2024年11月13日水曜日

厳しい冬の時代の到来、淘汰の時代?

 今日から高校2年生が修学旅行に6方面に分かれて順次出発だ。校長や副校長も帯同するから浪速高校は私とD教頭で守っていくことになる。朝方、D教頭が部屋に来て「力強い心意気」を示してくれて、頼もしかった。この頼もしいという感覚は重要であり、「組織にとって管理職や上司が頼もしい」と言うのは素晴らしいことである。学校には中学を除いてもう一人の教頭先生が居るが、その人は入試広報部を統括しているK教頭だ。教諭時代から知っているが教頭補佐、教頭と昇格し、今日の要職を務めてくれているが、彼もまた頼もしく育ってきた。「豪や剛の頼もしさ」ではなくて「柔よく、剛を制す」の方の頼もしさかも知れない。中学校教諭から出発しているので特に中学には強い情報網を有している。写真は10月23日の上棟祭のもので今総勢405人の中学生による「曳綱の儀式」の様子であるが、何とか生徒数を増やして欲しい。

K教頭は最近では最も私の部屋に出入りする管理職である。背景には高校、中学の来年度入試の状況がある。高校入試は「まぁ、安心してみておられる」状況だが、中学入試は厳しい予測の付かない」状況であり、私たち二人は毎日、毎日16日の「第二回プレテスト」の参加希望者の数値を見ながら最新の状況を考察し最終予測と対策を議論し、新たな手を検討する。今朝の段階ではここ最近で新記録となる数の多さの参加希望者であるが、中学入試はこの数値が直接入学者数値にならないところが、難しいのである。その理由は府内60校の私立中学が約7000人程度の小学校6年生の争奪戦だからである。大阪はまだ東京などに比べ、「私立中学ブームとはなっていない」のが背景にある。 


然らば「高校の状況はどうか?」という命題だが格好の情報がここに在る。昨日、府の教育委員会は令和6年入試(2025年度入試)の全日制などの募集人員を発表した。142校で36525人、対前年1530人のマイナスだった。これを見るだけでも「少子化の進展」が容易に分かる。一方府内の公立中学校の卒業予定者は前年より1100人以上減って65710人とあった。このうち、校長会の調査だと思うが府内の高校への進学希望者は58350人とあった。これに私立の募集人員は25927人だから公立と合わせると62452人の大枠となり、進学予定者を上回る。すなわち「募集定員が希望者を上回っている」状況にある。間違いなく募集人員に届かない学校が公立、私立とも来年度も多く出ることがこの発表だけでも容易に分かる。 

この記事で同時に府教委は府立の大正白稜高校と堺の福泉高校を26年度から募集停止するとも発表した。出生率から統計的に容易に出てくる少子化であるがここ数年は「階段の踊場」であったが、また少子化が進展する構図になった。来年も府内の中学校を卒業してくる生徒は減少するだろう。「私立も公立もまさに厳しい冬の時節が到来」した。加えて前述したように私立中学も安閑としてはおられない。浪速中学校、浪速高等学校を有する本学院はますます魅力的な学校作りに邁進する事が問われている。如何に生徒個人を輝かし、未来への展望を明るくするような教育活動をいかに展開するかである。高校も中学も公立私立入り乱れて生徒獲得時代が本格的に到来しており、「待ったなし」で学校、大学「淘汰の時代」がやって来た。私は先頭に立って「この学校の為に命を燃やして頑張る」所存だ。



2024年11月12日火曜日

新校舎の生徒机の椅子の色は「赤と黒」

 今秋から来週にかけて少し忙しくなるかも?という感じだ。高校校長と副校長が修学旅行の帯同で学校を明日から留守にするからだが、教頭も留守番組だし問題はないだろう。中学は独立した組織だし、校長と教頭がしっかりとしているからこちらは安心である。とにかく今は建設中の新校舎に最初に入ってくる入学生の数と質が頭から離れない。質の方は当方は教育機関だからどうにでもなるので余り心配していない。敢えて言うと教室で先生が言っていることが理解して貰えればそれで良い。浪速中学校は福利厚生施設ではないから一般的な教育は家庭教育に期待している。英語や数学、国語や理科や社会科他の基本科目を生徒の学力レベルに合わせて本校では習熟度別に教えている私立の中学校である。 

