2025年3月31日月曜日

有終の歓喜の日となった!令和6年度は良い年度だった!

 朝、出勤したら理事長室の外部壁クロスが老朽化の為に張り替えられていた。今までは白一色であったが、今回は模様物であり、この模様は「ヘリンボーン柄」と言い、語源はニシンの骨を意味するらしい。格好良くて一目で気に入った。入り口には過日新中学校棟の木彫り彫刻「ヤマタノオロチ」を作製して頂いた井波彫刻の第一人者である畠山勲先生から理事長室の入口に取り付けて下さいと頂いた「登り龍」の木彫り彫刻が取り付けられていた。立派な理事長室に恥ずかしくない仕事をしなくてはならない。ところで「有終の美を飾る」という良く使われる言葉があるが、今日は3月31日、まさに今日が「有終の美を飾った日」となるが私は「有終の喜び、(歓喜)の日となった」と致したいと思う。 


まさに今日が令和6年度の「大詰め」の日となり、感覚的に「美を超えた喜び」の日だ。大詰めと新年度の4月1日が連続しているのが良い。本年度は最初から最後まで「文句無しの一本勝」であったと思う。昨年度は高校で966人、22クラス、中学は141人、4クラスで合計1107人であったが本年度は高校が25クラス、1150人、中学が5クラス168人合計1320人と爆発的に増えた。この生徒たちが令和7年4月5日の入学式に揃う。これが要因で有終の美を超えた歓喜と書いた。謙虚にしなければならないが今年1年「完全試合」であったと思う。頑張ってくれた生徒や保護者、そしてご支援下さった皆様、何より教職員に心から慰労と感謝の気持ちを最後の職員会議で伝えた。「本当によく頑張って頂いた」と思う。 


大詰めと言うだけあって職員会議の前には教員が朝から次々と報告に来てくれた。第13回全国選抜中学校テニス大会が香川県で行われ、「女子が全国優勝」、男子が3位であった。ボクシングの春の選抜では「女子バンタムで優勝した女生徒」は今年7月にアジア大会への出場権を手にした。まさに女生徒の活躍がすごい。8時10分からは1年間の専任教諭としての試用期間を終えた1人の男性教員に晴れて研修期間が終わり、名実ともに「本学院の専任教職員として採用された旨の辞令」を手渡し、激励した。この1年で大きく育ってくれた。本校の為に必ずや貢献してくれると信じている。

そして前述したように10時30分からの「年度最終の職員会議」で28日の理事会・評議員会について触れ、明日からの令和7年度予算の概要も全教職員に伝えた。7年度は大きな工事は無いが生徒と教職員が動きやすいように懸案の場所の改造に入る。そして共に「新中学校棟の竣功」を祝い、「使いこなす」ように申し上げた。この職員会議の後は高校、中学ともに「衣替え」なった職員室の自机への移動がなされ、その後は教科会議、学年会議などがあり、明日からの新年度の準備に入った。

並行して私と事務長は明日伝達する管理職と管理補佐職への年俸について決定した。年俸は基本的には例月給与であり破格の処遇は出来ないが、私は7月の夏季賞与・一時金で特段の実績がある教職員には「理事長加算」で報いたいと思う。しかし「大詰め」という言葉は響きが良い。「大詰め」とは「何かしらの物事の最後の場面や段階」を表し、ドラマ、小説、演劇などの終盤で、その物語の最終的な意外な、あるいはドラマチックな結末が待っている場面である。浪速学院も明日から又「新しいストーリー」が展開することを予感するような大詰めの日となった。本当に令和6年度は良い年度だった。私は「年度最後の学院神社一人参拝」を行い、ご神恩、ご加護に深く感謝申し上げた。



 



2025年3月29日土曜日

素晴らしい校舎を持ち、良い教師を育てる

  一夜明けて、少し肌寒い日となった。校内は春休み期間中でもあり静けさが戻っている。今日は職員室の一部改装などが行われる。それにしても素晴らしい「新校舎竣功奉祝祭」だったと思う。ただ自分では最後の「施主としての祭主」挨拶の時に外構関係の仕事で「(株)日本道路」さんのお名前を挙げるのを忘れたことだった。本当に良い仕事をして頂いたのに申し訳ないことだった。



