2025年5月19日月曜日

土砂降りの雨の中、小学生相手の中学校クラブ校外施設体験会

 心豊かな安穏の時期は過ぎつつある。遂に令和8年度入試に向けて具体的な広報活動が始まった。今朝ほど詳細な報告を受けた。今からこの先、10カ月間の「戦いの火ぶた」が切って落とされたというと少しオーバーか?でも私立学校にとって基盤は年度単位の入学者数であり、決して新記録狙いなどではなくて本校で花開く生徒に一人でも入学して貰うべく、本年度も入試広報部は頑張って欲しいし、学校法人は全面的に指導し応援して参る所存である。17日の土曜日は今年から一部中身を変えた「中学生向けのクラブ校外施設体験会」を「土砂降りの雨」の中であったが実行した。それにしてもすごい雨だった。 



硬式テニス、ゴルフ、サッカー、軟式野球部の4部としたのだが何と昨年の倍以上の生徒が雨の中にも関わらず参加してくれた。欠席率も少なく大変良かったと思う。詳細なレポートを見ながら私は「幸先が良い」と強く感じた。合わせて本校地の「中学校新校舎見学会」もその立派さに「驚嘆、感嘆」の声ばかりで、見学中に母親に「ここに行きたい」と大きな声で話している小学生が多かったとあった。 




今後の入試説明会で参加者にお渡しする「クリアファイル」も、誰のデザインか、承知していないがまさに「簡潔にして迫力ある出来栄え」で評判が良かったという。普通は竣工、竣功と書くが完成でも良い。最高の歓声はお土産の「焼き立てパン」をお渡しした時だとニコニコしながら教頭先生は言っていた。わずか2個程度のパンだが「パンを貰って」喜ばない人間はいないのではないか。パンで釣るなどの考えは全くない。雨の中、頑張って参加してくれた小学生に、お腹も少し減らしただろうからその補填に「おやつ」としてプレゼントした社会通念上、全く問題ない「本校の優しさ、誠意の印」だ。しかしパンの手配には結構気を遣っている。



2025年5月16日金曜日

生徒の姿勢が感じ良い!

 何か、この4月から学校は「一皮剥けた」感じがしてならない。何故かというと生徒の姿勢が「とても感じが良い」のだ。今までも本校の生徒はちゃんと挨拶は出来るし、やんちゃもせず、どちらかと言えば明るくて真面目な生徒のイメージであったが、今年から以上に加えて「学業に向き合う姿勢」が強まったと思えてならない。この3年間浪速高校は入学者数が連続府内の私立でトップであり、間違いなく高校だけの規模で言えば在籍数が府内最大の学校となった。特に新一年生は断トツで1152人も入学したから、人々の中には「うん???」と思えるような生徒もいると普通は考えるものだ。 


「ところがどっこい」、逆に新一年生の評判が良いのである。昨日私は学年主任のI先生を部屋に呼んで意見を求めた。彼は事前に高校2年と3年の学年主任の先生にも事前に聞いておいたそうであるが、その意見は大方私の見方を支持しているようなものだった。何故、このように思えるのか、その理由は現高校1年はコロナパンデミックの時に小学校6年生で、そのまま中学時代はコロナ対応で厳しく身を律し、中学の先生方の指導が行き届いていたという意見であった。すなわち余り騒いだり、弾けたりする習慣など無かったというのだ。嘘か誠か分からないがとにかく真面目に世の中の変動を考え、自分の先行に思いを巡らせる「落ち着いた感じ」が極めて好ましいと私は評価している。 

それでは先輩の高校2年や3年生はどうかという問いかけだが、こちらも感じが良いのである。過日行った「進路フェア」は学校と堺地場産業振興センターとの2カ所で同時並行で進み、そのいずれの個所でも3年生は立派であったという。又4月からの「Saturday  Something  Special (S)」では高2生は昨年とは数段磨きがかかり、一言でいうと「熱心」であり、自分の自由な時間帯である土曜日を有効に使うという姿勢が伝わってきている。素晴らしいことで、ようやく「学校5日制+土曜日の有効な使い方」が良い方向に定着してきたと思う。 


