2024年8月30日金曜日

明日の8月31日(土)は臨時休校とします

 

専門の予報官が苦慮している位の迷走台風10号の状況であるが、かかる時は管理者の「安全配慮義務」があると捉え、昨日午後、中高の校長・副校長を呼び常務理事を交えて学校の措置を決めた。私の部屋の椅子の後ろには小型のテレビがありそれを見ながら情報を共有し議論して決めた。今朝の段階でも良かったが、かかる決断は「空振り」でも良いから早い方が良いと考え、学校法人浪速学院浪速高等学校、浪速中学校は以下のように対応する。

8月30日(金)15:30 完全下校 教職員で校内チェック、教職員定時退勤

8月31日(土)臨時休校 部活動全面禁止

9月1日(日)部活動全面禁止

9月2日(月)台風10号、交通機関の運行状況で対応する

状況によっては9月1日中にClassi/Classroomで学校方針を生徒保護者に連絡する。

既に校外施設である多聞尚学館、浪速ふくろうベースボールスタジアム、美原区にある高天原スポーツキャンパスなどの事前対策は行っており、問題は無い。又建設中の新中学校棟の事についてはゼネコンの南海辰村建設さんに学校の方針を伝えており対応を決定されると思う。各駅停車で進路がフラフラしている台風は初めてであり、本当に自然には勝てないと思い知った。

2024年8月28日水曜日

プレゼンの中味もやり方も大切なお土産!

 夏の大会が終わった硬式野球部の監督と顧問の先生に対し、ささやかな打ち上げ会をしたのだが、今朝ほどそのお礼にお三人が部屋に来てくれた。私は慰労の言葉と同時に「秋季大会」がもう始まるので頑張るように激励した。その時に25日の「クラブ体験」視察でふくろうスタジアムに行った時、「男子トイレが少し狭い」との要望を受けたので現物を見た。「確かに」と思い、直ぐに改造してゆとりあるトイレにするからと述べたら大変喜んでくれていた。元々4部屋を狭い場所に設置したのでこれを2部屋にして最新式の洗浄タイプにしてあげようと思い、既に業者さんも決めた。トイレが美しく清潔であると言うのは本校の教育施設の長所であり、早速取り掛かる。例えクラブ体験の中学生と言えどもお客様には良いトイレを用意しなければならない。トイレを見ればその家が分かると言うではないか! 


朝、入試広報主管のK教頭と9月4日の「塾長様入試説明会」の議事進行について確認した。広報部の原案は理事長20分、中学校進路指導部のT先生が10分、高校の進路のI先生が10分、生徒のプレゼンが10分、入試説明が20分で合計70分の割り振りであったが私は今回は生徒プレゼンは、取りやめ中高の進路部長に+5分の15分を与えるように変更した。公立中学校の先生方やこれから始まる受験生対象の説明会とは違うから、理事長の私は「3S」を主体に新しい方向性と目指す学校の形と中身を訴える方式にした。このようにご来校頂き、聞かれる方々によってプレゼンの内容を臨機応変に変えて行くのが重要である。プレゼンは格好の「お土産」であり、良いお土産を用意するのが招待側の役目だ。

その後、時間をずらし、私のプレゼンの中味について入試広報部長の提案を聴きながらまず1回目の吟味をした。これから数回にわたって手直しし、最終案を作って行く。中々立派なITを駆使した中身になっていたが、「私のトーク」もプレゼンの一部であり、映像を映し出すだけではパンチは無い。まだ時間はたっぷりあるので楽しみながら進めていく。何時もだがこの塾長様説明会では「今年は理事長からどんな話がでるか?」と興味関心を持って頂いており聴衆側の期待に応えないといけない。 


その後高校校以下書道、音楽、美術、家庭科、情報の教科の専任教諭を部屋に呼び、おそらく初めてだと思うが、これらの芸術や情報などの古典的であるが最新性もある科目について「今後とも大切に扱い、積極的にPRするように!」ように建設時の経緯を話しながら「コンコン」と指導した。本校は単に英国数理社の基本5科目だけではなくて同等の熱量で特別科目も重要視し、その為に「他校には無い豪華な機能的な実習室兼教室」を造っている。一つ一つに私は自ら設計に乗り出しお思い入れを持って完成させた。それだけに受験生などにも幅広く、本校の「ふところの深さ」を知らしめるべきである。芸術を解さないような人材では最後は「人間の香りの差」で勝負に負ける。多忙な日常であるだけに芸術理解、活動、指導は学校にとってその後の人生にとっても重要である。




