遂に「開校102年目の秋季例祭」の日が来た。開校100周年目から早いものでもう2年が経った。これは私の感覚だが新たな次の100年に向かってスタートしたが、この2年間で、学校は何か衣替えというか「一皮むけた」というか、小動物があたかも「脱皮」するが如く、「グンと伸びた感じ」だ。入学生徒数の驚異的伸びがあったから言っているのではなく、学校全体の雰囲気からだ。生徒だけではなくて教職員、PTA他浪速に集う人々も何か変わった感じがしてならない。特に生徒が良い。この学校で学ぶことが嬉しくてならない感じなのである。だから人様にご挨拶は出来るし、人懐っこい感じを放ち、外部から入門されて来られる方々から「良い生徒さんですね」と良く言われる。本当に誇らしい。
秋季例祭はお祭りである。本校は4月の春季例祭と秋9月の秋季例祭を最上位に位置する学校行事とし、神社界と同じく、神社神道の学校としての「祭事」として捉えている特別な日である。学院神社の大神様に4月からの半年間の学校教育活動の成果への感謝と、今日から折り返しとなる来年3月末までの教職員と生徒の安全無事と健康、そして学業の向上を神様に祈願する極めて大切な日であり、神社前には「幟」を立て、剣道部員が打ち鳴らす3尺大太鼓の報鼓で「祭」は始まる。この祭りの「祭主」は学校設置者の理事長である私であり、お祭りを執行して下さる「斎主」様は市内「坐間神社」から来て頂いている本格的な神職である。
ご来賓も多く、大阪府神社庁、校友会、それにPTA会長、加えて理事・評議員の方々である。特に今年から神社庁の代表として福島天満宮の寳來宮司様をお迎えした。神社庁理事、全国神職教育協議会の会長をされたお方であるが、この方のご祖父が何を隠そう、戦後初代の本校理事長で今日本校がこの地に永らえている基を作って頂いたお方である。大変立派なお方で戦後神道指令で艱難辛苦の時代を乗り切って下さった。開校100年が過ぎ、お孫さんが神社庁代表で秋季例祭に代表として参列頂いた事に寳來正信先生は高天原で大変喜んでおられると思う。これらの繋がりに何か因縁めいたものを感じ、私は感じいった。だから祭事が終わった後の雅楽部と神楽部との記念写真に入って貰った。
神職の「祝詞」の意味をかみ砕いて話し、後半戦も頑張るように激励した。教職員には今日の昼食として「お祝いのにぎり寿司弁当」が神様から下された。無事に終わった神事であるが、これからは趣を変えて午後そして明日と「浪速祭」が始まる。最後に生徒代表が「浪速祭のスタート」を宣言して舞台は「明日の浪速祭」へと回った。雨の予報だが、神様は雨を大切にされる。我々は雨を嫌ってはいない。