勿論これらの背景には管理職や教職員の企画、指導力があることは言を待たないが忘れてならないのは執行役の株式会社TAPの社員さんの存在もある。この会社は「システム開発事業」と「教育支援事業」を生業としている会社で、新進気鋭の成長株であり、公式HPには「おっ便利!」と思っていただけるような会社作りとあった。「教員の働き方改革」の為にも「餅屋は餅屋」という便利な会社の存在は我々にも助かる話だ。顧客の業務効率を良くし、本校みたいなマンモス校の生徒、学生の進路への「不安」を「楽しみ」に変えるため、今後とも助力をお願い致したい。彼らは明るく、感じよく対応してくれており、「空気に余裕がある」のが良い。 


「行ける大学から行きたい大学」に行って欲しい。別に偏差値の高い大学を出たからと言って人生の成功者とはなり得ない。自分を鍛え、まず大学卒業後、「何をやりたいのか」、自分の足元を照らす仕事を見つけよ。その為に高校―大学はある。高校はもっと幅の広い進路ガイダンスを繰り返して展開すべきだと思う。生徒に自分の将来をイメージさせなければならない。

2025年5月14日水曜日

個性の群像

 5月の連休も終わり、学校は極めて平穏で安定した「水平飛行」に入ったという状態にある。教職員や生徒の中に「5月病」に罹ったという報告もない。中学3年生は修学旅行で明日屋久島から帰ってくる。20日から高校は中間試験、中学は27日から始まる。この時を選んで私は陳列物の整理を行った。基本的に私は何かを陳列するのが好きだ。何処かの片隅に「学校のアイデンティ」を発信する「これだ!」という陳列物を「ここだ!」という場所に設置するのである。まず「個性の群像」焼き物を新中学校棟の奥まったところに置いた。これは奈良の陶芸家辻村塊さんが作った傑作で長年保持してきたものを新中学校棟にプレゼントした。設置場所も変わったが個性の群像と命名した文には「それぞれが個性を放ち、天に向かって伸び伸びと育つ 平成28年7月」とあった。 




丁度昼休みということもあり中学生がのぞき込んできたので記念の一枚を撮った。学校と言う場所は元来「個性の群像」が集う場所である。個性が磨かれ、本物になっていく。その磨き作業が教育と言う営為であると思う。次に南海辰村建設さんが新中学校棟を加えて作ってくれた「全体の校舎模型」を事務室前フロアの定番位置に置いた。輝いている。ここは訪問者にご説明するには適した場所だ。又この場所に安置していた伊勢神宮からの開校100周年のお祝い品である織額「花鳥御鏡錦」は「大祓の詞」がある廊下の大きな柱に設置する為に位置決めをした。後日プロの職人さんの手で取り付ける。これで一連の作業は完了した。落ち着いた平常状態になった。 


鼉太鼓(だだいこ)、3尺大太鼓、左側には「学院神社」が見え、右には「大祓の詞」の額に挟まれた通路の行きつく先は理事長室である。この通路を私は恐れながら「浪速神道の道」と名付けたいと思った。全てがこの周辺に凝縮している。神聖であり、有難く、ここに来れば、ここを通れば、浪速学院浪速高等学校・中学校「建学の精神」に浸ることが出来る。





2025年5月12日月曜日

オリジナル「スマートフォン立て」

 「理事長はもう万博に行かれましたか?」と最近この質問を受ける事が多い。まだ行ってはいないがチケットはあるので何時でも行けると思っている。どうも社会的に徐々に大阪万博の評判と言うか「熱気」が上がってきたように感じている。大変結構なことで、浪速中学校の生徒は全学年が6月中旬に団体で400人以上の全員が教員付き添いで1回目の見学に行くそうだ。そこで私はITに強い高校副校長と秘書係のトップの事務長補佐に頼んで万博のアプリを私のスマホに入れて貰った。公式アプリが良い。そして使い方のレッスンを受けたがチケットは有っても入場予約の為には更に細かいIT処理が必要でこれが少し面倒くさいが仕方がない。今から勉強をしてまいる。 

