2019年12月10日火曜日

「グッド・スクール」

語学研修でニュージーランドに入っている教員から連絡が入り、生徒達が宿泊しているハミルトンは噴火火山の影響はまったくなく平穏無事との事で安堵した。まだ始まったばかりであり、28日までしっかりと英語の勉強をして欲しいと伝えた。保護者は子どもからの連絡で知ってはおろうが学校としても保護者に連絡する必要があり、そのように指示した。このように間髪入れずに報告・連絡・相談(報連相)することは「良い学校」の証明であると信じている

 

卓越した学校、エクセレントな学校、スーパースクール、色々な意味合いを有した学校表現があるが私は「グッド・スクール」で良いと思っている。普通の「良い学校」で十分である。ウイングの広い、多種多様な生徒が楽しんで学校生活を送る、これに勝るものはないというのが私の哲学である。飛び抜けた進学実績は確かに立派で称賛に値するが学校とは単に進学実績を誇るものだけではない。部活動においても確かに日本チャンピオンを出すことは素晴らしいことだ。しかし結果が出ず、多くのクラブで汗を流し涙する生徒を温かく見守り更に激励するのも陰に隠れた教育の一つである。こういうスタイルが表に出てくるのがグッド・スクールではないか。

 


ここに常勤講師の某先生が私に提出してくれた小論文を紹介したい。素晴らしい文章であり、このような先生を仲間に迎い入れることが出来るのは何ものにも代えがたい喜びである。共にグッド・スクールを目指して頑張って行きましょう!


 

「グッド・スクール」浪速を支える一員として

中学校所属 国語科  ○○ ○

 

「理事長・学院長Around」の中で特に心に残るのは、『「人は石垣、人は城、情けは味方、仇は敵」(2019330日)』・『「グッド・スクール」に向けて(2019516日』・『生徒の顔を見るのが好き(201976日)』の3つです。この3つの記事に共通するのは、理事長・学院長が目指される「グッド・スクール」とはどのようなものかということと、「グッド・スクール」を築き上げる上で、教職員である私たちに求められていることについて書かれているという点です。

 

中でも、『「人は石垣、人は城、情けは味方、仇は敵」(2019330日)』を拝読したときは、私自身が4月から「2年目」として働くにあたり、より一層浪速のために、そして生徒のために、努力していこうと身が引き締まったのを覚えています。理事長・学院長はここで「学校は教師で栄え、教師で滅びる。」とおっしゃっています。つまり、「グッド・スクール」としての浪速の未来は、その組織の一員である私たちの手にかかっているのだと感じました。どれだけ立派な城や石垣を築こうとも、それを守るにふさわしい「人」が居なければ、意味が無いのです。

 

理事長・学院長はよくおっしゃっていますが、「グッド・スクール」つまり「楽しい学校」、生徒が朝早く家を出て行きたいと思うような楽しい学校、先生や友達が大好きで楽しい学校を目指すというお考えに、私は深い感銘を受けています。そんな学校に、私も通ってみたいと思うからです。私自身の中学校・高校生活は、とても充実しておりました。毎日勉学に励み、超有名国公立大学そして医学部に合格することが、いわば当たり前のような世界でした。母校のことも大好きですし、当時お世話になった先生方にも本当に感謝しています。

 


しかしそんな学校で所謂「落ちこぼれ」だった私は、どこか肩身の狭いような思いをしたこともありました。そんな私にとって、色々な経験や志望を有した生徒が入り交じり、目を輝かせている学校というのは、この上なく素敵な学校です。「グッド・スクール」の浪速とともに自分も成長していきたい、まだまだ未熟ながら、そう強く感じています。

 

私は、浪速が大好きです。弟がお世話になっていたことだけが理由ではありません。昨年度から様々な職務を経験させていただく中で、多くの先生方のお力を拝借しました。時には生徒に気づかされ、励まされることもありました。決して楽しいことばかりではありませんでした。理事長・学院長もご存知かと思いますが、ICT公開授業の際、計画通りに授業を進められず、恥ずかしながら職員室で大泣きしたこともあるのです。

 

それでも、毎朝門をくぐるたびに、今日はどんな1日になるかと胸を膨らませ、働かせていただけるのは、何よりも周りの教職員の先生方、設備環境、そして生徒に恵まれ、支えられているからだと確信しています。授業の進め方について他の先生方と真剣に話し合う時間も、授業で生徒とコミュニケーションをとっている時間も、休憩時間に生徒と他愛のない会話をしている時間も、どれもがかけがえのない時間なのです。素晴らしいご縁をいただき、浪速に奉職していることそのものが、私の支えであり、日々の原動力になっているのだと思います。浪速は私自身にとっても、いわば「グッド・スクール」なのです。

 

「素直に、謙虚に、感謝の心と笑顔を常に持って」。これは、昨年4月の年度初めの職員会議で、新任教職員代表として先生方の前でご挨拶申し上げた際に使った言葉です。素直に、何でも吸収する姿勢でいること。謙虚に、いつでも学ぶ姿勢でいること。感謝の心で、何事も有り難いと心得ること。笑顔で、いつでも前向きでいること。「グッド・スクール」浪速を支える一員として、これらの事柄を胸に、今後も日々精進して参りたく存じます。教師という職業について私が理解していることなど、まだほんの一部分だと思います。教科指導力、生徒指導力、事務処理の能力、そして人間力など、さまざまな角度から教師としてあるべき自分自身を磨き、努力していく所存です。まだまだ至らぬ点も多いかと存じますが、今後も変わらぬご指導とご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。