2025年12月24日水曜日

仕事納めの日、12月評議員会、その後の理事会

今日は「まず評議員会、その後に理事会」があった。昨年は18日に実施出来たが、今年は「仕事納め」の今日になった。各お宮の宮司様も年度末で時間を調整するのに少し苦労したが、それでも今日は24日、クリスマスイブの日の役員会に理事、監事、評議員の役員の方々のご出席頂いた数は30人にもなった。多い方である。本学院の経営は極めて安定し、順調に来ているので特段、顔を引きつらせて報告し、議論すべきテーマも無かったが下記のようなテーマを事前に送付して準備している。



数年前から8月に行っていた定例会議はカットし、常務理事による資料報告会に切り替えたが、昨今の私立大学の経営問題から、役員間の情報共有をより高度に図るべく、私は9月に定例会議を復活させた。そして今日は12月評議員会、その後の理事会で3カ月ぶりの会議となった。議題のメインは「中間決算」である。3月の来年度予算会議と5月の前年度決算会議は特に重要であるが、常に状況を見ながら「中間決算」として先行きを展望することが必要で「補正」を加えたりしながら年度末を見通す。議事進行はまず理事長より「法人経営と校務運営の理事長・学院長総括報告と提議・審議」を報告し、その後理事長の総括報告・提議・審議事項を受けての各種報告に移るのが本校のパターンである。 


本日は  令和7年度中間決算(案)

           令和7年度中間決算に係る監査報告  

           令和8(2026)年度入試の進捗状況と今後の展開について 

           「役員等 報酬に関する規程」改定

           人事に関する事項

専任教員・専任職員の採用について 

    押見記念顕彰金 支給について

と結構盛沢山となった。第一回目の押見記念顕彰は高校3年生の女子生徒に正式に本日決まった。素晴らしい事であった。懸賞金は10万円である。 

会議は極めて順調に行き、「万雷の賛意を示す」拍手で終了した。私はご出席の役員の皆様に本年1年間のご指導とご鞭撻に感謝申し上げ「来年もよろしくお願い致します。良いお年をお迎えください」と申し上げ役員会は終了した。議事録をしっかりと纏め記録に残す。用意した資料と言い説明と言い、この「かっちり感」は重要である。

前述したように本日は「仕事納めの日」であり、このアラウンドも暫しの休筆とさせて頂きます。皆様、どうか良いお年をお迎えください。今年1年間、お読みいただき有難うございました。

2025年12月22日月曜日

韓国、豊文高校の校長先生が来校

 今日はお隣の韓国から「豊文(ぶんむん)高校」の校長先生と英語科の教員がご来校された。間を取り持ってくれたエージェントの「JEICアカデミー」の社長さんと同国代表の方もわざわざ韓国から来てくれて同席された。発音は“ぶんむん”と幾分日本人には難しいが、韓国では名前の知られた超有名な高校で1937年というから88年間の歴史を有する伝統校である。当初は女子高でスタートしたが2017年に場所をソウル市内の特別区に移設した時点で共学校に転換した。生徒数は950人程度であるが、「韓国一、教育熱心な街であるソウル特別市の江南区」は富裕層の子女が集まっているところで、校舎も最新鋭であり海外との交流も盛んな私立進学校である。


本校では韓国語は未だ公式にはカリキュラム外の言語であるが「近くて遠い国」と言われている韓国の歴史や文化を学ぶことは意義あることと考えて私は「Kプロジェクト」と名付けて「同好会的なクラブ」として今年スタートさせた。何とこのクラブに集まった生徒数は120人を超えた。如何に日本の今日的若者は韓国ポップスなど同国に親近感を抱いているか、このことからも良く理解出来る。ネイティブの韓国語の講師を月度2回のペースで学校に来て頂き、勉強会を続けている。年が明けた1月には豊文高校から本校へ20人程度の生徒が訪問してくれる予定であり、3月には本校からも韓国を訪問する予定である。生徒を受け入れるのであれば、この年末の慌ただしい時であったが「やはり有効親善の包括契約書」的な文書が必要だろうとなって今日の日になった。


