2020年11月30日月曜日

干し柿とイチゴ

一つ前のアラウンドにて触れた浪速中学校の授業料等についてだが、「来年度も据え置き」とすることを決めた。令和3年度の学校納付金は府内私立中学60校の総平均が848977円であり浪速中学は821400円だから納付金の高い順番で言えば本校は60校のうち、35番手である。平均よりやや低いが「やっている教育の中味と環境整備は間違いなくトップクラス」だと自信を持って断言している。しかし授業料問題はまた別である。誇りをもって頑張ってくれている浪速中学校の先生方には申し訳ないが据え置きだ。今コロナ禍など考えれば上げる状況にはないと判断した。皆もそのような顔と目をしている。こういうセンスは大切だ。

28日の土曜日には浪速中学の行った「プレテストの解説会」が行われ昨年より多い参加者を得た。10月17日、11月14日と2回に分けて行った試験の分析と解説会であり、この説明会に参加するということは浪速中学校に対して大きな志望があるということである。国語、算数、理科、社会の試験科目の解説を教師が行った。私を喜ばせたのは保護者アンケートからこれらの「先生方の評価が極めて高かった」ことだ。生徒も保護者もどのような先生なのか、そこがポイントであり、教師の評価は学校への評価である。コロナで校長挨拶も教師の解説もすべてリモートであったが、それが案外と良い評判を得たのは間違いなく「教師の腕の見せ所」だったに違いない。これで中学校の入試広報活動の校内活動は終えて今後は「個別の一本釣り」に移る。来年3月末まで入試広報部は頑張って欲しいと思う。

 

気分よく週末を迎えた私は多聞果樹園関係の農作業を行った。「干し柿」作りである。果樹園の柿はすべて渋柿であるが今年は植えて2年、多くの実を付けず、愛媛県の大玉の愛宕柿を入手しての干し柿作りだ。多聞果樹園・農園のH管理人とお手伝いの人2名の合計4人で朝9時から15時まで働いた。合計440個の干し柿と吊るし柿を軒下に吊るした。干し柿はとにかく手間がかかり、まず「へた取り、皮むき、紐遠し、熱湯による消毒、軒下への吊るし」と5段階の作業がある。その後も乾いてきたら柿を「もみもみ」して均等な柔らかさにして時々「焼酎を霧吹きし消毒」しなければならない。まさに教育のプロセス営為と同じではないか!


 本当なら中学生に体験させるのだが今はコロナでそうもいかず理事長自らしたが、来年からは浪速中学校の果樹園管理者のT先生以下先生方にも手伝って貰いたいと思う。中学生が喜んで干し柿を食べる光景が目に浮かぶ。いちご園も順調でHさんに言わせれば「今までで最も良いイチゴが収穫」できると自信を持って言っていた。今年が3年目となりようやく「コツ」を掴んだ感じである。いちご作りは難しいと専門家も言う。水、肥料、特にビニールハウス内の温度管理が重要であり苗が病気にならない為には換気も大切であり、ミツバチへの目配りも欠かせない。無農薬イチゴで40グラム以上の「千早姫」ブランドが果たして何個収穫できるか?クリスマスには一番花からの収穫が期待できるかもだ。今年は5月頃まで5番花まで収穫出来た。浪速中学の生徒は干し柿、次いでイチゴと自分たちの果樹園と農園で出来たものを口にすることが出来る。これらは生徒達に必ず良い影響を与えると信じて疑わない。浪速中学校の生徒への愛情ではないか。

2020年11月27日金曜日

学校納付金とは?

今朝の新聞各紙は大阪府内の私立中学校60校、高等学校96校の来年度からの「学校納付金」の詳細を報じている。大阪中高連が受験生の為に各学校資料を纏めて報道機関に情報提供したものである。「本校は高校、中学ともに値上げはしていない」。学校納付金は入学金、授業料、空調代等であるが、高校は12校が値上がりし、全平均が826110円(本校は839400円)、中学は6校が上げて全平均848977円(本校は821400円)とあった。値上げの理由としてコロナの為のオンライン授業などICT教育の通信情報機器の導入などとあったが、今ごろ、このような事を言っている学校もあるのだと驚くばかりだ。本校は既に完全な形で実施されている。 

授業料値上げは大阪府教育庁私学課の管轄承認事項であり、簡単に「値上げします」とは成らない。授業料は極めて戦略的事項であり、正直なところ入試広報部の職員は極めて慎重な姿勢である。彼らの立場からすれば、その姿勢は理解できるだけに、彼らの意見は聞きながらも、孤軍奮闘の中で着任以来、私が直接関与し、一人で決めて来たが、内心は値上げの影響がどう出るか、正直「びくびく」ものだった。とにかく冷静にじっくりと考えることが必要だ。美原のスポーツキャンパスの整備、今後の高天原アリーナ建設構想等々教育環境整備資金の為に「上げたいのはやまやま」だが簡単な話ではない。高校授業料は平成29年に48000円上げさせて貰ったがその影響は全くなかった。教育の環境と教育の中味を評価して頂いたということだ。さて浪速中学校をどうするか、実力を考えれば少し上げさせて貰っても良いとの考えは当然ある。全平均より低い学校と言うのはいささか?大きな、大きなテーマである。しかし、コロナによるご家庭の経済問題を考えれば簡単な話ではない。近々皆さんと同じテーブルについて協議しようと思う。

