2025年11月20日木曜日

2回目となる「パンの外販日」

 今日は始めて2回目となる「パン外販日」であった。1回目が11月7日だったから、当面は月度2回のペースで考えている。あくまで生徒用の焼き立てパン作りであるが、このようにして外販を行い、「地域への感謝の気持ちを表す試み」である。外部から卓越した管理者やパン職員さんをNEPが雇い入れており、その方々の為にも少しでも外部から収入を得るのも小さな目的である。一回目は140個の食パンが早々90分ほどで完売した。モニターとなった多くの人に聞いてみたがとにかく「神恩食パン」と「おかげ食パン」の味が頗る「美味」であったとの評価に我々は安堵とともに自信を深めた。プロジェクトは良いスタートアップが切れたと思う。 



前回に比べ今回は各80本で合計160本の食パンを用意した。時間内に仕事の都合で来れないお客様が早々と来て神恩食パンを16本一度に買って下さったと聞いた。有難い事である。常勤講師の先生も買いに来られていた。売り手は教職員で、このようなパン販売の光景は本校以外には見られないだろう。卒業生のお母さんもいらした。ファミリーが集う学校内の「マルシェ」に近い風景である。約90分で用意した160本は完売した。


Rのパン焼きコーナーは設備や装置は立派なものを揃えた。素材、機器メーカーの(株)山崎製パンさんや兼光産業さんとの友好関係も樹立でき,今日まで多大のご支援を頂き、9月1日の改装後大セールから2カ月半でここまで来たのは驚きに値するスピードだ。プロジェクトメンバーの学校法人の事務局、NEPの契約社員さん、PTAの協力、そして所資材の納入の会社様のお蔭である。ただ背景にはパン焼きの職人さんである肝心のNEPの社員さんを「幸運にも」、卓越した経験者を確保できたことが極めて大きい。この人たちが居ないと不可能だったことは間違いない。しかしこのことは「今後の安定した人材確保」と言う視点からすれば、先行き必ずしも安定とは言い難い。「継続した人材確保の為」に何が出来るかと様々に考え、導き出した答えが次のようなものだ。

 多角的飲食産業を展開する兄の村川社長の(株)「うお健」と弟の村川理事長が経営する「学校法人村川学園 大阪調理製菓専門学校」と言う組織がある。この本社や学校法人の法人本部が泉大津市にある。今や東京にも二つの学校を有する大手であり、兄は日本ソムリエ協会認定のシニアソムリエである。この村川一家は祖父の代から浪速で学んだ「浪速ファミリー」と言っても良く私は過日、学校を訪問し親しく今後の「WIN-WINの関係」を構築する為に、今考えている天空レストランの「フードコート化」について知恵を借り、又本校を先方の生徒さんや卒業生の実習場所や働き場所として考えて頂くのだ。2回目の会談は11月26日に理事長と事務局長さんがご視察に見えられ更に話を詰める予定となっている。 


同時に私は現在経営を委託している6Rの調理会社さんである会社のG社長さんに学校に来てもらい、パン外販の状況の視察をお願いし、合わせてフードコート化や今後の体制等について議論をした。前向きな議論が出来たと思う。残った課題は千早赤阪村の「多聞尚学館」の給食事業であり、今副理事長が検討を進めている。来年度以降「原点に立ち返り」、校外学習の頻度を上げるが、京都とか他の施設で大金を生徒の保護者に費やせることから極力安価に実施できる場所を確保するために本校は「宝物」を有している。それは「自前の校外学習施設の多聞尚学館」だ。ここの調理業者も含めて一大改革を考えていかねばならない。