地政学的にも日本と韓国は極めて重要な国であり、現在の国際状況を鑑みると益々同国とは良好な関係を構築していかねばならないと私は考えている。大阪は中でもアジアに面しており、今後とも門戸を広くアジアに開き、国際都市としての役割を果たして行かねばならない。その為の大阪・関西万博でもあった。過去の歴史を理解し、超えて、まず若者同士から親善を深めて行くのは大きな意味があると思い、私は戦略的にこのプロジェクトをスタートさせた。飯田高校校長先生のリーダーシップで上手く軌道に乗り、国際コースのT教諭の努力が有って短時間にこのようなレベルまで持ち上げてくれた。有難いと思う。焦らず、じっくりと構えてこのプロジェクトを育てて行きたいと思う。




それにしても昨夜関空に到着し、今朝9時30分から私の執務室で挨拶を交わし、契約書にサインし、校内見学と生徒の懇談など、豊文高校の女性校長先生は物静かであるが、インテリジェンスな雰囲気の漂う先生である。しかし、まさに高市総理ではないが「働く、働く、働く」を地でいっているような教育者であった。韓国全体がそのような空気に包まれているような気がした。我々も頑張って行かねばならない。豊文高校の理事長先生に是非会って欲しいと言われたので、まず本日の訪問のお礼状を出すことに決めた。将来「留学生交換」などにも発展すれば我が意を得たりとなる。


2025年12月19日金曜日

2学期終業式に当たり神前奉告祭

 今日は12月19日、2学期の終業式を迎えた。最も公式には2学期は終えても明日以降も学校に来る必要のある生徒は登校して来る。又今日は通常と異なり式は11時と遅らせて始める。高校3年生のロッカー整理とかあるからだ。まず学院神社の大神様に学校設置者・理事長としての立場で「神前奉告」を済ませる。その後校長主宰の「終業式」となる。この神前奉告というのが神社神道の学校としての象徴的な行事であり、生徒と教職員打ち揃って、大神様に無事に過ぎ去った2学期の「感謝の誠」を捧げる。参拝者は素直に「頭を垂れて柏手を打つ」。私は「行く年への感謝と惜別、来る年への生徒・教職員の健康・安全安心・安穏平穏・学業成就」を「祈願」した。祈願と言う言葉が本校のキーワードである。 



その後場面は中央館ホールに変わり、今度は中高の教学を統括する「学院長」として今年最後の「学院長式辞」に繋がる。何時もの光景だが身の引き締まる思いがする。講話の中味は終業式の校長先生のお話と被る部分もあるだろうが、一切事前調整などしない。今日も2学期中に起きた生徒指導上の事案についてある程度の具体性を持って話した。勿論特定されないように配慮して話す。「良かったこと、悪かったこと」を発達途中にある生徒へ訴えるのが目的である。「反省と激励」である。来年の干支は「丙午」であり、「馬の耳に念仏」となってはならないからまずこの「生徒にとっては耳に痛い話」から始めるのが私のやり方である。最後は勿論、この年末年始の時間の使い方についてアドバイスし、1月8日の「新春拝賀始業式」に誰一人かけることなく「元気で会おう!」「良い年を迎えるように」と力強く述べて学院長講話を終えた。


14時からは今年最後の「職員会議」を持った。本校で働いてくれている全教職員に対して心から慰労と感謝の言葉を述べた。3月、新中学校の竣功、4月、史上かってない3380人規模の生徒を抱え、7年度が始まり、伊勢修養学舎、浪速祭、海外修学旅行等学校行事も大きな問題なく、今日まで無事にやって来られたのはやはり先生方のお気持ちやご努力が「天」や生徒に通じ神様のご加護を得ているからだと私は述べた。先生方は25日から1月5日まで束の間のリフレッシュ時間として「ゆく年くる年」を快適にお過ごし頂くように申し上げて話を締めた。本当に今年は「良い年だった」と思う。背景には「粒ぞろい」の立派な先生や事務職員が多く集う組織に成長したからだと私はファミリーを誇りに思っている。

 