しかし中には小学校や保護者から私立中学校の生徒として必要な最低限の情報が入ってなくて入学を受け入れているケースが過去には散見されたことがあった。これは生徒にとって不幸なことであり、親御さんの考えで一般の進学校と言われる私立中学に入学させては結局のところ、伸びては行かない。その辺のバランスが受け入れる側の中学校サイドでは微妙で難解なところである。特に中学校は「義務教育」であり、私立高校みたいに「法的論理」だけで通じるところではないだけに、対応が難しい面がある。私は特別な生徒指導の為に「走り回っている先生」の姿を見ると申し訳ない気がする。それ故に私立中学の入学者合格判定は難しく、これは私立の教育委員会的立場である学校設置者の最終判断にかかっているだけに中学入試の合否判定は余程慎重にしなければならない。 

順調に進んでいる新校舎の工事であるが過日「モデル教室」を視察して、その素晴らしさに驚いた。ただ先行配置した生徒用机の椅子の色彩カラーについて私は心苦しかったがダメ出しをした。背もたれ部分の色が何ていうか「アイスグレー」であり、周辺が極めて明るいだけに寒々と見え、「背筋が寒く」なるのを感じたのである。これは「違うな」と思い、その場で至急椅子の据わる部分が赤なのだから背もたれは「ブラック」に変えるように指示した。既にメーカーには発注済だと言っていたが今朝、「間に合いました」との連絡が入った。これは本校担当の頑張りであり、すべての椅子が「赤と黒」の得も言われぬコンビネーションになることになった。NS館はアイスグレーで良い。あそこは高校の教室である。背筋の寒くなるような色より中学校には断然赤と黒が良い。 


モデル教室作りに余分なお金を使い、はたまた今回新校舎の生徒用の椅子を主体に椅子総数で600個の椅子の色をすべて変更してまで中学校建設に拘るのは偏に創立100年を過ぎ、次の100年の為に来年度入試において「満足する入試結果を得たいが為」である。入試広報部の教頭と部長に「檄を飛ばす」のはこの為である。過去の新記録は1昨年の148人であった。これを質量ともに上回り、「浪速中学校、ここに在り!」と内外に示す好機と考えて欲しいと思う。ポイントは高校入試を含めて「入試説明会と個別相談会のセット化と形作り」だ。そのためには天空レストランの開業や相談ブースの増強などやらないでどうする?これらは将来の投資である。お陰様で今朝現在第2回プレテストの申込者は一昨年を上回っている。16日までまだ時間があるからまだ増えるに違いないが、更なる努力を期待したい。とにかく中学入試は蓋を開けるまで分からない。



2024年11月11日月曜日

11月11日、修学旅行結団式

 学校行事としての「修学旅行」の始まりは明治時代に遡る。その実質的な歴史的起源は、1886年(明治19年)2月に東京師範学校(現・筑波大学)が実施した「長途遠足」であり、「修学旅行」という名称も、同校が1886年中に独自に使用しはじめた造語であると物の本にある。修学旅行は、日本の初等教育・中等教育の諸学校(特別支援学校を含む)における学校行事(教育課程)の一つとして、教職員の引率のもとに児童、生徒が集団で見学・研修等をするための宿泊を伴う旅行であるが、これは「学習指導要領」に規定されている特別活動である。実施しなければならない行事である。 

