2020年8月31日月曜日

校長は誰だ?前に出ろ!

コロナ禍の中ではあるが、来年度入試の準備が本格化してきた。26日の水曜日には公立中学校の進路指導の先生方をお招きしての学校説明会、そして一昨日の29日土曜日には浪速中学校の第二回目となる入試説明会があった。そして昨日の30日日曜日は7月に行われた高校クラブ体験会に続く第3回目となるクラブ体験会だった。これは来週の5日土曜日に4回目が予定されている。そして「9月9日水曜日には大きな山場となる府内学習塾の塾長様対象の入試説明会」である。これで助走は終わり、9月以降は本格的な来年度入試作業が緊張感を醸しながら延々と続く。

これだけは私立学校の「飯のタネ」だから理屈ではない。ただただ熱く、誠実に、やるしかないのだ。公立学校は条例で入学定員が決まっているが私立は96校がしのぎを削って生徒獲得競争が始まっている。とにかく浪速高校と浪速中学校を理解して貰い、3月末のぎりぎりまで入学手続きが済むまで小緊張が続く。そして「最終的に何人の入学者になるか」、それが問題だ。終わりは無いが実に面白い。4月から高校、中学とも校長の交代があった。こういう時は危険でもありチャンスでもある。人事異動を成功させるためには来年度入学者の数値が極めて重要である。

私は入試広報部担当の教頭と広報部長に厳しく指導をした。それは中学校の第一回目の入試説明会で中学校校長はたった5分程度の「挨拶」だったからだ。誰が忙しい時間を割いて学校に来て頂いたのに、校長先生からの話は冒頭の挨拶だけだったと落胆させてはならない。その学校のトップたる校長は「どのような学校であり、どのような学校を目指しているのか」、それを自分の声で熱意を持って説明しなければならない。説明会冒頭の基調演説であり、所信表明であり、プレゼンテーションであり、これを校長がやるのが正しい姿である。言葉だけの時候の挨拶に始まる話など聞いている人には結局頭には何も残らないだろう。
パワーポイントを使い、自分の言葉で熱く語り掛けることによって「映像と言語」で深く理解をしていただける筈だ。二度と挨拶などさせてはならない。そういう経緯もあって昨日の二回目は「浪速中学校の目指す教育」のタイトルで時間も倍にして実施し、後で周辺に聞くと効果はあり、大変良かったとの感想であった。何時も後でアンケートを取るのだが印象に残った話として校長先生の比率が大きく上昇していた。「校長は誰だ?前に出ろ!」これが組織管理の要諦である。

コロナの中で心配していたが昨日のクラブ体験は対昨年度同じような数の参加者では、やはり吹奏楽部、硬式野球部、硬式テニス部、軟式野球部、卓球部などの希望者が多い。私はまず遠山監督率いる硬式の「フクロウスタジアム」に行き、その後高天原スポーツキャンパスの「浪速八咫烏庭球倶楽部」を回って高畑コーチの人気ぶりを目のあたりにして喜んだ。この人のお陰で浪速のテニス部はますます勢いを増した。素晴らしい指導者だ。何と、何と吹奏楽部は一回では会場に入りきれず午前と午後の2回に分けての体験会である。総勢80人近い過去の新記録の数値となった。硬式野球部と硬式テニス部では保護者の方々に責任を持ってお預かりしますと私は本校への入学をお願いしたのである。













2020年8月29日土曜日

弁慶の立ち往生


遂に安倍総理が退陣を自らの声で国民の前で表明された。「極めて残念」である。昨夕5時から1時間かけてお話しされた。私はテレビの前で一言一句聞き漏らさないように耳を傾けた。8年強の歴代最長の期間を一国のトップとして責任を見事に果たされた。本当に「お疲れ様でした」と申し上げたい。私は歴史に残る名宰相であると確信している。「戦後レジームからの脱却」を見事になされたと思う。野党や一部マスコミ、それに訳の分からないようなコメンテーターなどが散々こき下ろし批判してきたが、このような総理は居なかった。完全無欠の人間などいない。どうして人は簡単に人を批判するのだろう?私は無念のお気持ちが分かる。退陣表明のお話を聞きながら総理と同じく少し目頭が熱くなった。

 

しかし、後1年任期いっぱい、何とか成らなかったのだろうか?言っても詮無いが後1年、例え「病に伏すとも」やって頂きたかったと思う別の自分がいる。「弁慶のように国民の前に仁王立ち」し、例え最後が「立ち往生」となっても総理が残された業績はいささかも揺るぎはしない。国民は病と闘いながら国民を守る、この総理の姿に求心力を取り戻し、圧倒的に総理を応援したのではないだろうか。恐らく総理周辺や側近は同じような事を叫んで引き留めたのだろうが、最後は安倍総理が決断したのだと思う。この点が武蔵坊弁慶と違う。ある新聞は総理に欠けるものは「国民の前に仁王立ちする姿勢と発信力」だと書いていたが頷く部分はある。

