2024年11月30日土曜日

革新・変革こそ進歩・発展への道

 遂に11月も今日は30日、「晦日」となった。“かいじつ”と読んだり“みそか”とも言う。漢字はどちらも晦日だ。陰暦で、毎月の末の日で、“つごもり”とも言う。12月31日はご存知のように「大晦日」、実に日本語には味わいがある。「3Sの日」だが第6回目の中学校入試説明会があるので自学自習教室だけオープンにしている。年末故に28日の職員会議で私は12月5日に「賞与・一時金」を例年水準で支給することを表明した。年末故に従来の月額給与の〇ケ月分に加え、専任教職員には定額分として更に10万円を上乗せしている。当然だが教職員に決まって給料を停滞無く支払うことが可能となる強靭な健康体の学校作りの為に私はこの学校に存在している。 

昨年のこの日の職員会議で私は「学校の形」を以下に述べる如く、「大きく変える施策」を発表したことを鮮明に覚えている。実に大きな、かつ「重大な発表」であったと思う。大正12年4月30日の開校から100年、この間、実に様々なことがあったが歴代の管理職や教職員の働きで「今日の浪速」がある。しかし少子化の進展や高齢化社会、ネット社会、AIの出現など「新しい時代」を見据え、同時に「教職員の働き方改革」も推し進めなければならない。総合的に考え、私はここ数年考えていた「学校の形」を発展的に変えるのは今だと判断し、昨年の今日,11月30日に初めて教職員にその概要を述べた。

 その中身とは:

1      浪速高等学校・中学校の「学校5日制」の実現

2      生徒の土曜日の使い方として3Sの導入「Saturday  Something  Special

3      教職員の土曜、日曜の連続休暇を可能とする「変則週休2日制」の実現

 4  民間営利会社「(株)浪速教育振興」を設立し、教育と付帯的業務のすみ分け

 5  賞与・一時金の基準月数を年間〇か月から▲か月に1か月分のベースアップ

 6  新中学校棟の建設 令和7年3月竣工

以上の全てが間違いなく「現在進行中」であり、多方面に渡って極めて大きな効果を上げつつあることを実感している。

今日は「第6回浪速中学校入試説明会」と受験生への「受験対策勉強会」を実施しているが、参加者は昨年の1.5倍にもなっている。「浪速中学に目を向けて頂きつつある」という事だと私は思う。高校は12月7日の第3回説明会への参加申し込み者は978人と昨年の最終数値である601人を1.62倍にもなっている。また本日は午前午後と「個別の相談会」を設定しているがこちらも多くの方の参加申し込みを受け付けている。決して自信過剰でないし、「驕ってはいけない」が「変化あるところに人は関心を寄せる」というのは真実だと思う。だから我々は常に進化し続けているのだ。3年前も1年前も今年も全く同じことではなくて「革新の旗」を掲げ、歩きながら、時に走りながら「屋台骨を改善」しながら、同時にそこに「集う人々の意識変革と改革への熱量」を上げることこそが組織には重要だと分かる。





2024年11月29日金曜日

多聞農園「実りの秋」

 読書の秋、スポーツの秋、芸術の秋など、秋を表す言葉はいくつかあるが、「食欲の秋」という言葉がある通り、秋は食べ物が旨い季節である。中でも私は「実りの秋」が好きな言葉だ。実りの秋とは「穀物や果実などの収穫が多くなる季節を表す言葉」と書かれているが、気候も穏やかなうえ、春から夏にかけて育ってきたさまざまな作物や穀物が収穫されることで、四季の中でも満ち足りて豊かな季節であるからと考えられる。これからやってくる寒く厳しい冬を乗り越えるためにも、「実りの秋」は大切な季節であり、このことは学校、特に私立の学校においても全く同じことである。「今、実っていなければ冬は寒く、春は楽しくはならない。」 

本校には千早赤阪村に浪速中学校付属の「多聞いちごハウス」「多聞農園・果樹園」を有しており、中学校教育の一環として有効利用している。極端に言えば「今日的子ども、児童生徒はイチゴはスーパーにあるもの」としか捉えていない面が時に伺える。しかし自らハウス内に生っているイチゴを採り、口にして甘さと酸っぱさを感じることは教育的意味がある。柿には甘柿と渋柿があり渋柿が甘柿以上に甘くなることを知ることは十分教育的意味があると私は信じている。このような考えでこの施設を作り、今や私はこの農園で季節、季節の収穫物を採ることが楽しみの一つになっている。唯一癒しの場所だ。 