遂に浪速高校でもこの修学旅行の出発の日が近づいてきた。13日と14日に7グループに分かれて出発する。行先は「オーストラリア」と「マレーシア・シンガポール」「ニュージーランド」「韓国」「北海道」「沖縄」である。語学研修として「フィリピン」での語学研修は長丁場なので既に5日に出国している。総勢847人という大人数が海外を主体に学習に行く修学旅行である。残念ながら今回の私は事情があって留守番役に回った。最初から海外修学旅行を企画し、自ら行先を選定し実行してきた私だけに、とにかく復活なった海外修学旅行の大成功を祈りたい。 


今朝は総合団長の高校2年の学年主任のN先生以下各グループの団長の先生方に対して付き添い教員としての心構えについて話した。一言でいえば「厳しくなら過ぎず、緩めっぱなしはダメ!」という事だ。海外故にとにかく「無事に連れていき、無事に帰ってくるように!」とだけ強調した。特に「パスポートの管理」がポイントである。他の盗難などはどうにでもなるが「命とパスポート」だと、私は既に何回も海外を経験している教員だが、敢えて指導した。生徒の修学旅行であり先生方の修学旅行ではなく、これは「見守り役」としての重要な仕事であり、その為に私は特別手当を出している。これは「生徒へのケア代」だと考えて欲しいとも述べた。それくらい「生徒の安全確保」に私は気を使っている。 

14時過ぎからは6、7コマ目を使って高2の生徒全員を体育館に集め、私は学院長講話として最後の指導を行った。「生徒には生涯に残る楽しい思い出」にしてやらねばならない。付き添い教員には教員向けの話で、生徒には生徒向けの話となる。まず冒頭私は昭和38年、1963年8月に大ヒットした舟木一夫さんの流行歌「修学旅行」のCDを会場一杯に流して話を始めた。61年前のヒット曲であり、ちょうど私が高校2年生修学旅行に行った時の歌である。まずこれを歌い会場を大いに盛り上げた。

二度とかえらぬ 思い出乗せて

クラス友達 肩よせあえば  ベルが鳴る 鳴る    プラットホーム

ラララ……汽車はゆく 汽車はゆく  はるばると はるばると 若いぼくらの 修学旅行

 

日本が高度経済成長のど真ん中にあり日本全体が元気で力がみなぎっていた時代であった。これを「つかみ」として、次に私は過去の本校での海外修学旅行で実際にあったトラブルについて「生々しく」生徒に伝え、「自分の命と財産」は自分で守れ、それに「パスポートと水」には注意するように繰り返して指導した。そして最後に付き添いの先生方、エージェントのHISさんに「くれぐれも宜しくお願いします」と申し上げて会場を後にしたのである。



2024年11月9日土曜日

先客日萬來、招き猫

 「千客万来」、多くの客が絶え間なくやって来ることで、同じような意味で「門前市を成す」というのもある。あと1か月もすれば、年末年始となるが、お店や会社などで稼ぎ時の繁忙期にひっきりなしに客が訪れ、めまぐるしい様子を指して使われる言葉だ。縁起のいい言葉なので、熊手や絵、のぼり・ステッカーなどに書かれた品物も多い。同じく縁起物として知られる「招き猫」と一緒に描かれたグッズなども多く販売されているが、まさか私立学校にこれらの品物を置くわけにはいかない。しかし全国の私立高校にとって、今は「千客万来」を願いながら生徒募集に東奔西走している時だから、良く似ている光景かも知れない。門前市をなす位に受験生が正門を潜って欲しいのである。 

 同時に「枯れ木も山の賑わい」という言葉もある。これは「つまらないものでもないよりはまし」という意味だが、人に対して使うのが一般的で、人数が少ないよりはどのような人でも数の足しになる方がましという意味で使われる。近年は人だけでなく、物事に対しても使われているが、また、誤用が多いことわざの一つでもある。人が集まれば賑やかになるという意味だと思っている人が多いようだが、これは間違った使い方だ。文化庁が2014年に行った「国語に関する世論調査」によると、約47%の人が意味を勘違いしていたという結果が出ている。しかし学校の受験生募集では枯れ木も山の賑わいで私は良いと思っている。少子化の中で募集する側の学校が「あの程度なら要らない」などと嘯くのは間違っていないか?当方は教育機関だ、まして当方は私立高校だ。選んで呉れただけで有難いと思わないといけない。

