2021年8月26日木曜日

イベントの効果を上げるために色々と考えよ!

 今日は「浪速中学校の2学期始業式」であった。これで高校共に本校の2学期はスタートした。コロナで他校では夏休みの延長とかの話が聞こえてくるが、幸いにも本校は高校、中学共に予定通り一歩前に進んだと言える。コロナの感染で言えば、本校では高校に比べ中学の感染生徒は8月で言えば今日時点で僅か一人でそれも軽微だ。どうも全国の報道されている状況と少し異なり、とにかく高校生徒の感染拡大とそれもクラブ活動が問題となりつつある。部活動も徹底して注意しているのだが、どうもパラパラと出て来る。昨日、大阪府は緊急事態の中で学校における感染防止を徹底するために特にクラブ活動の制限を要請してきた。今日の高校臨時朝礼で教員に校長から具体的に伝えられた。デルタ株は都市部から地方への感染拡大と若年層への感染拡大が大きな特徴であり、更に十分気をつけて行かねばならないが、「五里霧中」である。それでも学校は一日も休むことは出来ない。一歩でも二歩でも生徒の為に学校を前に進める。


 
始業式に先立ち中学校長と代表生徒2名による「神前奉告」を済ませ、始業式の会場に赴いた。高校では神前奉告の後「学院長講話」があるのだが中学についてはカットしている。高校生に比べまだ「子供っぽい」ところがあるし、一度に学院長と中学校長の講話ではすこししんどいだろうと言う私の判断である。しかしそれにしても本校はIT化が進んでいる。我がことながら少し驚いた。高校の神前奉告や始業式は有線によるテレビ放映だったが中学校は「Wi-Fi環境」を活かした無線での「生ライブ中継」だった。生徒はリモートでも教室のテレビモニターではなくて中央白板に大きく流れている画面で遥拝が出来る。始業式典の校長先生による表彰伝達も校長講話も自由Wi-Fiによる「グーグルミート」を使ったものだった。

 



担当の教員が私に説明してくれたがこれだと生徒は学校にいなくとも各家庭でグーグルクロムブックタブレット画面を見ながら一斉参拝が可能ですと。今後コロナで何があるかも知れないからこの話は私の頭にすっと入ってきた。しかし本校の完全なWi-Fi環境と各ご家庭の通信環境、何より一人残らず端末を有している武器がこのような状況を作っているのが嬉しいし誇りだ。始業式の会場は中学校ICT教室を使っていたが、これも戦略的な教室であり、このように使ってくれているのは嬉しいが少し改善の余地はあると感じたので担当教員にアドバイスした。

 




パソコン内蔵のカメラだけではなくて教室内の雰囲気が伝わるように、ダブルでビデオカメラを用意し、又司会者がいちいちパソコンの位置まで動かなくても良いように集音マイクも2カ所に設置したらどうかと思った。要は「式典らしい雰囲気」を作って欲しいのである。「形を作る」ことは重要であり、校長先生の講話は特に大切である。重要な事は生徒を式に集中させ、校長や他の先生の話を頭と心に振動として響かせることであり、そのためには映っている画面が変化した方が良い。同じ画面をずっと見るのは結構しんどいし中学生には直ぐに飽きがくるのではないか。「イベントの効果を上げる」ために何をしたら良いかもっともっと考えよ!リモート馴れしてはいけない。「演出」こそ見るものを感動させる。