2026年4月22日水曜日

第2回天空Rコンサート

 それにしても20日の月曜日に行った「第2回天空Rコンサート」は素晴らしい感激するものであった。公的にも私的にも感動を覚えたからだ。特に司会を務めた2年生のY君の淡々とした良く声が通る司会振りが良かった。主役である演奏者を盛り立てる為の配慮を随所に感じた。第1回目は音楽科のW主任教諭と本校の委託音楽家のM姉妹によるプロの演奏会であったが今回から生徒主体のコンサートが前面に出て来た。これこそ私の思いであったから感激も一入であった。一連の企画と準備に奔走してくれたW先生に深く感謝だ。とにかく仕事が出来、確実にやりきる先生だから、私はこの4月から中学校の生徒生活指導部長という要職を委嘱した。

素晴らしかったY君の司会の一部をここに紹介したいと思う。

「ただ今より、第2回天空Rコンサートを開催致します。本日は、放課後の大変お忙しい中、足を運んでくださり、誠に有り難うございます。本日の司会を担当させて頂きます、吹奏楽部・2年の●●〇〇です。よろしくお願い致します。この天空Rコンサートは、「本校自慢の天空レストランを文化活動の発表場所にしたい」という、木村理事長学院長先生のご発案により、開催することができたコンサートです。

次に、天空レストランに設置されているピアノについてご説明いたします。令和5年2月、木村理事長夫人木村久枝様より、「生徒の感性を育むためには、芸術に触れる機会を設けることが大切であり、音楽を通じて、より豊かな情操を培い、有意義な学校生活を送っていただきたい。」とのご厚意から、天空レストランに「ヤマハグランドピアノG2Bレーモンドモデル」をご寄贈いただきました。


 
このピアノは、チェコ出身の建築家アントニン・レーモンドが設計しました。彼は、日本の建築業界に大きな影響を与えた建築家で、1951年にヤマハ銀座ビルを設計し、その竣工記念として誕生しました。マホガニー色の本体と黒色の脚のツートンカラーで、角張った本体、丸みを帯びた脚柱デザインが魅力的で、今でも愛好家から人気のある希少なグランドピアノです。本日はピアノ演奏家の森下真衣先生に伴奏をして頂きます。なお、中学棟6階音楽室にあるヤマハグランドピアノ「C7」も、木村久枝様よりご寄贈いただきました。

また、木村理事長学院長先生は、本校の音楽教育に積極的に力を入れられ、中央館7階中央音楽室にヤマハグランドピアノ「C5」を設置され、吹奏楽部には、多くの楽器を購入していただき、昨年度は、チューバ、ピッコロ、トランペット、ファゴットをご購入くださいました。有り難うございます。


 
では、プログラムに移ります。本日は5名の吹奏楽部員による独奏をお楽しみください。

初めは、2年生のTさんによるフルート独奏、モルラッキ作曲『スイスの羊飼い』です。ピエトロ・モルラッキは、イタリアの作曲家です。生没年も含め詳しい経歴は、分かっていません。しかし、フルートの名手として ミラノ・スカラ座管弦楽団の首席フルート奏者を務める傍ら、フルート曲を多く作曲したという記録が残っています。『スイスの羊飼い』は、彼がヴェルディ音楽院に在籍していた頃に作曲されています。スイスの高原に吹く風のような牧歌的な主題に魅力があり、華やかな変奏が技巧的に展開されます。

では、どうぞ!!(以下演奏してくれた生徒には申し訳なかったが字数の関係で省略させて貰う)

 以上をもちまして、第2回天空Rコンサートを終演させていただきます。この天空Rコンサートは、今後も定期的に実施させていただきます。次回のコンサートでもご来場をお待ちしております。本日はご来場いただき、誠に有り難うございました。