来年2026年の干支は「丙午(ひのえうま)」、競走馬のように一気に駆け抜ける年になるのか、農耕馬のように力強く実りを育む年になるのか。古来より我々は馬と深い縁を持つ。余り良い響きはしないが「勝ち馬に乗る」という言葉をはじめ、「馬車馬のように働く」など多くの言葉が有るが、私はただ一心にゴールを目指して走る様をイメージしたものが好きだ。本来の意味は、馬は人間と共に「走りぬく、力強い、勝利を目指す」といった、よい意味で使われていることが多い動物だ。「丙午」は火のような強さで最大限の成長を実現する意味で来年も本校は更に生徒数が3500人を超え、ギラギラと燃え盛る「勢い」のある学校になるだろう。私は「ジョッキー」として手綱を締めて、目標をしっかりと見定め、大切な「浪速ファミリー」を率いて行かねばならない。



2025年12月18日木曜日

第4回目となる焼き立てパンの外販

明日19日は2学期の終業式であり、来週24日には理事会・評議員会がある。その隙間を狙って今年最後の焼き立てパン・ブル」の外販日であった。「神恩食パンとお蔭食パン」に総菜パンを売り出したが年末と言う事が影響したのか、お客様は購入数量が多く、11時の売り出しから1時間弱で担当者から「売り切れました」との報告があった。「早過ぎ!」と言う印象である。これはまず「味が良い」という事、「お値段がお求め易い」ということではないか?来年の1月は月初は止めて、22日の木曜日、2月、3月は第1と第3木曜日に行う予定だ。11月から始めたこのプロジェクトは大成功で売り上げ金額は少ないが「キャッシュ・イン」が為されていることが素晴らしい。「(株)浪速教育振興(NEP)」は良い仕事をしている。 




年末挨拶のご来客の応接やパン売り場を行ったり来たり、とにかく合間を縫って私は24日の理事会・評議員会に上程する理事長総括報告を纏めている。全て頭に入っているからパソコンを打つだけだが加齢共に打ち間違いが多く、修正が多くなった。それでも約1時間で資料は一応できた。出来た時に間髪入れずに副理事長と事務長を呼び、資料の読み合わせを行い、チェックするのが我々のやり方である。資料作りを部下には任せない。自分で作る。これが出来なくなったら引退かも知れない。資料の冒頭の部分は以下の通りである。まだ修正はあるが大体以下のような文章と私の声で理事会・評議員会は始まる。 


令和7年12月理事会・評議員会資料            令和7年12月24日(水)

  

(学)浪速学院 浪速高等学校・中学校 

法人経営と校務運営の理事長・学院長総括報告と提議・審議

                       理事長・学院長  木村 智彦

「総括」

令和5年4月30日の「開校100周年奉祝記念日」から早2年と8か月が経過し、昨年度の令和7年度は4月期首、3385名(高校2941,中学444)でスタートした。新中学校棟の竣功祭を3月末に行い、新世紀に入った学院は「ネクスト100年」に向けて、更なる進化に向けて学校の形を含め、様々なテーマに取り組んでおり、極めて順調に推移している。勢いは維持されており、それは今年の学校説明会参加者の数に見て取れ、高校、中学ともに、まさしく「浪速人気」は高い状態にあると言える。 

特に新世紀になり下記4項目の戦略的施策の導入が大きな効果を生み出している

    美麗で豪華な高校校舎と新中学校棟の竣功 ICT教育の先鞭

    「学校週5日制=教職員変則週休2日制」の導入とその効果

  土曜日の使い方:Saturday  Something  Special (S) 

  以上施策の2件はアンケート結果からも生徒保護者、受験生からも高い評価を得てお

り、他校さんの中には私立高校土曜日休業の検討がなされていると聞く。今までの結果

や課題を分析し、更に来年度に向けて中身を充実して参る。

    「(株)浪速教育振興(NEP)」(Naniwa Educational Promotion)の活動

    教職員への処遇改善 賞与・一時金のベースアップ実施・・・大手企業並みの対応 年間4か月分プラス年末手当は一律10万円から年間5か月分プラス年末手当一律10万円へ・・教職員は元気一杯である。

(以下続くが省略)

 

2025年12月17日水曜日

「監事監査」が評価されて終わった!

