2025年8月26日火曜日

焼き立てパン 浪速ベーカリーショップ ブル 「試作の日」

 今日は待ちに待った「焼き立てパン 浪速ベーカリーショップ ブル」の改装後初めての「試作の日」であった。要は「オーブンの火入れの日」である。陶芸作品は焼き物と言われ、「窯たき」が最も難しい作業とされ、身は清浄に保ち、登り窯の前面トップに「塩を盛り」、薪を投げ入れる。このように火入れとは聖なるもので神威を感じる荘厳なものである。パン焼きとて同じ事であり、全て新品の設備であり、私は一抹の不安もあったが結果的に見事にパンを焼いて頂き、懸念は杞憂に終わった。 


朝9時に全員が天空レストラン「浪速フードコート」のパンコーナーに集まり、私はキックオフの挨拶を行った。皆さん目が輝いており最初から良いムード満載でこれならこの事業は上手く行くと自信を深めた。正規の職人さんはまだ3人であり、急遽PTA会長夫人と筆頭副会長さんが応援に駆けつけてくれ、大いに助かった。NEPと正式契約される3人の女性はまずお人柄が素晴らしく、心優しく能力高い人と強く思った。このように全ては人間性である。 

次は「9月1日のグランドオープンの日」であり、この日時間を取って放送部の協力を得て私自らがキャスターとなりカメラで焼き立てパンコーナーを全校放送網を使って映像で流す。そしてその後大々的に生徒向けの販売に移る計画である。生徒からは「買いに行きます」という声を多く貰っており、楽しみが又一つ増えた。今日は少ない個数であったが、今後は浪速祭や学校説明会など大量で焼く場合の段取りなど「慣れ」が必要である。最後に私の部屋でラップアップのミーティングを持ち、心を一つにして今後とも「浪速ファミリーのメンバー」として頑張って頂きたいと私はご慰労とお願いを申し上げた。忙しかったが楽しい日になった。


2025年8月25日月曜日

2学期始業式「浪速フードコート」へ向かって

 短い夏休みが終わって今日は高校、中学合同の2学期の始業式があった。7月31日に1学期の終業式があって、今日が始業式だから、いかにも昔に比べて短いが今日的生徒には受け入れられている。朝一番に管理職会議を持って2学期のベクトル合わせを行い情報の共有と意志結集を行った。始業式前にまず神前奉告としてまず学院神社に両校長、自治会会長、生徒会会長を帯同し、共にお詣りした。その他の生徒は教室からの遥拝方式と何時ものやり方である。その後中央館ホールに場所を移し、「理事長・学院長講話」に入った。冒頭は夏季休業期間中に事故などなくこの日を無事に迎えられたことを感謝し、部活動で空手道部、テニス部、弓道部、ボクシング部などインターハイに出場したクラブを含め、吹奏楽部など、全てのクラブが良い成績を上げたことを共に喜んだ。 



次に私の話は「教育環境の改善」として体育教官室の拡張、女性更衣室の新設、中央館グランド側の通路に「屋根」を付ける工事、グランドの芝生の更新工事の完成などに言及し、「素晴らしい環境に誇り」を持って今後とも頑張るように激励した。又特に2学期は「9月20日の秋季例祭、21日の浪速祭」の一大イベントを大成功に収める為に全員の参加意識と相互協力体制が重要と述べた。特に女生徒の神前の奉納舞については参加する生徒の募集に学院長も一役買って応援の言葉を述べた。2学期は12月末までの極めて重要な4ヶ月間であり、11月には高校2年生の海外修学旅行があるし、気候も良いこの季節の仕込みが来年度に良い形をもたらすから全員がこれを意識して共に頑張って行こうと話した。現在このように多くの生徒が集まる学校になったのは「今、目の前に居る生徒が素晴らしい」からであることは間違いない。 