2024年8月26日月曜日

「2学期始業式…勝負の秋に集中せよ!」

 






今日は高校、中学合同の2学期の始業式がありました。神前奉告としてまず学院神社に代表生徒は神前で、その他の生徒は遥拝方式で一斉参拝をしました。その後理事長・学院長講話に移り、先生は夏季休業期間中に事故などなくこの日を無事に迎えられたことを共に喜びたいと言われ、お話を進められました。

特に2学期は12月末までの極めて重要な4ヶ月間であり、それぞれが自覚を持ち、日々良い時を刻むように諭されました。まず9月の秋季例祭、浪速祭の見事な執行と2学期から始まる「3S」について本気になって取り組み、成功を収めようと強調されました。11月には高校2年生の海外修学旅行が再開されること、また高校、中学3年生の受験生に対しては、この秋の4ヶ月間が勝敗の分かれ目、後で後悔することのないように、受験対策に真剣に取り組むように激励されました。(K

2024年8月25日日曜日

今日は二回目となるクラブ体験の日

 昨日の「体験授業」に続いて本年2回目となる「クラブ体験」の日であった。1回目は6月16日で160人の申し込みだった。2回目の今日は何と450人にも及ぶ大人数の参加者で如何に今日的生徒は「クラブ活動」に乗り気と言うか興味関心が大きいことが分かる。学校におけるクラブ活動は今や日本の学校教育で欠かすことの出来ない教育活動となっており、クラブ指導はまさに人間の心の教育に直結しているからだと思う。我々は「英国数等の教科指導」と並んで、この「クラブ活動を大変重要視」している。その為に良いクラブの練習場所の整備充実、加えて卓越した人間味あふれる指導者が必要であるが、特に本校は今初めて私の口から明言するが「練習場所では日本一」の完備状況だと思う。これだけは絶対的な自信を持っている。本校みたいな豪華で機能的な施設を近隣に有している学校は無いと思う。 

指導者に関して言えば理想的には教員が対応することが望ましいが必ずしも絶対条件ではない。一方では教員の働き方改革の推進も期待されており、又特殊な競技などで学校に指導者が専任として存在するということは基本的に無理である。従ってこのような場合は「外部指導者」が適切であり、本校も今やクラブの外部指導者は延べ80人前後になる。文化系で言えば雅楽部や神楽部など教員による指導は指導できないから神社関係の卓越した方々に来て頂いて指導をお願いしている。

まず私は「浪速ふくろうベースボールスタジアム」に行き、硬式野球部の状況を見た。何とバス定員一杯の50人の中学3年生が遠山監督の指導のもと、元気一杯に取り組んでいた。保護者も必ず体験入学の様子を熱心に見ておられた。本校の硬式野球部は「勉強も教え野球も教える」というのが府内の私立高校では良く知られているように、所謂「野球漬けの毎日」とはならないことも本校人気の要因になっていると思う。でも私はもう一段野球が強くなって欲しいと内心では思っている。今日も堺では有名な左腕のピッチャーが来ており、私はブルペンで観察した。良い球を投げていた。是非本校に来て欲しいと思った。 



とんぼ返りで学校に戻り今度は校内の状況を見たが何と言っても吹奏楽部の人気が突出しており第一回目の時も80人弱の参加者であったが余りにも要望が強くて2回目にもこのクラブを入れたが、驚くことに午前の部で50人、午後にも50人と総勢100人の参加者である。所謂「嬉しい悲鳴」というのか。吹奏楽部で有名他校の中には200人以上の部員の抱える学校もあるが、間違いなく本校はその道を歩んでいる。やはり実績であり、遂に3回目の関西大会への出場が決まり、府内で今や浪高の吹奏楽部は知られた存在になり、このように多くの参加者を得ている。現在107人もいる部員が仮に180人になったら理事長は「何をすべきか」、直ぐにこちらに頭が飛ぶのも学校のトップとしての性かも知れない。「目指せ、全国大会へ!」 


今日はその他、人気のクラブとして硬式テニス部、弓道部、ラグビー部、卓球部、陸上競技部、軟式野球部等が本日多くの参加者を得ていた。ダンス部も人気でこれは運動系になるのか、文化系になるのか良く分からないが今や学校におけるダンスは普通になってきている。午後の視察は吹奏楽部、卓球部、女子バスケットボール部、軟式野球部と回ったが、どの部も元気一杯であった。私は人数が多いのが好きだし、元気な事が好きだ。午後雨は無く良い日曜日となった。気持ち良く明日は2学期の始業式を迎えられそうである。


2024年8月24日土曜日

持てる有効資産を最大限活用し効果をあげよ!

