「株式会社TAP」と言う良い会社がある。何をしている会社と問われれば「システム開発事業」と「教育支援事業」を生業としている会社で、新進気鋭の成長株だと私は感じた。公式HPには「おっ便利!」と思っていただけるような、業務効率をよくするサービスを開発しているのが、システム開発事業で、生徒、学生の進路への「不安」を「楽しみ」に変えるため、体験授業やガイダンスを行なっているのが、教育支援事業とある。この「便利な会社って言うのが素晴らしい」と思う。この会社とお付き合いを始めたのは今の中学校校長の西田先生が進路指導部長の時代だった。あれからもう十何年も経った。私は今日、進路指導部が主催している高校3年生の為の「進路ガイダンス」を視察して「ピンッ!」と来るものがあり、早速高校教頭に早急にTAPさんの幹部にお会いしたいので段取りするように指示を出した。
今日の進路フェアは学校と堺地場産業振興センターとの2カ所で同時並行で進み、そのいずれの個所でもTAPの社員さんは明るく、感じよく対応してくれていた。大体人件費削減には少数でやりがちだがTAPさんは違った。「人員の大量投入」であった。これは人的資源の逐次投入よりか大量同時投入の方が戦果は大きいと言われている具現であった。これに私は気を良くした。このような会社の幹部と先々の事について意見を交わしたくなったのである。目標は当然「2学期からの学校5日制」に関して「土曜日を如何に有効に活用するか」をTAPさんと話してみたくなったのである。土曜日には正規の授業はしないが「アクティブな企画」は必ず生徒の為になるし、教職員の働き方改革にも繋がる話だ。例えば今日の進路ガイダンスも一日集中にせず、「年間で分散」するのも一手である。特に英国数の「特別講義」が良かった。何時も学校の先生とは一味違った切り口の講義は新鮮であり生徒には好評である。
しかし、「ビジネスの種」は何処にでもあるなと思った。当初の規模はまだ小さかったTAPさんは本校の成長と共に大きくなり、今や名古屋、東京に拠点を持ち、全国の大学と連携し、当方みたいな大きな私立高校と結び付けてくれる業務をしてくれている。来週行われる地方国立大学へのキャンパスツアーも全て安心してTAPさんにお任せしている。少子化の進展で大学も高校も厳しい時代を迎えつつある。このような時代に「双方のニーズ」を結びつける「境界ビジネス」の成功例ではないか。私は是非「TAPさんと組んで何かを仕掛けて」見たくなった。今日も生徒は目を輝かせながら大学からの講演に聞き入っていた。「行ける大学から行きたい大学」に行って欲しい。別に偏差値の高い大学を出たからと言って必ずしも人生の成功者とはなり得ない。自分を鍛え、やりがいのある生涯の仕事をやり切る為に高校はもっと幅の広い進路ガイダンスを「繰り返して展開すべき」だと今日は改めて考えさせられた。一回こっきりのお祭りではなくて私は高校生が大学、その後の将来について考える、このような機会を多く持ち、「じわじわ」と染まっていくのが見たい。形を変え、やり方を変えていく進路指導部長は大変良くやっている。