。こうなると更に分からない。でもそれで結構である。世の中にはこのような基礎研究を何十年も継続している先生が居られ、このような研究者を我々は重要視し、尊重し、大切に遇しなければならないと思う。日本からのノーベル賞受賞(米国籍を含む)は、25年の坂口志文・大阪大特別栄誉教授と北川進・京都大特別教授に続き3年連続。個人では計31人目であり、とにかく、このノーベル賞と言う賞は我々日本人を感激させ感動させる。とにかく日本人であることを誇らしく思う。スーパーで買い物中に授賞の電話をスウェーデンから受けたと言う。フレンチレストランやゴルフの練習中ではなかったことが又嬉しい。それにしても硤合先生76歳、立派な味わい深いお顔をされている。又別のアラウンドで書きたいがお話しされた中身が凄い。「硤合語録」と呼びたいと思う。とにかく尊敬に値するお人柄、人物であると直ぐに分かった。

学校は昨日2学期の中間試験が終わり校内は通常状態に戻った。「明日の9日(金)はPTA社会見学会」であり、大型バス二台で京都嵐山に向かう。メインは生地から作る生八つ橋と抹茶体験であった。興味ある企画であり、元々私も参加する予定であったが、昨年は高校校長だったから今回は中学校長に代わって貰った。来年は私が参加しようと思う。

「10月10日は浪速中学校の第一回プレテストの日」であるが、入試広報部のK教頭先生の報告によると、今朝段階で丁度昨年の申込者の数値と全く同じ数値となった。良い傾向であるが、はやり「11月14日に行う第二回プレテスト」も受験する「ダブル受験」の数が強い本校志向と考えて良いからまだ即断は出来ない。しかし現時点で安心して見ておられることが嬉しいニュースだが私の嬉しさはまだ「硤合先生のノーベル賞授賞」ほどではない。




2026年10月6日火曜日

「スポーツ特待生制度」をここで立ち止まって考える!

 学校には「スポーツ特待生制度」と「スポーツ推薦制度(本校では一芸入試)」が一般的にはある。多くの場合は高校や大学入試の際の基準であり、義務教育段階の中学入試に適用するのはまだ公的に一般的ではない。公立中学校ではあり得ないが私立中学の中では本校も含めてこの制度を有して学校はいくら位存在するのか当方にその知識も関心も無い。中でもスポーツ特待と言うのは特定のスポーツに打ち込み、客観的に見て高い成績・実力を持っている生徒を優遇して入学させる制度であり、スポーツ特待生に選ばれることで、一般入試、入学と大きくかかるコストを抑えつつ、高校や大学への進学が可能となる極めて魅力的な制度である。

 この制度は学校、大学単位に詳細は異なり、当然公的機関のお墨付きを得たり、定められたルールや基準などは無い。そのため基本的にスポーツ特待生制度の内容は、学校ごとに独自に決められている。スポーツ特待生は主に入学金や授業料の免除など、経済的な支援が基本である。又学校によっては試験が免除されたり、面接や論文だけで合否を決められたりと、より充実した優遇措置が取られているケースもある。本校の場合は「教育相談」という関門をクリアして頂く必要がある。 

これらの制度は各教育機関の目指す方向に合致すれば、学校、大学として大きなネームバリューを上げ得る効果を期待でき、それが好循環して翌年度も優秀な戦績を残した生徒が集まる学校になる可能性がある。しかしそのようにして所謂良い生徒ばかりを釣り上げ、公式戦で良い戦績を上げることが大学(プロ志向が基本)はさておいて、高校段階で適切かどうかの議論は昔からあった。この議論が「全国私立高校授業料完全無償化施策」の中で又大きく今後で表に出て来ないとも限らない。授業料が税負担で100%無償化になった今、私立高校が公立で出来ないやり方で税金を使ってスポーツ特待制度で優秀な生徒を金銭的魅力で集めることの是非が出てくる可能性は高いと考えておいた方が良い。 


私は昨日の朝、大きなクラブやスポーツ特待制度の適用を受けているクラブの主顧問を呼び、詳しく①スポーツ特待が経営に与えている経費的影響、②クラブ単位の特待生の数の現状と有り得る限界、③折角適用した生徒の生活指導上の問題の事例、④学校全体としてのこの特待制度のガバナンスの在り方など総合的に見直し、⑤原点に立ち戻り、27年度入試から再度「再スタート」する気概で頑張るように指示を出した。これらは学校経営に直結するテーマであり、今までの理事長・学院長直結のテーマとはせず、まず校長管轄のテーマとし、第二決済は資金管理の責任者である理事長とする旨も述べた。今までは入試広報部の管理職が数を取りまとめるだけの形から一歩大きく改善する。午後の校務運営会議でもこの話を持ち出しオーソライズした。

