学校は今週一杯で閉じる。7日土曜日から15日までは「教職員のリフレッシュ休暇」である。今日で私の1学期の仕事は一応終わりアラウンドも暫し筆を休めます。両校長管理下で学校は今週一杯、様々な行事が続く。例えば高校は今日から「浪速グローバリーアカデミー」と銘打った「英語特訓」である。ISAさんと取り組み、現在日本の有名大学に留学中の学生を7名呼んで毎日毎日「英語漬け」の日々を過ごす。朝方私は彼らを部屋に来て貰い「生徒を宜しく頼みます」とご挨拶をした。もう何年も継続してきた企画であり、受講生に大きな影響を与えるプロジェクトである。来校記念として私はお一人お一人に本校のシンボル品である天孫降臨芋焼酎を差し上げた。そう高価でもない品物に対して感動を超えて大きく感激されたのにはこちらが些か驚いた。
その後土曜日、日曜日に実施した「中学のオープンスクール」と「高校のクラブ体験」についてI入試広報部長が総括報告に来てくれた。どちらも昨年を大幅に超える参加者を得ている。特に中学の教員が総出で対応してくれたことに広報部長は深く感謝しており、私は傍らの電話を取って中学に電話して慰労と感謝の言葉を伝えた。特に高校は昨年は完成していなかった「高天原スポーツキャンパス」に連れて行くことが出来たのは大きな反響があったとI先生は強調していた。確かに陸上競技、ラグビー、サッカーに関心のある受験生はあの広大で豪華なフィールドを見てくれれば何かを感じてくれるだろう。広くて美しい校舎とこのような豪華な運動施設があることは本校の評判を更に高めてくれるだろう。でもそれだけでは駄目でやはり「教職員の目配り心配り」が受験生や保護者の心には響く。
次いで私は一人の女性事務職の方と面接した。新しく採用した職員で今日から勤務だ。常務理事と事務長が「太鼓判」を推した人故、能力やお人柄に問題は無い。私は最初から飛ばさず、じっくりと仕事をするようにアドバイスした。この女性も私が校長時代に入学を許可し卒業させた人材である。その後春の選抜で全国優勝した空手道部の面々にお祝いの「道着」の贈呈式があった。恒例のものであるが、次の目標はこの中旬に富山県で行われる「インターハイ優勝」であり、私は今行われている東京オリンピックを例に出し部員たちを激励した。
夏季休業中だが学校は目に見えぬところで大いに盛り上がっている。先にも書いたが吹奏楽部の活躍だ。土曜日、自宅に帰ってほどなくした頃、吹奏楽部のY顧問先生から電話があった。幾分声が上ずっていた。「先生、お陰様で9年連続金賞、昨年に続いて府の大会に2回目の出場が決まりました!」という内容だった。全国の高校で吹奏楽部の無い学校は恐らくないのではないか。それくらい極めて数が多いクラブである。だから大会は地区大会、府県大会、広域地区大会(近畿、関西等)、そして全国大会と道のりは遠くて厳しいのである。本校の吹奏楽部はようやく大阪府の大会に出場できる規模と実力が備わってきたということだ。立派である。全国大会出場の常連校でトップレベルの大阪の某私立高校などは部員数だけで200人を超えているという。本校が110人レベルだからその規模の大きさが分かる。楽器を持って舞台に立てるのは最大55人までであるからクラブ内での戦いもすさまじいものがあるのだ。およそ競技と言うのはこのようにまず仲間内で認められることが必要で、どのクラブでも同じことで、野球でレギュラーとしてベンチ入り出来る構図と全く同じだ。
その野球だが「軟式野球が強い」。硬式野球は残念ながら2回戦で敗退したがこちらは勝ち進んでいる。昨日の都島工業高校との準々決勝戦も2対0で勝った。これでベスト4、関西第一、大商大、河南、そして浪速の4校だ。明日、8月3日に大商大高校との準決勝戦、4日に決勝戦の予定であるが、良いピッチャーを二人揃えているのでひょっとしたら、ひょっとするかも知れない。それにしても部員と今年から采配をお願いした外部指導者「吉岡監督」の手腕が素晴らしい。顧問のT先生とのグッドコンビネーションも良い。
テニス部の活躍もすごい。中学校のテニス部の顧問、H先生が部屋に来て過日、滋賀県長浜で行われた全国中学校テニス選手権大会近畿予選の結果報告に来てくれた。男子は灘中学、和歌山の西脇中学を撃破したが残念ながら準決勝で甲南中学に敗れて男子団体では3位に終わった。まあ勝ったり負けたりで強くなっていく。「女子は優勝」だ。神戸女学院、立命館守山、園田学園中学、大阪女学院中学を破っての優勝だから立派である。これで男女ともに8月18日から福島県会津若松市で行われる全国中学生テニス選手権大会に出場できることが決まった。高校は現在インターハイの真っ最中であり、選手、顧問の先生は信州松本だ。頑張って欲しい。