 今年は色々とコロナで大変だったが、生徒は誰一人コロナで陽性者がいない中で明日から「期末試験」が始まるのが嬉しい。特に高校3年生には最後の定期考査であり大学進学に絡んでくる試験だから極めて重要な試験になる。もしこれが出来ない、延期せざるを得ない状況になったとしたら、大変だった。「1月27日は卒業式」が控えており、とにかく期末が無事に終わることを祈念している。学校と言うのは「かちかち」に年間スケジュールが定まっており、予定が変わると「あちこち」に影響が出る。教室を換気し、生徒はマスクの着用とうがい、手指の消毒を徹底しているから学校内でのクラスター発生がこれまで無かった。大阪は第3波が大きな規模で襲いかかってきており、今後とも学校を守る為に最大限、気を付けて行きたいと思う。 

私自身も気を付けているが、こればかりは分からない。ただやれることはやっている。年内は外部の人とは校内でも校外でも会合を持たないことを決めた。夜の外出も全くない。執務室ではマスクは外しているが、教職員が入ってくる場合はその場で着用している。元々私の部屋は理事長職務代理者との共同執務室、理事会の部屋であったのが幸いで比較的大きなスペースだから空気が澱むことはないし、換気も強制換気で徹底されている。「校内で最も安全な場所」だと思っている。管理職との打ち合わせ用椅子、教職員とのミーティングテーブル、来客者あるいは改まった会議用テーブルと機能別に分かれており、外部からのコロナウイルスが侵入し蓄積されることはないと思っている。


今は、この部屋で年度末と年始に関する「決めごと」を次から次と報告を受けて、指示を出し、決めるのが仕事である。「12月22日に理事会・評議員会」を行うべく案内状を既に出状した。主議題は中間決算の報告があるが、私はこの席で「オンライン・リモート理事会・評議員会」を提案することを決めて、まず「模擬実験」の準備に入っている。「新しい形」はこのコロナがもたらしたもので本当に多くある。例年3学期の始業式は「新春拝賀始業式」として教職員・生徒全員で学院神社に「初詣」をしているが現下の状況では無理だと考え、教室分散の遥拝とすることに決めた。この時に何時も「お年玉」として「干支にちなんだ和菓子」をプレゼントしてきたが来年は口に入れるものを止めて「手指の消毒液」を全校生徒に配布する。費用は和菓子が1個148円、消毒液は300円を超えるが生徒を守る為には仕方がない。今はコロナ対策が優先される。

2020年11月25日水曜日

ICT先進校へ向けて、更に磨きをかけよ!

9月25日に有る専門誌のインタビューを受けた。この日の模様は詳しく、当日のアラウンドに記載している。これはパソコンのマザーボードでは世界のトップシェアを誇る(株)ASUSさんからの依頼を受けた専門記者から「ICT教育」について取材を受けたものである。それがNET版のWEBニュースとして世界に発信された。時間もたったのでASUSさんの了解を得て、このアラウンドにも転載しておきたいと思う。私たちは一歩一歩、「GIGAスクール・デジタルスクールの完成」に向けて歩を進めている。この記事の影響からか今度はグーグルからも取材依頼を受けているところだ。丁度良い機会だから本校ホームページに「ICT教育のバナー」を設けて広く世の中に発信していくことも検討したいと思う。しかし専門記者と言うのは「上手く書く」ものだと今更ながら驚く。「餅屋は餅屋」なのである。

(以下ICT教育ニュースより)

Chromebook 全校導入、生徒の授業参加度大きく改善/浪速学院 

Excellent School」ではない、「Good School」を

もともとよく通る声のトーンを、さらに1段階上げて理事長は言った。『Good School』を創りたいのです」。浪速学院 浪速高等学校・浪速中学校(大阪市)理事長・学院長の木村智彦氏だ。 

同校は神社神道を起源とし、間もなく開校100周年を迎える伝統ある私立学校。一方、早期からICT教育に着目し、200人を超える生徒が ASUS Chromebook を所有。また教員もASUS Chrome tabletを所持している。さらに校舎全館で10GWi-Fi整備も完了するなど、その先進性でも知られる。 

木村理事長が「Good School」と称したのには、教育そのものへの強い信念が源泉にある。「確かに、毎年のように国公立大学への進学者も多く出ています。しかし目指したいのは、卓越した生徒ばかりを次々に排出することではないのです。私は本校を、すべての生徒が誇りをもって生きられる、普遍的な力を育てる学校にしたい。だから『Excellent』ではなく『Good』なのです」。 

