今日は8月31日、例年の事だが8月と9月では受ける感覚が違って、「夏も終わり、さあ、秋か」となるのだがどうも空気感が違うような感じだ。ある人が言った言葉だが「地球温暖化」などではなくて「地球灼熱化」と最近は言うそうだ。加齢と共に暑さに弱くなっている自分を自覚する。勝手なもので「自分は暑さには強く、寒さは苦手」と思ってきたがどうも逆転したようだ。寒さの方が体調は良い。月末と言う事で新中学校棟の建設現場を視察した。タワークレーンが遂に立った。再来年の2月2日の解体までこの現場のシンボルになる。私は仰ぎ見、柱の中を覗いて企業の現場時代を思い出し幸せな気持ちになった。地上高さ32メートルで、6階建ての建物に荷を運ぶ大活躍する重機だ。
毎朝、新聞をなめるように読むが今朝は4年制私立大学の半数が定員割れとの記事が各紙に報道されている。全国の600私学の53.3%が定員を切っているのだが、一方では更に3大学の設置申請が文部科学省に出されたとの記事もある。私に言わせれば定員が割れようと割れまいと生徒、学生が来る限り「私立高校や私立大学は潰れない」のである。言葉は不適切かも知れないが「教育産業」は「キャッシュ商売で補助金が下りる事業」だから、生徒が来る限り持ちこたえられる。大阪の私立高校を見よ!公立はドンドン潰しているのに私立は96校そのまま残っているのが現状だ。教育と言う営為は製造業みたいに原材料は要らず、先生で持っている「労働集約型産業」なのである。生徒学生が減少すれば先生の数や教室を減らせば済むだけの話だ。学校の経費の70%以上は「人件費」であり人件費やエネルギー代などを削減することでしのげるのである。
このような構図は「勝ち組と負け組」に分かれる。即ち生徒・学生の多く集まる学校と定員割れに陥っている学校である。先の私立大学の記事では53%が定員割れしているというがそのほとんどは小規模校で大きな学校はますます大きくなっているのが実情である。定員3000人以上の大学の定員充足率は103.66%で「悠々自適」に経営が出来ている。企業や銀行でも全く同じで「大きなところはより大きく」なっている。私は教職員と共に何とか浪速高校を勝ち組にと思って頑張ってきた。日本の私立大学の双璧を言われている先の甲子園の優勝校である慶応義塾高校などは慶応幼稚舎から慶応義塾大学まで全く定員割れなど心配することは無く、未来永劫潰れる学校ではない。
その慶応高校だが今朝の新聞の週刊新潮の広告に以下のような見出しがあった。「鼻につく、内輪ノリ、群がる習性」とかなんとかあったがこれには笑ってしまった。慶応OBで作る強烈な組織力を誇る「三田会」という同窓組織が顔をしかめるのではないか。これは間違いなく「やっかみ」である。何と言われようと福澤諭吉先生が開学し、明治維新後、日本の私学教育を今日までリードして来た慶応と早稲田は立派な教育機関であることは間違いない。長髪でかっこ良い都会型の慶応ボーイが107年振りに成し遂げた甲子園優勝を寿ぎたいと思う。本校も開校100年だが何とか数年以内に甲子園優勝を目指したいと思う。その為にはまず甲子園に出なければならない。それが難しい。