今日は「第2回高校入試説明会の日」であった。「先客萬來」を当然期待している。昨年度が申込者数が600人で最終的参加者が547人、今年は今朝現在の申込者数が738人であった。昨年の欠席率は4.2%だったがこれは異常に低い数値だったから今年の欠席率は少し平年に戻っている。それでも昨年の実参加者数に比べ、今年は大幅に伸びていた。果たしてこれから何名の受験生が「2月10日の入学試験日」に本校に来てくれるだろうか。入試説明会として次の第3回目は12月7日(土)で、臨時で12月14日に第4回目を入れた。これは病気や他校との比較の出来ていない受験生の為に入れたものだ。受験生は時間を割いて是非多くの私立高校を自分の目で確認して受験先を決めて欲しいと思う。人生最初の大きな分岐点が高校選択であるから、自分に合った学校を選ぶべし。 





このようにして「入学して3年経つと今度は大学受験生」になる。時の経つのは実に早い。今朝は国公立大学を目指している高校3年生の一部生徒たちが千早赤阪村の本校所有の校外学習施設である「多聞尚学館」に学習合宿として出発した。今回は日本史、世界史、理科の生物、物理、化学の5科目の徹底した受験指導である。本校の誇る卓越した優秀な教諭が生徒と起居を共にしながら一泊で学習合宿をする。本校はこのように「徹底して生徒の面倒を見る学校」なのである。私は何時ものように生徒を激励し手を振りながら「自分の努力で自分の人生を切り開け」「努力あるのみ」とバスを見送るのである。


2024年11月8日金曜日

人間得意の時に失意の悲しみを生ず!

 ところで先のアラウンドで紹介したが本校の卒業生が高校3年時に応募した「伊藤園のおーいお茶」と銘打った俳句大会で準優勝の栄冠に輝いた谷口くんの俳句が刷り込まれた600mlのペットボトルが売りだされた。何とも言えず愉快で私は未だに「飲もうか、飲むまいか」と迷って席の上においている。しかし伊藤園も「味なことをされる」と私は痛み入った。“おーいお茶”はうまいお茶だから今後ともファンとなってこのボトルを飲み続けようかと思っている。顧問の先生には来年は36回大会だから頑張って欲しいと激励した。俳句は良い、わずか17文字という少ない文字の中に人間の想像のふくらみが自然と出てくる仕掛けが良い。俳句は日本の文化の誇りである。 


学校は極めて順調である。怖いくらい静かで落ち着いている。しかしこういう時にこそ私は渋沢栄一の名言を思い出す。「得意時代だからとて気を緩さず、失意の時だからとて落胆せず、常操をもって道理を踏み通すように心がけて出ることが肝要である。」おそらく勉強家で博学だった渋沢はこの言葉の原点を「菜根譚」の中の一節から考えたものに違いない。中国古典のこの菜根譚は江戸時代に日本に入ってきたという。まさに栄一はこの書を座右の銘として手元に置いていたと思う。上手く行っている時にこそ、「失敗」の予兆が芽生えているのであり、注意すべきは「順境」の時であって、「逆境」の時ではないと「菜根譚前集58條」は私を諭す。私にとってもこの本は人生の導きであり、時に目を通して反省する。 


来年度入試、これからが本番で年末にかけて佳境に入ってくる。明日「9日は第2回高校入試説明会」で翌週の「16日は第2回中学プレテスト」の日である。大体11月のこれらの数値で来年春の入学者数が読めてくる。明日の高校説明会は今現在、738人の申込者で対昨年プラス138人という大きな数値だし、中学の方は新記録となった一昨年を超えている状況にある。特に2回目ということで新規の受験生が多く新記録となっている。まさに「順境の時」であるが、ここで慢心してはならない。まだまだ「こまめに」時間の許す限り本校を開放し、興味関心のある生徒を最後の一瞬まで学校に呼びこまねばならない。それも新規の受験生である。だから急遽「12月14日に臨時の第4回高校説明会を組み入れ」、本日関係方面に出状した。 