そして「Good School」を実現する手段の一つがICTだった、と力強く付け加えた。

浪速学院 浪速高等学校・浪速中学校 木村智彦理事長・学院長

浪速学院がその黎明期より導入してきた、ASUS Chromebook シリーズ 

ICTで「個性の群像」を伸ばしたい

「私はこれを『個性の群像』と呼んでいますが、生徒一人ひとりの異なる個性を探し出し、伸ばすこと。これこそ、教育の本質だと信じています。しかし、そうした『個』を尊重するために、一人の教員のアナログな力でできることにも限界があるでしょう。それを補うのがICTだと思っています」。 

同校に限らず、教育にICTを利用することは、あらゆる場面で効率化を生み出す。しかし木村理事長は「スピードの問題ではない」と強調する。「スピードを上げるのではなく、(生徒に)ペースを合わせるのです」。80点だった子が、90点や100点が取れるようになる。40点の子が、60点取れるようになる。家で勉強しなかった子が、机に向かうようになる。そうした個々の変化と成長、つまり「個別最適化」と「伸び率」を重視しており、それをICTで目指したのだ。 

従来の「チョーク&トーク」一辺倒の教育でも、伸びる子は伸びた。しかし、それについていけない子を多数生み出したのも事実だ。「それを救うのがICTではないか」と木村理事長は言う。 

奇しくも、コロナ禍によるオンライン学習の浸透は、学校の存在意義を浮き彫りにした。極論ながら、知識の伝達だけなら、学校や教員が介在しなくても不可能ではないと分かってしまったからだ。だからこそ、木村理事長は教育と学校の本懐に立ち返る。それが、「個性の群像」を伸ばす「Good School」なのだ。



数学の授業。Chromebook を使いながら問題を解いていく生徒

 21世紀に、ICT武装されたシティスクール」を目指す 

ICTの可能性を信じて「トップである私がハードを整え、教員はソフト(教育内容)を整える」と大号令を発した木村理事長。「21世紀に、ICT武装されたシティスクール」をキャッチフレーズに、改革を断行した。 

また「生徒にICTを推奨するなら、教員がその範となる必要がある」との考えから、教員全員の GCEGoogle Certified EducatorGoogle for Education をベースにICT活用スキルを証明する、教育者向けの世界共通認定資格)受験を推進。教員もその期待に応え、95%がこれに合格する快挙を見せている。 

あえて非タブレット、かつ黎明期の Chromebook を選択 

また、ハード面で特に目立ったのが、冒頭でも触れた、生徒・教員11台の ASUS Chromebook の導入と環境整備だ。 

Chromebook は、Google Chrome OS を搭載した非WindowsMac系のノート型デバイス。Google for Education ほか、Google が提供するサービスやアプリ、クラウドサービスなどと連動できることで人気を集めている。 

しかし、同校が導入した2016年は、市場においてまだ Chromebook は珍しい存在だった。それでもなぜこれを選んだのか。なぜタブレットではなく、あえてノートPCにしたのか。同校ICT教育推進部長・下園晴紀教諭はこう明かす。 

「スマホやタブレットは確かに素晴らしいツールですが、どうしてもキーボード入力ができませんからね。かつて、PCが使える人とそうでない人の間に人材的格差が生まれましたが、近年のスマホ文化で子どもたちのタイピング能力は再び低下傾向にあります。これから子どもたちが社会に出たとき、そのスキルがないのは問題だと考えました」。ちなみに同教諭は、GCE の中でもさらに難易度の高い「レベル2」を取得している。 

また、価格も含む総合的なユーザビリティも重視したと言う。「導入当時、キーボード入力が可能なデバイスで、5万円を切る価格のものは他にありませんでした。加えて、生徒はよくデバイスを落としますから、堅牢性も欠かせません。起動の早さ(約10秒)や、バッテリーが1日もつことも魅力でした。」(下園教諭)。

下園晴紀ICT教育推進部長

新たな発見、生徒に授業への「関わりしろ」を生み出す 

元をたどれば、クラスや授業運営において「Google Classroom」や「Google Forms」を使う考えが念頭にあった。これらとの親和性の高さも魅力だったようだ。「授業において、生徒の意見を吸い上げて共有したかったのです。アナログだと、どうしても手を挙げて発言する生徒の意見だけが注目されます。そうではなく、一人ひとりにその機会を与えたくて」と下園教諭。 

例えば実際の授業では、「原爆ドームを見てみよう」というテーマで、Google Classroom HP YouTube Google Maps  へのリンクを貼り、そこから各個人の感想を共有するなど、インタラクティブな活用事例が見られるようになった。 

このような挑戦を続けるうち、下園教諭はあることに気付いたと言う。「物語を読んで、その感想を共有したときのことです。一人の生徒を指名して『答えなさい』ではなく、「みんなで意見を出そう」というスタイルに変えると、生徒が授業中にウトウトしなくなるのですよ。自分がそこ(授業)に参加しているという意識、『関わりしろ』を生むのです」。

国語の授業。Google Keep で授業のメモを取っている

 生徒にとって Chromebook を使うことがあたりまえになった今、教員が生徒一人ひとりを見る時間が増え、「生徒の小さな意見を見逃さなくなった」と、充実感をのぞかせる下園教諭。こうした環境は、シンプルだが重要な要素だ。まさに木村理事長の目指した「Good School」の一つの形だと言えよう。 

最後に木村理事長は、ICT改革に賭ける想いをこう表現した。「本来、生徒は『変わりたい』という欲求を持っているもの。だからこそ学校が、教員が、自ら変わる姿を示さないといけないのです」。

 Chromebook は一人ひとりに授業への「関わりしろ」を生み出した(完)

2020年11月24日火曜日

泣いても笑っても専任教諭は専任教諭だ!