55年前の万博はどうだったか、全く記憶にはないが恐らく、紙のチケットであった筈で、この方が断然便利だが、時代の進展は「デジタルチケット」に変わってしまった。こうなると最早、私など年寄りには切符入手、予約作業などスマートフォン相手にデジタル作業がスラスラと出来るはずもない。時代の進展は加齢者に優しいものではなくなったが、愚痴を言っても詮無いことで私は今後数回行く万博の日時予約に自らトライして入手して見せると覚悟を決めた。極めて便利なスマホであるが、どんどん進化しており、付いて行くのがしんどくなった。住んでいるマンションでも最近支払いの一部が「キャッシュレス」となりスマホが無いと住めなくなってきている。従って私も最近は「Pay Pay」のアプリを入れて動いているが慣れてしまうと案外と便利なのものだと感じる。釣銭が無いのが嬉しい。 

このスマホについて常務理事と設備担当は新校舎竣功の記念品として「スマートフォン立て」を意見具申して来たので私は「グッドアイデア」だと賞賛して5月8日の竣功記念祝賀会までに製作した。私が付け加えたアイデアは新校舎のシンボルである「ヤマタノオロチ」彫刻の概要図を台に印刷でも良いから入れて欲しいと言ったことである。数も今後ともお客様にプレゼント出来る品物故に多めに発注した。まず最初に8日のパーティの席上で私は皆さんに披露して差し上げた。又10日のPTA実行委員会においても参加者に差し上げたがヒノキの香りがする、便利で記念の物ゆえに皆さん、大変に喜ばれていると担当の高橋先生が今朝ほど報告に来てくれた。新「天孫降臨芋焼酎」とこの「ヤマタノオロチ・スマートフォン立て」は本校の定番のお土産品にする積りである。


2025年5月10日土曜日

今を一生懸命に生きる

 今私は8日に行われた「新校舎竣功の祝賀会・教職員歓迎慰労会」の余韻にひたり、全身が満ち足りた気持ちでいる。この日の舞台上で私は初めて神社神道の学校としての象徴品の「芋焼酎:天孫降臨」のプライベートブランドの全面更新を発表し、パーティに参加された全ての人に「引き出物」としてお持ち帰り頂いた。今までの物は15年間、扱ってきたが、ぼつぼつ「グレードアップ」しようと決めて度数を上げ、味わいを高め、瓶や包装、化粧箱も全面更新した。これはアンテナショップ以外では入手できない宮崎県のみで購入できる「蔵元限定」の本格焼酎であり、化粧箱に本校の東館2階部分の「ガラス絵天孫降臨図」を転写した一品である。

 

この焼酎を紹介した私は1本目を神道歌手の涼恵さんにその場で差し上げた。通常は用意しておくべき花束を今回は会の趣旨からスキップしたので、代わりと言っては何だが、彼女の歌に感動した全員を代表して新ブランドの一本目は涼恵さんにと私から直接手渡ししたかったからである。神社神道の教えに「中今の思想」と言うのがあるが、これは一言で言えば「今日一日を一生懸命に生きる」と言う事である。涼恵さんは歌手として、これを成し遂げられた。この中今という言葉の意味は過去・現在・未来というおよそ存在し得る全ての時間の中で過去と未来の中間に位置する今の世に最高の価値を見出そうとする思想であり、歴史の永遠の発展を肯定しながらも自己がそれに直接参加しうる現在という時をあらゆる時間の中で最も価値あるものとして受け止め、「今を一生懸命に頑張れ」という教えだと私は理解している。 

あの日、涼恵さんは私の求めに応じて「中今」という題名の歌を鈴のような美声で歌って頂いた。作詞作曲は彼女であり、現役の神職である涼恵さんは「中今の歌詞」を次のように書いている。

「過去と未来の中今に立ち生きる   清濁併せ呑み批判せず進む

父母 祖父母遡れば         繋いでくれた命を知る

ご先祖様 八百万の神々に守られ   誰一人欠けても居ない あなたが居る

過去と未来の中今に立ち生きて    透明な心で在るように身削ぐ

ご先祖様 八百万の神々に守られ   今この瞬間に感謝し続けて生きる

過去と未来の中今に立ち生きる    あらゆる今を受け入れながら息る」

 