演奏してくれた生徒全ての紹介と名司会振りをここに書けないのは些か辛いが、曲の紹介に時間をかけた司会者は大変に良かった。私はこの6Rコンサートを生徒の手になる生徒の為の演奏会となるように今後とも公的な学校行事に格上げし、学期に一回くらいのペースで行っていくことを決めた。時間はぴったりと29分で終わり、これくらいの時間が最適である。とにかく演奏も上手かったし、ピアノ伴奏の森下先生も素晴らしかった。そしてこの間50年間傍で見て来たマホガニー色である朱赤のピアノがこの場所に落ち着いた「幸せ感」は半端ではなかった。準備してくれた皆さんに感謝したいと思う。朱色のピアノがこの地で蘇った感じだ。吹奏楽部の顧問のY先生も裏方で頑張ってくれた。有難う。司会者と出演者には記念に写真立てに入れた一同の写真を事務室のKさんが作ってくれたので、これをプレゼントした。

2026年4月20日月曜日

「大阪調理製菓専門学校」と一般財団法人「大阪国学院」

 「大阪調理製菓専門学校」は略して「大調」と言うとのこと。このような名前の素晴らしい専門学校が大阪には有る。学校法人村川学園が経営する学校で村川理事長は本校のOBである。又兄上も卒業生でご長女は今年3月本校を卒業していった。最早、言わば「仲間内、ファミリー」かも知れない。大阪に4つの学校、東京にも2つの学校を有するこの世界では有名である。私はこのご兄弟ツートップと面談し、今後「幅広く提携」していくことを決めた。少子高齢化社会の中で今後人手問題、生徒の多様な職業選択の幅の拡大の為に連携し、お互いが「ウイン・ウインの関係」を構築する分野は広いかも知れないと考えたのである。


 既に天空レストランの焼き立てパンコーナーでは新製品の開発が進んでおり同学校のパン部門の現場のK先生が来て頂き、ご指導を仰いでいる。そして16日の木曜日に梅田校から学科長のA先生他をお迎えし、家庭科調理室で家庭科クラブの生徒を対象に「巻き寿司」の調理実習を行った。大成功であった。派遣された講師の先生方が何より素晴らしいお人柄であった。食は人間にとって最も重要であり、強い志があれば別に大学に進学しなくとも専門学校で学び世界を飛び回って日本料理の卓越した職人さんになったり、ホテルの厨房への就職、イタリアンのシェフになったり、家業を継いだり、自分のお店を持ったりと人生の幅が拡がり、案外と成功の道に近いかも知れない。次回は洋風のスパゲッティ作りと聞いている。私はこのプロジェクトが大きな波になるように努力して参りたい。 




先週の18日の土曜日には朝から午後3時まで本町にある一般財団法人大阪国学院にて神職養成機関である「通信教育部」の「令和7年度修了式と令和8年度の入学式」があり来賓として参列した。本校は103年前に、この大阪国学院が創立してくれた旧制浪速中学を創基としているから、何時もご案内を頂き私はお祝いと激励の挨拶をしている。浪速高校の卒業式にも大阪国学院からは優秀な成績をおさめた生徒に賞状と金一封を頂いており、私も同じような事でお祝いをしているのである。今年の入学者は50期となり半世紀にわたって通信制で神職を養成してきたこの学校は今や神社界で大きな力を有している。 


大体一期辺り50人程度の入学者に抑えているのは場所と講師陣の負荷のバランスに拠っているとのこと。現役の卓越した大阪の宮司様が指導の先生だからその成果は容易に想像出来る。東京の國學院大學や伊勢の皇學館大學で学ばなくともまず一般の大学で学び、その後会社組織の中で様々な経験や学習をして「一念発起で神職の資格を取る」というプロセスは決して悪くない。前述した料理人になるプロセスも然りだ。今後の社会は「貴方は何が出来ますか?」と言う実学の分野で学んだ人が強くなるのか。今や普通の事は「AI」がやってくれるから,その内に纏めとか分析とかレポートとか出来るのが他の人に対する有力なアドバンテージにはならなくなるのではないか?私はそのように思う。

2026年4月16日木曜日

冷凍食品時代の波に乗ってみよう!

