2025年10月6日月曜日

浪速祭打ち上げ会,大トリ「人生将棋」

 「人生将棋」という歌がある。故美空ひばりさんのシングルで、1970710日に日本コロムビアから発売された。今から55年も前だ。この楽曲はA面で、紅組の司会と大トリを務めた第21NHK紅白歌合戦で歌唱された。私はかすかに覚えている。作詞は名コンビの石本美由起さんである。まず歌曲は何といっても「詩」であり、その詩に相応しいメロディーが付く。だから作詞作曲と言い、作曲作詞とは言わない。言葉好きの私もまず心に響く詩をまず感じ、そして覚えるようにしている。この曲も昔は良く歌った。昨夜は9月20日に行われた「浪速祭」のPTA打ち上げ会が市内のホテルであって学校の幹部教職員も参加した。例年の事だが今年の私の大トリの歌は色々考えたがこの曲にした。今でも人生応援歌として心に突き刺さる歌詞だ。

 

歌詞は珍しく4番まであり:

・指であやつる 将棋の駒も  一手違いで 負けになる

油断すまいぞ この世の中は 辛い勝負の 辛い勝負の くり返し 

・意地をひと筋 貫くときは  なにも恐れぬ 王手飛車

敵にぐるりと 囲まれようと ここで死ぬほど ここで死ぬほど 野暮じゃない 

・角をとられりゃ 金 銀 桂馬  俺の力は 落ちはせぬ

どんな苦労も みなはね返し  いまに先手を いまに先手を とってやる 

・どんな時でも 弱気になるな  強気強気で 押して行け

出世駒だよ 人生将棋   勝って明日へ 勝って明日へ 進むのさ 



会はPTAの有志さんのアトラクションもあり、後1週間で閉幕する大阪万博の「みゃくみゃく」グッズも登場し、最後は結構豪華な「くじ引き」抽選もありで盛り上がった。私が引いた1番のくじは男性役員さんに当たり1万円の高島屋商品券となった。2位は5000円の米券だから時代背景も色濃い。冒頭の私の挨拶は丁度この日、自民党総裁に選出された高市早苗さんを例に出し、今や日本最初の女性総理大臣誕生の可能性が高まり、遂に政治の世界でもガラスの天井が打ち破られたから、本校でも女性PTA会長さんの誕生が近いのではないかと幾分前傾姿勢で言及した。 




今社会ではPTA不要論とか組織解体とかの話しが出ているが、少子高齢化の中で生き延びていく私立学校として益々保護者(P)と学校即ち先生(T)との情報共有と協力を元に教育の中味がどんどん変わって行く可能性がある。まず文部科学省が「学校裁量の拡大」を言い始めているだけに今後ともPTAは重要である。保護者のご理解とご支援がない私立ではやってはいけない。PTAの学校への貢献や懇親は結果でありその前提として教育の中味なども議論を深めていくような「懐の深い学校」こそが生き延びていくと思うだけに私はPTAを今後とも大切に致したいと思う。私は素晴らしい人間性を持ち、求心力があり、本校を愛してやまないPTA会長さんと乾杯してこのことを固く誓ったのである。