遂に来年度中学入試の重要な局面である「第1回目の浪速中学校プレテスト」の当日、10月11日だ。昨年度は12日だったが毎日毎日、次から次と案件が出てくるから、もう昨年の事は記憶には無い。同時並行で今日は第5回目の中学校長の主宰の入試説明会もあった。その昔は土曜日の午後14時始まりであったが「働き方改革の推進」「3Sの導入」等で数年前から午前中に変更出来た。とにかく「3S」が大きな効果を発揮し、順調にスタートしたので今後の入試関係は全て午前中に行える。これは受験生と保護者にも、学校の教職員にとっても良い話だ。
受験生を迎える神社前広場の西方面には竣功なった6階建ての新校舎には秋晴れの空天から温かい陽ざしが差しており、登校してくる受験生に降り注いでいる。中学受験の受け入れる側の心配事は「欠席率」であり、高校に比べその数値は幾分高い。これはやはり小学校6年生であるから、当日の健康状態、小学校の行事など変動要因が多いからだが、今日の欠席率は昨年度より大幅に改善されており、近年では最も多い参加者であった。昨年を大きく上回っているのが嬉しい。新記録の入学者数が期待できそうだ。
旧制浪速中学の創立から通算して来年は103年目となり、浪速中学校単独の新校舎の竣功から2年目の受験である。今朝の参加者確定数値を見て、まずは大きな安堵を得た。今後のテーマは第2回目のプレテストの参加者の数である。これには1回目を受験した生徒もダブルで来るから「如何に新規の受験生を取り込むか」であり、今後入試広報部の視点はそこになる。1回目を他の私立中学で受験したが2回目の浪速中学の方が自分に合っている、良さそうと感じて貰えるように努力しなければならない。
とにかく義務教育ではない私立中学受験は変動要因が多く、複雑であるが「チャレンジング」であることは間違いない。中学を併設している私立高校に「中学があって良かった!」と思って貰えるようにと中学校関係者は張り切っている。高校授業料無償化の波は私立中学にも影響を与え、そのうちに「私立中学ブームが到来」すると思う。中学も高校も公立、私立の垣根が無くなり、制限なしに行きたい学校へ選択できるようになるだろう。専願か併願などと言っている時代ではなくなる。全てが専願の時代になるのか?