 今日は記念となる「10回目の焼き立てパンの外販日」だった。担当者は特別記念セールとしてサービス精神を発揮していた。素晴らしい事だ。西川きよし師匠ではないが小さな事から「コツコツと」進めてきた結果が今日に繋がったと思う。高く評価したい。「何よりパンの味が良い」という評判が全てである。今朝、私は「お蔭食パン」を購入して初めて食した。「もちもちした食感」で大変美味しかった。傍近くの職員にも食べて貰ったが一同良い味だと感嘆していた。お買い求め下さっている方々に深く感謝申し上げたい。 


「神恩食パン」と「お蔭食パン」は今や本校「(株)NEP経営、焼き立てパン・ブルショップ」のベストセラー商品となった。何時も1時間足らずで完売し、今日は新記録の25分だったそうだ。現在、菓子パンや惣菜パンも新たな商品開発で調理専門学校の村川学園さんと組んで一生懸命に取り組んでいる。その内に他店にはない本校のみの美味しい焼き立てパンがお手許に届くことを期待している。「急がず、慌てず、原点を忘れず」、少しの「遊び心」で楽しんでやってもらいたいと思う。 

安定軌道に乗った焼き立てパン・ブルショップに比べ、逆に私の頭を悩ませているのが隣の「天空レストラン(6R)」の経営だ。従業員さん、頑張ってくれているのだが売り上げが芳しくない。要は販売数が少なく「赤字経営」なのである。食材価格の高騰などが影響し、法人から補助金を出して支援しているのが現実である。それに加えて手間暇のコスト、即ち人件費の問題もある。昨日は保護者宛に一文を出して学年別にレストラン利用促進のお願いをしたところである。ここ半年ばかり今後の戦略を考えて来たが今「一筋の光明」が見え始めた。これは取引先の山崎製パンの幹部の方との懇談中にひらめいたというか知恵を授かった感じだ。今まで勉強が足らなかった。反省だ。 

昼食用の生徒の昼食は全て手作りとはせず、ある程度「調理がなった冷凍品」を用意し、食数に合わせて瞬間解凍して生徒に出すのである。メニューも多く揃えればよい。このような仕方だと売れ残りの弁当を廃棄するフードロスの問題も解決する。今や病院や多くの会社でも主流は冷凍食品の時代となっている。確かに決して安くはないが、味は保証できるし、メニューも多い。私は昨日から今朝にかけて、関係幹部に対し、「その場の100%手作り弁当から冷凍品の拡大採用導入」に、舵を切りなおすことを指示した。生徒相手であるから利益など上げる必要はないが赤字補填では長続きはしない。折角の豪華なレストランや調理場が揃っている。このレストランに生徒が密集し、歓声が上がるのを早く聞きたいものだ。又新しい仕事が出来た。




2026年4月13日月曜日

問題意識を持てるか、どうかが勝負の分かれ目!

 今日は高校1年生の入学オリエンテーションの最後に当たる「校外施設の見学の日」だった。多聞尚学館と美原のスポーツキャンパスに出かけた。どちらも本校の文武両立路線を謳う豪華な施設だ。昨年は25クラスを数クラスに分けて8グループ程度に分けて出掛けていたが、今年から一日当たり2部制にして今年の場合、24クラスを4回に分けて通常の授業に大きな影響が出ないようにこの学年から高校サイドが考えてくれた新企画だ。素晴らしいことで私はこの校長以下先生方の「問題意識」に感動した。このようなケースは学校内では決して多くないからだ。 


大体、学校と言うのは一度決まれば何年も同じことを繰り返すのが普通で「変える行為」に臆病だし、それが教職員の負担増になると誰もが先頭切って口に出さない習癖が有ると言っても過言ではない。問題意識とは難しく言えば、ある物事を,解決されるべき状態にあるものとしてとらえる意識のことで、民間会社では"君は問題意識が足りない」とか「もっと問題意識を持ちなさい」とか上司に言われる光景はごくごく普通のことだ。確かにこのような言葉を他人から言われると「お前はアホか?」と言われているみたいだが、決してそうではない。そこで腹を立てては自分の進歩はないと考え、上司の愛情と思えば少しだけ腹は収まるだろう。案外とこの言葉は組織内では重要で責任あるポジションに就きたいなら学ばないといけない。見た眼、良い状態とある現状に潜む課題や改善点を自覚し、それに対処しようとする心の働きを指す言葉であり、単に「問題があることを知っている」だけではなく、「どうすれば解決できるか」を自発的に考える姿勢まで含めて示すものだ。少なくとも管理職には絶対的な必須の資質である。