クラブ顧問は本当にここ数年よく頑張ってくれた。だから「今日の浪速が有る」と言っても過言ではない。しかし経営とは先行きを考え、リスクを低減し、あるべき姿を常に立ち止まって振り返ることも必要である。これは理事長・学院長の大きな責任である。理事でもある両校長が経営的視点、校務運営的視点の両方で過去を分析し、27年度入試から適用して再出発するのだ。クラブはあくまで①クラブ顧問の先生方の指導力と人間性に尽きる。まずこれが有って②次に「完璧な練習環境の整備」である。次いでクラブ員への戦績に拠る③「祝勝激励金や打ち上げ会食」など見た目に分かる「勝どきの場」を持たせる。本校は完璧に行って来ている。その上に加えて「スポーツ特待制度まで必要なのかという私からの突き付け」である。確かにクラブ成績は勿論大阪代表は言うに及ばず、全国大会でも優勝の常連校となっているクラブは3クラブもある。今、足跡を振り返る意味と今後の方向性を確認する意義は大きい。

2026年10月5日月曜日

北島三郎さん演歌「生かされて」

 「生きる」と「生かされている」という二つの概念は、私たちの生き方に大きな影響を与えている。「生きる」は、自分の意志や行動によって人生を切り拓いていくことを意味し、自己実現や成長を目指す行為であるが、一方で、「生かされている」は、他者や環境への依存と「感謝」を含む認識であり、他者の支えがあって初めて命を保っていることを示すものだ。しかし私はどちらか一方に偏ってはいけないと思う。まず肝心な事は「自ら生きてやる」位に「強い自意識」が必要だ。当たり前だが、言葉だけで言うと他人が自分を生かせてくれているのではない。他人はその次だろう。これらの二つの思いや視点を持つことで、命に対する感謝が深まり、より謙虚に自分の生き方を考えるきっかけになる。歳を重ね、最近つくづくとこの思いが強くなっている自分に気づく。

若い頃から「自分は一人で生きる、難関辛苦を超えてでも強く生きて行く」「ひたすらに、ひたむきに」と別に片意地張ってはいなかったと思うが今考えてみるとそのような思いが少しだけ勝っていたのかなと思う。しかし傘寿の歳ともなると今自分がこのようにして確かに健康面のことはあちこち問題はあるが、仕事や人間関係の中で充実した仕事を与えられ、責任が果たせているのも周りの関係者のお蔭で感謝の気持ちが募り、「今このようにして生かされている」のは周りに居て支えてくれている人々のお蔭だと強く思うようになっている自分に気づいている。歳を取るという事は良い事が多い。 



3日の土曜日に行われた「第60回浪速祭」の打ち上げパーティが市内の某ホテルで行われたが本当に楽しい快適な会であった。前回のアラウンドで定例のトリを飾る歌で、今年は何を歌うか、迷っていたが結局私は北島三郎さんの2021,2月にリリースされた演歌「生かされて」を選曲した。歌詞が前述した今の私の気持ちに寄り添うもので、大変気持ち良く歌え、皆さんに思いをお届け出来たと思う。 



「生かされて」

昭和 平成 令和へと

時節も移り 道のりは

情け知らずの 風が吹く

ひたすらに たくましく

人生一度さ

熱い絆に 生かされて

 

あの日 握った 手の温(ぬく)み

忘れられない 想い出は

汗と涙で 支え合う

厳しさに 励まされ

人生一度さ

めぐり逢わせに 生かされて

 

大地 踏みしめ 前を見て

昇る朝陽に 身を清め

未来(あす)の幸せ 追いかける

おごらずに ひたむきに

人生一度さ

夢と感謝に 生かされて

2026年10月3日土曜日

「神恩 浪速巻き」(太巻き寿司)

 昨日の10月2日から2学期の中間試験が高校から始まっている。「浪速祭」が終わり、生徒は「嵐の後の静けさ」を幾分ゆっくりと楽しんだと思うが、学校行事は待ってくれない、重要な校内考査である。特に高校3年生には実質最後の大きな試験でこの成績までが大学入試に反映されるから尚更頑張って貰いたい。高校3年生の心中は如何ばかりかと思うが戦後全ての高校3年生が通った道だから、もう今回の中間考査を境に次時代を見据えて気分を転換しなければなるまい。「大学選択」と言う大きな関門が待ち構えている。過日卒業アルバムの巻頭裏表紙を飾る集合写真を撮影したが、確かに笑顔であったが、辺りの雰囲気は幾分寂寥感に包まれていた。