 

教育関係者として安倍総理の最大の功績は「教育基本法の改正」を成し遂げたことである。基本法はその名のとおり、日本の教育に関する根本的・基礎的な法律であり、教育に関するさまざまな法令の運用や解釈の基準となる性格を持つことから「教育憲法」と呼ばれることもある。2006年(平成18年)12月22日に公布・施行された現行の教育基本法は、1947年(昭和22年)公布・施行の教育基本法の全部を改正したものである。実に60年ぶりに安倍総理は改正してくださった。その前文が素晴らしい。「たゆまぬ努力によって築いてきた民主的で文化的な国家を更に発展させるとともに、世界の平和と人類の福祉の向上に貢献することを願う」とした上で、「この理想を実現するために教育を推進する」としている。教育こそ国の根幹だと教育憲法は謳っているのである。



特に私立学校の部分では旧法では全くなかったが、新基本法には第8条に新設し、「 私立学校の有する公の性質及び学校教育において果たす 重要な役割にかんがみ、国及び 地方公共団体は、その自主性を尊重しつつ、助成その他の適当な方法によって私立学校教育の振興に努めなければならない」と書いて下さった。この条文のお陰で日本の私立学校は国、都道府県行政から助成金や補助金が回り、公立学校とは違った自主性が担保されているのである。我々、私学関係者は第8条の新設に深く、深く安部総理に感謝申し上げなければならない。私立大学や私立高校が簡単に潰れないのはこの条文があるからである。潰したら行政が「コテンパン」に叩かれるからだ。

とにかく私はこの学校の弁慶となる。正門に仁王立ちし、敵の侵入をさえぎり、内なる敵を追い出す。そして最後「矢折れ刀尽きる」とも「立ち往生」し、この学校を守るのだ。安倍総理はこの事を教えてくれた。死ぬ前日に退陣表明し、後継者を指名して私は終える。









2020年8月28日金曜日

大海原に浮かぶ宇宙戦艦ヤマト

この物語を書けば直ぐに一冊の本になる。ドキュメンタリィーにも、あるいは小説にもなるだろう。それくらいストーリー性に富んだ話だ。今振り返ってみると2017年12月18日の理事会・評議員会の日に役員の皆様をここ堺市美原区の土地にご案内し「土地購入と美原スポーツキャンパス構想」を高らかに私は宣言した。今この土地を入手できた喜びで「高笑いしている自分」に少し恥ずかしいくらいだが、当時は気分も高揚していたのだろう。宿願だったテニスコート、サッカー、ラグビー、アメリカンフットボール、それに陸上競技場の総合グランドをどうしても生徒とクラブ顧問の為に建設してやりたくて着任以来「目を皿のようにして」土地を探していた。良い土地があるとの話があればすぐに飛び現地を見に行った数は片手を超える。

 

それよりも遡ること4年、2013年頃だったと思う。この土地は一度は手にかかったが、価格が高く、新校舎建設で資金が必要であったので泣く泣く諦めた経緯があった。しかし「天は我に味方」し、4年後破格の値段で売りに出され、私はこの情報入手と同時に当日中に不動産会社と売り主の方を訪問し、夕方4時には売買は決着した。まさに大好きな信長の「桶狭間の決戦」を地で行く怒涛の動きであったと思う。あの頃は確かに私も若かった。機敏であったと思う。まず最初に「浪速八咫烏庭球倶楽部」と名付け、ハードコート2面、オムニ3面のテニスコートを作った。この効果は素晴らしく元プロの高畑さんという素晴らしい指導者を本校の職員として採用し、今や本校の中高テニス部は電光石火の如く、日本の強豪校に育ったのである。



そして根幹となる「乾坤一滴ドリームフィールド(Kフィールド)」の建設が山場を迎えた。私は昨日時間を作って現地を視察した。「何と、何と」あの草がぼうぼうで5メートルも落差のあった2段の土地が綺麗に平坦に整地され、アスファルトが敷かれ、具体的なフィールドのイメージがつかめるようになっていた。日本道路さんの卓越した技術でGPS機能を使ってあの広いグランドは1ミリ単位で表面の凹凸が設計通りになっているという。私はこの事実に驚き歓喜した。更に私を喜ばせたのはクラブハウスだ。まさに「宇宙戦艦ヤマト」みたいに堂々とベールを脱いだ建物は品格良く聳え立っていたのである。「大海に浮かぶ宇宙戦艦ヤマト」である。






 