挨拶において私は私立高校の授業料無償化の影響で「公立に定員割れ」を引き起こしていると言った誤解を招く表現が単発的に出ていることに警鐘を鳴らした。私立授業料が無償化されたから公立の定員割れに繋がったという風潮が蔓延しつつある昨今の様相であるが、問題の本質は「少子化の進展」であり、公立も私立も約半数が定員割れをしている現実を直視する必要がある。すなわち「魅力ある、行きたい高校」にしなければならないのであって私立の無償化だけが要因ではない。今朝の毎日は「府内で79校が割れた」と報道しており無償化影響と書いている。昨年の70校を上回っている。これが言葉足らずだと思う。中身を読むと水野教育長は「数字は真摯に受け止め、選ばれない理由の分析が必要」とあった。「さすが」でありコメントは、的を得ている。


  この4月からは極めて大きな私立学校法の大改正が施行される。狙いは相次ぐ大学法人(私立大学・短大を設置する学校法人)の不正事件を防止する為に、学校法人のガバナンスを公益法人と同等のガバナンスに改善することが目的である。とにかくその骨格が大きく変わった。丁度時を同じくして国会において「私立高校の授業料無償化の法整備」がなされたので,
大学法人の不祥事と私立高校への公金投入が「ごちゃ混ぜ」になり、風当たりが強くなっていると私は感じる。従って私立高校の立場として「従来以上に教育の中身の向上」に努めていく必要がある。「如何に魅力的な学校作りに邁進するか」が問われている。

その為には「良い教師」を育てて行かねばならない。学校は教師で栄え、教師で滅びるのである。昨日の理事会・評議員会で私は3人の幹部教員候補生を全役員に紹介し、ご承認を頂いた。又5人の若い専任教諭を採用し役員会にお披露目を行った。このような「若い人材が次の浪速を盛り立ててくれる」のである。人は他人の助けで成長する。独りでは成長に限界がある。「広い視野と細やかな情感」を持った良い先生を如何に多く育てるかが魅力的な学校作りに繋がっていく。これは管理者の最も大きな責任である。昨日は朝から夕方まで走り回っていたが、頭の中にはこの事ばかりがよぎっていた。原点を見失ってはならない。浪速中学も素晴らしい校舎を持てたがこれだけで生徒が来てくれる訳ではない。「浪中教育の中身を常にアップデート」せよ。ここで多くの生徒が学びたいと思って貰えるような私立中学にしようではないか!



2025年3月28日金曜日

浪速中学校新校舎「竣功奉祝祭」

 遂に今日の日を迎えた。「新中学校棟の竣功」である。神社神道、建学の精神から我々は「祭儀」を貴ぶ。従って今回も「竣功奉祝祭」を挙行した。別にお金をかけてまで、やらなくとも良いという考えもあるが、私は実施した。生徒への教育の意義もあるし、天から見守ってくれている先人が「遂に浪速中学も自分の名前が付いた専用の校舎を持てたね」と喜んで下さるように「天まで届け」の気持ちがある。現在の西館は体育館と中学教室の合同建物であったが、それが分離されて別棟になった。これで築50年を超えた西館(体育館)は何時でも解体に手が付けられる。ゼネコン南海辰村建設さんの手で足掛け3年、月数で言えばわずか22カ月で「旧浪速中学校の開校100周年記念事業」として建設が進められた中学校棟は遂に今日、美しく、優しさと威容を放つ校舎として完成した。 



今の私の気持ちを表現する適切な言葉が見当たらない。「感無量」と言えば陳腐だし、正直頭には次の「ターゲット」をどうするか思案しているから、感傷に浸っている暇はないが、それでも「一仕事片付いた!」との達成感は大きい。学校にとって生徒が学ぶ教室こそ命であり、今日で高校、中学とも「教室の憂い」は無くなった。生徒数が急増した時期だったし、南辰さんとは浪速武道館以来の20年のお付き合いで「ぴったり呼吸が合い」、工程的にも財務的にもゆとりがあり、出来上がった建物は外観でも内部でも始めて見た人々は驚き、その表現を私に「このような校舎は見たことがありません」と言う。「さもありなん」と思う。お金もかけた。

 