 今日は高校の「オープンキャンパス(授業体験)」の日であった。昨日が公立中学の進路担当の先生をお招きしての学校説明会があり、今日は本校に興味関心のある受験生の「授業体験」である。ちなみに明日は同じく中学3年生の「クラブ体験」が予定されており、8月中旬の私学展を皮切りに各私学には「よーい、ドン」の号砲が鳴り響き、どの私立も走り出してきている感じだ。この感覚はその場所に身を置いている人間には良く分かる。これから12月末までのあらゆる活動で来年度入学者が決まるから「余程の覚悟と努力をして事に臨む必要」がある。常にここ数年とのデータ対比、昨年度との対比など「目に見える数値を凝視」しながら適切な対応をして結果を待つ必要があり、私立学校にとって「チャレンジングではあるが一方緊張する季節の到来」と言える。 


昨年は7月に日にちを変えて2回の体験授業参加者を募集し、今年は種々の背景から今日一日で済ませた。前年度同様午前9時から、11時からと2部制にし、授業の密度を高め、お祭り的な感じを拭い去る為に人数制限を加えたと言う。この合理化が果たしてどのような結果を生むか?私は全ての教科を巡視して回った。講師の先生方は素晴らしい資料を作り見事な授業をしてくれていた。この限りでは安心である。ある教科では保護者には別教室を用意していたが、ある教科では生徒と保護者が混じっていた。保護者が入学する訳でもあるまいにと思った。それでも合計の申込者は多く、基本5教科(英国数理社)に+書道、音楽、情報の科目としたが、1部、2部で収容しきれない方々は校舎見学と個別相談として受け付けた。その数が何と50組もあってこれは申し訳ない事であった。教室に保護者は入れては駄目だ。生徒の体験授業であって保護者が入学する訳ではない。これでは教室に入れなかった受験生に申し訳が立たない。来年度の日程・課題にさせて貰う。 



男女比率はほぼ五分五分で幾分女生徒が多かった。「来るものは拒まず」がこの学校の理事会を総理する理事長の方針であり、学校が忙しく、日程が取れない、教員が足りないなどは理由にはならない。「百聞は一見に如かず」、とにかく受験生には本校を自分の目で見て貰う事こそ要諦である。「有効資産の効果的活用」だ。資産とは豪華絢爛、機能満載の校舎施設、そして優秀な先生方だ。この事は譲れない基本ルールである。視点を受験生に合わせよ!全てが終わった後、関係者を呼んで私の思う処を詳細に述べて今後留意して行くことにした。 

今日から9月14日の「浪速祭」に向かってPTAが動き始めた。総勢120人もの役員の方々が揃って「意志結集」の為の全体会議の場があった。誠に有難い事であり、私は臨時でその席に赴き少しだけ時間を頂き、ご足労をねぎらい、浪速祭成功へのご助力をお願いをした。特に13日の秋季例祭の日の夕方に企画されている「桂福團治御一門」による「奉納落語会」に言及しPTAからの参加を募った。ただしお土産付きで先着順、場合によっては抽選となる。同時並行で準備がある翌日の浪速祭の為に会場は中央館7階の視聴覚教室を考えており、この階段教室で何名収容可能か、担当の副校長と現場を見ながら概算した。来週座布団を実際に置いてみて最終的な人数を決めたいと思っている。天満天神繁盛亭は確か200名強と存じているが、何とかこの臨時の浪速亭?では肉薄し、何とか一人でも多くの方に来て頂きたいと思っている。 


明日25日が前述したように「クラブ体験」、26日が「2学期始業式」となり、待望の初めての「3S」は9月7日の土曜日で、これを見事にやって、その勢いを持って9月13日に「秋季例祭」「奉納落語会」、そして9月14日の「浪速祭」となる。私の周辺はにわかに気忙しくなってきた。私は忙しい方が元気になる。

