2025年11月8日土曜日

第2回入試説明会「門前市を成す」

 今日は第二回目の高校入試説明会の日であった。昨年は一日違いの9日でアラウンドのタイトルは「千客万来」としたが、今思うとこの表現は受け入れる側として少し尊大な感じがしないでもない。従って今日のタイトルは「門前、市を成す」にしたい。意味は多くの客が絶え間なくやって来ることである。あと1か月もすれば、年末年始となるが、お店や会社などで稼ぎ時の繁忙期にひっきりなしに客が訪れ、めまぐるしい様子を指して使われる言葉であり、縁起のいい言葉なので、熊手や絵、のぼり・ステッカーなどに書かれた品物も多い。同じく縁起物として知られる「招き猫」と一緒に描かれたグッズなども多く販売されている。まさか私立学校にこれらの品物を置くわけにはいかないが、全国の私立高校にとって、今は「門前市を成す」を願いながら、学校の説明会に参加して欲しいと今までの入試広報部の生徒募集活動の結果を目にする時だ。 


「枯れ木も山の賑わい」という言葉もある。これは「つまらないものでもないよりはまし」という意味だが、人に対して使うのが一般的で、人数が少ないよりはどのような人でも数の足しになる方がましという意味で使われる。人が集まれば賑やかになるという意味だと思っている人が多いようだが、これは間違った使い方で、文化庁が2014年に行った「国語に関する世論調査」によると、約47%の人が意味を勘違いしていたという結果が出ている。とにかく学校の受験生募集で学校が賑わうのは悪くないと私は思っている。少子化の中で募集する側の学校が「あの程度なら要らない」などと「門前払い」にするのは間違っている。生徒は大きく成長する。当方は私立高校であり、「参加してくれただけで有難い」と思わないといけない。 


その参加者数であるが、1昨年度が申込者数が600人で最終的参加者が547人、昨年は申込者数が738人で参加者は659人だった。今回の説明会では、今朝段階で申込者は707人であったが、今インフルエンザが猛威を振るって中で、参加者は昨年とほぼ同じ数値の参加者数となった。有難い事である。しかし説明会で「この学校はどうも僕には合っていない」とかも当然あり得るわけで、結局は本番受験の統一試験日、2月10日に何名の受験生が本校に来てくれるにかかっている。私は入試広報教頭のK先生と欠席率の少なさを喜びながら今日のプレゼン資料の改善点を指示した。 


相当時間をかけた校長のプレゼンの資料であり、ほぼ完成形に近いと評価したい。後1,2点強調すればほぼ満点と思う。とにかく説明会と銘打っている限り、「資料と説明が命」である。入試説明会としては第3回目が12月6日(土)で、最終が12月13日(土)に第4回目を入れている。本校は各教室を使ってオンラインで説明し、受付から終了まで全てICTを駆使した応接となっている。クールでスマートなシティスクールを標榜している学校であるが、同時に「情け深いウエットな先生方」が生徒に寄り添う面倒見の良い「グッド・スクール」の道を歩んでいる。受験生は他校との比較を考えながら、単に自分に心地良い学校ではなくて「自分を変えてくれる学校に進学」することも重要な視点だ。まだ時間はたっぷりある。是非受験生は自分の目と耳で時間を割いて観て、考え、受験先を決めるべしと強調しておきたい



2025年11月7日金曜日

初のパンの外部販売は大成功だった!

 昨日は東京方面に所用があって早朝から出発し、夕刻遅く新大阪に帰着したので楽しみだった初のパン外販に立ち会えなかった。しかしその前日まで販売作戦を十分に練っており関係者を信頼していたから「後は結果を待つだけ」と意外と平静でおられた。11時からの販売で走り回っている時にスマホからの問い合わせなどは野暮だからしなかったが、全てが終わっただろう頃に新幹線からショートメールを責任者に打ち、「概略の状況を知らせよ」と言うと直ぐに返信が返ってきた。それは文や文言の運びからも「喜びに満ち溢れた」ものだった。用意した食パン147個、お惣菜パン80個は11時の販売開始からわずか1時間30分で完売したと書いていた。 


今回の「外販の戦略的パンは食パン」と私は考えた。食パンで勝負するのである。この日の為にパン職人さんが試行錯誤して作ってくれた2種類の食パンだ。神社神道の学校としてそのネーミングは「神恩食パン」と「おかげ食パン」としたが、それが次つぎと売れて行ったそうだ。今朝ほど私は買ってくれた管理職に直接「味の具合」をヒヤリングしたが何と全員が「おいしかった」「うまかった」との評価で、中には奥様から「また買ってきて」と言われたそうだ。又今朝になって泉大津の知人から友達に貰ったが「うまかった~」とメールが来た。そのお友達とは一体誰なんだろう? 