私が力を入れて話した大きな話題は「6R」の焼き立てパンコーナーの大改装であり、「9月1日にはグランドオープン記念」として生徒向けに一大販売を考えている旨の話しにした。これは偶然ではあるが今朝良い言葉を設備担当のUさんから聞いたのであるが、天空レストランの別名として「フードコートもありですね」というものでその瞬間私はフードコートの響きに震えた。その通り「浪速フードコート」こそ私の狙っていたコンセプトなのであり、それが2学期から始まる。今後は保護者、ファミリー企業、納入や関係の企業の方々、ご来客などオープンに開放するレストランで麺類、カレーライス、丼もの、それに焼き立てパン、焼き立てピザ、おにぎり等々メニューを揃え、清潔で美麗な場所をフードコートとして標ぼうしても全く問題はない。 


明日の26日は「第一回目の試験焼き」の日であり朝の9時に私は集まった方々にご挨拶する積りだ。何としてもこのプロジェクトを大成功させ、世に問わねばならない。Saturday  Something  Special (S)と同じように、この「先駆的取り組み」は少子化や近隣社会とのコネクションを考え、「地域に密着した学校」として偉大なる実験として前に進める。コントラストとしての「外部販売用のワゴン車」も入った。これを少し装飾して見栄えの良いものにするし、もう一台追加購入するように指示を出した。

2025年8月23日土曜日

第2回目の高校クラブ体験会、多くの参加者を得て!

 今日は本年2回目となる「高校のクラブ体験」の日であった。1回目は6月21日に行っており、通算で昨年並みの600人弱の大人数を迎えたイベントになった。如何に今日的生徒は「クラブ活動」に乗り気と言うか興味関心が大きいことが分かる。学校におけるクラブ活動は今や日本の学校教育で欠かすことの出来ない教育活動となっており、クラブ指導はまさに人間の心の教育に直結しているからだと思う。我々は「英国数等の教科指導」と並んで、この「クラブ活動を大変重要視」している。その為に良いクラブの練習場所の整備充実、加えて卓越した人間味あふれる指導者が必要であるが、特に本校は今初めて私の口から明言するが「練習場所では日本一」の完備状況だと思う。これだけは絶対的な自信を持っている。本校みたいな豪華で機能的な施設を近隣に有している学校は無いと思う。 



指導者に関して言えば理想的には教員が対応することが望ましいが必ずしも絶対条件ではない。一方では教員の働き方改革の推進も期待されており、又特殊な競技などで学校に指導者が専任として存在するということは基本的に無理である。従ってこのような場合は「外部指導者」が適切であり、本校も今やクラブの外部指導者は延べ80人を超えて増えているのが実情でこれは私の政策による。文化系で言えば雅楽部や神楽部など教員による指導は指導できないから神社関係の卓越した方々に来て頂いて指導をお願いしている。 



まず私は「高天原スポーツキャンパス」に行きラグビー部の状況を見に行った。改めてこのように広大で美しい総合競技場は無いと思った。最近とみに部員も増え、良い成績を残しているラグビー部の面々は楽しく笑顔の絶えない中学生受け入れであった。次に「浪速ふくろうベースボールスタジアム」に行き、硬式野球部の状況を見た。何とバス定員一杯の50人の中学3年生が今年からの井上監督の指導のもと、元気一杯に取り組んでいた。保護者も必ず体験入学の様子を熱心に見ておられた。本校の運動部はラグビーも硬式野球も「勉強も頑張る」というのが府内の私立高校では良く知られているように、所謂「運動漬けの毎日」とはならないことも本校人気の要因になっていると思う。

 とんぼ返りで学校に戻り今度は校内の状況を見たが何と言っても吹奏楽部の人気が突出しており第一回目の時も80人弱の参加者であったが余りにも要望が強くて2回目にもこのクラブを入れたが、驚くことに午前の部で36人、午後には58人である。正直私自身が井驚くくらいの人気のクラブとなっている。「嬉しい悲鳴」であり、楽器購入は決して安いものでは無いが、今後とも支援して参る所存だ。吹奏楽部で有名他校の中には200人以上の部員の抱える学校もあるが、間違いなく本校はその道を歩んでいる。やはり実績であり、遂に4回目の関西大会への出場が決まり、府内で今や浪高の吹奏楽部は知られた存在になり、このように多くの中学生が来てくれている。 


今日はその他、人気のクラブとして弓道部、軟式野球部等が本日多くの参加者を得ていた。明日で、生徒の夏休みは終わり、気持ち良く来週25日月曜日の2学期の始業式を迎えられそうである。来年度も多くの受験生が来てくれる確信を持ち、安堵と幸福感に浸った。






2025年8月22日金曜日

日本に住む外国人の比率が15年後には10%に!

