本日はコロナの為に中断していた本校の特別企画「二十歳の集い、浪速に戻る」を4年ぶりに実施した。今は16時25分だがまだ続いている。文言に今回から“浪速に戻る”を付け加えた。成人になった事を祝い、このタイミングを狙って「浪速高校(母校)に顔を見せに戻って来いよ!」という温かい(?)企画である。背景には「絆の維持と強化」がある。確かに同窓会は有難い組織であるが昔の男子校の時代に卒業したOB達も高齢化し、同窓会活動は弱体化してきている。私には強い危機感があって、今後、どうするか長い間、考えていたが、開校100周年を迎えた今年を起点に新たな組織を立ち上げることを同窓会と協議して方向を決めた。老人が跋扈する感じの同窓会ではなくて、要は新しい感覚で若者が主体になった「校友会的な組織」に衣替えするのであり、既に「法人化」の準備にも入っている。
組織の名前も新しくすれば良い。私は中期的に「浪速校友会館」の建設も頭にあり、既にその土地も取得している。少子化が進展していく中でますます「絆の強さ」が求められる時代になった。名画ゴッドファーザーではないが、「一大浪速ファミリー」を構築するのである。世代順の会費制にするのも考えにある。ありとあらゆる教育施設を有し、全てが新校舎に代わり、生徒数も総勢2900人となった。超マンモス校になったことを「誇り」、社会で有益な仕事を通じ社会貢献して欲しいと思う。その為の「情報交換場所、相談場所、駆け込み場所、憩いの場所、語らいの場所」等々で、何でもよいから母校である浪速高校を活用して欲しいのである。この人たちが浪速の力強い応援団になる。
遂に全国初の私立高校授業料完全無償化が決まった。昨日の大阪府の戦略会議で吉村知事は正式に表明し、9月議会に上程されるが大阪維新の会が過半数を占める議会だから基本的に大きな問題は無い。全学年が揃う令和8年度の財源は380億円に上り、維新は先の選挙公約だとしても良くぞ踏み切ったと思う。暫く国政レベルでもこの高校無償化施策は維新の会の目玉施策として全国にPRするのだろう。この間私学側と色々とあったが、この施策は府民に「私立学校に目を向ける大きな流れ」を生み出すと思う。私は大いに歓迎したい。経済的事情で私学選択が狭まれていた理由は解除され高校のみならず私立中学へも徐々に受験生は顔を向けてくれるだろう。丁度今の中学1年生が高校に進学する時に全ての学年が無償化の対象になるから後2年後が大きな分水嶺になると思うが既にその兆候は出てきている。 先の私学展の状況、雰囲気で十分に説明できる。
私は浪速高校の授業料は現状維持に留め、浪速中学校は新校舎を建設中でもあり、幾分は上げさせて頂く。これで府内の私立高校96校は全員がこの制度に参加し、後は兵庫県や奈良県など近隣の私立高校の動きだが、英語で言えば「ノット アワー ビジネス」で我々には全く関与出来ない話だから、私は「本校に来てくれる生徒の事だけを考えて」今後の方針を決めて行くしかない。仮に奈良県から大阪の本校で是非学びたいと言う、特色や特長を有する生徒については、全額学校負担で授業料免除にする可能性も出て来るかも知れない。特に今回大阪府が打ち出した施策の財源補填の為の「ふるさと納税的」なものについては特段目新しものではなく、私の考えは寄付するなら大阪府にするのではなくて「直接学校に寄付するというシステム」を作り、学校は税金控除や記念品などを「ふるさと納税ならぬ母校納税(寄付金)」として制度を用意する積りである。面白いことになってきた。まだまだ私の仕事は多い。