令和4年度は雨、令和5年度は気温が低くて寒い風を強く感じ、令和6年度も少しの雨と冷たい風の修了式、そして令和7年度、今年は春の陽射しが少しだけ、降り注ぐ良いまぁ気候の中の一斉参拝となった。その後の学院長講話の冒頭、修了式の修めると言う漢字から、読みは「おさめる」で同じだが、納める、収める、治めるとの違いを説明し、本校は他校と違って、今日は3学期の終業式ではなくて「令和7年度の修了式」だと強調した。正式には「令和7年度修了神前奉告祭」である。1年間頑張って、学業を修め、人格を陶冶し、心身ともに成長したことで「この1年を修了した」と学校は認めたと生徒を褒め称え、「良い学校に学んでいる君たちは幸せ者だ」と同時に「良い生徒を持った学校も幸せ者だ」としみじみと感じた。
学院長講話では様々な事に言及した。まずイランとアメリカ・イスラエルの戦争状態、ロシアとウクライナ等々今や世界は安穏とした地球ではなくなったということ、AIの驚くべき速さでの人間社会への登場等々今日的な課題などから高校3年生の進路実績、そして本年度の生活指導上の問題などに言及し、高校2年生の修学旅行イタリア班の半分が不測の事態の発生で東京方面への代替校内旅行に変わったことを敢えて言及した。しかし総じて7年度は細かい事では色々とあったがまぁ良い年度であったと総括した。
そして明日19日の夕刻には判明する公立高校のWEB合格発表で本校の併願者が確定し、「令和8年度期首の在籍生徒数は更に200人増えて約3500人を変える規模の大きな学校」になるかも知れないと話した。このように寒かった冬が終わり温かい木の芽が芽吹く春が来るように浪速高等学校、浪速中学校はまさに「浪速の勢い」の中にあると言い、「良い学校に学んでいる誇りと幸せ」を感じ、来年度は新入生を迎える先輩となる君たちの責任は重大だと訴えた。令和8年4月8日の新年度始業式に又皆と元気で会おう話し、「事故、事件に巻き込まれない豊かな春休み」を持つように激励して令和7年度の修了式学院長講話を終えた。
それにしても私はつくづくと思う。令和5年度の開校100年の節目を境に何か新しい学校に生まれ変わった気がする。言いにくいが「全てが順調に回っている感じ」で令和6年度も前年に引き続いてほぼピークに近い良い年度となり、令和7年度もこの余波があり、最高状態が維持できたと思う。しかし私は浮かれてはならないと自分に言い聞かせている。「蟻の一穴」という言葉がある。どんなに堅固に築いた堤でも、蟻が掘って開けた小さな穴が原因となって崩落することがある例えだ。一般的に、どんなに巨大な組織でも、些細な不祥事が原因となって、組織全体を揺るがすような深刻・致命的な事態に至る場合があるとの「戒め」だ。トップの私がまず心しなければならない。
似たような言葉に菜根譚の「得意の時に、便(すなわ)ち失意の悲しみを生ず」というのもある。目標に向かって苦心し、努力している時には、前向きな心が「曲が事」を寄せ付けないが、反対に成功してすべてが上手くいっている時に、既に心の何処かに慢心や油断から、既に失意の悲しみが生じているという教訓だ。この点を私を含め、教職員、生徒全員に時間をかけて訴えた。「実るほど頭を垂れる稲穂かな」だ。