2024年8月23日金曜日

「3S(Saturday Something Special)」

 このアラウンドでも何回も触れて来たが、2学期9月から始まる「3SSaturday Something Special)」は「土曜日には何か特別な事をして自分の力を高めよう!」と理解すれば分かり易い。中でも外部の教育機関や企業などの「その道のエキスパート」をお呼びして生徒に語って貰うのが「1S (Own Selection)」で生徒は自ら考え、自ら講座選択しないといけない。全く自由だ。学校からは基本的に拘束はかけない。ちなみに「2SSelf Study)」は自学自習である。この2Sにも「質問コーナー担当」などの指導者は必要であり、今検討を進めている。とにかくかかる教育活動は対応する「教師や講師の腕や人間的魅力」で結果は左右される。良い講師の先生を目を皿にして探さねばならない。

 昨日東京からわざわざ、「(株)サクシード」の社長さんが本校に見えられ、両校長と共にご挨拶を交わした。学習塾と人材紹介ビジネスで大成功をおさめ、今注目のベンチャー企業の高木社長さんは確かに立派な魅力的なお方であった。9月の3回ある3Sでサクシードさんには90分―3コマを願いしている。「英語の成績が伸びる秘密講座」「共通テスト対策(国語)」「世界から学ぶ日本」である。このように今、事務局は着々と提携先と協議中であり、あらゆる分野のその道の一流の方々のお話を是非に生徒に聞かせたいと思って必死だ。今までの本校教師による授業から生徒も教諭も土曜日拘束から解放し、そこには初めてお顔を見る先生が居て、「新たな視点」などが生徒に伝われば良い。言わば「浪速版ハイブリッド指導」である。初めての試み故、是正を加えながら中身を高めて行く積りだ。 


勿論、今の生徒を最も知っているのは今いる本校の教師であり、「働き方改革」の制約はあるが工夫して対応して貰う手も完全に捨ててはいない。3Sの土曜日午前中は教職員は勤務時間内だから、「是非やらして欲しい」と手を挙げ、経験値や指導力のある先生だったら大歓迎だ。ただ教師の「腕試し」ではいけない。あくまで生徒を伸ばすのが目的である。「浪速で学ぶ、心を学ぶ、浪速で変わる」。学校の先生だけで毎日を過ごすのではなくて土曜日くらい先生も生徒も自分を解放し、頭を柔軟にし、宇宙を広げ、一歩先に進んで欲しいと思う。3Sの狙いはそういう事である。

 今日は15時半から公立中学校の進路担当の先生方が本校に来て下さった。今日から中学3年生と私立高校との何て言うか、コラボレーション?進路相談などの連携が始まり、明年3月の進路決定までお付き合が続くことになる。今日は過去最高の参加者を得て私は心強く思った。ここにも「浪速の勢い」が見て取れた。今日のプレゼンには初めて国語科の進路指導副部長のT先生が入っている。極めてインテリジェンスな先生で、職位は指導教諭である。全てが終わり報告を受けたが公立の先生方、熱心に聞いて頂いたそうだ。生徒のプレゼンには大きな拍手があったと言う。空気はまだ蒸し暑いが、私立高校には本格的な入試シーズンの到来がひたひたと押し寄せて来た。9月4日には「塾長様対象の説明会」が待っており、我々は真摯に向き合い、本校をご理解頂く積りだ。今年の目玉は勿論「3SSaturday Something Special)」である。話す内容はもう頭の中に出来上がっている。




2024年8月22日木曜日

「絶景かな、絶景かな」

 「絶景かな、絶景かな」は歌舞伎狂言「楼門五三桐(さんもんごさんのきり)」で、大盗賊石川五右衛門が南禅寺の山門の上から満開の桜をめでて言う名セリフである。良く知られており、冗談めかして人は良く使う。この後は「春の眺めは価千金とは小せえ小せえ、この五右衛門には価万両」と続く。「絶景」とは、眺めが素晴らしく、美しい、すぐれた景色や景観を意味する表現であり、「絶」の字は、「絶品」などの「絶」と同様、「抜群に優れている」という意味で用いられている。そう、並大抵ではない素晴らしさの事で現代流では「半端ではない」か?久し振りに建設中の中学校棟に行き、6階の床部分のコンクリートが終わったのでここに立ち遠く神社を見たら、思わずこの言葉が出て来た。それ位素晴らしい眺めだった。 