3連休が終わり、令和2年も陸上競技に例えれば最後の直線300メートルを切った感じだ。コロナを含め今年も「様々なこと」が押し寄せてきた。学校というのは実に様々なことがほぼ毎日大小含めて起きている。しかしどのよう状況になろうとも学校は教員がしっかりとしておれば、「学校は教員で持つ!」。それだけに良い先生を自分の目で確認し、様々な周辺の声を聴きながら「専任教諭」として採用する決断をするのも今から12月初旬までに行う、理事長としての今年の最重要な仕事だ。来年4月から専任教諭への採用内定者は今のところ4人を既に心積りしていたが、すべて男性ばかりで気になっていたので、かねて私が目に付けていた一人の女性教員を追加すべく検討を進めるように両校長に指示していた。

 この女性常勤講師は経歴も立派で経験も豊富なベテランの域にあるが部活動も良くやってくれており、ご家庭もあり落ち着いた大人であると言えるが、本校勤務がまだ2年と短く内規の3年未満であるが、「人物本位」であり3年の期間は「その人を良く観る」のが目的であるから3年には拘らないとした。両校長も女性専任教諭が少ないので、然らばと強く推して来たので今朝、ご本人に会って意向を確認した。「是非本校で頑張りたい!」と強い決意を示してくれたので「了」とし、12月9日に次のステップである「授業観察」に行くことにした。この先生を入れ新たな5人を含めると、これで私が採用した専任教職員の比率は遂に80%の大台に乗った。責任重大である。常勤講師は1年契約であるが、専任教諭は65歳、場合によっては70歳まで頑張って欲しいし、法人も「専任教諭には配慮もするし苦労も分かち合って欲しい」と思う。これは常勤講師との「差別ではなくて区別」である。

その後私は「教職員代表」のY先生を部屋に来て貰い、理事、事務長、両校長同席で「12月4日に年末賞与・一時金を支給する」旨の通達を行った。例月給与の〇か月分を専任教職員、常勤教職員に支給する。それに加えて専任教諭には一律定額分の上乗せであるがこの金額は平成30年の末と令和元年の年度末と2年連続で行ってきたがその金額は幾分見直しすることも申し上げた。府や市の教育公務員も少し低減されている。背景は堺市美原区に建設中の「高天原乾坤一擲ドリームフィールド・・・Kフィールド」の仕様をグレードアップしたことからの予算措置と中長期の内部留保の課題、来春入学者数の予測が立ち難いことが背景にあるからである。コロナの影響でご家庭の経済問題から私学敬遠で生徒数が減少すればその時の学校のキャッシュフローを考えておくのが経営であり、私は経営責任者である。

その後昼休みに「臨時の職員会議」を行い、全教職員に直接肉声で伝えた方が良いと考え、説明をした。元来なら専任教諭だけで良かったのだが、職員室での立ったまま会議なので全員を集めた。「専任教諭は笑っても泣いても専任教諭」であり、私はいとおしいが1年契約の常勤講師の為に今回の措置は専任教諭が割を食った形であったが、何時かはこれを回復して戻すことも話しながら決意した。中でも問題はクラブ活動への関与であり同じ専任間でも「ばらつきが大」でこれが大きな問題である。これについては前もって別途管理職に対してクラブ指導に時間管理概念の無い無頓着な専任教諭とこれに付随する常勤講師のバランスを図るように指導をした。又「専任間で不公平があってはならない」。又学校と言うのは次から次と色々あるものだ。それが学校である。それが嫌いなら金剛山の頂上で一人過ごすしかない。コロナで仕事の無い人が多くいる中で学校の教職員には仕事は山ほどあるが、頭と心を使わない専任教職員は問題である。


2020年11月20日金曜日

「高天原 乾坤一擲ドリームフィールド・・・Kフィールド」完成まぢか!


堺市美原区に建設中のスポーツキャンパスの工事が順調である。このまま行けば年明け早々には完成し、竣工祭、使用初め式が挙行出来るかもしれない。工事に当たっている(株)日本道路さん、クラブハウス建設の南海辰村建設さん、そして高橋建築設計事務所の方々に感謝、感謝だ。素晴らしい施設が目の前に出現しつつある。「感動」である。この場所に巡り合った経緯、そして購入した時のドラマチックな展開、全てに思い出があり、ここも私には忘れることの出来ない場所となった。「高天原 乾坤一擲ドリームフィールド・・・Kフィールド」は本校地の校舎群と並ぶ本校のフラッグ施設となるだろう。

