今日は浪速高校の2学期の始業式の日であった。中学は明日だ。まず始業式に先立ち、「神前奉告の儀」を行い、私は水難事故や交通事故など無く生徒全員が顔を揃えた2学期の始業式になったことを学院神社の大神様に感謝し、2学期の平穏無事と学業成就を祈願した。もう何回となく実施して来たことであるが何時も始業式と終業式には格別の感がある。神前奉告の後の学院長講話では歯切れとパンチを効かせて生徒に多くの事を語った。聞く側に分かって貰う為には喋る側の「気概」が重要である。気概とは気骨であり、ハリであり、心意気だ。トップとしてこれだけは誰にも負けないようにと頑張っている。
まず夏休み期間中の部活動の活躍に称賛の声を出し、勉強合宿など行った生徒へ努力を多とする旨を述べた。特に高校3年生に対しては大学受験にはこの2学期の努力が大きな効果を生むと強調し激励した。その後多くの言葉を割いたのは9月17日の「浪速祭」について自治会からテーマとして出された「稽古照今」という古事記の言葉を私なりに解説し、過去、古、歴史、失敗に学び新しいことに立ち向かっていくと言う意味だと話した。しかしこのような言葉を高校生が見つけて来ると言うことに神社神道の学校としてこれ以上は無い嬉しさを感じている。今年の浪速祭は保護者も招き入れ、4年ぶりに模擬店なども出し、盛大に「お祭り」を盛り上げて行きたいと思う。
最後には今日からアメリカのミネアポリスから女子留学生が国際コースに加わったことも知らせ、本年度は海外の大学に7人の君たちの先輩が進学する旨の話をし、浪速高校も国際化への道を大きく進んでいることに言及した。自分が今抱えている課題や問題は他人や社会の責任にしても解決はせず、「自分の環境を変えるのは自分自身の志と努力」だと強調した。君たちの将来は広く可能性は無限大であり目標に向かって稽古照今、温故知新、努力、忍耐を忘れてはならないと話した。現在浪速高校は府内で「今最もホットな高校」として広く喧伝されており、そのような人気校になったのも今本校で学んでいる君たちがもたらしたものであるとの言葉を添えて学院長講話を終えたのである。「どうか2学期も良い学期でありますように!」