今年の秋の実りは「栗はまぁまぁ」であった。「いちじくはダメ」で、今年初めて収穫出来たのは「シイタケ」と「キューイ」であったが、数量は少なかったが、しいたけは大きく分厚く、味も良かった。キューイフルーツも大きく甘かった。収穫までに足掛け約4年もかかった。今は「渋柿づくり」に精魂を傾けている。これが実に手間がかかる。皮むき、熱湯消毒、吊るし、焼酎による表面散布、もみもみ、これを数回行わねばならない。均一な固さと上品な甘さが期待できないのである。また時々焼酎を散布して消毒が必要など、とにかく渋柿つくりは手間暇がかかるが、それだけに上手く出来たときは小躍りして喜ぶ。昨年良く出来た「イチゴ」は今年も順調で12月クリスマス前ごろに今年の初収穫になるかどうか?渋柿は400個吊るしたので収穫したら「中学1年生全員に一人2個づつプレゼント」する。昨年は一人1個だったが2個に増やす。今朝は大量のカブが採れた。初めてであったが大豊作で教職員お一人に「赤かぶ、白カブ」を合計6個づつ20人の方々にプレゼントした。配布先は順番である。とにかく実りの秋を実感しているところだ。 





今朝現在で明日の「中学校の第6回入試説明会と受験対策勉強会」の参加者も少しずつ増えて新記録の数値となっている。良い傾向である。今回の目玉は教員が前面に出て行うから今までとは少しは感じが違うだろう。色々と役者を変えて変化を付けないといけない。高校は「12月7日の第3回入試説明会」の参加希望者が昨年の最終数値の601人を遥かに超えて958人と膨れ上がってきた。嬉しい話だ。これらは春から耕し水をやり、草を抜いて努力してきた結果であり、まさに「実りの秋」に相応しい状況になってきている。しかし最後に台風が来て水浸しになり、すべてが台無しになる危険性はあるから油断は出来ない。入試というのはは一寸先は闇であり、我々は奢ることなく慎重に、細心の注意で最後まで頑張って行きたいと思う。




2024年11月28日木曜日

職員会議を重要視し、また有効活用せよ!

 今日は1024日以来の職員会議がありました。冒頭、理事長・学院長先生は今や浪速は先進的なICT学校になっているが、ICTはあくまでツールであり、月度一回の職員会議で同じ船に乗っている教職員がお互いに顔を見合わせ、トップの生の声で現状を読み、進むべき方向の方針を聞くことは大きな意味があり、組織として意思結集を図ることや、今日も予定されているように部門、部門からの教職員による職務プレゼンなどをするなど全教職員参加の全体会議は極めて重要であり、この職員会議を重要視して欲しいとのお言葉がありました。



その他、現時点での来年度入試の状況は本校にフォローの良い風が吹いている状況下にあるが、一寸先は闇であり、油断することなく最後まで業務を完遂し、来年度の入学者数の増大も期待したいと述べられました。建設中の新中学校棟工事は順調に進んでおり、年が明けたら西館の改造工事も具体化し、民族大移動と化すような3学期は目まぐるしく変化していくので、常務理事をチーム長とし管理職、分掌長を中心として全教職員が一丸となって持ち場、持ち場で全力を尽くすようにご指導がありました。(K


2024年11月27日水曜日

「朋有り遠方より来たる、亦楽しからずや」

 「朋有り遠方より来たる、亦楽しからずや」、私が良く使うフレーズだ。要は木村という男は「人好き」なのである。とにかく人と会っていると楽しい。だから人とは良く会う。例え短い時間でも時間を割いて人に会う。まして遠方からの来客となれば格別である。この言葉は出典が「論語」からで、解釈は読んで字のごとく、同じ学問に志す友人が遠くからわざわざ訪ねて来てくれるのは、なんとも楽しいことである。学問について志を同じくする仲間がいる喜びを述べた言葉である。論語は孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録で、儒家の中心的経典である。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれているが、日本文化はこの論語の影響を大きく受けていると思う。朋は大切にしなければならない。 

今日はフィリピンから友人が来校された。まさに遠方である。同国の日本大学ともいわれているような最も大きな規模の総合大学である「パーペチュアルヘルプ大学(UPH)」の財団理事であるMr.リチャード・モラン先生と同大学の日本代表の方々である。彼は財団理事長の近いご親戚であり、今までも何回も本校を訪問してくれている。昨年の開校100周年記念式典でもわざわざ来日して頂き、トップと二人の参列で花を添えて頂いた。今思い出しても楽しい一時だった。モランさんの甥っ子のDr.タマヨさんが大学トップの理事長・学長で私とは極めて懇意にして頂いている仲だ。 




