2026年9月26日土曜日

浪速中学校オープンスクール・・苦節20年

 今日は浪速中学校の「オープンスクールの日」であった。本日でもって高校、中学とも事前の学校開放は終わり、10月からは令和9年度入試の実践編が始まる。要は事前予備段階が今日終結する。ステージが大きく変わると言っても良い。事前予備段階といっても参加者の数は重要な判断数値であり、この数が少ないと言うことは余り受験生に関心、興味が持たれていない学校ということであるから、我々は常に過去の統計数値を眺めながら、今日のオープンスクールの参加数には敏感である。 


来月以降はもっと具体的に受験生との距離を縮め、間合いを狭めるプレテストや学校説明会になる。言い換えれば来年4月の入学式に来る生徒の顔がより明確に見えるようになるということだ。今春の中学入学者は191人、一昨年が168人だったが、今日のオープンスクールの参加者は昨年並みの数値になっている。これがそのまま入学者に繋がる訳ではない。我々は入試と言う行為で「選別」する作業に入る。受験生の希望をそのまま受け容れるわけではない。「入試」という関門が待っている。

 選別という表現を用いたが、これは些か過剰気味の不遜な言い方であり、正直、「勧誘」「呼び込む」の方が実態に近かったと思う。20年前、物凄い速さで迫りくる少子化の進展を徹底して理解し、一時期は「中学の募集停止」も当然視野に入れていた。しかし、もう一度「再挑戦」を決め、多くの困難を覚悟した。中学にはより多くの経営資源を投入し、組織的にも独立した中学校長を新しく設定し「新校舎まで建設」した。不退転の一大決心であった。現在大阪には私立高校は約96校、その内中学校を有している学校は60校だから1/3は高校だけの募集の学校なのである。中学校募集継続の意思決定背景の根本要因は中学があれば「中高一貫、6年スパンの教育展開」が可能であること、加えて「中学を併設している私立高校」という存在そのものが「あるべき姿」だと言う思いが消えなかったからである。高校一つよりは高校・中学と二つの方を持つ方が良いと思ったのである。 

そのような背景の中で敢えて「私立中学校を設置」しているのだから、とにかく「一定程度の入学者を確保」しなければ教育機関とは言えない。立派な大きな校舎は有るが中で学んでいる生徒は少ない、殆ど居ないという厳しい現実を私は経験してきた。一クラス30人程度の状態が7年間も続いた最後の頃に私はこの学校に奉職した。当然中学の募集停止は誰もが考える事である。しかし前述したように私は「逆張り」の手を打った。現在の我が国の小学校の数は令和7年度で1万8,822校であり、この数値は少子化の影響で年々減少しており、1957年の最多時には約2万6,988校であったという統計数値がある。それが現時点では1万8,822校と過去最少となっているのだから、本当に厳しい。今私立中学を開設する学校法人など有る訳がない。 


小学校の児童数は令和7年度で581万2千人、前年度より12万9千人減少し、過去最少となっている。この全国約600万人の小学生を公立中学と私立中学とで奪い合うのである。大阪府で言えば、公立中学は451校あり、そこに私立中学が60校だから、圧倒的に公立中学は強い。しかし教育の中味を糧として我々は今後とも公立中学相手にそして強い私立中学相手に頑張って参る。20年前60校のうち最低レベルにあった浪速中学が今春の入学者ではトップ15位に上がっている。悪くはないレベルだが我々は次の目標を定め、新たな手を繰り出して迫って行く積りだ。それは「浪速高校への接続と教育の中味に自信」があるからである。