パン職人さんに聞くと食パンはやはり「時間をかけて熟成するとグルテンの甘みが増す」のかも?言われていた。とにかく「初の外販は大成功」であった。「念づれば通ず」で神様は関係者の努力を応援して頂いたのだと思う。近隣の皆さま、町内会の役員の方々、ファミリー企業の方々、そして何より初の外販に食パンを考え出し、味を高めて、値段も手頃に、学校が一丸となって販売した行動こそ評価できる。NEPの方々、入試広報部の女性職員2名、応援に入った事務室の男性職員、そして事務局の責任者の男性2名、心から有難うと申し上げる。 


私はパンの外販を経営の柱にとは全く考えていない。あくまで地域社会への感謝の気持ちだ。そして少子高齢化社会の中で、女性も社会に出でて、活躍し、自らの収入は自分の手で稼げよ!だ。さて「次回は11月20日の予定」である。今回見えて来た課題をクリアし次回は又新たな視界が開けるように頑張って欲しいと思う。関係の皆さま、ご苦労様でした。笑い顔が絶えない一日だった。




2025年11月5日水曜日

武家の商法?

 「武家の商法」とは、武士や士族が商売を始めた際にしばしば失敗することを指す言葉で、良く使われる。その背景は、明治維新後に武士が商業活動に手を出し、失敗したことを象徴する言葉である。維新により、武士は従来の特権を失い、士族として新たな生活を始めることを余儀なくされ、これまで商売とは無縁であった彼らが、未経験の商業活動に挑戦することは確かに非常に困難であったと思う。しかし我々が今やっている「パンの販売活動」は決して武家の商法ではない。 

一方、「道楽」という言葉がある。自分の生活の中に仕事とは別に熱中できる趣味にふけり、それを楽しむことの意味であるが、酒、色ごと、博打などの遊興にふけることも道楽にふけると言う。今私が集中してやっている「パン事業」は決して理事長の道楽ではない。後述するように明確な「志」を持ってやっている「偉大なる実験」である。 

理事長とは、法人格を持つ組織において理事の代表を務める立場であり、組織の意思決定や対外的な代表を担い、株式会社の「社長」や「代表取締役」とは異なり、理事長は法人の種類ごとに法律で定められた役割を持っている。理事長の定義は学校法人・医療法人・社会福祉法人・一般社団法人など、多くの法人で設置される役職であり、理事会における理事の代表であり、法人を対外的に代表する「代表権」を持っている。たとえば学校法人では教育方針や経営方針を決定し、医療法人では病院経営や人事管理を統括する。理事長は理事会の意思をまとめるだけでなく、「法人全体をけん引するリーダー」としての役割を持ち、公益法人組織の方向性や社会的責任を担う重要な立場が一般の会社のトップとの大きな違いである。単なる利益追求のお金儲けの話だけではないのである。 

今から2年前、私は「(株)浪速教育振興(NEP)」という民間会社を法人登記した。学校法人の持株会社である。世は「教員の働き方改革」の大合唱がかまびすしく、逆に「少子高齢化社会」がすさまじい勢いで進展している。そのような中で「人生百年時代」の言葉が躍り、今でこそ学校法人私立中学校・高等学校は他から見ると「勢いのある学校」と見られているがこれなどはかないもので何時、危機を迎えるかも知れない。「いかにして本校で学びたいという生徒を確保するか?」の大きな命題は今後とも変わることはない。「元気な今がチャンス」と心得、生き延びる手を今から考え、手を打っておかねばならない。 