まずデザイン、色調、透明性、明るさ、ICT武装、広く、トイレット、階段等々どれ一つ手を抜かず、進めて来たから、豪華なシティーホテルでもなければ、最新の病院みたいでもなく、企業の本社ビルでもない。まごうことなき「最新鋭の学びの学舎」と言って欲しいと思う。「楽しい教室」になることを念ずる。お祭りは定刻14時に始まり、古式豊かに神事は進んだ。最大の見せ場である「ヤマタノオロチ」神話の木彫刻のベールを外した時に大きな歓声が上がった。その後「内覧会」に移りお客様は随時見学をされた。シースルーのエレベーターで最上階の6階までの時間が短いこと!どのフロアも見どころ満載で建築物はこうでなければならないと強く思う。 



内覧会の後は場所を移して「3月理事会・評議員会」がもたれた。学校は「単年度予算」であり、令和7年度予算を決めないと極論を言えば4月1日から1円たりとも使うことが出来ないから学校運営はストップしてしまう。中身の濃い膨大な資料を各担当が説明すると時間がかかってしまうので特例として理事長が一括して評議員各位にご説明し、議論を頂いた。最後に全員の賛成のお声を頂いて予算は決定された。これで令和7年度の準備は全て終わった。4月5日に1320名の入学式、8日に3385名の1学期の始業式となる。 




2025年3月27日木曜日

理事長直轄特別クラブ、雅楽部と神楽部

 今日は夕方から夜半にかけて、お天気は下り坂らしいが、明日の午後は何とか持ち直して曇り空と予報にはあった。的中を祈りたい。明日の午後14時からの「竣功祭」に向けて新校舎前のグリーン地帯にテントが張られ始めた。同時に各方面からお祝いのお花が届き始めた。時を同じくして本校の専属植木職人のHさんが恭しく背広にネクタイをして古式豊かなお盆に袱紗をかけてお祝い金を持参してくれた。気を遣わせて申し訳ないことだったが、このような古風のやり方は好きだから有難く頂いた。堺市出身の令夫人がご結婚時に実家から嫁入り支度として持参するものだそうだ。5月8日の竣功祭祝賀会に是非ご招待しよう。 





昨日から年に一度の神楽部と雅楽部の「特別指導会」が行われている。指導者は東京から来て頂いた「豊英秋」先生である。元宮内庁式部職の楽長を務められた大変に有名な指導者であらせられる。平安時代から続くお家柄で本校は長い間、豊先生からご指導を受けている。本校だけの神楽「尚学の舞」も先生の作曲と神楽舞の振り付けをして頂いた。プロ中のプロの指導はやはり効果大で生徒の奏でる音曲が全く何時もとは異なるのに驚いた。 

又豊先生のお弟子さんであるI先生が日常は本校にご指導に来て頂いており、この先生も今や本校の大切な指導者である。教諭の主顧問であるT先生は皇學館大学卒で雅楽演奏の達人でもあり、このように本校の雅楽部の指導体制は盤石である。神楽部も府内の神社の女性宮司様にお願いしている。このお方は大阪府神社庁の祭式助教でその道の第一人者であり、伊勢修養学舎での女生徒指導にも当たって頂いている。雅楽部と神楽部は理事長直轄の「特別クラブ」として極めて重要なポジションにあるのは本校が神社神道の学校だからである。そのような観点から今後とも十分な支援していく必要があるが、今後は理事長は側面に回り、「高校校長の直轄クラブ」とするべく今思案中である。 


朝一番に吹奏楽部の顧問のY先生が部屋に来てくれ、今から会場に向かいますと挨拶に来てくれた。今日は「第16回定期演奏会」の日である。もう16年間、この定期演奏会は続いており、私は「立派なクラブになったなー」と感慨深い。このクラブも理事長直轄の特別クラブである。学校行事には欠かせない役割がある。17時開演で会場はフェニーチェ堺。昨年から他校と同じように有料で事前予約の指定席とし、入場料は一般は1000円、高校生以下は500円とさせて頂いている。個人的には無料でも良いと思っているが、実行側は他校との並びにおいて「有料の価値がある」と自信もあるのだし、確かに会場費や楽器の運搬車手配、プログラムの印刷などコストがかかるだけに私は敢えて反対はせず、見守ることにした。音楽監督の萬浪先生のお陰でここまで成長した。部員だけで100人を超し今や府内でも金賞受賞の常連校になっている。次は全国レベルの部に飛躍することであるが焦らず応援して参りたい。例年この定期演奏会の後に新しい楽器を購入しているが果たして今年はどのような楽器になるのか?楽しみである。私は17時15分に学校を出て会場に向かう予定である。