 今や日本国内に外国の方が多いと感じているのは私だけではあるまい。殆どの人はそのように感じている筈だ。しかしそれが数値でどうなのか?は正直知らなかったが、今朝の産経はこれを報じていた。私は数字が、数値が好きである。数値は正直であり、感覚・感性を超えているから経緯と先行きが想像できる。今の日本の総人口は1億2065万人であるがその内、外国人は367万人、率にして2.96%とあった。これが15年後の2040年(令和22)には10%程度にまで伸びるという。個人の周りの人間10人に一人は外国人というのだから凄いことになった。

私は現在、市内南部のミナミと言う所に住んでいるが、万博の最中とはいえ、見かける外国人は10%どころではなくて半数以上の感じだ。でもこの10%は諸外国では既にこのレベルになっている数値だと言う。いずれにしても日本は近いうちに多民族の共生国家となる。現在本校には学校本体も協力会社さんも含めて外国人の方の定常就労は無いが、間違いなく近い将来外国の方がまず掃除とか、門衛などの職業に就く可能性は近いと思う。教員では既に非常勤や臨時では外国人先生は多く、生徒も先生方も普通の光景として捉えている。 

学校は平穏に安穏として「25日の2学期始業式」を迎える。来年度入試の問題作成も順調に進んでおり今は作成した入試問題を作成者とは別の先生が「試しに解いている」段階であり念には念を入れて適切で良い問題になるように磨きをかけている。この部屋には理事長と言えども、立ち入らないようにしている。私は始業式に先立つ「神前奉告」とその後の「学院長講話」について話す内容を推敲しているが今回は「浪速ベーカリーショップ・ブル」の大改装と外部販売について力を入れて話す積りだ。 


その改装工事が完了した。素晴らしい施設になった。材料を納入してくれる有名なパンメーカーの某業者さんが我々の設備施設を見て「このように広くて充実した」ものは見たことがないと言ってくださったそうだ。人材も揃い、26日に初めて試験焼きをする。生徒には9月1日の「一斉参拝」当日に、お日柄も良いから「開店特別セール」として格安に売り出し、9月21日の浪速祭には大量の焼き立てパンを用意して来場者に売り出す計画になっている。 

その為に「(株)浪速教育振興」は外販も計画しており放課後、北辰門近くで生徒、保護者、ファミリー企業の方々、学校近隣の方々を対象に臨時の販売コーナーを時間制で設けるそうだ。その為に「販売用のワゴン車」や「販売陳列台」を発注し、既に入って来たという。クラブの生徒は放課後になるとお腹が空いてこのようなパンコーナーを用意してあげれば喜んで貰えるし、一般の方々も「学校で焼いたパン」が美味しくて安価であればきっと買って下さると思う。食品ロス減少の為でもある。ひょっとしたら近隣のパン屋さんと同じくパン職人や販売の人もその内、外国の方が混ざって来るかも知れない。本校は歓迎したい。



2025年8月21日木曜日

「至誠寮」の大改造・・・個室化へ

 幕末の偉人、「吉田松陰」の言葉に「至誠」と言う言葉がある。私が最も好きな漢字であり響きである。吉田松陰は、幕末と言われる時代が始まって、直ぐに、安政の大獄で亡くなった。享年30歳(満29歳)という若さであったが彼の偉業は今に生きている。松陰先生の「松下村塾」こそ、それであり偉大な教育者であった。この私塾から、幕末に活躍する、 高杉晋作、久坂玄瑞、初代の内閣総理大臣となる伊藤博文、第3代の内閣総理大臣となった山県有朋など明治維新を成し遂げ、そして、日本の近代国家の礎を造った、多くの偉大な人物を生み出した。特に維新の原動力となった坂本龍馬、西郷隆盛、木戸孝允の維新3傑に大きな影響を与えたと言う。 