公益学校法人としては出来ることは限界があるが民間会社NEPなら範囲は広がる。現在本校の教職員の定年は65歳としているが、健康寿命の範囲内とご本人の意思が有ればNEPを通して「学校の仕事の数」を増やせないだろうか?とも考える。本校に継続して働いて欲しいのだ。新たな事業展開はないのか?学校の門塀を開放し地域との連携を拡大出来ないのか?商品の流通をもっと合理化し生産者から直接、学校に届ける方法はないのか?等々考えればアイデアがまだまだ浮かんでくる。その偉大なる実験が「焼き立てパン・ブルのパン販売拡大と外販事業」である。あくまで大きな実験である。この道が法人が補助金を付けた「福利厚生事業」みたいな形?になるのか、結論は来年度中に出すことになろう。武家の商法、理事長の道楽と言われる前に形を決めたいと思う。何時までも理事長が生徒とニコヤカに笑いながらパン販売の先頭に立つことの時間は限られている。



2025年11月4日火曜日

11月一斉参拝、海外修学旅行、パン自販機そして公開授業の話し

 今日は11月4日、「一斉参拝」の日であった。学校は極めて順調に推移している。ところで私の市内の住居にはカレンダーが二つあって一つは今月の段階で最後の二枚となり、もう一つは一枚に2か月分が入っているものだから最後の一枚となった。まだ2枚あるほうが心も軽く、最後の一枚は何故かうら寂しい気がした。日時は流れるように進み、今年もあと2か月を切った。今年も様々な事があった。良いこと、良くなかったこと、さまざまに場面が変わって、今日を迎えた。今年もラストスパートに入ったと書きたいところだが、我々は何時も全力で走っている感じだからラストスパートと言う感じではない。年中、小さな山、浅い谷の峡間を急ぎ脚で駆けている感じである。 

今日の学院長講話では「高校修学旅行の話」に少し時間を割いた。12日と13日に分けて10グループが世界に向けて離陸する。スペイン、フランス、イタリア(2班)、イギリス(2班)、オーストラリア、マレーシア・シンガポール、北海道、フィリピン(語学研修)で総勢900人を超える。この両日は北半球の空を浪速高校の生徒と教員が居る。私は所用が有って急遽スペインへの帯同を取りやめ、代わってI教頭補佐を当てはめることしにして今朝ほど発令した。急な海外出張命令で申し訳なかったが責任感溢れる先生故、初めての国であるスペインへの旅への団長サポートとして諸事を万全にこなしてくれるだろう。 


そして今日の講話は本日から校内の一角に設けた「焼き立てパンの自動販売機」について説明して生徒の理解と協力を求めた。放課後部活動でお腹が空いた生徒へ格安パンの販売である。又ご両親やご祖父やご祖母さんへ「おじいちゃん、おばあちゃん、これ学校で焼いたパン、お土産です」と言って渡したらお正月のお年玉は倍増するぞと言って笑いを取った。特に米価は今後とも高止まりする可能性があり、週に一度くらいは弁当からパン食に切り替えたらお母さんは喜んでくれるかも知れないとも添えた。今私はこのようにして私立学校の強みを生かし、事業の幅を広げんと自ら先頭に立って努力している。6日は遂に本格的外販で「目玉の食パン」を120本売り出す。「神恩食パン」と「おかげ食パン」である。果たして結果はどうなるのか極めて興味深い。 


今日の重要なイベントはもう一つある、「公開授業」であった。重要なものである。今日は中学校で教鞭をとっている数学のM先生である。鳳高校から和歌山大学教育学部に進み、小中高での免許を有している。又興味ある経歴は卒業後、有名な進学塾である「●●教室」の教室長まで経験している経歴だ。塾勤務の経験は決して無駄ではなくて必ず本校の生徒に役立つものとなろう。先の公開授業も大阪公立大学院の経歴で数学のエキスパートの先生であったが今年は数学の常勤講師の先生に人材が巡り合った感じだ。 


両氏とも本校勤務が3年目である。授業は中1の単元として平面図形を取り上げ「デジタル教科書」を使った授業で大変興味あるものだった。図形の移動として平行移動、回転移動、対象移動と順次進め、デジタル教科書を使いこなしていた。付け焼刃ではなくて本当に使いこなしており、又机間巡視を多くとり、一人一人の生徒に向き合っていたのは生徒への愛情の現れだと感じた。本校で骨を埋めたいと力強く話してくれた。前向きに捉えたいと思う。



2025年10月31日金曜日

11月6日、学校手作りの焼き立てパンを初めて外販します!