一昨日、ここを使用するクラブの顧問や監督が現地に赴き自分の目で工事の状況を確認した。私は他の所用があって同行できなかったが昨日彼らが感想文を送信してきた。施主の私が「立派、立派、豪華、豪華・・」などと宣っても仕方がない。ここを使う彼らがどのように感じたのかそこが問題である。少し長くなるが彼らのメールを転載しておきたい。木村流は「やるなら徹底して、作るなら機能的で豪華に」だが、確かに金額はかかるが、新設で胸を張れないような箱モノなら後回しにしてでも良い施設にすべきという、この方針が確認されたのが私には嬉しい。「浪速スポーツキャンパスを視察しての感想と使用にあたっての覚悟」が顧問や監督から力強く示された。

 

アメリカンフットボール部 顧問 O先生

  私たちの希望をすべて受け入れてくださり、浪速乾坤一擲ドリームフィールドという、世界に一つだけの夢を形にしていただき誠にありがとうございます。 私は、一目見た瞬間、感動して言葉を失いました。そして、体のどこかに淀んでいた、勝ちたい、強くなりたいという血が波立ち騒ぐような、ざわめきがはっきりと聞こえました。フィールド、トラック、建物の充実度、ひとつひとつを見学していく度に、頭上から巨大な石を落とされた感覚になりました。ここで実戦形式の練習をし、基礎力を蓄え、人間形成を通して、勝利に導くという寸分の揺るぎもない覚悟と、どうしても動かすことができないほどの決心が私の胸中を占めていました。謙虚な姿勢を忘れず、練習に励む所存でございます。

サッカー部監督 K先生 

 昨日11/18(水)に、浪速乾坤一擲ドリームフィールドへ2度目の視察に訪れました。完成間近ということもあり前回よりも完成イメージ、使用イメージが湧きやすく、現地に到着した際には思わず全員の口から「うぉーっ!!」と歓声が沸くほど豪華な施設でした。私自身も念願のホームグラウンドができることに対し、大きな喜びを感じると同時に、生徒たちが夢中でサッカーボールを追いかけ、グラウンドを走り回る姿が目に浮かび、胸が高鳴りました。そして完成した暁には大きく分けて2つの目標を掲げ日々精進しようと考えています。1つ目は「施設を作って頂いたことに感謝し、それに応える結果を出すこと」2つ目は「中学生を積極的に招待し、生徒募集に奮闘すること」です。浪速学院の更なる発展に貢献できるよう尽力いたします。学校施設の域を超越した素晴らしい環境を与えてくださった理事長学院長先生に心より感謝申し上げますと共に、生徒へは「この環境があるのは当たり前じゃない」ということを理解させ、感謝の気持ちを持って部活動に取り組むよう指導していきます。

アメリカンフットボール部顧問 S先生

  昨日、浪速スポーツキャンパスを視察させていただき、徐々に出来上がる乾坤一擲ドリームフィールドは、アメリカンフットボール用のラインがある球場としては、関西最高峰であると再認識いたしました。これが一つの高等学校の持ち物であるとは信じられないような設備で、社会人や大学生の時に使用していた一般の球場よりも素晴らしいロッカールームや綺麗な人工芝など、私自身がこのフィールドでアメリカンフットボールをプレーしたいと思いました。また、このような素晴らしい施設ができる浪速高校で大好きなアメリカンフットボールを指導できている喜びを実感いたしました。この素晴らしい浪速スポーツキャンパスに恥じないようなチームを創るために、日々覚悟を持って全力で指導していきたいと考えております。

 ラグビー部 顧問 T先生

 この度、浪速スポーツキャンパス、乾坤一擲ドリームフィールドを視察させていただき、私は、大変大きな驚きと、至極の喜びを感じ、責任の重大性について覚悟を持ちました。 乾坤一擲ドリームフィールドに一歩踏み入れた時、高校だけでなく、今まで行ったどのグランドよりも素晴らしく、ラグビーのプロチームよりも環境が整っていると感じました。生徒たちが、最大限力を発揮して練習に取り組むことができる環境だと確信しました。これほど素晴らしい施設を作っていただいた木村理事長・学院長先生には感謝しかありません。木村理事長・学院長先生が生徒のことを想い、浪速高校を発展させ、さらに発展を加速させる創造力・実行力の素晴らしさのおかげです。本当にありがとうございます。 素晴らしい施設を作っていただいた木村理事長・学院長先生のご期待に応えられるよう、ラグビー部顧問として微力ではありますが、浪速高校に貢献できるよう覚悟を持ち、取り組んでいく所存です。

陸上競技部 顧問 H先生

 真新しいトラック・跳躍ピットを直に拝見して、驚愕と感激が入り混じった声を思わず発してしまいました。国際試合を開催するような競技場のスペックで4レーンも建設されたトラックを目の当たりにし、計り知れない費用や労力を想像しながら、理事長学院長の「陸上競技トラックをつくる」とご判断いただいたことに、いくら感謝してもしきれない想いです。この浪速スポーツキャンパスに自ら立って指導することは、今の私の広報情報委員長としての立場上、多くの時間を移動や指導に費やすことは難しいと考えています。しかしながら、ICTの環境を駆使し、学校に居ながら遠隔での指導方法を模索し、映像や記録データを利用したスポーツサイエンスに基づいた最先端の指導を提供したいと考えています。

2020年11月19日木曜日

コロナウイルスには本当に腹が立つ!