吉田松陰の人気と実力は、そういった意味では、他の人間とは違って特別な存在であったと思う。松陰先生の言葉、「至誠」は「至誠にして、動かざる者は 未だ之れ有らざるなり」から来ている。意味は「誠の心をもって尽くせば、動かなかった人など今まで誰もいない」と言う意味である。前置きが長くなったが、私は学校の西側の道路に面した場所にあった3階建ての一軒の家が売りに出された時に、間髪を入れず、直ぐに購入を決め、生徒用のクラブ合宿寮とすべく大改造を行い、名前を「至誠寮」と名付けた。恐れ多い事であったが神道の学校として最初の寮の名前はこれにすると決めていた。今でも平成29年5月開寮式において至誠寮の看板を掛けた時の高ぶった気持ちを覚えている。 

その後ここは「(株)浪速教育振興」の本社として位置付け、1階の一部を改造した。しかし寮全体の使用頻度は極めて低く、これでは投資した効果も出て来ず、思案にあぐねていた。これは私の失敗であった。考えてみれば今時の若者は自宅でも個室、大部屋で寝るなどしないのである。偶に2泊程度の合宿なら我慢は出来るがそれ以上はしんどいことなのだと理解した。そしてこの夏、空手道部がインターハイで全国優勝を成し遂げた時、I監督の話しから一大決心をした。即ち大広間を改造して通学不可能な遠方の他府県の生徒で是非本校で学びたいという生徒の為の個室寮に改造することにしたのである。 


空手道部は今年、春夏の連覇を成し遂げてくれた。「男子団体組手は3年ぶりに7回目の優勝」、女子団体組手も準優勝であった。又「浪速中学校は全国空手道選手権大会で4連覇」の偉業を成し遂げた。しかし全国の強豪校は「打倒浪速」を叫びながら多くのポテンシャルの高い生徒を全国から集めていると言う。その為に彼らは既に個室の寮を有していると聞いた私は直ぐに動いた。いずれ本格的なビルでの寮は既に土地も取得し、中長期の建設工程に入っているが、それまで待てないほど実力差が肉薄してきている。私の仕事は本校のチャンピオンクラブである空手道部やテニス部など全国制覇する力のあるクラブの生徒の為に至誠寮を改造する。但し、ここへの入居基準は今後の検討課題になる。



2025年8月20日水曜日

私は建設会社の社長さんで結構、誇りを持ってやっています!

 今府内の公立高校は145校あるが、これは多過ぎで、半数が定員割れの状態だ。そこで少子化の進展で15年後のシミレーションをすると、適正規模は「41校減の104校で十分」だと見出しにある。これはお騒がせ週刊誌などの記事ではなくて大手新聞が昨日報じている記事だ。記事の大きさには違いが有るが全ての新聞社が報じ、中でも産経はトップ記事にしていた。大阪府教育庁が府の総合教育会議で議論し、公表したものだから驚くが、私はこの姿勢を高く評価したいと思う。これは感覚や感じではなくて計算値であり動かしようのない、真実の姿である。今後15年間で府内の公立中学校の卒業生は何と3/4にまで減少するという。恐ろしいことになった。41校もの公立高校がこの世から消えて無くなる。ここで私は問いたい?「私立高校は一体どうなの?」。 

「木村は建設会社の社長か?」と親しい知人によく「突っ込まれた」が、確かに何時も建設の槌音がこの20年間絶えた試しはない。毎年毎年、投資をしては教育環境を整備してきた。計算すると実に120億円も投資したことになる。その結果、素晴らしい教員が集まり、「ここはホテルかリゾート施設か」と言われるばかりの美麗で機能的な校舎、そして「教育の中味」が受験生や保護者に受け入れられ今や全校生徒が3370人を超えるマンモス校に育った。稼いでは環境整備や充実に回し、手元には現金は必要最低限で回している。これがあるべき私立学校の姿だと信じて疑わない。

