今日は高校1年生の入学オリエンテーションの最後に当たる「校外施設の見学の日」だった。多聞尚学館と美原のスポーツキャンパスに出かけた。どちらも本校の文武両立路線を謳う豪華な施設だ。昨年は25クラスを数クラスに分けて8グループ程度に分けて出掛けていたが、今年から一日当たり2部制にして今年の場合、24クラスを4回に分けて通常の授業に大きな影響が出ないようにこの学年から高校サイドが考えてくれた新企画だ。素晴らしいことで私はこの校長以下先生方の「問題意識」に感動した。このようなケースは学校内では決して多くないからだ。
大体、学校と言うのは一度決まれば何年も同じことを繰り返すのが普通で「変える行為」に臆病だし、それが教職員の負担増になると誰もが先頭切って口に出さない習癖が有ると言っても過言ではない。問題意識とは難しく言えば、ある物事を,解決されるべき状態にあるものとしてとらえる意識のことで、民間会社では"君は問題意識が足りない」とか「もっと問題意識を持ちなさい」とか上司に言われる光景はごくごく普通のことだ。確かにこのような言葉を他人から言われると「お前はアホか?」と言われているみたいだが、決してそうではない。そこで腹を立てては自分の進歩はないと考え、上司の愛情と思えば少しだけ腹は収まるだろう。案外とこの言葉は組織内では重要で責任あるポジションに就きたいなら学ばないといけない。見た眼、良い状態とある現状に潜む課題や改善点を自覚し、それに対処しようとする心の働きを指す言葉であり、単に「問題があることを知っている」だけではなく、「どうすれば解決できるか」を自発的に考える姿勢まで含めて示すものだ。少なくとも管理職には絶対的な必須の資質である。
前述した新一年生のオリエンテーションのやり方の工夫も授業時間数への影響への問題意識から出た。又最近の特記すべき事案は今朝のことだった。「入試広報部のインスタによる広報活動」で4月6日の入学式での学院長式辞を動画でインスタのストーリーで数回に分けてアップしたところ、フォロワー数が跳ね上がり、リンク先の理事長アラウンドも過去最高の断トツのアクセス数となった。これも学校の重要な行事を何とか閲覧者の数を増やしたいとの問題意識があってこそ出て来たものであり。これが無かったらフォロワー数もアクセス数も変わっていなかったと思う。「大ヒット」であり私は担当の二人を呼んで激賞した。
問題意識はビジネスシーンにおいて「課題設定力」や「改善志向」と表現されることもあり、学校教育でも「主体的・対話的で深い学び」を支える要素として重視されている。まさしく「アクティブ・ラーニング」とは個人の問題意識である。心理学の領域では「問題認知」と訳されることもあり、個人が自己成長を図るうえで欠かせない概念と位置づけられている。つまり「問題意識」は、現実を批判的に見つめ、理想とのギャップを埋めようとする前向きなエネルギーを指す言葉であり、「仕事の出来る人間」とは簡単に言えば、口だけの評論家ではなくて問題意識から「課題の設定能力」を持ち、「解決に至る道筋」を付けて周囲を巻き込み、「成果を上げる」ことを実施出来る人間を言う。組織において飯を食っている人間はすべからくこの事を認識しなければならない。