 高市新内閣では農林水産大臣が小泉氏から鈴木氏に代わった。この鈴木さんは農林水産省出身の若手エリート官僚であったが、面白いのは「米価施策」が大きく変遷しそうなことである。農水省出身で若さゆえに勇み足もあっただろうが微妙に発言内容が変わってきており、私は一国の大臣と言えども、個人の考え方がこれほどに変わるとは思わず遂笑ってしまった。日本のお米の値段はまだまだ変動するだろうし、本当に下がるのか?コメ農家の生産量の問題ではなく流通の問題ではないのか?話が飛んでしまったが今日のアラウンドは今私が力を入れている天空レストランの「焼き立てパン・ブル」ベーカリーの話題だ。 


日本の主食はお米であるが世界ではパンを主食にしている国の方が多い。調べてみるとの堂々の1位はイメージが無かったがトルコだと言う。私は未だこの国に行ったことはないがトルコのパンの美味しさにビックリするレベルらしい。食事でもおやつでも、とにかくパンをたくさん食べる国柄で消費量が多すぎて過去にギネス記録にもなっているほどのパン大国がトルコだ。2位が何と南米のチリ、フランスは3位だと言う。次いでロシア、イタリアと続くそうだ。アメリアも日本も全くの圏外だ。しかし我が国では今後米価の問題もあったり若者のお米離れが進み、今後パンの需要が増えると言う。確かに街や町では混雑している「パン屋さん」が良く目に入るようになった。 

学校法人浪速学院の子会社である「(株)浪速教育振興(NEP)」は91日、中央館6階の天空レストランを改装し、フードコート化を図った。メインは「焼き立てパン・ブル」の大改装で(株)山崎製パンさんとタッグを組んでオープニングセール」をした。今でも生徒が殺到してくれた光景を思い出す。あれ以来浪速祭での3000個の販売実績等々練達したパン職人さんのお力もあって生徒向けの生産と販売が安定してきた。 


そこでNEPの担当者は常日頃お世話になっている地元地域の皆さまを対象にした「外販」に踏み切りたいとの希望に対して100%株主の学校法人は法令手続きをクリアし、外販を「了」とした。その日は「116日、11時北辰門に臨時の外販販売所を設ける」と言う。目玉は「食パンと総菜パン数種」で外販向けの新種で、数に限りがあるから先着順である。特に食パンは「神恩食パン」と「おかげ食パン」で神社神道の学校として学院神社の大神様のご神恩を受けたパンで、値段も手頃にして、お求め易くし、あくまで利益追求ではなくて近隣の皆様へのご厚誼へのお礼気持ちが先にある。どうか「11月6日本校北辰門」にたなびく「旗」を目印にお越し頂きたいと思う。今後月度2回程度の外販日を設けるとのことだ。


2025年10月30日木曜日

公開授業と奉仕料授与

 今日は3限目に「公開授業」があった。私が楽しみにしているものの一つである。凡そ学校とは本来というか、本質的に「教師が教室で授業」をして、それを受ける生徒に知識や考え方を教え定着させる場所である。これ以上もこれ以下でもない。ここが揺らぐと最早そこは学校ではなくなり、単なる生徒の居場所と化してしまう。それ位授業とは大切なものである。「校」とはずばり学校、まなびやそのものであるが、写本の文字の誤りを較べ正す、校正することの意味があるし、その他「あぜ」と読ませる。校倉という言葉は 切り口が三角形の長材を縦横に交差させて積みあげる意味であり、何か生徒に教えることを意味していると考えると「校と言う字」は興味深い。


 今日は本校に入職して3年目の数学の男性のF先生の授業であった。数学という学問では日本でもトップレベルの大阪公立大学、同院卒の先生で今日は「微分積分」の基本的な考え方をじっくりと生徒に教授していた。過日解いて貰った大学の入試問題はほぼ満点に近いスコアで数学に関する限り力量は相当なものである。そう、高校の数学の先生と言うより、大学の教養学部で数学を教える准教授みたいな感じを私は受けた。板書とICTを駆使し、声量や練習問題に取り組む姿勢とか、生徒に丁寧で親切な教え振りなど大変良かったと思う。授業の後は私の部屋で「講評」があるのだが、勿論及第点であったが、私は私事を含めて様々な視点で質問をさせて頂き、思う処を述べた。「初心忘れず」で今の理性的な味を残しながらより幅の広い先生になって頂くようなポテンシャルをお持ちだと強く感じた。 


