2026年4月25日土曜日

その人が書いた一文から人物像が見えてくる

 32名の新任の教職員の先生方は4月1日に着任し、3日後の4月4日に校外施設の見学に行って貰った。この早い実施の目的は「深淵なもの」があり、時の経過に連れて見えるもの,見えて来なくなるものが出る前に、早い段階での見学によって何を先生方が思い、感じたのかを知りたいから行っている。これらの教職員の提出研修レポートから、私は「どのような視点、観点、思考、学習歴を有した人物か」等々ということが容易に分かるし、有するポテンシャルを私なりに設定できる。又我々も若い方々から教えられることもある。そしてこの32名の先生方から出るであろう、本校の将来を託するに値する人物に是非とも「専任教職員」になって本校を舞台に活躍して欲しいと強く思っている。「人を育てる」とはこのようなプロセスが大切で、校長以下の組織の管理者はすべからくこのようにあって欲しいと思う。人は一人では育っていかない。「手塩にかける」とはこういう事である。 


私が観察する視点は観察力、思考力、批判論評力、文章表現力、滲み出る人間性等々であるが、語彙の使い方、明解性、起承転結、謙虚な姿勢、人間としての温かみ、優しさ、覚悟や決意の表明等々他分野に亘る。文章を読み込みながら「なるほど、こういう人物か?」と快感を覚えたいからである。大人社会で組織人として「一文を差し出す」ということは「命を差し出す」くらいの覚悟が必要であり、出された文章は読む人間を感動させる。今回32人の新人教職員の感想文には当然、同じものはなく、体温も違う。違って当たり前であり、下記のレポート2件は「良いか、そうでもないか」等を色分けしたものでは無く、一例としてどのような一文か、読者に供したいと思う。今年の教職員は期待が持てそうである。今後準じてタイミングが有れば、このアラウンドに紹介できれば良いと思う。 


生徒の活動を支える施設                   数学科 〇〇 〇〇

浪速学院に就任して4日目となるこの日、校外にある「高天原スポーツキャンパス」「浪速ふくろうベースボールスタジアム」「多聞尚学館」の3つの施設を見学した。出発前には木村理事長先生をはじめとする管理職の先生方にお見送りいただき、さらに理事長先生から激励の言葉を頂戴した。就任間もない新任教員にまで心を配ってくださる姿に感銘を受けるとともに、教師としての責任の重さを改めて自覚し、身の引き締まる思いで見学に臨んだ。 

まず訪れた高天原スポーツキャンパスは、78年前に建設された比較的新しい施設であり、全体的に非常に整備された環境が整っていた。更衣室一つをとっても、プロスポーツ選手が利用する控室のような充実した空間であり、設備の質の高さを実感した。特に印象的であったのはゴルフの練習施設である。サッカーコートやテニスコートは他校でも見られるが、敷地内にゴルフ練習場を備えている例は珍しいと感じた。さらにパター練習場やゴルフシミュレーターなどの最新設備も導入されており、生徒が多様な競技に取り組める恵まれた環境が整えられていた。 

次に見学した浪速ふくろうベースボールスタジアムは、先程の施設と比べるとやや年季を感じさせるものの、プロ野球選手として活躍した卒業生からの寄贈品などが数多くあり、これまで積み重ねられてきた歴史を感じることができた。中でも大引選手から寄贈された「大引シート」からの眺めは非常に良く、投手や打者の姿がよく見え、とても臨場感ある席であると感じた。 

最後に訪れた多聞尚学館は、これまでの2つの施設とは異なり、学習活動に重点を置いた施設である。山に囲まれた静かな立地にあり、外部からの騒音も少なく、勉学に集中できる環境が整えられていた。当日は高校3年生が勉強合宿を行っており、その様子を見学した。生徒たちは長時間の学習にもかかわらず集中力を維持し、授業に真剣に取り組んでいた。さらに昼食時には友人や教員と楽しそうに会話する姿も見られ、合宿に前向きに取り組んでいる様子がうかがえた。この光景を目にし、自身も間もなく始まる授業に向けて一層努力していこうという思いを強くした。 

今回の施設見学を通して最も強く感じたのは、生徒の活動を学校全体で支えようとする姿勢である。いずれの施設も高校生が利用するには非常に充実した設備を備えており、このような環境が整えられている学校は決して多くない。また、これらの施設の多くが理事長先生自らの尽力によって整備されたと伺い、生徒の成長を第一に考える強い思いを感じた。限られた三年間の高校生活をより充実したものにするため、生徒一人一人の青春を支えようとする学校の姿勢が表れている素晴らしい施設であると実感した。

 

校外施設見学を終えて                     〇〇科 〇〇 〇〇 

 4日の土曜日、高天原スポーツキャンパス、浪速ふくろうベースボールスタジアム、多聞尚学館の3か所の校外施設の見学が行われた。校外にスポーツ専用の施設や勉強合宿が行える施設のある学校はないため、実際に見学することで学校紹介の写真だけでは知ることができない部分まで見ることができる良い機会となったと思う。 

 最初に高天原スポーツキャンパスの見学をした。特にサッカー部やラグビー部、アメリカンフットボール部などの生徒たちが使う人工芝のグラウンドは広大で部活動に意欲的に取り組みたい生徒にとって、素晴らしい環境だと感じた。その他ゴルフ部やテニス部などの施設も必要な設備がきちんと整備されており、理事長先生の生徒への愛情が感じられた。 

次に浪速ふくろうベースボールスタジアムの見学へと向かった。野球部の専用のスタジアムとなっており、こちらも部活動を頑張りたい生徒にとっては最高の環境であると感じた。何より、卒業後に選手として活躍されている方が、母校への感謝と愛情を持ち、後輩のためにベンチなど様々なものを寄贈されたことを聞いた。その生徒たちの指導に当たられた先生方への尊敬の気持ちと自分自身もこれから指導していく上で、生徒たちに何ができるかを考えるきっかけとなった。 

最後に多聞尚学館を見学し、高校3年生の生徒たちが実際に授業を受けている様子を見学させていただいた。学校からは距離はあるが、周辺がとても静かで教室も複数あり、同じ敷地内にお風呂や寝室も備えられており、しっかりと勉強に集中して取り組みたい生徒にとっては素晴らしい環境だと感じた。本来であれば春休み期間中の3年生がしっかり勉強に取り組んでいる姿勢を実際に近くで見学でき、これからこの学校で教員として働き、どのように授業を進めていけば良いだろうかと考えた。今まで、実際に浪速学院で教員として指導していく自身の姿を想像しても、あまり実感がわいていなかったこともあり、実際にこのような校外の施設を見学していく中で、自分自身がこれからこの学校で教員として働き、生徒と接していく自分自身の姿を想像し、徐々に実感がわいてきたように思う。最後に生徒と同じカレーを食べて学校に戻り、全行程が終了した。 

今回見学したどの施設も、生徒の為にという理事長先生の生徒に対する愛情を感じることができた。そして生徒も母校に対して感謝と愛情を持っていることも目の当たりにすることができ、そのような学校で教員として働けることを嬉しく感じた。今回の施設見学は、自身も同じように生徒に対して愛情を持って真剣に向き合っていこうと改めて考えることができる良い機会だったと思う。9日から初めての授業が始まるが、今回の施設見学で得た刺激と初心を大事に、生徒に愛情を持ち、しっかりと向き合っていくようにしたい。