3年生の関門の一つである年明けの1月16日と17日に行われる大学入学共通テストの受験者も定まって来た。卒業生が916人と言う大きな数だから共通テストを受ける高校3年生も大きな数字となった。受験会場はまだ決まっていないが多分、大阪公立大学になるのではないか。景色は回り舞台みたいに回転し、本校で学んだ3年生は歳が明けたら1月28日(木)には卒業式を迎える。このように思うと何だか私まで寂しくなってきた。

今私は「(株)浪速教育振興(NEP)」に対して早く「巻き寿司」が自作出来るように指示を出している。11月5日には奈良の「橿原神宮」で初代天皇神武天皇の建国を祝う本校、自慢のとっておきの宝物である「海道東征浪速」の奉納演奏があり、総勢300人を超える一大集団が橿原神宮の拝殿前に揃う。K宮司様のたってのご要望にお応えして吹奏楽部が終結するのだ。昼食は神宮の方でご用意頂くが私の立場では奮闘してくれた生徒と保護者に対して何か記念のお土産をと考えた上での出した結論だった。

 天空レストランで自前で用意して頂く。その品物が「太巻き寿司」である。ネーミングは既に決め関係者に伝えている。「神恩 浪速巻き」である。この為に最新鋭の巻き寿司製造機を既に発注し来週には入ってくる。お帰りのバスの中で初めて本校手作りの神恩太巻き寿司が演奏会に参加して下さった生徒や保護者、役員の方々にお土産としてお渡しする。とにかく清潔で新鮮で旨い太巻き寿司を作って欲しと思う。 

先般、試作品を見たが見た目は良くとも味は知らない。焼き立てパンショップ・ブルが作った「神恩食パン」は今や本校の名物食パンになった。パンコーナーで神恩食パン、レストランコーナーで神恩浪速巻きの二本立てで外販を主体に又お客様方へのお土産としてそして生徒向けにアレンジした様々な「巻き寿司」は必ず手頃な栄養豊富な商品として「肉巻き」「マグロ巻き」「カッパ巻き」「フライ巻き」等々生徒に受け入れられる新製品になるのではないか。

今日は先の大成功を収めた「第60回浪速祭」のPTA主催の打ち上げパーティが市内のホテルで計画されており、私も主賓として出席しなければならない。約束事は一曲、トリで歌うことが私の義務であり、今回は何にするか思案している。昨年は美空ひばりさんの「人生将棋」であった。1970年リリースと言うから今から56年前の名曲だ。今年は男性演歌歌手から「場に相応しい曲」を選ぼうと思っているがそう簡単ではないが実は密かな楽しみの一つでもある。


2026年10月1日木曜日

一斉参拝「カスタマーハラスメント」

 今日は10月1日、「一斉参拝」の日であった。もう20年近くやってきているから、形は出来ているが、馴れではなくて何時も「緊張感」を持ってやっている。気温は間違いなく下がってきており朝夕は爽やかさを感じるが、私は暑がりなので時にまだ蒸し暑さを感じている。神道世界ではこの毎月の1日を「朔日」とも書き、重要視しているから、前にも書いたがこの一斉参拝が1日に当たると何か嬉しい。「10月はスポーツの秋」で17日が「中学校の体育大会」、22日はヤンマースタジアムで「高校の体育祭」が予定されている。「行事消化型社会の典型」と言われている学校であるがこの運動会、体育大会、体育祭的なものが無い学校も無いだけに理事長が自ら廃止と一方的に宣言するには社会や、世間の声は未だ大きくはない。生徒も保護者も未だに秋の時候を楽しむ学校行事になっている。 

参拝の後の「理事長・学院長講話」では冒頭まず私は浪速祭に言及し「大変良いお祭りになった」と生徒のパーフォーマンスを誉めそやした。又遡って9月1日の6Rレストランの改装立ち上げに協力して貰ったことのお礼を述べた。特に「焼き立てパンコーナーと天空レストランは君たちの施設」であり、今後とも利用の拡大を考えて欲しい旨、お願いした。お母さん方が朝の君たちのお弁当作りを作ることは相当な業務であり、お母さんを週に1回は弁当を止めて、時間的な楽をさせてあげるとか、又お弁当持参の生徒も食べる場所を6Rにするなら、何か一品でも購入してレストラン経営に協力して欲しいともお願いした。中学生用のスペースを確保したいのである。 



