2025年11月17日月曜日

神社神道の旧制浪速中学校は「私立中学御三家の一角」と称された。

 朝一番から土曜日に行われた第二回中学校プレテストの成績判定会議を持った。中学校校長も含む拡大会議である。欠席率も対昨年比-3%で参加者が初めて250人を軽く超える数値であり、成績の良い受験生の多さが目立った。何としてもこれらの生徒の獲得が浪速中学校の体質改良に繋がる話だけに今後の作戦を議論した。どの私立中学も学習進度の進んでいる小学校6年生が欲しいのは当然であり、そこに「伝統と実績の力の差」が出てくる。我々は今や府内私立中学60校の中でトップ18位くらいの量的規模を誇るが、後発組として、今が一番しんどい局面であり、安定して10位以内のトップグループに入れるように頑張っている。 


しかしこれは口で言うほど易しいテーマではない。水滴で「岩を穿つ」ような艱難辛苦が必要だ。志を有し焦らず駒を進めれば決して不可能では無い。100年前、旧制大阪私立中学の先駆けとしてミッション系のM中学、仏教系U中学、そして神社神道の浪速中学は「私立中学御三家」と称された。約10年弱の募集停止した期間があるのが辛いが、過去を振り返り、先人を恨んでも仕方がない。バブル時代に再募集に踏み切って、その後私は低迷していた学校の「浪速改革」に着手し、今年自前の新校舎が竣功し、新記録の168人と言う入学者を得た。浪速高校は今や府内トップレベルの入学者を誇る私立高校に変貌した。浪速中学も必ずそうなると信じて疑わない。 


今日は10時から今回の機会で高校2年生の海外修学旅行イタリア行が機材の関係で実現できなかったB団の生徒190人を学校に召集をかけ「事態の説明と今後の方針」について詳しく説明した。会場の都合で別室には保護者にもご参加いただき、オンラインで同時中継とした。敢えて保護者と生徒とは同じ部屋とはしなかった。あくまで生徒が主体であり、理事長の顔と声が直接耳に届く場所が良いと考えた。大きな会場は冷えており、インフルにでも罹患させたら大変だと予防したのである。 


生徒は完全に理解し、私の説明後の退室時には「大きな拍手」を貰った。私は嬉しかった。本校の生徒は皆、良い生徒ばかりである。期末試験が終わった後、間髪入れずに再トライする。今度は高校教頭のD先生を管理責任者として帯同させることも発表した。「学校の姿勢」である。これで一連の問題は収束させ、今から細部での準備に入る。トラブった時に極めて速やかに対応策をまとめ、生徒に「誠意ある説明責任」を果たすことが組織管理の要諦である。私は生徒でも誠意を示すと言う事を大切にしている。エージェントの幹部は私に、びっくりしたお顔で、このような説明会であのような「大きな拍手と歓声が出る」光景を初めて見ましたと言われていた。組織のトップはある面、「アイドル的」でなければならないとは私の信念である。