5日が教職員の初出の日であり、翌6日から高校入試の「教育相談」が始まった。中1日おいて今日8日は新春拝賀式・3学期の始業式、略して「新春拝賀始業式」の日であった。寒い日であった。教育相談の受付と始業式の同時進行であるが特段の問題はない。今朝現在で既に和泉や堺の公立中学校を中心として45校の中学校からの相談を受けており、「浪速人気」は依然として高そうで、この事が私を元気付ける。神社神道を建学の精神とする本校は通常の学校の形である単なる始業式では不十分との私の思いから着任し、学校改革が軌道に乗り始めた頃から「新春拝賀・始業式」と名を改め、「形の格上げ」を行い、全校生徒、教職員、PTA役員、同窓会代表も参列した「学院神社への正式参拝」である。その後中高分かれて両校長の手による始業式と言う具合だ。
言わば学院神社への学校挙げての「初詣」が新春拝賀式と考えて貰えば良い。このような「形作り」が大切だとの私の信念は全く揺るぎがない。形を作って最初はその枠内で動き、形は徐々に変えても良い。最初から個々の裁量に任せた自由形などは案外と結果が出てこない。「組織というのはまず形から入って行き、中身を充実させる手が得策」であるという私の強い信念である。拝賀式という以上は単に全員揃っての参拝だけではなくて各人が新年を寿ぎ、決意を新たにするのだ。その為に生徒が主役であり、本校の特別クラブである雅楽部と神楽部の部員による「神明奉仕」の光景を全員が目に焼き付けることが重要である。部員たちは正式の装束に身を纏い、雅楽の音を奏で神楽部が厳かに舞って奉納してくれた。
まず学院長講話では寒風の中、雅楽を奏で、神楽舞を舞ってくれた雅楽部と神楽部の為に神殿前にて奉納してくれた「尚学の舞」の話しから始めた。本校の創立40周年時に伊勢神宮の祭主さまであられた北白川房子女王から頂いた和歌をしたためた扁額を持ち出し、本校の歴史と特色を話し色彩を添えたのである。その後、私は例年と同じように「干支に纏わる話」に転じた。今年は「丙午」で、動物にあてはめると「馬」となる。馬に纏わる諺から入って行くのが生徒には分かり易い。「人間万事塞翁が馬」の中国の古典から来たこの諺は丁度1年の始まりに相応しいと思い、良いことも悪いことも中長期的に見ることが肝要と「言葉を尽くして」話した。その他、「馬には乗って見よ、人には添ってみよ」「人馬一体」「流鏑馬」「勝ち馬に乗る」「禍福はあざなえる縄のごとし」等々、馬に関わる話は多くて「人間論」としても年の始めには良い話が多い。生徒は真剣に聞いてくれた。
学院長講話の後は中高の両校長主宰の始業式に移った。私は雅楽部と神楽部の記念写真に臨み、これを済ませてから、拝賀式に参列して下さったPTA役員の待つ、6階の天空レストランに急いだ。冷えた身体を温めて頂くために、心づくしの「直会のぜんざい」を振舞って暫しの歓談の時を持った。この様にして「学校法人、浪速高等学校、浪速中学校の三位一体」組織の令和8年、2026年は動き始めたのである。