そして今日は特別に「カスタマーハラスメント」の課題に触れた。今日から法的に規定の整備が求められ適用される。間違いなく時代は変わったと思う。学校が保護者や外部の方からの厳しい攻めの防御が法的に定められるなど一昔には考えられないことだった。執拗に人格攻撃までして怒りを学校の教職員に向ける事への対応は今や学校だけで対応することが難しくなったことが背景にある。私は企業への、スーパーへの、市役所窓口での、そして学校への社会通念を超える「激しいクレーム」については刑事事件になり得ると生徒と教職員には伝えた。そして明日からの中間試験を頑張るように激励し、冬服の「衣替え」については試験期間中、柔軟に対応するように述べ、学院長講話を終えた。

今日は嬉しいニュースが有り、学院長講話でも触れ、後刻正式な高校校長からの褒賞後に私の部屋に来て貰った。どのような生徒か拝見したかったからである。「善行表彰」であるが、過日4人の生徒が部活を終えて帰宅途中我孫子町駅で頭から血を流して倒れている年配者を救護し近くの阪和病院に連れて行くなど対応してくれ、後刻、JR長居駅の担当者やご本人からお礼の電話があり我々はその事実を知った。男子生徒1名と女子生徒3名のダンス部の生徒で、このような良いニュースは私を極めて喜ばせる。皆さん、笑顔の良い、感じの良い生徒であり、私からも賞賛し激励した。



2026年9月30日水曜日

次期学習指導要領の方向性は?

 9月も今日で終わり、雨を多く感じた9月だった。9月は俳句では「仲秋」にあたり、夏の名残と秋の深まりが交錯する季節で、自然の変化と人の心の揺れを繊細に映し出す点に特徴があるように思える。この寂寥感、静けさ、低くなる気温等は私の好みである。一方生活感のある季語の秋刀魚も今や数が少なく値が張り、縁遠い状況になっている。しかしこのような9月の世相の空気感とは異なり、「浪速祭」以降学校は落ち着き、安定して推移している。月度が変った10月2日から2学期の中間試験が始まるが、2学期の中間と期末試験の成績は極めて重要であり、生徒は「やる気モード」に切り替えて頑張ってくれている。このオンとオフの切り替えが出来る人は頼もしいし幅が広い人間と言える。 


中間試験は7日に終わり、10日には「浪速中学校第1回プレテスト」が実施される。これは受験生へのサービスであり、学校側が一切の費用を取らず、本番入学試験の為の「模擬試験」みたいなものでこの参加者の数を持って来年度中学校の新1年生の規模が分かるだけに極めてセンシティブな数値である。入試広報部から毎日、毎日、数の報告を受けており、「良い傾向」を感じている。従って私の心の平穏は保たれている。前にも書いたが10月以降は「がらっ」と空気感は変わり、徐々に学校は本番に向けて緊張感が高まってくることになる。 

この学校の中間試験と期末試験について、北は北海道から南は九州沖縄まで公立私立問わず、実施されており、「日本の国力の源」と私は考えている。少しの平均点の差は有っても南は沖縄の児童生徒と北は北海道の児童生徒を含めて全国規模で言えば、学力差は驚くほど大きくはない。その理由は都道府県単位で「教科書・教材」「指導する教師」「教育活動の法的縛り」が基本的に同じだからだと思う。それが「学習指導要領」と言う言葉で纏められており、全国どこの学校でも一定の水準が保てるよう、文部科学省が定めている教育課程(カリキュラム)の基準が存在するからである。法律だから我々はこれを尊重しなければなるまい。

 この指導要領は、およそ10年に1度、改訂されている。我が国の学習指導要領は、戦後の教育改革の中で初めて1947年に「試案」として発行され、その後約10年ごとに改訂が行われてきたが、各改訂の特徴は、社会の変化や時代の要請に応じて異なり、教育課程全体の質を維持しながら、子供たちに必要とされる資質・能力を育むことを目指して変更されてきている。1947年は「教育基本法」と同時に制定され、教育内容の基準を示すものとなり、これが延々と今日まで続いており教育制度を確立するための重要な一歩であったと言える。 だから私は前述したように国力の源だと書いた。 

1951年、初版の試行を経て教育内容が整理され、日本国憲法に基づく教育理念が具体化され、1958年になって法的拘束力を持つ正式な学習指導要領となった。1968には理数教育が強化され、学習内容の拡充が進められたが、次の改定では1977年教育内容が精選され、過密な教育課程の見直しが進み、これが悪評高い「ゆとり教育」であった。次の要領で「揺り戻し」があり、今がある。次の指導要領は2030年度から始まるが、果たしてどのような中身になるのか、極めて興味深い。様々な意見が出ており、状況は「AIがらみで情報教育の充実」と「カリキュラムの柔軟性への移行」になると報道されている。