 昨日は12月24日の評議員会・理事会に先立って「監事監査」が行われた。本校は私立学校法の規定に基づき、2名の監事を有している。先に「公認会計士」から詳細かつ徹底した会計監査を帳面一つづつまで監査されているが、さらに監事による業務監査を中心としたものである。監事の人事は私が原案を作り理事会、評議員会にて議決をするもので今次改選期に当たり、長く監事を務めて頂いたS宮司様には理事に就任して頂き、続投のK宮司様と新たにニューフェイスのY宮司にご就任頂いた。そういう意味では今回の監事監査が新メンバーによる初めての監査であった。

私以下管理職や分掌の長から資料を用意し、包み隠さず、全てを開示して報告をする。今回は「令和7年度中間決算」の説明と「手元現金の実査」「通帳と帳簿類の照合」「帳票類の整備状況の監査」と厳しいものがあるが、我々は今まで公認会計士からも監事からも指摘、指導を受けたことはない。業務監査としては今回は高中の教務部長から、生徒生活指導は各部長からご報告した。監事の方々はどちらかというと学校の現実の姿が反映できている分掌の部長の説明に大変な興味と関心をお持ちである。監査の後の講評で我々に対してこれ以上ないくらいの言葉で「評価と賛辞」を送って頂いたそうである。これで全ての業務が終わり24日のクリスマスイブに理事会と評議員会を持って7年の法人業務は終了する。 


昨日は泉南地域に拠点を構える「村川学園」の村川社長さんが部下2名を連れて母校に戻ってくれた。そう、村川社長さんはOBであり、お嬢様は今高校3年で在籍中である。先にお越しいただいた学園の理事長の実の弟さんも本校OBだ。私は現在、焼き立てパン・ブルの一大改装が終わったので次は学食を提供している天空レストランを今後どのようにするのか、思いあぐねている。材料費は高騰し、人件費もうなぎ上りで、まず「人手不足」がより深刻になるのは間違いない。その為にも大阪のみならず東京でも手広く事業を展開している「大阪調理・製菓専門学校」とタイアップし、現実の町の食堂を経営しているプロのご意見をまず聞いて改革に入りたいと思うから懇請して来て貰った。 


素人が大きな学食を経営するのは難しいだけに元気のあるうちに対応策を取っておきたいと思う。その視点から前からこのアラウンドでも書いたようにこの6階を「キャッシュレス」化する為に情報企画部に答申を求めていた。それらの案から本日最終的な方針を打ち出した。一言で言えば「キャッスレス決済端末装置」を入れる。課題はどのような機種かと言う事であったが東京のIT企業とご縁が繋がり「非接触ICクレカ+電子マネー+QR決済」が可能な端末を導入する。利用可能な各種ブランド(アプリ)は極めて多く汎用性がある。又パンコーナーは「対面販売向けレジ型端末」を2台設置する。これによりスタッフは一人で2台の端末を操作し100円玉は目の前から消えてなくなり、レジ担当は1名で行けるはずだ。来年4月から行けるようにこれから細部を詰めることになる。これで「一件落着」とつくづく安堵した。


2025年12月16日火曜日

16日その2:来春4月、「専任事務職員として採用が内定したM常勤職員」


 大阪府立天王寺高等学校卒、大阪工業大学応用化学科卒、同大学院工学研究科応用化学修了

理事長・学院長Aroundを拝読して   

“「思い」の系譜”                      入試広報部 〇〇 〇〇

今年度の理事長・学院長先生のAroundにおいて、819日「何事も丁寧な対応、誠実な対応を!」、109日「京都大学 北川進先生 ノーベル化学賞への系譜」、115日「武家の商法?」の3つがとても印象に残りました。その内の1つ、「京都大学 北川進先生 ノーベル化学賞への系譜」は特に多く感じる所があり、理事長・学院長先生が行ってこられた学校運営と共通点があるのではないかという視点で考察させていただきました。 

まず、“「そうか!確かに発明者発見者の頭脳と鍛えられた精神力が最初に来るがその背景にはその職場、研究所などの土壌、風土、師から弟子へ、教え子たち、仲間」等々「系譜」という言葉に代表されるDNAが有るのだと思った。日常生活ではあまり耳にしない言葉であるが、このような立派な業績は単に家系や血縁関係だけでなく、芸術や学問の流派、思想のつながり、様々な「つながり」が成果を生む事を表現する言葉の一つが系譜なんだと私は大いに頷いた。の文章中に出てくる「つながり」、「系譜」について考察いたしました。 