工事の稼ぎ時は今の夏休み期間中である。従って今年も例年通り多くの業者さんが入っている。まず「体育教官室の拡張と新たな女子更衣室設置工事」、そして「天空レストランの焼き立てパンコーナーの大改造工事」、そして中央館グランド側の「通路の屋根設置工事」、そして「グランドの芝生更新工事」だ。芝生張りは過日見事に完了し、体育の先生もグランドを使う部活動の顧問先生も大変に喜んでくれている。以上だけの工事で数千万円はかかるが、私は躊躇なく進める。15年後など「あっと言う間に」来てしまう。15年後浪速学院が生き残っている為に今何をすべきか、考え、それを着実に実現することがトップの責任である。 





根底には「人を大事にする」という事だ。人材と書き、人財と書いても良いが、少子高齢化の中で一人一人の人間を大切にする気持ちが今後ますます重要になってくる。特に将来の日本を背負う生徒への目線だ。生徒を甘やかせることではない。時には厳しく指導することもあって良い。人間は自分が成長しているなという感覚を有した時に人間性を取り戻すものだ。そのような人間が集まる組織は強い。生徒のみではない。教職員も然りだ。風雪に耐えるとはこう言う事だと思う。 

ぬくぬくと温かいところで耳に心地よい話ばかり聞いていては自分の為にならないと心得よと私は何時も生徒にも先生方にも自分自身にも言い聞かせている。組織の長たるものの責任は成長過程にある経験値が少ない若者への指導と激励である。浪速学院は生徒と教職員を大事にする、大切に思う、そのような学校を目指し実践している真っ最中である。その為の投資だから惜しんではいない。今後もどんどんやる。工務店の親方で結構である。

2025年8月19日火曜日

何事も丁寧な対応、誠実な対応を!

 8/168/17と催された「大阪私立学校展」の正式報告を入試広報部のK教頭から受けた。来場者数は2日間合計で21,668人(1日目=11,867人、2日目=9,801人)でこれは昨年の19,288名を超えている。今年も事前予約制で入れ替えを行わず、2日間の開催であったが、昨年より2380人の増であった。昨日のアラウンドでも書いたが「私立学校完全授業料無償化の影響」がもたらしたものと考える。本校の相談件数は、昨年よりも12.5%増加となり、来場者数に対しての相談件数も昨年同様の割合になっている。天満と言う私学展の開催場所が大阪北部となるため、本校の受験者層の主力である大阪南部の参加者が少ない会場であったが、昨年よりも相談件数を伸ばせたことは、従来よりもさらに広い地域で本校の知名度が広がってきていることと考えられる。これは極めて重要な「兆候」であり、府内の全国区に育ってきていると言う事かも知れない。 

今回の特徴は「中学入試」において小学生の来場者数が例年より少ない中で、昨年同様の相談数となったいりことで、特に、例年より4、5年生の相談者数が少し増加しており、将来の学校選びの場になってきていると考えられる。保護者も子供の進路先を見据え、先取りして考え始めたと言うことか。特に本校の新校舎に興味をもたれる保護者の方も多く、例年よりブースでの学校案内パンフレットを持っていていただける数が増加した。今後は、塾へのアプローチを強め、プレテスト参加・本番入試へとつなげていく必要がある。 

「高校入試」に関して言えば、今年度も、女子生徒の相談は多かったが、それ以上に男子生徒の相談者数が多く、「例年とは異なる雰囲気」があった。回帰現象か振幅かもしれない。「浪速高校が良いと聞きました」や、「塾から勧められた」という相談者が多く、在校生や卒業生、又、塾からも評価を受けていることが強く感じられ、今までの本校の姿勢が高く評価されていると思う。今後とも「丁寧な対応、誠実な対応」がより求められるといえる。 

全体を通して、中学校、高校入試とも「学校5日制」については、極めて良い反応であった。特に、土曜日の新しい取り組み、「Saturday  Something  Special (3S)」については、多様な入試や社会に対応する人材の育成という点で高い関心を保護者は抱かれ、私はこのアンケートやお話に我が意を強くした。「私学は土曜日も授業をしています」は最早本校では死語になりつつある。単なる授業ではなくて、もっと幅広い教育活動を土曜日に展開する期待をまざまざと知った。これは本校の大きな誇りとなっている。 

