月が替わって8月となった。8月の呼び名として「葉月(はづき)」があるが、これは旧暦の8月の事だから、今の暦でおおよそ9月の事である。我々の感覚では8月というと夏真っ盛りのイメージだが、8月7日頃に「立秋」を迎えることもあり、暦の上では秋が訪れる時期である。葉の落ちる月「葉落月(はおちづき)」が転じて「葉月」、日本語は豊かで、初めて雁が飛来するので「初来月(はつきづき)」、稲の穂が張るので「穂張月(ほはりづき)」が略されて「はづき」になったという説もあるらしい。
昨日は「高校の終業式」、そして中学1年生が「伊勢HR合宿」から無事に帰校した。京都「お宿いしちょう」さんから明日は高校3年生の受験合宿組が帰ってくる。全てが順調に運んでおり嬉しい限りである。これも全て担当の教職員が頑張ってくれたからである。その労を大とし、感謝申し上げたい。このように色々と局面が変わるので、学校はこの季節を夏休みを挾んだ端月と称したい。特に高校中学と伊勢修養学舎に帯同して「通し」で11日間頑張ってくれた本校専属の片山写真館の社長さんとご子息の専務さんには感謝、感謝である。間違いなく浪速ファミリーの有力メンバーだ。重い機材を持って走りながら生徒のあらゆる場面のベストショットを狙う姿には「専門職業人の矜持」を感じる。お人柄も素晴らしい。私は昨日お二人を部屋に来て頂き、心からの慰労の言葉を申し上げた。
「インターハイ、女子5000メートル競歩で大阪高校新記録で優勝した奧野さん」に帯同した顧問のH先生が賞状やトロフィーなどを持参して詳細な報告に来てくれた。先生の云ったような展開になってきた。「まずインターハイで優勝し、ペルーリマで行われるU20世界陸上の日本代表としての弾みを付けたい」と言っていたことがまず本校第一号のインターハイ優勝で実現した。このように「狙った通りの展開」が出来ていることが素晴らしいことだ。決して偶然ではないのである。学校改革で今日の浪速を創り上げて来たが、これも決して偶然、たまたまの出来事ではない。「狙った成果を出すことのできる人や組織は本物」である。
今朝8時30分に学校を出て、多聞尚学館に赴き、今日から5日間の日程で「地獄の特訓」と言われる高校2年生の一部を対象とした「大学受験準備スペシャルセミナー」と銘打った学習合宿の開講式にて生徒を激励した。理事長が話すと言う事に主担当の数学のM先生は破顔して喜ぶ。まだ高校2年生と言うがもう高校2年生の夏になったとも言えるから、今から走り出しても決して早いと言うことはない。「準備が成功を導き出す」というのは古来からの鉄則だ。生徒も頑張っている、先生も頑張っていると言う場面が勉強、クラブ活動等々あらゆる所に見える。これが今の浪速の力である。
明日からは私は教職員より一足早く夏休みをとる。老体に鞭打って頑張って来たがどうも最近は疲れが残る。身体に残った疲労感を完全にとって秋からの決戦に備えたいと思う。益々浪速は面白くなる。まず9月からの「3S(サタデー・サムシング・スペシャル)」を成功裏に導かせねばならない。中旬には「浪速祭」だ。8月末には公立中学校の先生方をお招きし、学校説明会があり、9月には塾長様対象の入試説明会がある。もう本格的な受験シーズンの到来である。来年度の入学者数値目標は高校は1000人、中学は150人だ。捕らぬ狸の皮算用と言われても「数値目標は組織を強靭にする」。頑張って参りたい。アラウンドはそのような訳で暫く休筆とします。