また中学校は建設中の新校舎の一教室を先行して「モデル教室」として完成させ、受験生に明るく広い教室とICTの完備した教室を見てもらう準備を進めてくれている。過日私は視察を要望され見て回ったが素晴らしい出来だった。このような先進的な教室で是非学びたいと思って頂くようにさらに完成度を高めてまいる。高校も中学も令和7年度入学者が過去新記録となるような勢いだけに私は今慎重に点検をして、落とし穴に落ちないように「脇を締めて」やるべきと私自身や関係の教職員に指導しているところだ。“人間得意の時に、失意の悲しみを生ず”である。






2024年11月7日木曜日

こまめな方が良い!

 「まめな者が勝ち」だと信じて疑わない。とにかく「まめに」「こまめに」がキーワードだと思う。「マメにする」は漢字では「忠実」と書くように「面倒がらずにする」という意味である。今日では「頻繁に」「回数多く」という意味でも使うようになっている。「メールの返事はマメにする方ですか?」などと使う。「筆まめ」はよく手紙を書くことだし、「気まめ」はよく気が利くこと、「こまめ」は面倒がらずに少しずつやることでよく使われている。体育の先生が夏場、生徒に熱中症予防の為に“こまめ”に水分補給するようにとよく使っている。 

しかし組織において人間は「偉くなるとこまめでなくなる」のが一般的かも知れない。大きな机に偉そうに「でん」と据わって部下に「好きに図らえ!」と鷹揚に言ったり、「もう細かいことには口を出さない」というのが「かっこよい」と思っている人は案外と多いのではないか。しかしそのようなトップがおれば、早晩その組織は腐っていくだろう。組織のトップは偉くなればなるほど「こまめ」であるべきである。こまめなトップを有している組織は強い。部下は育ち、議論の過程で視点が広がるから、こまめなトップは「うざい」のではなくて有難い存在だと思わねばならない。だから私は良くしゃべり、語り、話す。実にこまめに言葉にして出す。

昨日から今朝にかけて私は高校校長、教頭、そして入試広報部の教頭の3人を部屋に呼び、「高校入試広報活動の現段階にける分析」を行い徹底した議論を行った。今週末の9日には2回目となる入試説明会があるのだが、今朝段階で申し込み者の数は716人と昨年度に比べ116人のプラスだ。これで7月以来のオープンキャンパスを含めた延べ人数は大きく伸びているが、来月の12月説明会は1回であり、昨年と異なり2回を1回に減らしている。代わりに「12月14日と15日に連続して集中個別相談会」を設定しているのだが、私はこの公式な入試説明会の削減が気になっていた。 


個別相談会と校長の手による入試説明会は趣旨も中身も舞台に立つ俳優も異なるし、第一に個別相談にくる生徒はリピーターであって「新規ではない」。すそ野は広がっていかない。私はこまめな人間であり、自称「多動型仕事人間」で「気にしい人間」である。だから実にこまめに学校で起きている現象を注視し、考慮している。「果たしてこれで良いのか?」が何時も頭にある。基本的にアバウトでは全くないし、それに数値を極めて大切にする。今のままでは昨年を超える入学者は期待できないとの不安が胸に広がり、動いたのである。

 