今、頭を悩ませているのは「修学旅行」である。特に浪速中学校では5月が9月になり、はたまた、来年の3月に順延だ。もし3月もダメだったら「お仕舞」となって「私らの修学旅行は結局無かったのよ!」との思い出話になるかも知れない。それが可哀想だから何とかしたいと思うが何も出来ない。コロナには勝てないから、悩みは深まる。公立中学校は第3波がくる前の9月に簡略版?で実施しているから、今頃は「一件落着」と「ほっと」しているに違いない。私は日程、行き先に拘ってタイミングを逃したかなと言う思いが傾げてくる。伝統ある私立中学校として思い出と意義ある場所の選択を優先したから現状になっているが、とにかく3月までには幾分かのコロナの収束があって欲しいと学院神社の大神様にお願いしている。これも果たして?大神様も「無理なものは無理」とおっしゃるかも知れない。

中学の行先は次のような所を考えている。3月5日出発で広島県呉の「戦艦大和ミュージアム」そして広島平和公園、原爆ドームでの平和学習、広島泊まり。翌日は宮島厳島神社参拝後山口県萩に移動し明治維新の旧跡を訪ね、「萩焼手びねり体験学習、その後自転車で萩市内のサイクリングだ。萩泊り。最終日は秋吉台の鍾乳洞を見学し、大阪に戻る充実し過ぎるくらいの中味である。全て一流ホテル、豪華な旅館で温泉付き、食事は生徒の大好きな「ビュッフェ」スタイルである。何とか実現してやりたい。今朝は何時のご本殿の大神様から私は横の祖霊殿の本校関係者の物故された神々にお詣りして修学旅行が中高ともに無事に行けますようにお願いした。



浪速高校も被害を受けている。元来なら今週初めに全員が海外から帰国していたがこちらも3月に順延である。移動手段や宿泊場所の制限で高校2年生は人数も多く行先は7班に分けて行く。ネーミングが格好良い。

   「オホーツク流氷と知床半島、行くのは日本の東の果て“道東“宿はすべて温泉!」

   「首都東京、徳川の栄華、世界遺産日光東照宮、ディズニーリゾート体験」

   「長崎、東シナ海魚の宝庫、五島列島、世界遺産潜伏キリシタンとハウステンボス」

   「宮崎、天孫降臨の地、神話のふるさと高千穂とコバルトブルーの日南海岸」

   「鹿児島、東洋のガラパコス奄美諸島と近代鹿児島の歴史」

   「八重山諸島の自然、西表島体験、沖縄本島での平和学習」2グループ

総勢716人を7班に分けて、面倒を見る付き添い教員は34人だから教員一人当たり21人と極めて手厚い体制とした。私は月曜日の校務運営委員会で、班単位で責任者を決め正月早々だが来年1月8日からそれぞれの場所の下見に派遣することを決め、申し渡した。相当な費用はかかるが事前下見も無しで、生徒を送り込むわけには行かない。ポイントは宿泊場所のコロナ対策の状況を観察することである。もし今のコロナが一向に収まらず行く先の宿泊場所でクラスターが出て閉鎖となれば終わりとなる。後は行けたグループと行けなかったグループがあるのは許されるのかというテーマになろう。しかし本当に新型コロナウイルスには腹が立つ!


2020年11月18日水曜日

コロナウイルスとの戦い・・・我々には八咫烏がついている!!

今朝の新聞各紙は大学新卒者の就職内定率が未だ7割を切っており、リーマンショック以来の低水準であることを報じていた。想像はしていたが酷い状況に心が痛む。大学で学び「青雲の志」を持って社会に出ようと勢い込んでいた矢先にコロナ禍の中で企業活動が縮小され、行き場が無くなったのである。人生第二のスタートを上手く切れない初期の遅れはその後の人生に大きな影響を与える。第二の就職氷河期が来た。私は今、青雲の志と書いたが現代の若者に理解できる言葉だろうか?大体私のような年寄りがこのような言葉を使うと若者は「古臭い、説教じみた」と感じるのであろうが日本人が日本語を忘れていくのは「自分のIDを失う」ことだと思う。日本語を大切にして欲しいとつくづくと思う。 

「青雲の志」とは徳を磨いて、立派な人物になろうとする心である。また、功名を立て立身出世をしようとする心の事である。現代の若者は立身出世というと何か悪いことみたいな思いがするのかも知れないがそれは間違っている。立身出世をして世の為、人の為にいささかでも尽くそうという志こそ生きて行くエネルギーになる。「青雲」とは雲の上の青い空を意味し、高位・高官、立身出世の意味であり、古事記にその原型がある。私は「古事記」の次の一文が好きだ。「浪速(なみはや)の渡りを経て、青雲之(あをくもの)白肩(しらかた)の津に泊()てたまひき」。「カムヤマトイワレビコの海道東征」の名場面である。本校の校名はこの古事記にあるこの「浪速」である。なにわ高校、なみはや高校なのである。 

