8/16、8/17と催された「大阪私立学校展」の正式報告を入試広報部のK教頭から受けた。来場者数は2日間合計で21,668人(1日目=11,867人、2日目=9,801人)でこれは昨年の19,288名を超えている。今年も事前予約制で入れ替えを行わず、2日間の開催であったが、昨年より2380人の増であった。昨日のアラウンドでも書いたが「私立学校完全授業料無償化の影響」がもたらしたものと考える。本校の相談件数は、昨年よりも12.5%増加となり、来場者数に対しての相談件数も昨年同様の割合になっている。天満と言う私学展の開催場所が大阪北部となるため、本校の受験者層の主力である大阪南部の参加者が少ない会場であったが、昨年よりも相談件数を伸ばせたことは、従来よりもさらに広い地域で本校の知名度が広がってきていることと考えられる。これは極めて重要な「兆候」であり、府内の全国区に育ってきていると言う事かも知れない。
今回の特徴は「中学入試」において小学生の来場者数が例年より少ない中で、昨年同様の相談数となったいりことで、特に、例年より4、5年生の相談者数が少し増加しており、将来の学校選びの場になってきていると考えられる。保護者も子供の進路先を見据え、先取りして考え始めたと言うことか。特に本校の新校舎に興味をもたれる保護者の方も多く、例年よりブースでの学校案内パンフレットを持っていていただける数が増加した。今後は、塾へのアプローチを強め、プレテスト参加・本番入試へとつなげていく必要がある。
「高校入試」に関して言えば、今年度も、女子生徒の相談は多かったが、それ以上に男子生徒の相談者数が多く、「例年とは異なる雰囲気」があった。回帰現象か振幅かもしれない。「浪速高校が良いと聞きました」や、「塾から勧められた」という相談者が多く、在校生や卒業生、又、塾からも評価を受けていることが強く感じられ、今までの本校の姿勢が高く評価されていると思う。今後とも「丁寧な対応、誠実な対応」がより求められるといえる。
全体を通して、中学校、高校入試とも「学校5日制」については、極めて良い反応であった。特に、土曜日の新しい取り組み、「Saturday Something Special (3S)」については、多様な入試や社会に対応する人材の育成という点で高い関心を保護者は抱かれ、私はこのアンケートやお話に我が意を強くした。「私学は土曜日も授業をしています」は最早本校では死語になりつつある。単なる授業ではなくて、もっと幅広い教育活動を土曜日に展開する期待をまざまざと知った。これは本校の大きな誇りとなっている。
他校の状況ではKF、MG、JS、KO、DF、OG、OU、MJ、KA列の高校等が、活気があったと見えた。今や大阪の人気校と言える私学も大学系列と単独派に分かれつつあるが、受験生・保護者の心の奥底には大学系列への安心感みたいなものもあるのだろう。しかし単独派と言えるKO、SF、GGさん等のお考えは知る由もないが本校に限って言えば、「浪速学院は今後とも単独派として生き延びていく覚悟」だ。大学まで路線が出来ていることが果たして生徒の為に良いのかなと思う気持ちがあり、現段階で方針などは決めていない。しかし遠い将来、何処かの大学系列に入るかも知れないが、その時は果敢に打って出る。その場合は「海外の大学も大きな選択肢」になるだろう。