今秋から来週にかけて少し忙しくなるかも?という感じだ。高校校長と副校長が修学旅行の帯同で学校を明日から留守にするからだが、教頭も留守番組だし問題はないだろう。中学は独立した組織だし、校長と教頭がしっかりとしているからこちらは安心である。とにかく今は建設中の新校舎に最初に入ってくる入学生の数と質が頭から離れない。質の方は当方は教育機関だからどうにでもなるので余り心配していない。敢えて言うと教室で先生が言っていることが理解して貰えればそれで良い。浪速中学校は福利厚生施設ではないから一般的な教育は家庭教育に期待している。英語や数学、国語や理科や社会科他の基本科目を生徒の学力レベルに合わせて本校では習熟度別に教えている私立の中学校である。
しかし中には小学校や保護者から私立中学校の生徒として必要な最低限の情報が入ってなくて入学を受け入れているケースが過去には散見されたことがあった。これは生徒にとって不幸なことであり、親御さんの考えで一般の進学校と言われる私立中学に入学させては結局のところ、伸びては行かない。その辺のバランスが受け入れる側の中学校サイドでは微妙で難解なところである。特に中学校は「義務教育」であり、私立高校みたいに「法的論理」だけで通じるところではないだけに、対応が難しい面がある。私は特別な生徒指導の為に「走り回っている先生」の姿を見ると申し訳ない気がする。それ故に私立中学の入学者合格判定は難しく、これは私立の教育委員会的立場である学校設置者の最終判断にかかっているだけに中学入試の合否判定は余程慎重にしなければならない。
順調に進んでいる新校舎の工事であるが過日「モデル教室」を視察して、その素晴らしさに驚いた。ただ先行配置した生徒用机の椅子の色彩カラーについて私は心苦しかったがダメ出しをした。背もたれ部分の色が何ていうか「アイスグレー」であり、周辺が極めて明るいだけに寒々と見え、「背筋が寒く」なるのを感じたのである。これは「違うな」と思い、その場で至急椅子の据わる部分が赤なのだから背もたれは「ブラック」に変えるように指示した。既にメーカーには発注済だと言っていたが今朝、「間に合いました」との連絡が入った。これは本校担当の頑張りであり、すべての椅子が「赤と黒」の得も言われぬコンビネーションになることになった。NS館はアイスグレーで良い。あそこは高校の教室である。背筋の寒くなるような色より中学校には断然赤と黒が良い。
モデル教室作りに余分なお金を使い、はたまた今回新校舎の生徒用の椅子を主体に椅子総数で600個の椅子の色をすべて変更してまで中学校建設に拘るのは偏に創立100年を過ぎ、次の100年の為に来年度入試において「満足する入試結果を得たいが為」である。入試広報部の教頭と部長に「檄を飛ばす」のはこの為である。過去の新記録は1昨年の148人であった。これを質量ともに上回り、「浪速中学校、ここに在り!」と内外に示す好機と考えて欲しいと思う。ポイントは高校入試を含めて「入試説明会と個別相談会のセット化と形作り」だ。そのためには天空レストランの開業や相談ブースの増強などやらないでどうする?これらは将来の投資である。お陰様で今朝現在第2回プレテストの申込者は一昨年を上回っている。16日までまだ時間があるからまだ増えるに違いないが、更なる努力を期待したい。とにかく中学入試は蓋を開けるまで分からない。