今日は高校の「オープンキャンパス(授業体験)」の日であった。中学はオープンスクールと呼び高校はキャンパスと区分して使っている。この授業体験で最も大切な事は「何時打つか!」のタイミングである。特に最初の日がポイントになる。公立中学校サイドの期末試験日、中学校のクラブの公式戦のタイミング等々、加えて他校の打ち出し、塾関係の動き等々探りながら日程を決めなければならない。判断を誤れば一挙に参加者の減に繋がるから余程慎重に事を進めて行かないと駄目だ。担当者が一存で決められるようなテーマではない。
この日が来ると私は過去のケースを思い出し、複雑な気持ちになる。今日は3部制で9時始まりから15時45分終了の予定で組んでいて、多くの参加者を得ているが、機会はまだあり、今後も多くの参加者を得て行かねばならない。令和9年度の入学者数の想定は1000人としており、背景は本校の「学則定員」が1000人だからである。それ以上は想定にないし、教育庁からのペナルティが待っている。先般も私学課から公文書が来て学則定員を守るよう強く要望されている。しかし公立と違って現在の大阪府の公立私立の入試システムから「併願入学」が有る限り、最後の数値は全く我々には読めず、ぴったりと1000人に収めますと約束するのは極めて困難であることも事実である。
私は1部で美術、情報、音楽の教室を回ったが、受験生の興味関心を惹くような、ICTを駆使し、楽しくそして小緊張感がある素晴らしい模擬授業だったと思う。続きの教室には保護者に入って貰い、私は顔を覗かせて今日の参加のお礼を申し述べた。高校生が奉仕で各教室に配置され、担当教師や受験生への対応に控えているのが本校のサービスである。この感じがとても良い。
8月15,16日には「大阪私立学校展」が天満橋のOMMビルにて開催される。今年の案内用チラシは「授業料完全無償」と今更と少し気恥ずかしい感じのものであるが、ここに本校含め、私学関係者の強い思いが有る。裏面にも「所得やこどもの人数に関わらず授業料負担は有りません」とある。過去は「私立は授業料が高いから・・・」と逃げていた受験生にもう私立公立の垣根は有りませんと訴えているのだ。私はここ数年始まっている「私立ブーム」の風は吹きやむどころか、数年は強まると思っている。又この余波で私立中学への風もアゲインストからフォローの風に変わりつつあると感じている。
この7月のオープンキャンパス、8月の「私立学校展」を皮切りに各私学に「よーい、ドン」の号砲が鳴り響き、どの私立も速度を上げて走り出す。この感覚はこの場所に身を置いてきた人間には良く分かる。これから12月末までのあらゆる活動で来年度入学者が決まるから「余程の覚悟と努力をして事に臨む必要」がある。常にここ数年とのデータ対比、昨年度との対比など「目に見える数値を凝視」しながら適切な対応をして結果を待つ必要があり、私立学校にとって「チャレンジングではあるが一方緊張する季節の到来」と言える。この緊張する興奮を喜びとし、知能をフル回転させ、情報入手、過去に学びながら「BESTの絵」を描ける管理職が居れば競争に勝てる。私は今まで徹底してこのような管理職を育てて来た。だから本校は強いのである。