前述した新一年生のオリエンテーションのやり方の工夫も授業時間数への影響への問題意識から出た。又最近の特記すべき事案は今朝のことだった。「入試広報部のインスタによる広報活動」で4月6日の入学式での学院長式辞を動画でインスタのストーリーで数回に分けてアップしたところ、フォロワー数が跳ね上がり、リンク先の理事長アラウンドも過去最高の断トツのアクセス数となった。これも学校の重要な行事を何とか閲覧者の数を増やしたいとの問題意識があってこそ出て来たものであり。これが無かったらフォロワー数もアクセス数も変わっていなかったと思う。「大ヒット」であり私は担当の二人を呼んで激賞した。 


問題意識はビジネスシーンにおいて「課題設定力」や「改善志向」と表現されることもあり、学校教育でも「主体的・対話的で深い学び」を支える要素として重視されている。まさしく「アクティブ・ラーニング」とは個人の問題意識である。心理学の領域では「問題認知」と訳されることもあり、個人が自己成長を図るうえで欠かせない概念と位置づけられている。つまり「問題意識」は、現実を批判的に見つめ、理想とのギャップを埋めようとする前向きなエネルギーを指す言葉であり、「仕事の出来る人間」とは簡単に言えば、口だけの評論家ではなくて問題意識から「課題の設定能力」を持ち、「解決に至る道筋」を付けて周囲を巻き込み、「成果を上げる」ことを実施出来る人間を言う。組織において飯を食っている人間はすべからくこの事を認識しなければならない。

2026年4月11日土曜日

落花狼藉の中で?「クラブ活動文化部系」発表会

 6日の入学式では神社の左右の桜の大木は満開の花弁を咲き誇り、「百花繚乱」となっていたが、今朝私が登校した時には「はらはら」と風に舞って花びらが落ちて行っていた。桜ってこのように潔くよく散るものだと改めて思った。同じような四字熟語に「落花狼藉(らっかろうぜき)」という言葉が有るが、これは古典文学や歴史物語に登場する言葉で、古来より人々に強烈な印象を残してきた語句である。今朝はこの散り方をしている神社前の地面に散った花びらをみて、一見すると、花が散りゆく情景の優雅さと風流な雰囲気を漂わせているが、本質は“乱れ”“混乱”“荒廃”といった、より生々しく激しいイメージを伴う余韻みたいで、まさに百花狼藉であり、私は地面に落ちた花びらを見て、心を動かされた。百花繚乱と持て囃された桜も今度は落花狼藉だから人間は好き勝手な事を言うものだ。

昨年の今日は「大阪・関西万博の開会式前日」であり、翌13日からの開幕であった。この「EXPO2025」については終わってみて、当初は様々な評論が出ていたが、今やマスコミや何方も口の端に出さない、出て来ない。あのマスコットキャラクターである「ミャクミャク」だけが偶に巡業みたいな各地巡りが、ニュースに出てくるが、この現象も落花狼藉みたいなで感じで何か寂しい。今日は1限目に高1年生に内部生を除く900台の「クロムブック」が手渡された。受け取る生徒の歓声や目の輝きを見ると安心した。これは最新鋭武器でもある。「ICTを駆使して学べ」と私はエールを送った。 


今日は2限目から令和8年度「文化部発表会」であった。当初はミニ発表会と称して昼休みの時間を取った位の短いものであったが、生徒もクラブも増えてきて当時の文化部長の提案で今のような本格的なものになった。文化部長は音楽の教師、そして理科の教師と変わり、昨年から女性の数学の先生になった。長い歴史で女性の文化部長は初めてであり、大いに期待している。この様にして学校は教師間でバトンが繋がれて、一歩づつ進化して行っている。この先生、まさに与えられた仕事に集中し楽しんでおられるように何時も感じる。素晴らしい事だ。 