私はクラブハウスを重要視する。高校生なのだからグランドだけで良いではないかという意見には組しない。「家こそ重要」なのである。これから外装と内装工事が始まるがゼネコンの南海辰村建設さんは立派に仕上げてくれるだろう。すべてが終わり、引き渡しは年内くらいにはなされるだろうが、時期は柔軟で良い。それよりも「施主が満足する良いものを作る」ことが重要である。この土地は本当に広く、来年度は直ぐに隣接地にバドミントン、卓球、体操、バレーボール、バスケットボールの「高天原アリーナ」と将来日本のゴルフ界をしょって立つような人材を養成する「産土ゴルフ練習場」を同時着工で進める。堺市とは既に建築確認の協議も順調である。目標を立てたら何としても実現する。どんな困難があってもやり遂げる。欲しいものは必ず手に入れる。それが私を今まで支えて来た生き方である。











2020年8月27日木曜日

あのロゴマークは正直、気持ち悪い!


ようやく大手新聞が記事にしてくれたので私も書こう。2025年大阪万博のあのロゴマークは気持ち悪い!本当に気持ち悪い。最初見た時に「何かの間違い?」と思ったくらい気持ち悪く感じた。今でもその感じは残っている。大阪府の吉村知事はこのロゴの入ったTシャツを着て「頭にこびりついて離れられないような個性的なロゴ」だと評している。世間一般でも気持ち悪い、決め直せ、などの投書が相次いだそうだ。私はコロナウイルスを想像したし、定期的に検査している大腸の内視鏡検査で見える腸の内部を想像させる代物だし、あの目玉みたいなものは一体何なのか、未だにデザイナーの意図が理解できないでいる。しかしだ。賛同者もおられるし、決めるべき人が決めた結論だ。記者会見でこのデザイナーは目を腫らし、喜んでおられた光景を見て、まあ仕方がないかと思うようにしている。お前が書いてみろと言われても私には出来ない。

 

「2025年、令和5年と言えば本校の開校100周年の一大節目の年」に当たる。大会役員や関係者、ボランティアの人々などはあのロゴの入ったお揃いのシャツを着て頑張られるのだろうし、電車や町中に貼られるポスターには大腸内部の写真みたいなものがロゴとして乱立するのだろうが、見ないように我慢しよう。それよりも創立100年記念事業として格好のプロジェクトが決まった。僥倖で素晴らしい土地を入手出来た。本校地に隣接した東北の角地に仮称「浪速校友会館・天照寮」を建設する。頼んでいたパース図が出来た。正門から見た方向から、東側から見た方向、神社前から見た方向の3枚の図である。特に神社前から見た方向からの図で私は「良かった!」とつくづくと嘆息した。
 




もしこれが入手できなかったら、ここには一般のマンションが建っていたところだ。神社の真後ろに5階建てのマンションが出来、そこから外部の方が神社を見下ろすような光景にならなくて良かったと本当に安堵し喜んでいる。元々土地のデベロッパーはここに独身者用の5階建てのマンションを建設する意向で図面も出来ていた。私はマンションごと買い取る積りで社長さんを訪問した。会社に通勤するのに毎日学校の前を通る社長さんはここ10年の本校の変容をすべてご存知で、お言葉にもあったが「本校を高く評価」して下さっていたから「更地で売却」してくれることになった経緯がある。一生懸命やっておれば良いことはある。






2020年8月26日水曜日

英語世界上位7%の実力




本日、理事長・学院長先生は「TOEFL Junior」という英検準2級以上の伸び率を測定する試験で、「世界上位7%」というランクに入った高校2年生の東出大空くんを激励されました。本校でこのような快挙は初めてのことであり、英語大好き人間の理事長・学院長先生は大変喜んでおられました。先生は東出くんに海外の大学に進学するようにアドバイスされており、東出くんは真剣な表情でお話を聞いていました。そして、先生から幸運を呼ぶふくろうのストラップがプレゼントされると大変喜んでいました。本校では英語教育に力を入れているので、このような快挙に先生は終始ご機嫌なご様子でした。(K

2020年8月25日火曜日

中学2学期始業式神前奉告






本日は、中学2学期始業式の日でした。神前奉告の儀の後に学院長講話が行われました。理事長・学院長先生は、「何も問題なく皆さんが元気に登校してくれて大変嬉しく思います。」と述べられ、続いて、「新型コロナウイルスの予防の為、再度、手洗い・うがい・人との距離を取るように」とのご指導がありました。また、先生は浪速生活の綱領の解説をされ、「2学期も日々友達を大切にし、家族に感謝して過ごすように」とお話されました。その後、体育館へ移動して始業式となりました。(K

