遂に8月となった。本当に早い。時が飛ぶように過ぎ去っていく。神道の世界では6月31日は「夏越の大祓」として特別な意味を持つが、学校文化では7月31日が1年の前半戦が終わった時として本校では捉えている。高温多湿の我が国ではこの時期、毎日のこのうだるような蒸し暑さの中で生徒を教室に閉じ込めるのは酷だと考え、学校は休業として、生徒には「夏休み」を与える。定常状態から離れて少し自由に過ごせるようにとの学校側の配慮は先人の知恵であり、教育効果を考えれば素晴らし考えである。しかし今日的な学校では教室での授業は無いが、実際はあらゆる部門で教育活動はある。見た目は休みのようであるが実態はあらゆるところで様々に動いている。学校も進化し変化している。
昨日面白い企画があった。本校のPTA活動は極めて活性化しており、「PTAクラブ活動」として「茶道体験教室」が学校のお茶室「洗心亭」であった。指導に当たってくれたのは本校茶道部の指導者である表千家宗匠の木村雅基先生とそのご社中の女性指導者3人のお方であった。参加者は先着順で30人、早くに一杯になり会費1000円で茶道の基礎と一幅のお茶を楽しむという企画であった。私は洗心亭に赴き木村宗匠他の先生方にご挨拶し、PTAの方々に「喫茶去」のお茶の言葉を使って和敬清寂、和気満堂と歓迎の意を伝えた。昨年は「生け花教室」であった。このように私立学校では保護者にも学校の施設を十分に使って欲しいとの私の気持が実現していることが嬉しい。
今日から「Naniwa Global Academy」と称して生徒の希望者40人に徹底した「英語漬け」の毎日を送らせる試みが始まった。8月5日まで続く。講師は日本へ留学している留学生と講師の先生で様々な試みを入れながら英語を「習うより慣れろ」の精神で頑張って貰う。8時30分に講師の方々を部屋に招き入れ、ご挨拶した。記念に開校100周年記念の「天孫降臨焼酎」をお一人づつにプレゼントして生徒を宜しくとお願いしたのである。その後会場に移って私は生徒に英語でスピーチをして激励した。こういう場合少し気障かも知れないがトップが英語で生徒に語ることが重要だと思って私はブロークンであるが英語を使って生徒に語る。
部活で全国大会に出場するクラブは別として今週一杯でほぼ学校の前半戦は終わる。京都での高校3年生の受験特訓も終わって今週末には帰阪する。教職員は8月7日から「リフレッシュ休暇」として16日まで学校は休みとした。英気を養って9月以降12月までの2学期を頑張って参りたいと思う。私立は2学期が来年度の命運を左右する。従ってこのアラウンドも8月17日までペンを置いて休筆としたい。皆様も良い夏休みを!