朝、出勤したら理事長室の外部壁クロスが老朽化の為に張り替えられていた。今までは白一色であったが、今回は模様物であり、この模様は「ヘリンボーン柄」と言い、語源はニシンの骨を意味するらしい。格好良くて一目で気に入った。入り口には過日新中学校棟の木彫り彫刻「ヤマタノオロチ」を作製して頂いた井波彫刻の第一人者である畠山勲先生から理事長室の入口に取り付けて下さいと頂いた「登り龍」の木彫り彫刻が取り付けられていた。立派な理事長室に恥ずかしくない仕事をしなくてはならない。ところで「有終の美を飾る」という良く使われる言葉があるが、今日は3月31日、まさに今日が「有終の美を飾った日」となるが私は「有終の喜び、(歓喜)の日となった」と致したいと思う。
まさに今日が令和6年度の「大詰め」の日となり、感覚的に「美を超えた喜び」の日だ。大詰めと新年度の4月1日が連続しているのが良い。本年度は最初から最後まで「文句無しの一本勝」であったと思う。昨年度は高校で966人、22クラス、中学は141人、4クラスで合計1107人であったが本年度は高校が25クラス、1150人、中学が5クラス168人合計1320人と爆発的に増えた。この生徒たちが令和7年4月5日の入学式に揃う。これが要因で有終の美を超えた歓喜と書いた。謙虚にしなければならないが今年1年「完全試合」であったと思う。頑張ってくれた生徒や保護者、そしてご支援下さった皆様、何より教職員に心から慰労と感謝の気持ちを最後の職員会議で伝えた。「本当によく頑張って頂いた」と思う。
大詰めと言うだけあって職員会議の前には教員が朝から次々と報告に来てくれた。第13回全国選抜中学校テニス大会が香川県で行われ、「女子が全国優勝」、男子が3位であった。ボクシングの春の選抜では「女子バンタムで優勝した女生徒」は今年7月にアジア大会への出場権を手にした。まさに女生徒の活躍がすごい。8時10分からは1年間の専任教諭としての試用期間を終えた1人の男性教員に晴れて研修期間が終わり、名実ともに「本学院の専任教職員として採用された旨の辞令」を手渡し、激励した。この1年で大きく育ってくれた。本校の為に必ずや貢献してくれると信じている。
そして前述したように10時30分からの「年度最終の職員会議」で28日の理事会・評議員会について触れ、明日からの令和7年度予算の概要も全教職員に伝えた。7年度は大きな工事は無いが生徒と教職員が動きやすいように懸案の場所の改造に入る。そして共に「新中学校棟の竣功」を祝い、「使いこなす」ように申し上げた。この職員会議の後は高校、中学ともに「衣替え」なった職員室の自机への移動がなされ、その後は教科会議、学年会議などがあり、明日からの新年度の準備に入った。
並行して私と事務長は明日伝達する管理職と管理補佐職への年俸について決定した。年俸は基本的には例月給与であり破格の処遇は出来ないが、私は7月の夏季賞与・一時金で特段の実績がある教職員には「理事長加算」で報いたいと思う。しかし「大詰め」という言葉は響きが良い。「大詰め」とは「何かしらの物事の最後の場面や段階」を表し、ドラマ、小説、演劇などの終盤で、その物語の最終的な意外な、あるいはドラマチックな結末が待っている場面である。浪速学院も明日から又「新しいストーリー」が展開することを予感するような大詰めの日となった。本当に令和6年度は良い年度だった。私は「年度最後の学院神社一人参拝」を行い、ご神恩、ご加護に深く感謝申し上げた。