前回、何時頃この会議を持ったか忘れたが本当に久しぶりに「拡大管理職ミーティング」を持った。「会議が無いのは学校が安定している証拠」とも言えるが、時には管理職に直近の「理事長の思い」を生の声で伝えるのも意味はある。個々のテーマについてはそれぞれの管理職と毎日話しており情報も共有しているが偶には全員が揃って同じタイミングで、同じニュアンスでの理事長の話を聞くのは決して時間の無駄ではない。拡大管理職ミーティングとは常務理事、両校長、副校長、両教頭、入試広報教頭、事務長、それに管理職ではないが事務長補佐、高校の教頭補佐、入試広報部の教頭補佐に加えて管理職の上席指導教諭、補佐職の職分である指導教諭2名の総計14人がメンバーである。
「明日は賞与一時金支給日」であるが、富山県に出張するので留守になるが、まずこの話から始めた。今年から夏冬の支給月数はそれぞれ2か月から2.5か月に上がり、年末は更に10万円を一律に上乗せして支給する。ただし年俸水準が大幅に上がった初年度だから実績優秀者に付与していた「理事長特別加算」については「今年は加算無し」を説明し、理解を求めた。来年度からは再開する積りである。次に人事案件について時間をかけて話した。
特に強調したのは「来春の入学者予想」であるが現時点では大きな数値が見込まれ、その教室手配について具体的に言及した。どうも少し上振れると不足する可能性の懸念が消えないのである。要は現在の中学生が入っている西館の改造範囲を見直すどうかの話であり、問題は全くないのだが工期の関係があるから何時もこの課題になる。常務理事とU設備担当も懸念があったみたいで、部屋に入ってきて「意見の具申」があった。私は「止む無し!」と判断し、その案に乗り、急遽「改造の中身と範囲を変更する」ことにした。ゼネコンさんの建築資材の発注タイミングもあり、「今が頃合い」と考え、結論を出したのである。
あくまで重要なことは生徒を吸収する教室数が最優先の課題であり、「入学したいと希望する受験生」を施設設備の観点から「カット」するようなことは有ってはならない。これは私の哲学であり、教室と職員室以外は付帯的設備だからどうにでもなる話である。この後飛び出るように市内のホテルで行われる某学校の創立110周年祝賀会に参列するべく向かったのだが、車中で私は言いようもない「安堵感」に包まれた。このようにして来たからこそ、今まで多くの生徒を受けいれられて来たのである。しかしNS館でも今回と全く同じようなことがあったことを思い出した。
明日の富山の出張はこの忙しい時ではあるが私でなければ決められないテーマであり、久しぶりに府外への遠出である。建設中の中学校棟の最も輝く場所に設置する古事記の神話である「ヤマタノオロチ」伝説を井波彫刻で彫ったものがほぼ完成し、その出来栄えと彩色のための打合せである。早朝7時4分のサンダーバードで敦賀まで行き、北陸新幹線に乗り換えて富山まで行く行程だ。初めての北陸新幹線で今から楽しみである。