2025年3月26日水曜日

「個性の群像」

 28日の「竣功祭」に向かって最後の追い込みと書きたいところだが高校生用の西館改造工事を除いてほぼ「中学校棟の工事は終わった」。今は土間部分のインターロッキングのブロック張りを少し残すのみでそれも今日中には終わるだろう。明後日の天気が心配だが神道と雨は相性が良く、気にしていない。テントを張れば良いし、何と言っても回廊があるからいざとなれば天井のある回廊でやる。この回廊だが既設の東館端の「天岩屋戸門」から中学校棟「西関門」まで「一本の道」を通したから「見栄え」が頗る良い。又校舎前の芝生の両脇に鉄製のベンチを設置した。ここに据わると言いようもない心地よさを感じる。ここを使う中学生がベンチに座って本を読む光景など想像できないがそれでもこのようなベンチはまさに学園みたいな雰囲気を醸し出す。 




過日この校舎は正式な建築基準法の規定をクリアした「検査済証」が学校設置者たる理事長あてに下された。もうこれで万々歳である。又不肖私が拙い字で書いた「定礎」の石板も取り付けられた。皇紀と令和と西暦と3種の年号を書いた「ごったもり」の定礎板となった。皇紀と言っても若い世代には分からないからそのようにした。まだ付けてはいないがこの近くに「100周年記念事業」として浄財をご寄付頂いた方々のお名前を銅板にエッチングして貼り付ける。1億円以上のご寄付となった。28日は14時から竣功祭を行い、これが終われば引き続いて「理事会・評議員会」がもたれ、令和7年度の当初予算が決定される。気温も体温も上がってきた。今週が勝負であるが中高合わせて1320人の4月5日の入学式になるから気力を奮い立たせている。 


私は自分のいる東館の執務室近くに置いていた陶芸作品を新中学校棟の玄関ホールに移し、いわば寄贈した。この作品は奈良の陶芸家が作陶した様々な形をした「花入れ」が上へ上へと伸び、寄り添う形の作品で私は一目見て気に入り購入した。作品の名前は「個性の群像」と名付けた。中学生はまだまだ子供っぽいところがあり、一人一人が個性輝き、将来の花が開く楽しみが多い。人間は全てそれぞれに個性がある。その個性を努力で磨き、素晴らしい人間性を高めるためにこの校舎を建設した。4月1日には444人の中学生が揃う。まさに個性の群像である。

2025年3月25日火曜日

益々繁盛は結果・結末であり、「魅力ある学校作り」への差別化こそ重要

 「益々繁盛ボトル」と言うものがある。中身は日本酒や焼酎を入れる瓶で、その量は「25合(4500ml)」。言葉の由来は「1升×2=升升(ますます)=益々」と、「5合=半升=繁盛」をかけて「益々繁盛(益々、繁盛しますように)」という思いが込められている「祝い酒」用の大きなボトルである。確かに頂くと嬉しいもので、そのボトルの大きさから、「存在感」と言い、その迫力、いずれもどんなお祝いにも引けを取らないインパクトがある。私立高校にとって来年度の入学者数は死活の問題であり、毎年、ご厚誼の有る大手ゼネコンの熊谷組さんから、私共は頂戴致しており、恐縮しながらも「縁起物」故に頂いているのが正直なところだ。 

長野県の最北、奥信濃と呼ばれる豪雪地の飯山市の酒造メーカーである田中屋酒造さんの「水尾」という大吟醸辛口で、「ここでなければ造れないものを造る」という思いのもと、土地の水、土地の米にこだわり、この地に暮らす杜氏・蔵人とともに、風土を詰め込んだ“地酒”を造り続けておられ、本当に旨い酒だ。本日私は入試広報部のK先生にこの逸品を差し上げた。毎年実績と経験を加味しながら何方かに差し上げており、今年は文句なしのK先生に決めた。先生は元堺市立中学校の校長先生から11年の長きに亘って高校入試の実務者として頑張って頂き、年度末で勇退される。令和7年度の高校入学者は1152人と前人未到の大記録を「置き土産」として打ち立ててくれた。今夜、32名の部員を私は招待し、市内ミナミのスイスホテルにて入試広報部の「打ち上げ会」があるのだが、当然前述したK先生は私の左隣の席である。 

