この12月、本校の教職員は私を含めて毎日、目の回るような忙しさで走り回っており、まさに「師走」である。押し迫ってきた。そして遂に今日は2学期の終業式となった。まず最初に学院神社の大神様に「神前奉告」を済ませ、その後「終業式」となる。この神前奉告というのが神社神道の学校としてのシンボルである。生徒と教職員打ち揃って、学院神社の大神様に無事に過ぎ去った2学期の「感謝」である。そして「行く年への惜別と来る年への健康・安全安心・安穏平穏・学業成就」を神様に「祈願」した。その後場面は変わり、学院長として今年最後の「学院長講話」に繋がる。遂に舞台は終盤となりつつある。一昨日の評議員会・理事会を済ませ、生徒へのけじめである終業式、そして教職員へのけじめである14時からの「職員会議」で「令和6年、ネクスト100の元年」の一応公式行事は終わった。
来年の干支は「巳年」であり、一般的に巳年の人には、粘り強い努力家が多いという。獲物を手にするまで何日もじっと待ち続けるヘビのように、何か目標を見つけたらとにかく地道に頑張り、確実に結果を手にする強さを持っている。頭が良く好奇心も強いので、気になったことがあれば誰よりも深く学び続けるという話を「学院長講話」に交える。最初のテーマは中高ともに年末という事もあり、「生徒指導」案件について生々しく語るのが私のやり方である。まずこの「生徒にとっては耳に痛い話」から始め、次に2学期から始めた「学校5日制」に言及した。そして話の山場は新中学校棟への使用開始の手順など楽しい話へと展開する。最後にこの年末年始の時間の使い方についてアドバイスし、3学期の始業式に誰一人かけることなく「元気で会おう!」と力強く述べて学院長講話を終えた。
しかしこれで学校は全てが終わりではなく、まだ個別には動いており、23日まで学校は様々な予定が組まれている。高校は特別講習があり、正門を閉じるのは25日のクリスマス日の翌日からだ。教職員は明年1月5日までが冬季休業とし、1月6日に教職員は新年最初の職員会議を以って新年度がスタートする。本日14時からの職員会議では一昨日の理事会・評議員会の資料を使って全教職員にパワーポイントを使って包み隠さず全てを開示して説明した。教職員への説明責任である。理事会の議事や状況をタイムリーに教職員に告知することは大切な事で私は当初から資料を自分で作り自分の言葉で発言したことを先生方に知らせて来た。このような学校は多くはない。
本校の理事会・評議員会で提議された議題で教職員に隠すようなテーマは一つも無い。私には公益法人である私立学校は殊更「学校は教職員、生徒・保護者、運営にご協力頂いている各会社さまや、多くの皆様のもの」という考えがベースにある。神社神道の学校だから学校は神社界のもの」という考えは全くない。オーナー系の私立でない学校であることに我々は幾分の自由度を感じている位だ。誰でも実力と賛同者が居れば、管理職にも役員にもなれる。今年の全教職員の素晴らしい仕事ぶりに感謝と慰労の言葉を述べ、来年も楽しく「同じ釜の飯を共に食べましょう」「先生方、良いお年をお迎えください」と締めて今年最後の職員会議を終えた。