午後からは雅楽部と神楽部の「奉仕料授与式」があった。これはアルバイトではなくて神社神道の学校として例祭などで学院神社の大神様へ「奉納」するためのグループである。確かにクラブ活動の扱いにしているが本質は奉仕であり、従ってこの両部は校長先生の管理下にあるクラブと言うより学校法人管轄の奉仕団と言える。部員数も多くなり、何時も現役の宮司である本校役員の方々は「素晴らしい、うらやましい」と言って下さる。最近では名前が知れわたってきており近隣のお宮さんから奉納演奏のお声がかかるようになった。私はこの両部は本校のみで抱え込むのではなくて広く府内の神社にて活動の幅を広げて欲しいと思っている。


2025年10月29日水曜日

第3回浪速高校「体育祭」

 今日は肌寒い朝となったが、時間共に気温も少し上がり、絶好の秋晴れとなった。衣替えして3回目となる「浪速高校体育祭」が行われた。衣替えとは、1昨年の開校100周年目に名実ともにネーミングと中身も少し変えて「第1回(浪速高校)体育祭」としたからだ。従来は何十年も続いてきた「陸上競技大会(記録会)」であったが、これを改編して今日的な「お祭り的要素」を加味した体育祭に改称したものである。理由は入試広報部より「体育祭の無い学校」は「?」という問いかけがあり、確かに記録重視の陸上競技大会をこの辺で変えるのもありかなと思い、変えたのだが、お祭りらしい設えが出来る会場探しに苦労した。結局、数年も探しに探したが、本校の生徒の数の多さや、交通機関、他校の長期契約とかで適当な場所が無く、ワンランクグレードを上げて同じ長居の「ヤンマースタジアム長居」を借りて行い、今年も同じである。使用の制約もあるが仕方がない。 


長居スタジアムは決して悪くは無いのだがフィールドに入ることが出来ない。トラックのみの使用が許可されている。あの世界陸上が行われた競技場で、セレッソ大阪のホームグランドであるが、何しろ収容人数は5万人を数える大きな競技場だからそこに本校の高校生約3000人に加えて保護者や教員を入れても「がら空き」な感じであったが、大きなオーロラビジョンが2台もあったりして、本校の放送部がビデオ撮影した映像がそこに映し出され、IT化された「伸び伸びした体育祭」となった。「お祭り的要素」を出すためにムカデ競争、玉入れ、大縄跳びや応援合戦等が新たに入れた企画である。これから4回、5回と続いて行くうちにプログラムの内容も変えれば良いし、本校らしさも出てきて、洗練された良い物になっていくだろう。

 チーム分けについては担当教員の相談に応じて私が本校の校訓である「浄明正直」から浄グループ以下直グループまで4グループにしたらどうかと水を向けたがその通りになっている。これは中学校の体育大会が「太陽」「海」「大地」の3グループに分かれていることを参考にしたのである。1年生から3年生まで学年を超えて分かれた「団編成」で、生徒は自グループの揃いのTシャツを身に纏ったまとまりのあるお祭り的競技会となった。揃いのユニフォームはチームを纏める。制服やユニフォームが如何に大事かがこのことからも良く分かる。各チームの団長4人の中で初めて女生徒団長が誕生した。高市総理に似ていたと思ったから、それを言ったら大変喜んでいた。 


競技最初の種目、100走予選で号砲を鳴らした私は最後の種目「浪速No.1決定戦(浪速で最速)」で優勝した男子、女生徒それぞれに「理事長特別賞」として「焼き立てパン券10個分」を自らサプライズで手渡した。私は仕事が無いより有った方が断然ハッピーなタイプだから、今後とも生徒の為に頑張って行くが、肉体の躍動する「若い生徒の走り」を見ると感嘆と自らを嘆息するばかりの歳になった。若いって事は素晴らしい。