文化部は運動部に比べ、幾分地味な所があり、「勝った、負けた」の大きな派手さもない。生徒の中には「どうも運動は苦手」と言うものもいるし、そのような生徒には何処かの文化部のどれかに入って欲しいと強く思っている。クラブ活動の効果は教育活動を進めるうえで大きな効果を上げることを我々は知っているから、私は文化部への支援は惜しまない積りだ。天も味方して頂き、今日は極めて良い天気であったから、運動場を使った「大がかり」なものになった。 



25の文化系クラブがあるが今日の参加クラブは軽音楽・雅楽・ダンス・津軽三味線・合唱・神楽・吹奏楽部で、これらはグランドでの実施であった。鉄道研究・美術・書道・写真・化学・合唱・放送部は事前録画したものを教室での視聴としている。中学生徒会長の開会宣言に始まりその後高校校長の挨拶、最後の締めは高校自治会長の閉会宣言と中学校校長の挨拶で終わるというオールスターの催しものである。私は自室のテレビで仕事をしながら見られるのであるが臨場感を味わう為、少しの時間、グランドに足を運んだ。

2026年4月9日木曜日

教職員連帯の船の名前は「浪速丸? or 浪速常若丸?」

 忙しかった3月から4月にかけての「年度替わり」も順調に移行した。私にとって「入学式」と昨日の「春季例祭、始業式」を済ませ、ようやく「ほっと」とした心豊かな「黄金の日々」が始まった感じだ。今朝も校内の桜は満開の花びらを付けており、まだ散り始めてはいない。昨日の始業式まで桜が持ったのは初めての事だった。仮に学校を巨大な船に例えれば名前は「浪速丸」、この船に3586人の生徒が乗り込み、岸壁を離れ、「ブゥォー」と汽笛を鳴らしながらエンジンの速度を上げている状況にある。ようやく「船出」が済んだ。今朝は中一の5クラス191人がバス5台に分乗して千早赤阪村に向かった。オリエンテーションをかねて校外学習施設の見学である。甘いイチゴが待っている。



「腐心(ふしん)」という言葉は心をなやますこと、心を使うこと、苦心することであるが、分かり易い表現に「心を砕く」と言うのもある。気をもむ、心配する、気を配る、苦心するであるが、新入生を迎えてまず我々が心を砕くことは、「早く学校に慣れ、友達作りと級友とのチームワークの醸成」である。授業、勉強はまだ後で良い。特に経験則から中学生は「じっくり」と育てなければならない。何しろ今から6年間お預かりするのだから時間はたっぷりとある。中学生の今日の施設見学はそのための企画で「多聞いちご園・農園・果樹園」で生のイチゴを採ってその場で食べるという。素晴らしい事だ。友と触れ合い、小学生から中学生になったことを喜び、それを自覚させなければならない。採れたての「いちごの甘さ」に歓声が途切れなかったそうだ。我ながら「良い学校」になったと思う。 



しかし一方では入試広報部は今年度の募集活動に向かって着々と準備を進めている。今年も学校案内の冊子の主題は「常若」を選んで呉れたという。そう、浪速学院の思想・哲学は「常若」である。伊勢神宮の20年に一度の重要祭事である「式年遷宮」の心は常若であり、常に若々しく美しく保つことは継続性、発展進歩の原動力となる。「教育環境の常若、教職員の精神の常若」、浪速学院は常に若々しく、未来へとつながる学校へとの思いから常若を掲げ、理事長の私も12歳から18歳までの生徒に負けないように常に若々しくなければならないと自覚している。「おじいちゃん」っぽくなっては責任は果たせないとの思いが強いだけに毎日見る常若の文字に対峙して気を入れているのである。 

学校案内に挟む冊子の理事長インタビューが6日と8日の2回に分けて行われた。プロによる多くの写真が撮られた。果たして良い顔になっているだろうか?「常に進化と挑戦をやめない、伝統と革新の浪速」を心掛けている私だ。これらを可能とするエネルギーこそ「常若」なのである。昨年も書いたが「教職員連帯の船の名前」を「浪速丸から浪速常若丸」に変えようと思い続けているが、まだ果たせていない。浪速常若丸、良い船名ではないか! 








