2025年8月2日土曜日

千早赤阪村の多聞尚学館で頑張っている生徒の激励に赴く

 前半戦も終盤だから、何か「せくようにして動き回っている感じ」だ。公私ともにやることが多い。今日は「千早赤阪村の多聞尚学館」で学習合宿中の高校2年生60名の激励に行った。昨日高校校長が開校式をしているので私が敢えて行く必要はないのかも知れないが?、気持ちは行って激励してやりたいと思うのである。私にとって最も気持ちが落ち着き、休まるのは生徒と接している時で、この時が最も至福の時である。生徒が可愛くて仕方がない。今回の合宿のメンバーは「英数国ハイレベル講座」と銘打っているから容易にどのようなメンバーか分かるだろう。勉強が進んでおり意欲も満点、言動も素晴らしい60人である。

           校外学習施設、千早赤阪村の多聞尚学館

予定には無かったが時間があればこのように私は直ぐに飛ぶ。高校教頭に頼んで20分間を捻出し「学院長講話」を入れて貰った。そして必ず「お土産」を私は忘れない。近くに全国チェーン店の有名なお菓子やケーキ屋さんがあるのでそこで急遽品物を選んで私が昼食後のデザートとして持参する。生徒を甘やかせることではないし、媚びを売っている訳ではない。この暑い中、ただひたすらに勉強に向かっている生徒に何かしろの手土産を持参するのも教育の一つだと思う。生徒は理事長から貰った昼食後のお菓子に特別な味を感じ、その後の勉強も頑張ってくれるだろう。これが「情」である。人間社会で最も大切な事は情ではないか。 





これで私の前半戦は終わった。1月から7月まで本当に順調そのもので学校は「一皮も二皮も剥けた」感じであらゆるところにこれを感じながらの7カ月であった。生徒総数は3350人を超え、全ホームルーム教室は81教室という超マンモス校となったが校内は真逆に落ち着いた雰囲気に彩られていた。これは「何故だろう?」と思うが、答えは「より良い生徒が集まる学校」になったという事だと思う。間違いなく平均値は上がっている。幸せな話であり全ては管理職や教職員が全身で生徒の面倒をみてくれたからに他ならない。前半戦の終わりに際し、先生方に心から慰労と感謝の言葉を申し上げたいと思う。 

学校は7日から正門を閉じ、「夏期リフレッシュ休暇」として17日まで休業とする。18日から又エンジンのスイッチを入れ、2学期の始業式は8月25日である。今日で「理事長・学院長のアラウンド」は暫しの休筆とします。何か今年のアラウンドは自分で言うのもおかしいが「丁寧に書いた」積りであり、今自分で読み返しても納得できる文章であったと思う。読者の方々に暑中お見舞い申し上げ、同時にご支援頂いたことへの感謝を申し上げ前半戦終了のご挨拶と致します。

2025年8月1日金曜日

Naniwa Global Academy

 遂に8月となった。本当に早い。時が飛ぶように過ぎ去っていく。神道の世界では6月31日は「夏越の大祓」として特別な意味を持つが、私は学校文化では7月31日が1年の前半戦が終わった時として捉えている。高温多湿の我が国ではこの時期、毎日のこのうだるような蒸し暑さの中で生徒を教室に閉じ込めるのは酷だと考え、学校は休業とし、生徒には「夏休み」を与える。定常状態から離れて少し自由に過ごせるようにとの学校側の配慮は先人の知恵であり、教育効果を考えれば素晴らしい考えではないか。しかし今日的な学校では教室での授業こそ無いが、実際はあらゆる部門で教育活動は継続いている。見た目は休みのようであるが実態はあらゆるところで様々に動いている。 

月替わりの8月1日、昨日の終業式の翌日であるが、教職員は休みではなくて仕事だ。今日から「Naniwa Global Academy」と称して生徒の希望者82人に徹底した「英語漬け」の毎日を送らせる試みが始まった。今までは40人程度であったがほぼ倍増である。会話力の必要性がひしひしと生徒にも迫っていると感じているからこのように多くの生徒が集まったのだろう。8月5日まで「日本語使用禁止」の光景が続く。主管は(株)NOVAさんにお願いし、講師は世界各国から関西の有名な大学で学んでいる、言わば日本留学している留学生と講師のNOVAの先生、合計16人で対応してくれる。蓄積されたノウハウをベースに様々な試みを入れながら英語を「習うより慣れろ」の精神で頑張って貰う方式だ。 


8時30分に講師の方々を部屋に招き入れ、ご挨拶した。記念に開校100周年記念の「天孫降臨焼酎」をお一人づつにプレゼントして生徒を宜しくとお願いし、その後会場に移って私は生徒に英語でスピーチをして激励した。こういう場合少し気障かも知れないがトップが英語で生徒に語ることが重要だと思って私はブロークンであるが英語を使って生徒に語るのが木村流である。大切なことは「努力」であり、5日程度で英語が上手く使えることには成らないが、「英語を使う勇気」が重要だと私は諭した。今回を契機に英語の学習に努力し励んで貰えばこの研修会の意義はある。私のスピーチを聴きながら生徒の顔は輝いていた。