このように2022年に包括協力契約を交わした同大学とは徐々に関係が深まり、今や本校の「国際コースの英語研修は同大学で実施」されているし、来春には初めて浪速高校からパーペチュアル大学に進学する生徒が一名出てきている。浪速中学校の海外英語研修も現在はニュージーランドで行われているが来年からは高校と同じく同国で実施するように中学校長には検討を指示している。今回の来日目的はその事前打合せである。何しろ物価が安い。 


私は執務室で一行をお迎えし、しばしの懇談を楽しんだ。お土産は沖縄の万座ビーチの海の底で熟成させた琉球泡盛「万座」とした。午後にはお帰りなので昼食は私がこの日の為にプロデュースしたクイックランチのサンドイッチである。所用で同席しなかったが果たしてお口に合ったかどうか。このように遠方からの朋には受け入れる側の「おもてなしの配慮」が必要であり、これが「国際マナー」である。このことが「また楽しからずや」と言ってゲストよりもホスト側の喜びに繋がるのである。茶道で言うところの「亭主七分に客三分」といったところかも知れない。


2024年11月26日火曜日

「遠山さん、5年間、本当に有難うございました!」

 普通の校内人事だから、敢えて当方からは対外発表をする考えは全くなかったが、さすがに著名な遠山さんだ。今朝の5時配信のスポーツ紙デイリーのwebニュースで「遠山昭治硬式野球部監督の退任」の記事が流れた。その記事と写真をママにアラウンドに転記する。遠山さんには感謝以外の言葉がない。本校の硬式野球部が最も苦しい時に私は「三顧の礼」でお迎えした。全てをお任せし、5年間指揮を執って頂き、部員には遠山野球の何たるかを教えて頂いた。人間的にも素晴らしいお方で部員や保護者から信頼され慕われていた。私は良く話す機会があったが「ああ、遠山先生は生徒を想う教育者になられたなー!」と思ったことは何回もあった。浪速での5年の経験をその輝かしい人生に加えていただき、さらに大きな有意な人間として斯界でのご活躍を期待致したい。「遠山さん、本当に有難うございました。」 


元阪神の浪速・遠山昭治監督が退任 再建託されるも5年間で結果残せず、後任に井上雅文氏

退任する浪速・遠山昭治監督

大阪・浪速の野球部監督・遠山昭治氏(57)が退任することが25日、分かった。2019年に監督に就任したが、5年間で結果を残すことはできなかった。

 かつて阪神などで活躍し、現役引退後はコーチも務めた遠山氏。浪速の再建を託され「常にベスト8のレベルにあるチームでありたい」と目標を掲げていた。ただ、同校が10年以降、大阪府大会でベスト8に進出したのは12、16年の夏のみで、決して簡単なことではなかった。

 コロナ禍で練習時間の制限など、監督としての船出は厳しいものだった。制限が緩和されて以降も大阪桐蔭、履正社など私学の強豪、近年レベルが上がっている公立校相手に勝ち上がっていくのは厳しかった。今夏の大阪大会では3回戦で上宮、秋季大会では4回戦で大商大高に敗れた。

 後任には1995年のセンバツで市岡のエースとしてマウンドに立ち、長年、浪速の野球部を支えてきた同校教員の井上雅文氏(46)が予定されている。

 

 所用があって昨日は東京に行って学校には顔を出せなかったが、「12月7日の第3回高校の入試説明会」の参加希望者の数が気になっていたが、今朝、入試広報部の近藤教頭先生から報告を受けた。何と今朝段階で901名とあった。これは新記録である。昨年が最終日で601名だったから7日当日までの日数を考えるとまだ901人より伸びると考えられる。近藤先生も驚いており、背景を少し探ったみたいで、「そんなに評判なら一度、浪速を見ておこう」と考えている受験生が多いと言う。私は電卓を片手にシミュレーションしながら「教室数の想定」に余念がない。

公立中学は現在2学期の校内考査の時期で12月7日以降保護者を交えた進路相談が始まるという。その進路先に浪速高等学校があるなら、こえは嬉しい限りである。本校は常に受験生と、保護者には門戸を開放している。12月14,15日は個別相談会を終日行うし、14日は臨時かつ追加の「第4回入試説明会」を入れている。来年度高校入試が遂に山場を迎えつつある。