白肩津(シラカタノツ)は昔々、大阪府に「河内湖」という湖があり、それは今や、砂が堆積したり、干拓してついには無くなってしまった。それは今の東大阪辺りで、そこが白肩津と言われている。交通の要所だったこの地に、今から2680年前、初代天皇となられた神武天皇、若き「カムヤマトイワレビコ」一行が、この浪速の白肩津に上陸して「海道東征」は終わり、ここから壮大な日本建国の始まりのドラマが始まる。豪族と戦いながら皇子は南紀熊野から「八咫烏」の導きで現在の樫原の地で建国宣言をのたまい、我が国の歴史は記録に残っていく。この4月から私は勝利への導き、守り神として本校の校章を従来の三種の神器から八咫烏」に昨年、変えた。

 その本校が今新型コロナウイルスと一生懸命に戦っている。決して負けてはならない。武器は何もない。唯一あるのはマスクと手指の消毒液であり、守り神は学院神社と校章の八咫烏だ。私は大神様に毎日祈願している。その為に当面は行動を規制するしかない。輝かしい令和3年を迎える為にも全教職員と生徒を守る為に19日から下記の第二弾の対策を打つことにした。今朝の朝礼で両校長が教職員に申し渡した。今までも同じような事をしていたが再度徹底の意味もある。生徒はまだしも教職員から感染者が出ないように祈るばかりだ。

1.不要不急の外出・外食は控えること。

2.校務出張については出席可とするが、会議後に会食などがある場合は会食のみ不参加とすること。(今年度中)

3.セミナーなどについては、オンラインの場合のみ参加可とする。

4.来校者(卒業生含む)については中央館1階での対応のみとする。(生徒スペースには入れないこと)

5.部活動について

①感染症予防対策集中期間

    ・令和21119日(木)~1225日(金)

   ②活動上許可できる内容

    ・本校生徒の単独練習(ふくろう・ヤタガラス使用可、それ以外は不可)

    ・公式戦(宿泊を伴う場合はシングル部屋対応など)

    ・学校が認知している外部コーチの指導

   ③活動上許可できない内容

    ・練習試合     ・合同練習      ・遠征・合宿

 







2020年11月17日火曜日

本校の福利厚生施策を評価し、整理整頓で報いよ!

「福利厚生」という言葉がある。英語では(Employee benefits)と言い、企業が従業員に対して通常の賃金・給与にプラスして支給する「非金銭報酬」の事であるが、当然の事、私立学校も企業体と考えられ福利厚生は絶対的に必要であり極めて重要な事である。福利厚生の目的は、従業員の経済的保障を手厚くすることにより、従業員の組織貢献度を高めることであるが、勤労意欲や能率の向上を図るといった狙いもあるし、離職率の低下や労働力の定着を図るほか、採用活動でも福利厚生の内容は注目される。「この学校は良い学校だな!」「気持ちよく働けるな!」「何かと手厚いな!」などと社員や教職員に感じて貰う様に様々な配慮は理事長としての最重要な仕事である。 

本校では現在、さまざまな福利厚生制度を設けているが、法定福利、法定外福利の2つに大別でき、法定福利は、労働者とその家族の生活の安定を目的とする社会保障制度に関わるもので、法律上、事業者負担が義務付けられている。具体的には、健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労働者災害補償保険など各種社会保険料の事業主負担を指す。これは当たり前の負担であり学校によって大きく差は無い。問題は法定外福利であり、それは組織体が人材の確保やその維持あるいは勤労意欲の鼓舞を目的として、「任意に実施」しているもので、その内容も多岐にわたっており、その「法人の優しさ・体力・甲斐性」によっては差が出ることはある。 

本校では住宅、社宅などの「住宅援助、持ち家援助」「医療・保健」「育児・介護支援関連」「慶弔見舞金」「自己啓発・能力開発支援」「短期融資制度」等々充実してきた。法的な規制に更に上乗せし、柔軟に対応してきたと言える。企業出身の私の最も敏感な部分であり、これまでの福利厚生の、どちらかというと、上からの慈恵的・温情的な性格や色彩も保ちながら、一方的では画一的に給付するのではなく、特に最近では「教職員の自己啓発・能力開発支援に重点」を置いて拡充してきた。前者は古いタイプの福利厚生、後者は新しいタイプと言えるかも知れない。重要な事は学校法人の支援が教職員への給与と見なされ、課税対象になってはならないから、そこは会計士と相談しながら拡充しなければならない。所得税の脱税とか依怙贔屓や不公平などはあってはならないからだ。 

昨日私は2件の大きな案件について決断し今朝の拡大管理職会議で議論しその後の臨時職員会議で全教職員に伝達した。それは新型コロナウイルスの為に延期していた、3月末の「入試広報部年度打ち上げ会」「4月1日採用の専任教職員9人のお祝いの会」「5月中旬の新採用常勤教職員の歓迎会」同時開催の「全教職員参加の送別会・激励慰労会」の4案件について「もはや実施する機会は年度内には無い」と判断して代わりに「現金支給」を実施することに決めた。結構大きな金額になるが、今から会計士と相談してコンプライアンス遵守の上で遅ればせながら頑張ってくれた教職員に報いてやりたいと思う。