今日はPTA実行委員会があり旧役員の退任と新役員の就任の内定があった。OBでもあるPTA会長さんは続投であり、心強い。私は冒頭の挨拶で「浪速の今」はPTA活動の成果であり、学校側の幹部教員を紹介し、更なる発展に共に頑張って行きましょうと連帯のエールを送った。3500人の生徒を抱えるマンモス校故に細かい部分ではいろいろな事象が今後ともあるだろうが、保護者も教員も「中今」を意識することで事態は必ず改善できると申し上げた。今を一生懸命に生きれば課題や問題が起きても、必ず解決の道は早く見えてくる。実は中今はスピードなのかも知れない。


2025年5月9日金曜日

「新校舎竣功記念祝賀会・教職員採用歓迎会・永年勤続表彰・教職員慰労会」

 昨夜はミナミのスイスホテルで「新校舎竣功記念祝賀会・教職員歓迎会・永年勤続表彰・教職員慰労会」が役員、教職員、浪速ファミリー企業トップ他総勢250人に近い大パーティがあった。盛沢山の形にしたのは時間のタイミングの制約というより、多くの人々で喜びを共有したかったことが大きい。民間会社の人々にとって「学校のパーティ」とはどのようなものか経験する機会は少ないから丁度と良い機会と思ったのである。その為通常よりかは時間を余分に取って進めて行った。パーティを主催するホストは出来上がりが「凛としてそれでいて、温かみのある気配り心配りが随所に感じられるものが最高」である。昨夜の祝賀会はそういう意味で成功であったと思う。 

第1幕は公的なもので、まず新校舎建設のメイン工事会社の南海辰村建設(株)の社長さん、(株)きんでんの大阪トップの両氏に感謝状を贈呈し、金一封を受け取って頂いた。本当に良い仕事をして頂き感謝に堪えない。次に永年勤続の教諭2名の紹介(表彰、報奨金は朝、学校で済ませ)、そしてご臨席頂いた役員10名の方々次々とご紹介申し上げた。メインテーブルにおられる方に失礼があってはならない。次に4月1日に新専任として採用された5人の先生の紹介、そして最後に30名の新採用の常勤教職員に壇上に上がって貰い、代表者が力強い決意表明を行い、式典は終わった。18時30分に始まり式典が終わったのが19時だったから結構段取り良く進んだと思う。 


ここから司会者も変わり、第二幕に移りホスト役の私の挨拶で祝賀会が始まった。乾杯の音頭は大阪国学院理事長で格式高い市内の坐摩神社の渡邊宮司様のご発声であった。和気あいあいと美味なフルコースの料理に舌鼓を打ちながら懇親が深められたと思う。私のやり方は立ち席ではなく、何方にもテーブルと椅子を用意し、ゆっくりと料理と雰囲気を味わって頂くのが好ましいと考えているから、私はパーティコンパニオンの方々を16人も来てもらって参加者誰もが席を立ったり、酌に回ったりして終始座が乱れることは無かった。 

会もたけなわと言う頃を見計らってホストの私だけは23ものテーブルを回って感謝や激励などを行うことも大切である。一言でもおかけし、喜びを分かち合うことで一層絆は深まる。19時45分頃に特別に「涼恵」さんという現役の神職であるが、「神道歌手」でもある方を東京からお呼びして「中今」「豊芦原瑞穂の国」という素晴らしい曲を鈴のような美声と言われるお声で歌って頂いた。間違いなく多くの方の心に感動が湧き出たと思う。歌われた涼恵さんも「手ごたえ」がありましたと言われていた。各テーブルにデザートが配られ、終るころに私は司会者から再度登壇を求められ、最後の同窓会会長であられた東京の湯島天神の押見宮司様から「1000万円」のご寄付頂いた経緯と物語について皆さんにご披露した。


