短いリフレッシュ休暇も終わり、今日から実質的な2学期が始動だ。9時から職員会議を持った。これがキックオフである。生徒は高校が23日、中学は26日が始業式であり、通常状態に戻るのはそれからだが、それまでに我々教職員にはやることが一杯ある。まず本校では「来年度入試の問題作成とそれの試答業務」である。生徒の居ないこのタイミングで、落ち着いた状態で集中し、「良い入試問題」を作って貰うために例年今日から1週間ほどかけて行う。輪番制だが、気の張り詰める作業故に今年から問題作成に当たる教員には手当てを増額し、試答の担当の先生には初めて手当てを付けた。他校では多分やっていないが私は試答も重要な特別業務と考え導入した。「価値ある人が価値ある仕事」を行うのだから、「勤務時間内だから、それもお給料の内」などの野暮は言わず、出したほうが良いと判断した。これも「働き方改革の一環」だ。ただし良い問題を作って貰わないと困る。
今日の職員会議ではまず社会のコロナの現状と休み中の本校の状況について言及し、爆発的感染拡大と社会は極めて酷い状況にあるが、学校は一喜一憂せず、しっかりと生徒と我が身を守る為に教職員の意識を更に高めて行くようよう指導した。正直言って、生徒の感染者は出ているが大きなことにはならず、お陰様で2学期が予定通り始業出来ることを喜んでいる。休み期間中と言っても結構教職員は忙しくて、昨日も「私学展」があった。13,14,15と3日連続で開催され、私は昨日顔を出して雰囲気を探った。本校は昨年以上の参加者を得て安堵しているが、この私学展は「打ち上げ花火」みたいなものでこれから本格的な来年度入試に向かった作業が本格化する。府内95校の私立高校が少ない中学3年生を奪い合う?のだ。しかし教育界は極めて保守的であり、昨年度入学者が少なかった学校が翌年コロナみたいに爆発的に増えたなどは聞いたことが無い。それでも各校は色々と工夫して自分たちのブースに来るように呼び掛けていた。この涙ぐましい努力の積み重ねが結局は生徒を集める。
職員会議では休み期間中のクラブ活動について言及した。休み前のアラウンドで書いたクラブであるが「吹奏楽部」は何と9年連続で金賞、4回目となる大阪大会での金賞、そして遂に「関西大会への出場切符」を勝ち取った。初めての栄冠である。29日に和歌山で行われるがこれに勝てば全国大会だが、そう簡単にはいくまい。しかし創部15年で遂にA組(55人)で関西大会だから言うことは無い。私は職会で吹奏楽部の関係顧問の先生方を絶賛した。硬式テニス部もすごい。男女ともにインターハイ初出場で共にベスト16位だった。女子は個人戦、個人戦ダブルスでベスト8位だから素晴らしい。空手道部は惜しくも2年連続の団体組手の優勝とは成らなかったが個人組手では優勝、準優勝は浪速で新聞紙上を「浪速対決」と飾ってくれたのが嬉しい。ボクシングも男子フェザー級で出場したが惜しくも残念な結果となった。大阪を代表して全国大会に出場することは大変名誉な事であり、高校生アスリートには最高の舞台であり、私は今後ともクラブを支援していく。吹奏楽部にはまたまた何か楽器をお祝いに買ってやらねばなるまい。顧問や生徒の顔に「楽器が欲しい、欲しい」と書いてあるから。
とにかく2学期は私立高校にとって来年度もゆとりをもって経営と校務運営が果たせる為の「仕込みの時」であり、働き方に「知恵と工夫と割り切り」を入れてやっていくしかない。校務もクラブ活動もただただ忙しく立ち振る舞うことが美徳の時代は過ぎ去った。「クールにスマート」にやって欲しいと思う。私は職員会議で8月4日付けの文部科学省私学行政課と厚生労働省労働基準局長通達の文書を読みながら、「働き方改革」についてこの辺のところを強調したのである。その為には学校だけではなくプライベート生活でもしっかりと対応しなければならないと思う。教職員の心身の健康はまず学校と家庭の両方のゆとりと安心がベースとなる。