“「ご予約が完了しました。」予約日時は間違えないようにメモしてください。お住まいの自治体で既に予約を取られている方は重複しないようにどちらかの予約のキャンセルをお願いいたします。(次に囲みがあって)その中にご予約内容 自衛隊大阪大規模接種センター 大阪府大阪市 1回目2021年5月24日0800分と書いてある。事務室のIT達人の二人が共同で作戦を練り、私は府内最初の予約番号枠を得た。8時から始まり8時の予約だから一番だ。これで24日に大阪府立国際会場場(グランキューブ大阪)に行き1回目を打って貰う。自治体の長ではないからキャンセル分を優先的に回してくれる人などいない。従って正々堂々と真正面からインターネットで予約を取ってくれた。秘書業務をしてくれている二人に感謝だ。電話などは繋がらない中で、今やインターネット社会の有難みを痛感した。
しかしだ。この大規模接種は防衛省・自衛隊であり地方自治体が現在進めているものとは異なるから私宛に大阪市浪速区辺りから来るであろう予約案内は断らないとダブってしまう。これが冒頭の防衛省の文の意味である。このように日本と言う国は国と自治体が「バラバラ」だ。それぞれが勝手な進め方をしてきた付けがこのざまになる。超先進国の経済大国と言われてきたが我々の実力は今回のコロナ騒動ではっきりと分かった。自前のワクチンは無く、金とおすがり外交で何とかしのいでいるのが現状だ。しかし嘆いていても仕方がない。私は9月にスタートする「デジタル庁」に大いに期待している。国と地方、「縦割り行政」を壊滅させ、「経糸と横糸」をネットで完全につなげば今回のような事例は無くなり、中央も地方も無くなる。逆に地方の方が住みやすいかも?
やることは三つ。政府と自治体のシステムの統一、マイナンバー制度の拡充と・普及、そして医療と教育のデジタル化だ。特に医療と教育が重要である。北海道の島と東京中心部、九州の島の人々は同じ病気診断と治療、同じ教育が受けられるはずだ。この三つが国を変える基幹となる。マイナンバー制度が出はじめた時に多くの人は個人情報が問題だなどと二の足を踏んだが、国際的に完全に遅れており、恥ずかしい限りだった。日経新聞は特集を組んでいたが「マイナンバーカードが切り札」と書いていたがその通りだ。「デジタル敗戦」を繰り返すな!ともあった。とにかく面倒な行政手続きが「マイナンバーカードとスマホで数分で済む」。押印や書面の廃止、公的給付金の振り込み迅速化など日本と言う国を根底から変えるだろう。間違いなく「キャッシュレス時代」の到来である。最初から100点満点狙いでなくても良いから、とにかく反対勢力は何処にでも、何にでもいるが、前に進めよう。
しかし一方ではデジタル社会の闇の部分もクローズアップされるだろう。先ほど女性アスリートの性的に見える写真をネットにアップし逮捕された男が居た。簡単に捕まった。紙とか口での話は証拠が残らないが、ことネットに関しては全てのサイト情報が残ってしまう。追いかけられたら完全に消すことは出来ないのである。大阪日日は12日の朝刊で、これを「デジタルタトゥー」(電子入れ墨)と表現していた。一旦ネットに流した情報は直ぐに拡散し生涯消すことが出来ないし証拠として残ってしまう。身体に入れた入れ墨と同じである。昔の言葉に「身体髪膚之を父母に受く、あえて毀傷せざるは孝の始なり」とある。自分の身体は親からの貰い物だから、大切に扱わないといけない。 それが、親への孝行の始まりとなると言う意味だがデジタル社会は人間の肌への入れ墨と同じでネットに入れ墨をしてはいけない事への教訓である。