他校の状況ではKFMGJSKODFOGOUMJKA列の高校等が、活気があったと見えた。今や大阪の人気校と言える私学も大学系列と単独派に分かれつつあるが、受験生・保護者の心の奥底には大学系列への安心感みたいなものもあるのだろう。しかし単独派と言えるKOSFGGさん等のお考えは知る由もないが本校に限って言えば、「浪速学院は今後とも単独派として生き延びていく覚悟」だ。大学まで路線が出来ていることが果たして生徒の為に良いのかなと思う気持ちがあり、現段階で方針などは決めていない。しかし遠い将来、何処かの大学系列に入るかも知れないが、その時は果敢に打って出る。その場合は「海外の大学も大きな選択肢」になるだろう。

2025年8月18日月曜日

良い雰囲気で2学期が始動し始めた!

 昨年より1週間遅らせた大阪私学展は最高の盛り上がりを見せた。16日(土)と17日(日)に天満橋にあるOMMビルで行われ、私は16日早くに顔を出して様子を伺ったが、そこで見た光景は15分早めて開始されたにも関わらず、私学展は「人、人、人」の大混雑であった。これは「授業料完全無償化による私学人気の沸騰現象」と考えて良い。二日目の夕刻に入試広報部のK教頭から速報として纏めの報告を受けたが、本校のブースは常に満杯で、高校は昨年の勢いを上回っている感じだと言う。中高連の会長である興国高校の草島理事長先生と暫く立ち話をしたが、見方は同じであり、この現象が「公立への判官びいき」になる危険性で二人の意見は一致した。謙虚に、しかし私学教育の良さを分かって頂けるように熱意を持って今後とも頑張って参りたいと思う。

 

私はこの私学展、欠かさず毎年、初日に様子見に出かけているが、本校の管理職以下担当の教職員は「まさに一生懸命に額に汗して」対応してくれていた。知り合いの理事長は私に対して「浪速の先生方は自校への誇りを持って取り組んでいるのが良く分かる!」とおっしゃって頂いた。最高の誉め言葉ではないか!この調子で行けば来年度の入学者数も多くを期待できそうだが、もはや教室数の余裕が無くなってきており、今後苦しい選択を迫られると思うが、関係先には誠意を持って説明して参る所存だ。わずか2席の第一ブースと13席もある第二ブースが常に満杯で尚且つ待機して待ってくださっている受験生や保護者、その方々に優しく対応してくれてる本校の教職員に私は頭が下がった。素晴らしい集団になったと思う。

生徒はまだ夏休みであるが、教職員は「束の間のリフレッシュ休暇」が終わり、今日18日から2学期が動き始めた。この期間を利用して進められていたグランドの芝生張が完成し、今朝ほど「完成式」を簡単に持って使用解禁の号令を出した。日本道路、住友ゴムさん他関係者のお力で最新の人工芝が張られた。「美しい」。その後私は「体育教官室の拡張工事と女子生徒用の更衣室新設増強工事」の現場に行って千早赤阪村の 千福建設さんの方々に宜しくとお願い申し上げた。恐らく年内一杯、授業をしながらの工事になるので安全最優先でやって欲しいと申し上げた。






その後「職員会議」を持って、部活動の対外戦績の話しから始め、2学期のあるべき姿、ベクトルなどを概括的に言及した。この職会の後、この会場は「秘密の部屋」に変貌して関係者以外は立ち入り禁止の来年度入試の問題作成の場となる。既に問題作成と試答の先生方は休暇入り前に指名しており、とにかく「良い問題」を作って欲しいと思うと私は念を押した。 


その後6階の天空レストランのパン焼きコーナーに行って工事進捗を確認した。素晴らしいものが出来そうな予感がした。「新たな名所コーナー」がこれで誕生する。担当者を呼んで「パン外販」について検討を急ぐように指示を出した。形が出来始めると私の心は落ち着き、エンジン音が高鳴るのを感じる。校内と校外を峻別して校外用には特徴ある創作パンを作り、折角投資した施設を有効に活用して回転率を少しでも上げてくれれば良い。パンで儲けようとは思っていないが「学校の校内と校外をパンで繋ぐ」のである。そのような広く外部に開放する私学こそ次世代の私立学校だと思う。