2024年11月21日木曜日

大阪日日新聞社記事「上棟祭」

 大阪日日新聞社がWEBニュースで10月23日に斎行申し上げた新中学校棟の「上棟祭」を記事にして下さり、本日先ほど、ネットに流してくれた。入試広報部のK教頭補佐が確認してくれたのだか、物静かだが中々出来る男だ。まさしく日日新聞は地域に密着した「社会の公器」である。感謝致したい。しかしそれにしても新聞社の記者は文章が簡潔で上手い。当たり前だと思うが私は行間に滲み出るこの新聞社の記事の「品の良さ」を感じている。いわゆる「好意的」なのである。ここが嬉しいと思う。あまり批判的な文面では元気が出なくなる。今日本人に必要なことは元気を出すことだ。「ギャーギャー」と執拗に攻撃的な報道記事はいかがなものか?余談だが先の兵庫県知事選挙の時のマスコミ報道を皆さんはどうのように見ていますか? 

新校舎を祝う上棟祭 浪速中学校で盛大に開催 

大阪市で100年の歴史に新たな一歩

10月23日、大阪市の「学校法人浪速学院 浪速中学校(木村智彦理事長)」で、新校舎の完成を祝う上棟祭が盛大に開催された。これは、地上6階建ての鉄筋コンクリート造りの新校舎建設に伴う重要な節目の行事で、同校の生徒や保護者、来賓など約500人が参加した。

 当初は天候が危ぶまれ、朝には小雨が降る場面もあったが、式典開始直前には見事に晴れ間が広がり、秋の爽やかな空気の中行事が執り行われた。 


「浪速モデル」確立へ、曳綱(ひきづな)の儀が成功

 上棟祭のハイライトは「曳綱の儀」だ。これは建物の棟木をクレーンで持ち上げ、4本の曳綱(ひきづな)を用いて設置する儀式。前日のリハーサルを基に工夫を重ね、当日は中学の生徒全員と来賓の掛け声が一体となり、見事に棟木が設置された。純白の曳綱が風になびく様子に、多くの参加者が感動の声を上げた。 木村理事長は「新校舎は本校にとって100年の歴史で初めての自前の校舎。これが完成することは学校にとって非常に意義深い」と語り、今後の工事が順調に進むことを期待した。校舎の内外装工事は来年3月末までに完了予定で、完成後の新校舎での授業開始が待ち望まれている。 


挨拶に込められた感謝と決意

 式典の締めくくりには、木村理事長が「祭主」として挨拶と万歳三唱を行い、新校舎建設に協力した全ての人々に感謝の意を伝えた。「挨拶とは触れ合うこと」という信条を持つ理事長は、原稿を用意せず、自らの思いを生徒たちに伝える形で語りかけた。

「この新校舎は100年前に浪速学院を創ってくださった先達への感謝と未来への希望の象徴」と述べ、歴史ある学校が新たな一歩を踏み出すことを強調した。秋晴れの空の下で行われた上棟祭は、参加者一同にとって忘れられない一日となった。 


■学校法人浪速学院 浪速高等学校・浪速中学校/大阪市住吉区山之内2-13-57

2024年11月20日水曜日

浪速学院の厳父慈母に!

 既に高校の修学旅行の各グループは最後の組が18日の夜遅く関空や伊丹に到着し、無事に自宅に帰り、昨日19日に校長、副校長、総合団長の学年主任の3人の先生方から無事に終了した旨の正式報告は受けている。しかし各方面の責任者たるグループ長の先生方は昨日、振替の休みとしているから、まだお顔を見ていない。私は7人のグループ方面長たる先生方を本日、部屋にお呼びし、慰労の言葉を述べて、無事に終わったことを寿ぐ「記念の一本の焼酎」をプレゼントした。各先生にお一人ずつ手渡し、これで「乾杯」したことの代わりとした。今日の焼酎は奄美の黒糖焼酎で高みに一歩上った「高倉」を差し上げた。毎回毎回銘柄は変えるようにしている。これで海外を含む令和6年度の高校修学旅行は最高の形で完結した。「ご同慶の至り」である。 