2020年8月24日月曜日

女子ボクシング部・次世代女子強化指定選手認定



本校には、女子ボクシング部があり、現在4名の部員がいます。理事長・学院長先生が平成28年から始められたものです。このうち2人の女子部員である高倉日向さん、西中結菜さんが、日本ボクシング連盟から、次世代女子強化指定選手に認定され、先生は大変喜んでおられました。理事長室にて先生は2人を激励されました。2人は緊張していましたが、先生から幸運を呼ぶシンボルのふくろうのストラップが手渡されると、大変喜んでいました。(K

2020年8月22日土曜日

高校2学期始業式神前奉告







本日は、高校2学期始業式の日でした。神前奉告の儀の後、学院長講話が行われました。理事長・学院長先生は、「無事始業式を迎えることができ、大変嬉しく思います。くれぐれも油断しないように徹底的に新型コロナウイルス対策をするように」とのご指導がありました。また、夏休みは部活動も大変頑張ってくれたこと、3年生に対し、次のステップへ進む為の準備をするように等々のお話がありました。そして、「新型コロナウイルスの影響で浪速祭、伊勢修養学舎、修学旅行などの行事の内容が変更になり、不安もありますが、その中でも、しっかりと高校生活の思い出を作っていこう」と述べられました。最後に、先生は「強い信念を持って、前を向き、希望を失わずに努力してくれることを信じています。」と力強く述べられました。(K

2020年8月21日金曜日

幸運の女神が付いている!

ラテン語のフォルトゥーナ(Fortuna, フォーチューナ)は、ローマ神話に伝えられる、「運命の女神」の事であり、運命の車輪を司り、人々の運命を決めるという。英語の「Fortune」の語源とされる。言い伝えられているのは「チャンスは後からでは掴めない」ということを表しているために、フォルトゥーナには後ろ髪がなく前髪しかないとされている、「幸運の女神」である。レオナルド・ダ・ヴィンチは、チャンスの女神には前髪しかないので、向かってくるときにつかまなければならない。 通り過ぎてから慌てて捕まえようとしても、後ろ髪がないのでつかむことが出来ないと書いている。日本にも幸運の女神は多くおられ、代表は「天照大神」である。私は生まれながらにしてこの幸運の女神に守られているような気がしてならない。私はとにかく生まれて時から「運の良い男」と言われてきたが確かに頭の後ろは薄くなってきた。

幸運にも私は本日この本校地に隣接した約100坪の土地を入手できた。本日正式の契約書を交わし、手付金を支払った。後は府庁に赴き「学校地」として認知して頂く手続きを進め、これらが終われば全て終わる。現時点ではこの場所に地上5階建ての「校友会館・天照寮(仮称)」を令和5年の創立100年に建設したいと思っている。既に理事会や同窓会とも話が付いており、創立100年を機に同窓会の名称を発展的に「校友会」に改め、新世紀の浪速の求心力の拠点とするのだ。同窓会という古めかしい名称と高齢者ばかりの会ではなくて本校OBの「若者世代」の為の拠点「校友会」とするのが私の目指すところである。

 

モダンな地上5階建てのビルとし1階は校友会館、2階以上は遠隔地生徒の入る宿泊寮でキッチン、浴室、トイレ付きの個室寮である。名前は今のところ「天照寮」「天岩屋寮」等色々考えを巡らせている。実に楽しい至福の時間である。今まで極秘裏に進めて来たので契約が終わったこともあり、本日臨時職員会議の時に全教職員にこの話をオープンにした。その後購入した土地に「学校法人浪速学院所有地」の看板を掲げるために準備をしている。毎日この前を通る教職員や生徒が胸を張って誇りを有してくれるだろうと思うと私の頬は自然と緩む。


   


当面は温存し、現在工事が山場となっている堺市美原区の「乾坤一滴ドリームフィールド(Kフィールド)」の竣功が年末であり、それから、「高天原アリーナ」と「産土ゴルフ練習場」を同時着工する計画だ。これの完成が令和3年度末としてその後、この場所に校友会館を建設する。完成は令和5年の開校100年の節目である。それまでは教職員やお客様の臨時の駐車場として使えば良い。この学校に赴任して以来木村建設、木村デベロッパーと揶揄されるくらい多くの開発行為や教育施設の建設を進めてきたが「全て望みのまま」完成し、いずれも多くの成果を生み出してきた。これは偏に「幸運の女神」に守られているお陰であると強く信じている。

 

この土地も着任した当時から周囲に口に出して「この土地、欲しいな、欲しいな!」と思っていたら遂に実現できた。元々学校医であった森田病院があった土地であり、間にたった不動産建設会社の社長さんのお陰であり、感謝に堪えない。私の周りにいる人たちは「理事長はとにかく何かを持っていますよ!」と強調して言うが、私も欲しかった物件がまさかこのタイミングで入手できるとは思わなかっただけに「身の幸運」を慎ましく感じているのだ。どんどんどんどん仕事を作り出しているが、命尽きるまで私は頑張る。