もう一件は2名の英語常勤講師の先生が国際英語教育の認定レベルでは最高の権威機関であるとされている英国ケンブリッジ大学の「Celt-S」取得したいという申し出があり、極めて嬉しいことであるが、まだ身分は専任教諭ではく契約期間が1年の常勤講師であることから、取得に関わる費用15万円は事前には出金できないが、もしこの資格を取得すれば専任教諭に採用することを前向きに検討し、若し専任となれば全額費用を補填するとの考えを伝えた。これも大きな意味で自己啓発・能力開発の福利厚生の支援だと考えている。 

もっと言えば広くて清潔で、使い勝手が良く、最新鋭のパソコンまで支給している学校はない。教職員用の机は公立の1.5倍の大きさで両袖引き出しが付いており周囲を境のウォールに囲まれた執務空間は日本一だと自負している。これも大きな意味で本法人の福利厚生施策の一つである。この快適性があるからこそ、良い授業も出来るというものである。それが「整理整頓」も出来ておらず、昔風の薄汚れた散らかった職員室の執務机周辺であったら私は泣くにも泣けない。不要不急の資料は廃棄せよ!個人の私物は持ち帰れ!各教科に与えた教科準備室を上手に使う様に一大清掃作戦を指示した。昔から言うではないか!「まず身の回りの整理整頓から」と。生徒の教室よりも整頓されていない職員室などあってはならない。私は臨時職員会議後この点をきつく指導した。



2020年11月16日月曜日

書き入れ時にコロナが・・・

14日土曜日に行われた「浪速中学校第2回プレテストの参加者」は昨年並みの数値を得て安堵している。アンケートにある保護者のお声は本校への賞賛ばかりで少し気恥しいが、小躍りするくらい私は嬉しい。特に中学校の校長の冒頭「浪速中学校」と現役の生徒からの「学校での生活」のプレゼンが大変良かったとあった。私はアンケートの中で次のような一文に気を留めた。「他の私立では説明会を実施していないか、実施されても時間が短く、限られた話しか聞けなかったが、浪速中学さんは情報提供が万全で大変嬉しかったです」「直接学校の話を聞くと安心します。資料だけでは学校は分かりません、生徒さんの生の声が聴けたのは良かったです。受験を考えます。」

 今後の予定は高校の入試説明会であり、12月には5日と12日の2回も計画している。例年本校では12月の参加者が一番多く、言葉は悪いが「書き入れ時」なのである。「かきいれどき」は「帳簿の記入に忙しい時」のことで、 そこから、商売が繁盛してもうけが多い時を指すのだが、利益を「書き入れる」が本来の意味だ。熊手みたいなもので「ガサッ」とかき集めるという意味ではない。私立学校は生徒を募集しそれで経営計画が成り立っている。まさに11月末から12月一杯は本校にとってもかき入れ時なのであるが、私の頭痛の種はコロナウイルスである。間違いなく我々はコロナによる第三波に襲われている。6日連続で新規感染者が増え、重傷者が増加、ウイルスも悪質化しているらしい。専門家は第1波の時より危険だとの警鐘を鳴らしている。

 マスクをしていない人や飲食に出掛ける若者も増えたという報道もある。マスクはワクチンと同じ効果があるから着用を法規制すべきとのドクターもいる。少し国民の気が緩んだか?特に我々の大阪の状況が悪い。こういう中で来春入学生の為に学校にて入試説明会を実施しているのだが、山場の12月に本校関係者からコロナ感染者が出て入試説明会が中止に追い込まれるようなことになりでもすれば、万事休すになりかねない。一応万全の対策は取って実施しているが、正直言って100%安全ですとは言い切れない。対応する本校の教職員、生徒の中から感染しているが無症状の者がいるかも知れないし、参加する受験生やその保護者にも同じような人が居るかも知れない。しかしそうだからと言って入試説明会を中止すると受験生に学校の中味を知らせる術が限られてくる。あれやこれやで心が休まる暇もない。

とにかく世の中は日々状況が変わっている。説明会が中止に追い込まれることが無いように万全の措置をとることが学校を守ることに繋がる。私は今日の校務運営委員会でも両校校長に指示して至急「更なる緊急のコロナ対策」を検討するように指示を出し、今日の校務運営委員会で提案し、明日の拡大管理職会議で具体的な議論をすることにした。期間は11月20日から年始の業務が始まる1月5日までだ。

 ①   教職員は不急不要な外出は控え、繁華街での飲食は慎むことが可能か?

 ②   教職員は不急不要な出張や本校を訪問する来客への応対も必要最低限にすることが可能か?当面は電話かオンラインでの外部との折衝にとどめるのだ。

   部活動は外部への遠征や他校との練習試合は禁止するという通達は可能か?

   入試説明会は帯同する保護者には受験生お一人につき1名の保護者同伴までとすることが可能か?等々

その他学校行事のやり方の変更もある。厳しい局面になってきた。