2019年12月9日月曜日

「至誠の学校,至誠の教職員」



7日の第三回入試説明会も想定を超える参加者を得て大変良かった。安堵しているところだ。これらは全て教職員が頑張って呉れたお蔭である。確かに高級ホテルのような校舎内の美麗さとICT機器などの完備など最新の教育ツール、そして私の声を張り上げてのプレゼンテーションの効果ではない。多聞尚学館から野球専用球場の浪速ふくろうスタジアム、校内の浪速武道館、そして遂に着工した堺の美原区の「高天原スポーツキャンパスが完成すれば、サッカー、ラグビー、アメフト、陸上競技が最高の環境で切磋琢磨出来、「文武両道の学校」の環境が完成する。

 

しかしだ!幾ら教育環境を良くしたところで、これらを使いこなす教職員が「ボンクラ」だったら効果は上がらず、何の意味も無いただの入れ物、箱物に成り下がってしまう。学校はあくまで、そこに働く教職員の生徒の為に働くという「崇高な使命と誠意」だと私は信じて疑わない。従って専任教員に採用するには極めて慎重であり、私の極めて重要な仕事である。令和2年度の専任採用は8人の常勤講師を内定した。その内の一人の先生が以下のような小論文を出してくれた。素晴らしい!私はこれを読んでこのような良い先生を得ることの幸せをしみじみと感じている。



 

「誠実な教員を目指して」
                           国語科 常勤講師 ○○○

木村智彦理事長、先日は公開授業をご覧になっていただき、誠にありがとうございました。木村理事長がいらっしゃったことで、よい緊張感を持って公開授業に臨むことができました。


 さて、この度「『理事長・学院長Around』を読んで、心に残ったテーマを3つ挙げ、そのうちの1つについて、自分の思うところを述べなさい」という課題をいただき、私は、

1.         2019422日「『考えられない、信じられない』」

  2. 20191031日「『偶には緊張する場面があっても良い!』常勤講師の公開授業参観」

  3. 20191012日「なんでもかんでも学校が悪い、先生が悪い?」

3つを挙げさせていただきます。その中でも、特に2019422日「『考えられない、信じられない』」に強い感銘を受けました。その理由は、ブログの中で木村理事長が書いていらっしゃった転校生のご両親の「考えられない、信じられない」という言葉と私が初めて浪速学院に伺った際に抱いた感情が同じものであったためです。


私は小中高と公立校で過ごしてまいりました。そのため、浪速学院の採用試験を意識するまで「私立校」をよく存じ上げず、どこか自分とは遠い存在であるようにも感じておりました。そのような私が採用試験で初めて浪速学院に伺い、校舎を目の当たりにした際に「この美しい建物は本当に学校なのだろうか」と驚愕したことを今でもよく覚えています。加えて、教室のICT機器や天空レストラン等の設備を知るにつれ、「浪速学院は教育の場として最高峰の学校なのだ」と感じました。また、右も左も分かっていない若輩者の私に対し、管理職の先生方は非常に丁寧に面接してくださいました。以上のことから「浪速高校であれば、自分のすべてを捧げて奉職できるのではないか」という思いを強く抱いていたところ、ご縁があって奉職させていただくこととなりました。


常勤講師2年目となった今もこの思いは変わることはありません。また、2年目も奉職させていただく機会をいだたいたことで自らの責任も感じるようになってまいりました。加えて、浪速学院の教員になった今だからこそ、なぜ浪速学院が転校生のご両親が言っていたような「考えられない、信じられない」素晴らしい私立校であるのか、理解できるようになった気がいたします。それは、2019422日「『考えられない、信じられない』」のブログの中で木村理事長が今後の私立学校のキーポイントとして書いていらっしゃった「至誠の学校」といった意識が教職員にしっかりと根付いているからだと感じます。



私は浪速学院が初任校であり、まだまだ経験も足らず、未熟な教員です。授業や生徒との関係の中で悩むことも多々あります。特に今回公開授業をさせていただいた理系クラスの生徒たちがどうすれば国語を好きになってくれるのか、という点にはいつも頭を悩ませていました。このような私ですが、「至誠の学校」である浪速学院の一員として、何事に対しても誠実であろうと努めています。特に生徒との関係、教材研究には徹底して誠実であろうと考えています。未熟である部分を謙虚に見つめ、自己研鑽に励んでいかねばならないと痛切に感じております。


この姿勢は、木村理事長が「理事長・学院長Around」や職員会議において繰り返し説いてくださっていること、加えて木村理事長の意志を理解し、実践される諸先生方の姿から私が学び取ったことです。最近では、誠実であろうという私の思いが生徒にも伝わったのか、理系クラスながらも一生懸命国語に向き合う姿を見ることができるようになりました。放課後に質問にくる頻度も増えたのみならず、授業とは別に何か課題が欲しいということで意欲的に国語に接してくれるようになりました。生徒たちが少しずつ前向きに変わっていく様子を見ていると、自分自身も向上していかなければならないという思いを再認識させられます。



常勤講師2年目となり、教材研究や生徒との関係性等求められるスキルが高くなってきていると痛感しております。一方、教員を大切にしてくださる浪速学院のために期待に応えねばならないと意気込んでもいます。今年度に入って実践されている「教員の働き方改革」や快適な教員ロッカーといった設備を木村理事長のご意向から整えていただき、生徒だけでなく教員も大切にしてくださっていることを身に染みて感じています。教員を育て、大切にしてくださる浪速学院だからこそ、私は誠実に職務へと向き合うことができています。「至誠の学校」である浪速学院の専任教員となることを目指して、日々職務と誠実に向き合い、己を磨き、邁進してまいります。