既に高校の修学旅行の各グループは最後の組が18日の夜遅く関空や伊丹に到着し、無事に自宅に帰り、昨日19日に校長、副校長、総合団長の学年主任の3人の先生方から無事に終了した旨の正式報告は受けている。しかし各方面の責任者たるグループ長の先生方は昨日、振替の休みとしているから、まだお顔を見ていない。私は7人のグループ方面長たる先生方を本日、部屋にお呼びし、慰労の言葉を述べて、無事に終わったことを寿ぐ「記念の一本の焼酎」をプレゼントした。各先生にお一人ずつ手渡し、これで「乾杯」したことの代わりとした。今日の焼酎は奄美の黒糖焼酎で高みに一歩上った「高倉」を差し上げた。毎回毎回銘柄は変えるようにしている。これで海外を含む令和6年度の高校修学旅行は最高の形で完結した。「ご同慶の至り」である。
私は自分の事を不遜かも知れないがこの学校の「厳父慈母」でありたいと常に思っている。この学校法人で最も年長者であり、歳の近い職員でも17歳も離れているし、最も若い先生は20台前半だから父というより祖父かも知れない。加えて現在の専任教職員の90%は直接私が採用した方々である。厳父とはきびしい父とか、厳格な父を言う言葉であるが、基本的には他人の父を敬っていう語だと理解している。自分から自己を表現して使う言葉ではない。しかし私は前述したように、この職場での厳父慈母でありたいと思っている。「時に父のごとく厳しく、時に母のように優しく」勤務する教職員に接していきたいと思う。一見、「理事長は厳しい」という見方が強いかも知れないが、我が教職員に対して愛情深く接しているのは自信を持って断言できる。
単に厳しいだけでは人は付いて来ないし、組織の目標など達成できる訳がない。浪速学院が過去も現在も未来も「盤石」でこの学校を通じて教職員が生活の基盤が安定し、仕事を通じて自己実現出来るように「組織を前に前に進化」させていくのが私の仕事であり責任である。私は単に「教職員の担ぐ駕籠」に乗っているだけのリーダー―ではない。常に矢玉が飛んでくる教職員の先頭に立っている。ある人が私を「ゴッドファーザーみたい」と言ったがこの言い方には少しだけ満足しているが、浪速ファミリーのトップとして組織の目標を定め、ルールを作り、組織員を護り抜き、成果を適切に分配するのがゴッドファーザーの責任だとすれば私はそれを行っている積りだ。
私が採用した優秀な人材を「縦横無尽に動いて貰い」、方向を決め、役割分担を定めて実行に移す、そして成果を評価し、分配や職位を公正に分け与えることが組織を動かす要諦である。これが「人材育成」の基本である。本校では「働かない人」「動かない人」はとても窮屈に感じるだろう。職場は自由きままな場所ではないし、寛ぐ家庭でもない。そのような人は少なくなったが私はそのような教職員にも「チャンスを与え」、能力の範囲内で頑張って貰う努力をする。とにかく「何もしないで得をする人」が居ては困る。能力なりに働いて貰わないと困るのである。教員も事務職も、時に「ローテーション」で仕事を変える。そのようにして「自己の能力開発」を図って貰うのである。
修学旅行が終わり、教員が全員揃ったので、今日は今や恒例になりつつある「教職員へのお菓子プレゼント」を行った。これは些か「笑いを取るパーフォーマンスぽい」が私はこの季節代わりのタイミングを狙って先生方のお疲れになっている頭に「甘み糖分」を届ける為、人気のお菓子を選んで全員に配布した。先生方、後半戦も宜しくお願いします。