開校100年目にして「初めての中学校専用の校舎」が来年3月には竣工する。私は100年前の先達や今本校で働いている教職員に対して「誇りの持てる校舎」を完成させたいと思い、本当に特別なアレンジをすべく考えている。今までの中央館や東館以上に気を回している。今日は中枢の2階部分の校長室、職員室、来客用応接室、エレベーターホール周辺の「意匠性」を高めるべく現地で関係者と打ち合わせした。「躯体以上に意匠性が重要」が私の信念である。躯体について、あれこれ言われるようでは、それは最早建物ではない。 


意匠性こそまず人の目に入り、人の感情に作用し、施主側は自分の建物に誇りを持てるのだ。要は「安普請」では駄目だということである。最も目に付く壁に100年前の旧制中学校の生徒が当時の伊勢神宮の別称である「伊勢大廟」に参拝している写真を縦90センチ横120センチくらいに延して壁に掲げる。この分野では第一人者の「大塚オーミ(株)」さんの手で永久保存版にして貰い、この写真一枚で浪速中学校100年の歴史を今に生きている生徒や教職員に語って貰う。これは記念になるぞ!

 

その他今日は「モデル教室」を3階に作るので「そのイメージ」を関係者で確認した。ポイントは「ICT武装されたシティ・スクール」がコンセプトで室内の白板やモニターに「画像と音声」をごちゃごちゃに混ぜ込み、これがICT教育だと、言わばICTの炊き込みご飯のような情景を作り出すように指示した。これを見た受験生や保護者がさぞかし、びっくり仰天するくらいの「仕掛け」をするように建設チーム長である中学のT先生に指示した。単に真新しい机や椅子を見てもらうだけでは意味は無い。ICTの真髄と拡がりを見て貰うのだ。どうせやるなら面白いものが良い。ようやく6階建ての建物で6階の床部分まで来た。後一回で躯体工事は終わる。ようやく工事は本番に差し掛かってきた。6階部分の床を見ながら私は感無量である。


2024年8月21日水曜日

高校の入学金を上げさせて頂きます!

 令和7年度の浪速高校入学者から「入学金を4万円アップ」させて貰う最終結論を出し、今朝法人や入試広報部の関係幹部に伝えた。「現在の20万円が来年度から24万円になる」ということである。約1年かけて検討を進めてきたが、決めるのは「一瞬」である。原案には24と言う数値は中途半端だから25万円という案もあったが浪速中学校が24万円だからこの数値と変るのは少し違和感があるかなと思い、結局揃えることにした。今でも内心は25と言う数値にこだわりがあるが、結論を出したからには、もうとやかくは言わないでおこう。これだけの「豪華な教育環境の充実整備された私立高校」ならもっとアップしてもご理解は頂けると思うが、考える程容易ではなく、「微妙~」なのが私立高校の入学金と授業料問題である。 

昨年4月に入学金と授業料の両方を「待ちに待って」上げたかったが府の進める「高校完全授業無償化施策」の影響で据え置きが余儀なくされた。今でも残念至極である。授業料のアップは当面は諦めて、今年はせめて「入学金だけでも」という感じである。入学金24万円と言うレベルは府内の私立高校94校で上から6番目に位置する。最も高いのは33万円(1校)で以下30(2),28(2),27(2),26(1),25(4),24(8)、23(7)、22(7)、21(3)、20(58)、19(1)、18(1)、15(1)が現在の分布である。今回の改定で本校は授業料込みの納付金では全体の33番目から20番目になる筈だ。勢い余って調子に乗らない方が良いと思うからこの辺りで決めた。諸物価値上がりの保護者の経済状況も私は考慮した。 


昨日は高校20万円よりも高い入学金24万円を頂いている中学校の「イングリッシュ・キャンプ」の様子を伺いに千早赤阪村の「多聞尚学館」に赴いた。有名な英語教育機関である「NOVA」さんとタイアップした「英語教育の集中特訓」で20日から23日までの宿泊を伴った合宿で総勢80人の中学生が頑張ってくれていた。何しろ、先生は外国人講師の先生が8人もおり、日本語は原則禁止の特別研修である。ここでの宿泊合宿の費用は自分たちの食べる食事代と寝具のリース代700円程度であり、後は全く費用は掛からない。これが京都などホテルや旅館などを使おうものなら3泊4日だから6万、7万円は直ぐに必要だ。
 

