昨年の一斉参拝は9月2日だったが今年は1日でそれも月曜日になった。どうってことは無いがそれでも何か「縁起が良い感じ」がする。カンカンと額に照り付ける「暑さではなくて熱さ」の字を使いたい位の「日照り参拝」となった。学院長講話では当然、102年前の「関東大震災」の話しから始めた。本校が創立された年にこの災害は起きた。詳しく震災の状況とこの事例が今に生きる我々への教訓を詳しく述べて「災害は忘れたころにやってくる」と生徒に諭し、いざと言う時の自分はどのように行動するかを指導した。
次に9月19日の秋季例祭と翌日「20日の浪速祭について皆で仲良く楽しむことが大切」だと強調した。仲良くとは喧嘩はしない、弱いもの虐めはしないこと等であり、私は男子生徒に対して特別に言及した。腹が立ち、「喧嘩はあっても口喧嘩までで納める」ことが賢いことだと言い、相手に「手を出して怪我など」させたら「終わり」だと教えた。「喧嘩両成敗」は今の時代にはあり得ないとまで言って注意を促した。その後メインの話しである焼き立てパンコーナーの新装開店について力を入れて話した。直接本質に入るのではなくて一般的なパンの話しから始めるのが木村流である。パンの事は英語で「ブレッド」と言うのに日本語では「パン、パン」と何故言うのだろうかと話を飛ばせた。
こうなると生徒は話に聞き入ってくれる。「教育に携わる者」として口から出る言葉が何らかの教育的意味を有しているように話すことを何時も心得ている。パンは織田信長の時代にポルトガルの宣教師が持ち込んだ主食がポルトガル語で「PAO」と書きその発音がパンとなって今日に至ると話した。そして身近な話に展開すれば益々生徒の興味が湧くから、明治時代になって初めて「パン焼きが本格化」し最初のパンがNHK朝のテレビ小説アンパンに出てくるアンパンだと話した。
その後私は6階の天空レストラン「焼き立てパン、ブル」ショップに急ぎ、販売用の服装に変え、放送部の手助けを得てテレビ画面から全校生徒に一大PRを行うのである。今朝は「秒単位」で動いた。貴重な生徒の時間を無駄にするわけには行かないからである。この時の状況は又明日のアラウンドに。