理事長・学院長先生のおっしゃる通り、様々な「つながり」がなければ、北川進先生であってもノーベル化学賞を受賞されるほどの研究成果を上げることはできなかったのではないかと私は考えました。また、「つながり」があるだけでなく、京都大学ほどの大きな組織で、様々な「つながり」でつながった研究グループの仲間と同じ目標に向かってベクトルを揃えられたからこそノーベル化学賞のような名誉ある賞を受賞されたとも感じました。大きな組織になればなるほど、皆のベクトルを同じ方向に保つことは難しいと私は思います。しかし、北川進先生は京都大学ほどの大きな組織でそれをやってのけられた。 

ここで、本校視点で考えてみると、本校も理事長・学院長先生が行ってこられた学校運営により、皆が同じベクトルを向くことができていると私は感じております。「理事長・学院長Around」を拝読していると随所に理事長・学院長先生の教職員・生徒を思う気持ちをダイレクトに感じます。その「思い」からの活動であると皆が理解できているからこそ、同じベクトルを向くことができていると考えました。理事長・学院長先生のように北川進先生も研究グループの仲間や周りの人たちを思い行動されていたからこそ同じベクトルを向け、ノーベル化学賞のような名誉ある賞の受賞までなされた。理事長・学院長先生のように他者を思う気持ちからの行動を私も常日頃から心がけていきたいと思います。 

次に、目標に向かって同じベクトルを向き続けるには「つながり」や「系譜」の他にも何か必要なものがあるのではないかという視点で考察いたしました。理事長・学院長先生が引用された読売新聞の記事によると、「若い人が常に世界を見て切磋琢磨していた。非常に高いレベルのグループにいて、プライドを植え付けられ、財産になった」と北川進先生はおっしゃったと書いてあります。北川進先生のお言葉の中にある「プライド」という言葉こそがキーワードであると私は考えました。師から受け継いだ「つながり」や「系譜」は研究者当人が師から「与えられたもの」であり、研究者当人それぞれが自ら自覚したものである「プライド」を併せ持つことにより、北川進先生の研究グループは目標に向かって同じベクトルを皆が向き続け大きな成果を上げられたと私は考えました。北川進先生の研究グループ同様に、本校も教職員全員が誰かのためになっていると実感し、「プライド」をもって働くことができていると私は感じております。 

だからこそ教職員同士でミーティングをする姿を見かける中で、「受動的」ではなく「能動的」に皆が行動できていると感じました。これは、前述の理事長・学院長先生の教職員を思う気持ちが伝わり、その「思い」を受け継いだ教職員がまた、その「思い」を他者につなぐサイクルが構築されているからこそ浪速学院にいる皆から「主体性」を感じられるのだとも私は考えております。 

最後に、「思い」は必ずつながり良いサイクルとなると私は信じております。本校で働かせていただく中で改めて実感できました。これからも「思い」の系譜を実現するために、私は入試広報部員として、理事長・学院長先生の浪速学院と教職員・生徒を思う気持ちと併せて、その「思い」が伝わった本校自慢の教職員・生徒たちのことも未来の生徒・保護者に「プライド」をもって伝えていきたいと考えております。また、さらなる発展を目指し、理事長・学院長先生から学ばせて頂いた「常若」の精神で「より良くするためにはどうするべきか」と常に考え、現状に満足せず歩みを止めない姿勢で、ただただ、ひたすら努力を重ねていきたいと考えております。

16日その1:来春4月「専任教諭として採用が内定した数学科M常勤講師」

 理事長・学院長Aroundを拝読して           中学所属 数学科 〇〇 〇〇



大阪府立鳳高等学校卒、和歌山大学教育学部学校教育教員養成課程卒、

 まず初めに、浪速学院に着任して3年が経ち、このすばらしい環境で多くの経験を積ませていただいたことに改めて深く感謝申し上げます。理事長学院長先生をはじめ、多くの教職員の先生方のおかげで、私は浪速学院の一員として学び、成長し続けることができています。 

