過日、N中学校長と国語科のK教諭が部屋に来て、新中学校棟の3階、4階、5階の各学年の「サロンに書棚を置き、読み物を揃えて」サロンの使い方として有力な柱を育てたいと意見具申があった。サロンは私が強く希望し、廊下を挟んだ教室前に開放的な感じがするように設計したものであり、広々として明るく、言ってみれば中学校棟で「ホット・スポット」ともいうべき場所だ。当初は廊下との境に壁を作り、閉じられた部屋になりつつあったものを、取り壊し、お金をかけてやり直した「曰く因縁の場所」である。
すべからく教員は囲まれた部屋が好きみたいで、何でもかんでも囲い、自分の領土とする癖があるから気を付けないといけない。私はこのスペースをサロンと名付けた。中央館2階のサロンは「コスモススペース」と名付けている。丸テーブルや超大型のモニターを設置し、生徒にとって第二の教室とも言うべき場所がサロンである。このようなものを有する中学など私が知っている限り無いと思う。ここに「書棚コーナー」を設けたいという中学校の意向は「我が意を得たり」と言うところで、費用は掛かるが文句など有ろうはずはない。本好きな私としては大歓迎で返答は、即答、その場3秒で了とした。書棚も安っぽい既製品を買ってきて置くのではなく、カスタマイズされた高級品とすべく特別に発注して作製した。その開所式が昨日あった。
読書は知識や語彙力を増やし、集中力や共感力を高め、ストレスを軽減するなど、心身と人生に多面的な効果をもたらすし、知識と語彙力の向上が特に若い中学生の時には効果は大きい。まして中学生には現在の中央館8階の図書館は遠すぎるから、学年別の身近な書棚コーナーは「中学校専用のミニ図書館」とも言える。それも教室の傍だ。読書を通じて新しい単語や表現に触れることで、語彙力や文章力が自然に向上するし、これにより会話や文章で自分の考えを的確に伝えられるようになって、コミュニケーション能力も高まる。
読書は「脳の筋トレ」とも言われ、1つのテーマに長時間集中する力を養う。特に小学生や中学生がスマートフォンやSNSによる注意の断片化が進む現代において、読書は集中力を回復させ、記憶力の向上にも寄与するとあった。共感力・想像力・創造性の向上も期待出来る。とにかく「読書は人生の選択肢を広げる」。特に読書は短時間でも効果があり、毎日の生活に取り入れることで、心身の健康や知的成長、人生の豊かさに確実な変化をもたらとされているから、読書の癖をつけて欲しい。「良い事尽くめ」の読書の癖は、浪速中学校の発展に大きく寄与することは間違いないと思う。入試説明会で早速、プレゼンの資料を追記しないといけない。