私は自分の事を不遜かも知れないがこの学校の「厳父慈母」でありたいと常に思っている。この学校法人で最も年長者であり、歳の近い職員でも17歳も離れているし、最も若い先生は20台前半だから父というより祖父かも知れない。加えて現在の専任教職員の90%は直接私が採用した方々である。厳父とはきびしい父とか、厳格な父を言う言葉であるが、基本的には他人の父を敬っていう語だと理解している。自分から自己を表現して使う言葉ではない。しかし私は前述したように、この職場での厳父慈母でありたいと思っている。「時に父のごとく厳しく、時に母のように優しく」勤務する教職員に接していきたいと思う。一見、「理事長は厳しい」という見方が強いかも知れないが、我が教職員に対して愛情深く接しているのは自信を持って断言できる。 

単に厳しいだけでは人は付いて来ないし、組織の目標など達成できる訳がない。浪速学院が過去も現在も未来も「盤石」でこの学校を通じて教職員が生活の基盤が安定し、仕事を通じて自己実現出来るように「組織を前に前に進化」させていくのが私の仕事であり責任である。私は単に「教職員の担ぐ駕籠」に乗っているだけのリーダー―ではない。常に矢玉が飛んでくる教職員の先頭に立っている。ある人が私を「ゴッドファーザーみたい」と言ったがこの言い方には少しだけ満足しているが、浪速ファミリーのトップとして組織の目標を定め、ルールを作り、組織員を護り抜き、成果を適切に分配するのがゴッドファーザーの責任だとすれば私はそれを行っている積りだ。 

私が採用した優秀な人材を「縦横無尽に動いて貰い」、方向を決め、役割分担を定めて実行に移す、そして成果を評価し、分配や職位を公正に分け与えることが組織を動かす要諦である。これが「人材育成」の基本である。本校では「働かない人」「動かない人」はとても窮屈に感じるだろう。職場は自由きままな場所ではないし、寛ぐ家庭でもない。そのような人は少なくなったが私はそのような教職員にも「チャンスを与え」、能力の範囲内で頑張って貰う努力をする。とにかく「何もしないで得をする人」が居ては困る。能力なりに働いて貰わないと困るのである。教員も事務職も、時に「ローテーション」で仕事を変える。そのようにして「自己の能力開発」を図って貰うのである。 

修学旅行が終わり、教員が全員揃ったので、今日は今や恒例になりつつある「教職員へのお菓子プレゼント」を行った。これは些か「笑いを取るパーフォーマンスぽい」が私はこの季節代わりのタイミングを狙って先生方のお疲れになっている頭に「甘み糖分」を届ける為、人気のお菓子を選んで全員に配布した。先生方、後半戦も宜しくお願いします。




2024年11月18日月曜日

「生日の足る日、足るを知る」

 「足る日」という言葉がある。(たるひ)と普通に読む。神社の宮司様が祝詞などで良く使われている言葉だ。意味は「物事の十分に満ち足りた、よい日、吉日」の事を言う。「今日の生日(いくひ)の足る日に」は祝詞・神賀詞の常套語だと思う。一方古代中国からの諺で「足るを知る」というのもある。「知足」ともいう。身分相応に満足することを知るということを意味するし、現在の状態は足りているということを知り、それ以上は求めないようにするということを意味する。足るを知るは仏教の教えが由来であるとされており、仏教の経典に知足という言葉が出てきている。これが由来となり老子など様々な人々がそれぞれの解釈で広めていったとされる。 

「生日の足る日」を学んではいるが「足るを知る」は私など凡人には難しい。現代社会で広く用いられているこの”足るを知る”は、老子の「足るを知る者は富む」という考えからあるとされており、これは「満足するということを知っている人」は、貧しかったとしても精神的には豊かで幸福であるということである。老子は、人間の欲求や欲望は際限が無くどこまでも沸いてくるため、現在よりも上を求め続けるならばいつまでたっても幸せになることはできないとしていた。欲によって人生を振り回わされたり、人と争わないためにも今の状態に満足することが大切であるとする。しかし私には「足るを知る」までの境地になるには、まだ人間的に未熟であり、此処のケースに拠るけれども、まだまだ時間がかかりそうだ。 

「一気呵成」にという言葉があるが、私にはよく似合う好きな言葉である。意味は一息に文章や詩を完成させること、転じて「物事を中断せずに一息に仕上げること」である。同類に「一気に、一息に、畳み掛けて」という言葉もある。英語にもあってこちらの方が分かり易い。「at a stroke(一撃で)」「at a breath(一息で)」だ。一撃というとても表現が面白い。突き詰めて考えれば神道の「生日の足る日」も老子の「足るを知る」も根源では同じ意味だと思う。最大限の努力をし、その結果であれば、それを受け止め満足すべしと教えているのかも知れない。 

