2026年2月10日火曜日

令和7年度 「浪速高校入学試験」当日

 相変わらず寒さが厳しい朝であった。今日は遂に「高校入試の当日」である。私がこの学校に着任したのは平成18年の12月末だから、最初に経験した入試業務は平成19年2月の事であった。実に今から19年前の事であるか?言い換えれば私にとって19回目の高校入試が今日である。19と言う数値は「おぎゃー」と生まれた赤ちゃんが成人に達する期間だから決して短くはない。確かその時の出願者は1300前後で入学者は482人だったように記憶している。それが今や受験生は総勢2260人を超えている。大きく伸びたものだとつくづくと年月の長さとこの間、本校に様々な形で関与してくれた人々のお顔を思い出す。仕事は人が作り出すもので自然が為せる業ではない。そう考えると人間の力は偉大であり無尽である。 


8時10分からの集礼の最後に私は並み居る先生方には校長、教頭、教務部長と具体的な指示や指導の言葉があったので私からは「今日一日、微笑みを持って頑張りましょう!先生方宜しくお願いします」と言い、頭を垂れてお願いした。私はこれだけで良い。府内の私立高校で多くの受験生が来る学校に変貌した。続々と受験生が正門をくぐってきている。20年前の本校は基本的に併願校であったが、それが今や専願性が800人台と言う「専願校に育った」とも言える。この評価は簡単ではないが、私は少子化の進展の中で「本校一筋、浪速一直線」という専願校がこれから生き延びていくポイントと考えた。 

あくまで「超進学校」を目指し、浪速丸の舵を切るのは可能であったが、その道が正しくて、適切だと思えなかった。財政的余裕が全く無かった。その道を選んでいれば、頂上の見えぬ苦難の道であったろう。浪速は文武両立の自由な「グッド・スクール」で良い。その哲学が19年間で実現したのである。全ては歴代の校長先生以下諸先生のお力であり、なかんずく活きた活動を開発しながら走り、ネットワークとノウハウを積み重ねて来た歴代の「入試広報部の面々の成果」でもある。この間の公立中学校のご理解とご支援、ご関係の塾の先生方、歴代の本校卒業生やその保護者の方々のお蔭である。浪速改革の中で本校で学んだ生徒とその保護者の「浪速、ええわー!」のご評価が「じわじわ」と広く滲んでいったからこそ、この19年間「右肩上がり」で本校は伸びて行った。 

今日は全ての私立高校が受験日としているが、開校103年目の今年の入試がこのような状況にあるのは間違いなく「何かが有って今がある」のであって自然発生的に今があるのではない。又やはり何かがあったのはまず「徹底した教育環境の整備充実」である。これだけは日本全国でどの学校にも負けていないという自負がある。しかし幾ら美麗な校舎を持ってしても生徒が来てくれる訳ではない。「能力高い教職員の誠実な対応と面倒見の良さ」があればこそ、為せた事だと私は断じている。「学校は教員で栄え、教員で滅ぶ」は事実であり真実だ。そしてまず「何かに畏怖する謙虚な姿勢」があったからこそ、何かが伴ったのである。我々のこのような姿勢を神様は評価し、応援して下さったのである。「ご神慮」「ご加護」「ご神恩」に感謝申し上げたい。入学試験は何事もなく無事に予定通り終了した。混雑を避ける為に分割して受験生を送り出し、明日の採点作業の準備が始まる。