2026年4月8日水曜日

生徒総数3586人が揃った「春季例祭と1学期始業式」

 「余情」や「余韻」という言葉が好きだ。後まで残っている、印象深いしみじみとした味わいなどを表現する時に使う、良い言葉だ。私に今、一昨日の入学式の余情、余韻に浸っている。入学式の後は、敬愛する大阪天満宮の寺井名誉宮司がご逝去され6日通夜祭、翌7日の密葬と続き、同日の夕刻から「合祀祭」に臨んだ。神道の合祀は「浄暗の闇の中」で行われる。浄暗、あるいは浄闇と書き「じょうあん」と読むのだが、神事をとり行う際は「けがれのない暗闇」で行う必要があり日の暮れるのを待つ。 


昨日は「二柱」の合祀で、内お一人はこのアラウンドで何回も言及した東京は本郷の「湯島天満宮の前宮司である押見守康 大人命(うしのみこと)」のご遺族である現宮司が東京からお越し頂いた。昨夜無事にこの合祀祭もおさめることが出来た。私は「祭り主」だから手を抜かぬよう実行しなければならない。卒業生、教職員、先輩諸兄や恩師、本校と関係の有った人々が「神様となられ」、今生きている生徒達の健康と学業の成就を見守ってくれる。日本全国、どの学校にこのような形を継続している学校があろうか。私はこの点こそ、本校の正統さ、品格、優しさであると思う。私も死後はこの祖霊殿に合祀して貰うことを決めている。 

そして今日は8日、遂に「春季例祭と1学期の始業式」となった。長い冬が終わり、桜が満開の、暖かい春を迎えた喜び、そして今年一年の各地の繁栄・人々の幸福・五穀豊穣を祈り、全国の神社の社殿で「祭事」が厳粛に執り行われるのを「春季例祭とか例大祭」と言う。秋は秋季(例)大祭と言う。神社が毎年毎年執り行う極めて重要な祭事であり、神社神道の学校として、本校もこれらに準じて学院神社の春季例祭と秋季例祭は重要な学校行事となっている。本日はその春季例祭で、まさに「桜が満開」であった。特別なこの日は「鼉太鼓や2台の神輿」も出して、例祭は滞りなく進み、ご斎行申し上げお祭りは斎行できた。毎年だがこの日になると私は元気になる。「サア、今年もやるぞ!」という感じで身体中の血流が騒ぐ。 



桜がまだ花びらを付けている中で、全校生徒3586人という膨大な生徒が揃った。市内の座間神社神職に拠るご斎行は何時もながら「きりり」とし、静かにそれでいて朗々とした「祝詞」の中に、新一年生高校1052人、中学191人を含めて、全校生徒総勢3586人の平穏と学業成就が間違いなく奏上された。雅楽部と神楽部による「尚学の舞」は何時もように荘厳に奏でられ舞が奉納された。自前の生徒による雅楽部と神楽部の奉納は本当に誇り高い。例祭の後は生徒に「直会」の品としてノートブックが私を通じて神様から手渡された。その後「学院長講話」に移った。

 


講話の最初は1日に着任した新人の教職員をテレビカメラの前で紹介し、早く新しい先生となじみ、教えを真剣に受けるように生徒達に伝えた。そして私は年度当初でもあり、学院長講話として春季例祭の意義、直会の意味、そして「尚学の舞」の由来や「浪速生活の綱領」の説明の時間を十分取って語った。そして全ての根源は「知らないことを学ぶことの大切さ」を強調した。祝詞にあった「ともがらと睦み、なごみて,身健やかに」の意味をかみ砕いて教え、「いじめ、ネットトラブル」等について生徒に「懇々と」諭し、両校長の主宰する始業式にバトンを譲ったのである。