どうも私の予感通り、私立高校への授業料無償化施策は我々現場で頑張っている者に幾分の逆風が吹き始めたように感じている。要は先行した大阪で公立の半数が定員割れしているのはこの施策だというのである。「とんでもない話」で元々の定員割れしているのは公立も私立も同じような比率で割れている。この根本原因は「少子化」なのであって無償化施策だけで私立に多く流れているわけでは無い。授業料無償化施策を学校改革や教育環境の改善に活かし、「魅力ある学校作り」に邁進した学校には生徒は入学を希望しているのであって、公立も私立も同じことだ。我々が受験生の首に縄を付けて引っ張って来たわけではない。 

公立私立、同一土表で相撲を取っているのだから、そこには「生徒ファースト」のポリシーで資金の内部留保など考えず、常に環境改善と教員の指導力向上を図り、また運営も「私立は土曜日もやっています!」などの旧世紀型のPR呼称など持ち出しているのではなくて「Saturday  Something  Special (S)」と銘打って「学校五日制―教職員週休変則二日制」など時代感覚を常に意識して学校を前進させる、新しい、きめ細やかな施策が大きく受験生に評価される。だからこそ今年の高校入学者25クラス、1152人、中学5クラス168人と大幅な躍進に繋がっている。

本校は又中学校校舎の建設資金の一部として10億円の外部融資を実行した。学校には借金はあるが、直ぐに使えるお金は無い。しかしこの返済の為に我々は又エンジンを吹かして頑張って行く全教職員共通の認識がある。教育はまさしく人材投資であり、活きた投資をした学校こそが生き延びていけると信じて疑わない。

2025年3月22日土曜日

中高合わせて81クラス、3386人の浪速学院に

 漸く、温かい日となった。春の到来だ。しかし今年はニュースでも「春一番」が来たとは報じていないし、気温の上下など激しく、怪訝な気持ちもあったが、本学院には昨日の21日に春一番を強く感じた。「春の嵐」かも知れない。公立入試の合否発表があった昨日、「併願点呼」と何時ものように準備をして、納付金の納入のWEB状況を注意深く見ていた事務の職員から10時過ぎには最初の入金を確認したと報告があった。その後順次、早い速度でその数は積み重なり、締め切りの15時には131名まで膨らんだ。これで既に決まっている「専願者が1021名に併願者131名を加えて合計1152名が浪速高校の新1年生」となる。クラス数は25クラスとなった。 

想定した以上に「戻り率」が高かったのは授業料無償化の話題が大きく社会問題として喧伝されたからか、受験生心理として一段偏差値の高い高校に挑戦し、あえなく失敗しても「併願の浪速がある」という結末なのか?、良く分からないが、今朝ほど情報を入手すると少ししんどいと言われている私立の戻り率は極めて低い学校もあるとの事、我々の想像は当たっているかも知れない。これで浪速高校は3学年で68クラス、2942名と言う大きな私立高校になった。浪速中学も頑張っており新一年生は5クラス168名の新記録で3学年では13クラスとなり、面白い数値の並びであるが444名となっている。 


「4月8日の1学期の始業式は中高合同で81クラス、3386名の生徒」が打ち揃うことになる。信じられない驚愕の数値で、有難い事である。私は9時からの臨時職員会議で大阪府の公立、私立の状況、本校全体の動きと今後の方向等を語り、「教職員全員で情報を共有」した。そして居並ぶ先生方や事務職員に慰労と感謝の言葉を申し上げた。今日は4月1日に着任される常勤講師や非常勤講師の先生方もご登校頂いて早速「分掌会議」等新年度の具体的準備作業に入って行かれた。私の心はこの爆発的数値に驚いてはいるが、一方では「今までやって来たことが間違ってはいなかった」との達成感もある。決して歓喜の気持ちが先には来ない。それよりもむしろ、責任感と来年度、再来年度等の中長期の方針と戦略・戦術に頭が行って一杯一杯である。