今府内の公立高校は145校あるが、これは多過ぎで、半数が定員割れの状態だ。そこで少子化の進展で15年後のシミレーションをすると、適正規模は「41校減の104校で十分」だと見出しにある。これはお騒がせ週刊誌などの記事ではなくて大手新聞が昨日報じている記事だ。記事の大きさには違いが有るが全ての新聞社が報じ、中でも産経はトップ記事にしていた。大阪府教育庁が府の総合教育会議で議論し、公表したものだから驚くが、私はこの姿勢を高く評価したいと思う。これは感覚や感じではなくて計算値であり動かしようのない、真実の姿である。今後15年間で府内の公立中学校の卒業生は何と3/4にまで減少するという。恐ろしいことになった。41校もの公立高校がこの世から消えて無くなる。ここで私は問いたい?「私立高校は一体どうなの?」。
「木村は建設会社の社長か?」と親しい知人によく「突っ込まれた」が、確かに何時も建設の槌音がこの20年間絶えた試しはない。毎年毎年、投資をしては教育環境を整備してきた。計算すると実に120億円も投資したことになる。その結果、素晴らしい教員が集まり、「ここはホテルかリゾート施設か」と言われるばかりの美麗で機能的な校舎、そして「教育の中味」が受験生や保護者に受け入れられ今や全校生徒が3370人を超えるマンモス校に育った。稼いでは環境整備や充実に回し、手元には現金は必要最低限で回している。これがあるべき私立学校の姿だと信じて疑わない。
工事の稼ぎ時は今の夏休み期間中である。従って今年も例年通り多くの業者さんが入っている。まず「体育教官室の拡張と新たな女子更衣室設置工事」、そして「天空レストランの焼き立てパンコーナーの大改造工事」、そして中央館グランド側の「通路の屋根設置工事」、そして「グランドの芝生更新工事」だ。芝生張りは過日見事に完了し、体育の先生もグランドを使う部活動の顧問先生も大変に喜んでくれている。以上だけの工事で数千万円はかかるが、私は躊躇なく進める。15年後など「あっと言う間に」来てしまう。15年後浪速学院が生き残っている為に今何をすべきか、考え、それを着実に実現することがトップの責任である。
ぬくぬくと温かいところで耳に心地よい話ばかり聞いていては自分の為にならないと心得よと私は何時も生徒にも先生方にも自分自身にも言い聞かせている。組織の長たるものの責任は成長過程にある経験値が少ない若者への指導と激励である。浪速学院は生徒と教職員を大事にする、大切に思う、そのような学校を目指し実践している真っ最中である。その為の投資だから惜しんではいない。今後もどんどんやる。工務店の親方で結構である。