 日々理事長・学院長Aroundを拝読し、感銘を受けた内容はとても多くございますが、その中でも、特に心に残っているのが、415日の『理事長ロングインタビュー』、719日の『私立は全教職員が広報を担い、経営を担っている感覚で!』、911日の『24時間、365日「次の一手」を考える』です。『理事長ロングインタビュー』では、浪速学院が掲げる教育理念を改めて深く理解することができました。長年築き上げてきた教育の姿勢や環境の豊かさを再確認するとともに、私は一教員としてどのように日々過ごすべきなのかを考えさせられました。特に理事長学院長先生が「後で読んでわかりやすい文章になるように話す」「語彙や言い回しを熟慮する」と述べられていた点は、教師として非常に重要なことだと感じました。生徒や保護者との連絡、教職員同士のコミュニケーション、さらには授業での説明など、相手に伝わる言葉を選び、責任を持って発信する姿勢を今まで以上に大切にしていきたいと強く思いました。 

また、『私立は全教職員が広報を担い、経営を担っている感覚で!』では、私立教員としての心構えを改めて認識しました。授業や生徒指導だけでなく、学校の魅力や価値を日々の行動で伝えることが、学校の発展につながると思いました。今後は、浪速学院の更なる発展のために私ができることを模索することに加え、「広報」「経営」といった知識を学習することも重要であると感じました。そして、最も深く心に残ったのが『24時間、365日「次の一手」を考える』です。理事長学院長先生の学校での過ごし方や心構えは、一教員としての私の働き方にも通じると強く感じました。まず、「トップは朝早くから現場にドンと構えているのが良い」とあり、教員は教室に早く入り登校してくる生徒の表情や行動を観察することが大切であると感じました。このとき、自分のクラスの生徒同士で揉めている生徒がいましたが、そのことを察知すること、対処することが遅れてしまっていました。周りの生徒が伝えてくれたことで対処することができましたが、対応に遅れをとってしまったことに反省しておりました。その中で、「朝早くからドンと構えているのが良い」という言葉は、私ができていないことそのものであると痛感しました。私は、「一人一人の生徒と向き合い楽しく時に厳しく接する」ことを大切にしております。一人一人と向き合い、「朝早くからドンと構え」、いろんな表情を観察することや対話すること意識してまいります。 

また、「次の一手」を考え「学校は常に進化させておかねばならない」。「細かい事でも変えるという行為が重要」とあり、この言葉は学級経営や授業準備などの日々我々が行わなければいけないことに通ずることであると感じました。私は、授業や学級運営がうまくいっている時には同じ方法を続けてしまいがちですが、うまくいっているときでも改善するべきところはないかを模索することや、同じ内容でも違う方法を考えてみることが必要であると思いました。生徒の成長こそが「進化させる」ということであり、そのために「次の一手」を考え、「変える」ことこそが教師の役割であると強く思いました。 

これらに共通することとして、私に足りない部分は、生徒の成長のために、まず現状を把握するための表情や行動の観察を十分に行い、どのようなことが必要でどのような方法でアプローチしていけばよいかを常に考え続け、様々な方法を行ってみるということだと思います。行動をするからこそその結果から次のすべき行動がわかり、改善・成長につながっていくことになるので、責任を持って生徒や保護者の方のためになる行動をし続けるように努めてまいります。本年度は中学1年生の担任を担当させていただき、さらに専任教諭を目指す機会をいただいたことに心より感謝しています。浪速学院という素晴らしい環境で、日々生徒と向き合い、経験を積ませていただいていることをうれしく思っております。 

「理事長・学院長Around」や職員会議での理事長学院長先生のお言葉は、私の未熟さを自覚させ、考えさせられることばかりです。まだまだ至らない点は多くありますが、日々謙虚に学び続けてまいります。そして、浪速学院の一員として、理事長学院長先生のご指導から学んだ姿勢を胸に、生徒と真摯に向き合い、このような素晴らしい環境で様々な経験を積めていることに感謝し、学び続けてまいります。そして、浪速学院の一員として、さらなる発展のために尽力してまいります。