最後の最後にサプライズとして場を盛り上がるべく、私は司会者の求めに応じて神野美伽さん持ち歌である「天の意のまま」を歌わせて貰った。この歌は人生賛歌とも捉えられるスケール感あふれる楽曲であり、この中に「せりふ」として「人間至るところ青山有り」が入っている。現在の浪速学院は本日同席されている多くの方々のご支援で今があり、この「絆」は未来永劫続く。私は新任の先生方と今いる専任教諭の先生方に対して“縁あって同じ働き先で、今同じテーブルに付き、同じ物を食している関係は決して偶然ではなく、「天の意のまま」だとの思いを込めて歌った。天とは天照大御神である。「命惜しむな、惜しむな命」、全ては「天の意」であり、「ご縁」「絆」であると歌い、「命をかけて」共に自分たちの職場を更に良くしていこうとの願いを込めて私は歌った。そのことが結局は自分を守り、大切な人を護るのだと私は訴えたのである。





2025年5月8日木曜日

ICT先進校ーSNS使い方リテラシー

 昨日の「一斉参拝」では学院長講話で私は結構時間を使って「SNSの使い方リテラシー」を指導している。そのような事案が判明したからである。本人が特定出来ないように配慮しながら、事案が判明したら「直ぐに指導をする」ことが重要である。今、私の頭の片隅にはスマホによる「生徒へのSNS規制をどうするか?」の課題がかすかにある。今朝の新聞もニュージーランド政府が16歳未満の生徒へのSNS禁止法案が議会に提出されたという。政府筋は「SNSは必ずしも若者にとって安全な場所ではないと認識し、対策を講じるべき時に来ている」と発言し法案を出した。隣国のオーストラリア議会では昨年11月に16歳未満の利用を禁止する法案が可決されており、このような動きが世界で今後どのように広がっていくのか?注視していきたいと思う。 

本校でもSNSを使った生徒の問題行動が皆無とは言えないがその数は極めて微々たるもので対応への切迫感は全くないが、今後、オンラインカジノや薬物、出会い系、犯罪への巻き込まれなど心配すればキリがないし、最後は生徒への訴えと指導で少なくとも本校は対応できると現段階では信じている。ネット環境の完全フリー化とタブレット端末を渡せば、生徒は自由に操作し、わいせつ動画などを見る可能性があるとベテランの先生の中には心配する向きもあったが、現実には杞憂に終わっている。多感な若者がびくびくしながらそのような映像を見ることもあるだろうと私は悠長に構えている。「生徒を信じることも教育」である。 

そのタブレット端末であるが、新高校一年生が購入した「クロームブック」は4月中旬には各生徒の教室に運ばれ、無事に開梱とログイン方法などの説明会が持たれた。中学生には入学式後、直ぐに配布が終わっている。機器の数は中高で1300台だから半端な数ではないが、グーグルは「最初に井戸を掘った本校」を優先させてくれ、新品が直ぐに送られてきた。接続は簡単な作業であり、高校生徒もなるとこのような最新鋭のデジタル機器でも「直ぐにモノにしてしまう」。中学生も負けてはいない。若いという事は素晴らしい。まず「デジタル機器に臆さない」。我々の世代は間違って操作するとその先に進めないという恐怖があるが彼らはキーボードを色々とタッチしながら簡単に操作を実践で覚える。


 
本校では今からもう7~8年前からまず中学生からそして高校へと拡大し、一セットで数万円もする高価なものであったが私は保護者の理解を得て今や全員が保持している。タブレット端末を持って廊下を歩いている様がカッコよい。全校生徒に持たせたことで一挙に「ICT教育の浪速」に一夜にして変わった。一瞬の事であったと思う。「ICT教育推進部」の分掌を作り、今の入試広報部長のS先生を初代の部長に発令し、この昨年4月には2代目のO部長が就任した。何れもICTの達人教諭である。



現在は最大で約3350人の生徒が集中してアクセスしている瞬間が有るはずだが、通信の遅れやトラブルは全く無い。この点が凄いと思う。このような大人数が集中してアクセスしても、ビクともしない「インターネット環境の整備」は誇って良い。恐らくここまで対応出来ている学校は多くはないだろう。その秘訣はNTTと協議して広域帯のブロードバンドにレベルアップした成果である。間違いなく大学並みかそれ以上のネット環境であり、ここまでやって初めてICT先進校を名乗れる筈だ。