なんやかんやと私は思うところを述べ、今朝ほど入試広報部から出てきた答えは「12月14日の土曜日に臨時の第4回入試説明会」を行うことだった。来年3月末の最終入学者の数値など誰も分からない。分からないなら後で後悔するよりは「出来うる限りやった!」という方が気が楽になる。昨年は通算4回の説明会で966人の入学者の新記録を打ち立てた。このような状況で今、「積極的にやり方を変える必要はない」という私の考えを受け入れて貰ったみたいで、私は少し安心した。このように現在は私がこまめにやり方を凝視し、数値を見ているから「立ち止まる」ことが出来ているが、私がいなくなるとそのまま担当の考えで「すっと」行ってしまうだろう。そこが最も危険であり学校は徐々に変質する。「私のこの学校での存在意義」はこまめな現象観察者と立ち止まり再考を指示することである。 


2024年11月5日火曜日

カナダのレジャイナ大学

 今日はカナダから重要なお客様があった。とは言ってもカナダの大学から学長以下総勢7人で「日本の高校生への入学勧誘のプレゼンテーション」である。このことだけでも世界の先進国が少子化の中、国力増進の為に優秀な人材確保に世界から学生を集めている涙ぐましい努力をしているのが分かる。日本のエージェントから1名の合計8人の大ミッションも本校では久しぶりの事であった。朝9時から始まり、12時30分には学校を出なければならないから時間に追われた応対となった。しかしこのような局面では当方の歓待の気持ちが相手様に伝わるように余程の準備をして迎えなければならない。 

お客様はカナダのレジャイナ大学のドクター学長先生以下錚々たるメンバーであった。レジャイナ大学は、カナダでトップ15に入る総合大学で、学生サービスにおいては、トップ4にランクされている有名な大学である。特に海外の留学生の受け入れについては定評のある大学であり、1911年に創立されたReginaカレッジを前身とし1977年にサスカチュワン州条例で総合大学になった公立大学である。17000人を超える学生を有し、経営学、教育学、工学、芸術学、社会福祉学、科学など10学部を擁し25学科の規模を誇る。バンクーバーからエアで2時間半のレジャイナ国際空港があり、カルガリーやウィニペグと高速道路で繋がっている交通至便な都市である。 




サスカチュワン州というカナダの中西部に位置する州の1つにあり、州都はレジャイナである。南は国境を隔ててアメリカのモンタナ州、ノースダコタ州と接しており、州最大の都市はサスカトゥーンである。私は今から30年前ほどにこの都市に行ったことがあるが極めて美しい町であった。まずご到着後、すぐに「MOUという連携の覚書の調印式」を大学の学長と私が行った。まず調印し、パートナーになったことを確認して具体的な中身のプレゼンである。途中の休憩時間で鳥居の前で記念写真を撮り、その後国際コースの生徒を招き入れ詳細なインターナショナル学生のレジャイナ大学生活の概要の説明を受けさせた。そして次は本校生徒が来客をご案内し、校内を巡った。直接会話である。 

私は今日の生徒の中から一人でもカナダのレジャイナ大学に進学してくれれば良いがと当然思うが最後は生徒と保護者が決めることである。何しろカナダは言うに及ばず、今の日本円は弱く、大学4年間で600万円から700万円くらいの費用が掛かるのではないか?この大学は生徒に対して「特別奨学金」他あらゆる便宜を図ってくれるというが、それでもかなりの費用となる。静かに私は見守るだけだ。有名なカナダの大学から幹部が来校され、これ以上ないくらいの情報を生徒に提供した。学校でできることはここまでである。 


最後は中央館の天空レストラン6Rでクイックランチとした。昼間から幕の内やステーキなど、ヘビーなランチをお出しするのは少し違うから私は卵サンドとフィッシュを挟んだ2切れのサンドイッチ、これにミニサラダ、コーンスープ、オレンジジュースとし食後はコーヒーで締めた。8人もいらっしゃると中にはお肉の選択に困ることがあるから魚が良い。これが私の経験したクイックランチである。皆様大変喜んで下さったと思う。ご一行は慌ただしく神戸に向かわれた。慣れないカナダ英語で少し聞き取りに苦労し疲れた。イギリス英語に近く、アメリカ英語とは発音など異なり、別の言語みたいだった。私のブロークン英語はバリバリのニューヨーク英語である。