しかし人間はもって生まれた能力差もあり、時に煩悩に見舞われる。私などは結果としてその結果数値や状況に大抵の場合満足できない。もっと上がある、高みがあると何時も思う。要は「満足しない」のである。問題は頭を絞り、考え考え、考え抜いて「最善、最大の努力をしたか?」が先に問われるべきでないか?成果を上げるのは完全主義と理想を追い求める者だけの特権ではないか?考え、考え、動き、動き、最後は結果の数値を凝視し、結果を受け入れ、希望より離れていればそれは組織を束ねている自分自身への叱責となり、これが組織を鼓舞する次に向かう捲土重来のエネルギーとなるのだ。 


そのような上司に仕えている部下は当然しんどいだろうと思う。しかしその間、自分が成長し、「目の前に自分が採った現在の甘い果実がある」のだという事を忘れないで欲しい。「ぼーっ」として何もやらない人間が足るを知るなどと言ってはならないだろう。今朝の第二回プレテストの受験生解析とその後の分析結果を聞きながら私は関係する幹部教員にこのことを伝えた。「考え、考え、早く動き、すぐに動き、結果の数値を凝視し、次の新たな手を考える」、常に自分自身を革新の中に身を置けと。良くやってくれている皆さんだが彼らがこれで良しと満足したら、その組織はもう伸びない。まだやるべきことは多い。 



2024年11月16日土曜日

第二回浪速中学校プレテスト

 








今日は肌寒い日でしたが、「第2回浪速中学校プレテストの日」となりました。8時からのキックオフミーティングで理事長・学院長先生は「何名の受験生が来てくれたかは昨日までの話、今日は明るく気持ちよく生徒と保護者に帰って頂くように接して欲しい」と先生方に言われていたのが私には印象的でした。新校舎建設という今年だけの特別イベントであった「モデル教室」の見学も大きな歓声が上がり、成功だったと感じました。次回の入試関連の大きな業務は「127日の第3回高校入試説明会」になります。土曜日なので今日は並行して3Sこと「Saturday Something Special」も行われました。(K

2024年11月15日金曜日

ICT映像コンテンツのプロジェクションマッピング

 さぁ、明日は遂に「浪速中学校第2回目のプレテスト」の日となる。当方は受験生を迎える準備は万端、整った。最後の詰めとして私は建設中の新校舎の「モデル教室」のICT教育のデジタルコンテンツとしてICT教育のビデオ紹介マッピングを見に行った。「最高の出来で言う事なし」だ。今から8年前に遡るが、当時はグーグルの端末「クロムブック」を日本で使う学校は殆ど無かったが、我々は中学校から一斉に使い始めた。教員はグーグルのICT教育の資格試験を受験し、認定された。まさし「本校はICT教育の先進校」であることは間違いない。この本校のICT教育の映像の一部を見てもらい実感して欲しいと、工程的に無理を承知で、ゼネコンの南海辰村建設さんにお願いし、モデル教室を先行して作って貰い、初めて明日受験生に上映するのだ。 

くしくも今朝の新聞は7年度の私立中学、私立高校の募集要項が各紙に載っている。総募集人員で言えば、中学が59校で7403人、高校は94校で30718人である。前年度に比べ中学は51人の減、高校は519人の増とあった。この定員枠をベースに今後は具体的な入試が年明けから始まる。明日本校で行われる中学の第2回プレテストはその前哨戦の最後を飾る一大プロジェクトである。最終の入学者数はこの2回目の言わば「模擬試験の受験者」から何名本校に入学を希望するかにかかっている。肝心の受験申込者であるがここ数年では最も多い数である。分母が多いことは、いわゆる「戻り」が多いことになる。我々は令和5年入試で入学した148人を超える入学者数を期待しているが果たして結果は如何に?

 


その為に作ったモデル教室であり、中身は現中学校の新校舎建設チーム長であり、教務・進路指導部長のT先生が主導して、業者さんとともに制作してくれた。優秀な教員である。この映像デジタルコンテンツ、明日限りでは勿体ないから来年度の本番入試まで希望者にはご覧いただくことにし、関係方面に広報をしている。今後の学科教育にICTは欠かせない。本校には完全な環境整備と積み重ねてきた「ICTのノウハウ」がある。しかし、あくまでICTは効率化のツールであり、基本は生徒と教師の言葉と熱気が行き交う触れ合いこそが本校指導の基本である。自信をもってPRして参りたいと思う。浪速中学校は校長先生以下、今燃えている。らんらんと燃え盛っている。