加えて外部機関への契約費用があり、宿泊代を合算すれば、「校外学習は結構高い」ものになっている。処がどっこい、我々にはこのような校外学習合宿施設を有しているから、まさに「格安」で生徒は環境を変えて勉強することが出来る。人里離れた静かな金剛山の麓に、何時でも自由に使える豪華なホテル並みの作りの施設で、生徒は楽しみながら友と勉強が出来る。このような施設を自前で有している学校は少なくとも大阪には無いのではないか。本校に入学すれば生徒には何時でもこの多聞尚学館使用が許されており、様々な学習が格安費用で、実施出来ているのが本校の強みである。頂いた入学金はこのように本校の特長を示す教育環境の整備充実の一部に使われている。



2024年8月19日月曜日

「ただ我が一灯を頼め」

 「リフレッシュ休暇」が終わり、今日から仕事だ。2学期の始業式は26日だから校内には生徒は居ない。しかし本校は今日から「後半戦」が始まる。「9時に職員会議」をもった。まず今日から「令和7年度入試の問題作成と試答」という極めて重要な業務から仕事は始まるのであるが、既に問題作成者と試答に対応する先生方は発表し開示しているから、今日の職会では私は私立高校、私立中学校にとって如何に入試問題は重要な物かという話から始めた。毎回毎回同じような事だがそれでも毎回毎回学校設置者として指導すべきことであり、過去の失敗例を上げ、注意すべき点を執拗に言わねばならない。「先生方、宜しくお願いします、」だけでは給料泥棒と言われても仕方がない。今朝ほど資料を観ながら対応する先生の数を数えてみたら何と99人にも上がった。大きなコストがかかっている。 


今月10日と11日の市内のOMMビルで行われた「大阪私学展」で本校ブースに立ち居寄ってくれた受験生の為に「素晴らしい入試問題」を作成して貰いたいと思う。今朝ほど入試担当の教頭と入試広報部長が公式な私学展の報告に来てくれた。事前予約制で入れ替え無しでの実施となったが2日間合計で全体では対前年度3047人の増加で、本校の相談件数も34%の増加であった。本校ブース前に並ぶ受験生の、あの熱気を私は思い出した。今日の報告で分かったことは新中学校建設の話は大体に行き渡っていること、高校は勢いがあって男子も女子も大幅に伸びている事、又「学校5日制」の評価が高く良い反応であった事、等である。従来の所謂地盤ではない所からの来訪者は「浪速高校が良いと聞きました」「塾から薦められました」とかのニュースが多かったと報告書にあった。本部となる会場作りが終わり10時より関係教員だけが集まってキックオフを行った。今日以降この部屋には関係者以外は立ち居禁止でスマホも持ち込めない。


 

話は前後したが今日の職員会議で私は2学期の大きなテーマについて上げて、それぞれにコメントをした。まず2学期から始まる「学校5日制」については「もう後戻りは出来ない」から総力で対応し「より良い出来上がり」を目指して改善改良を行いながら「3S(サタデー・サムシング・スペシャル)」の完成度を高めていくこと、9月「浪速祭の大成功」、9月からの「中高学校入試説明会への万全の準備と高評価の獲得」、10月「新中学校棟の上棟祭」、11月「海外修学旅行」、12月「学校法人の役員改選」等々非常に重要な学校行事が山積みであり、全員が持ち場、持ち場で職責を果たし、12月の2学期の終業式を迎えたいと話した。2学期のインターバルは9月から12月までの4カ月間である。

 次から次とやるべきことが多いから幸せなのであって、「今日は何をやろうか?」では結果的に良い結果を生まないことは長い人生経験で分かっている。仕事は有るものではなくて自ら作り出すものだ。200人の教職員が校内の隅々まで、自ら仕事を作り、きっちりとやれば結果は自ずと付いてくる。私は2学期も管理職や分掌長、教職員の先頭に立ち、「進むべき道」の先に「明かりを照らし」、全員を引っ張っていきたいと思う。これが私の仕事だし責任だ。「暗夜を憂うるなかれ、ただ我が一灯を頼め」である。