我が「母国語」ながら日本語と言うのは実に多彩な表現があり、素晴らしい。つくづくと柔軟な言語だと思う。その一つに“様々な方法で物事に取り組むこと”を表す日本語表現も極めて多い。何故だろうか、私には分からない。「手を変え品を変えて」「あの手この手で」「様々な方法で」「色々な方法で」「様々な手段で」「色々な手段で」「あらゆる手づるを使って」「陰に陽に」「ありとあらゆる手を使って」「硬軟織り交ぜて」等々、それぞれニュアンスは異なるが実に面白い。今、私立中学、高校は手を替え品を替え、硬軟織り交ぜて生徒募集に躍起である。中学は今週末15日と16日で最初の入試が行われ、高校の方は大阪府内「教育相談」の真っ最中で、これも今週末でほぼ各校4月入学の生徒の数が凡そ読める状況になってくる。
2022年1月11日火曜日
手を替え、品を替えて!
2022年1月7日金曜日
令和4年新春拝賀式
「日乃本の國に生まれし 身のほまれ 勵め 徒とめや この學び舎に」
今から40年前の本校創立40周年に伊勢神宮祭主様であられた北白川房子王女様から本校に贈られたお歌である。房子様は明治天皇の第7皇女であり、後に初代の神社本庁総裁、伊勢神宮奉賛会総裁であられた。房子様直筆のこの歌詞を乱雑に物が溢れかえっていた新校舎建設前の古い校舎の倉庫の奥で見つけた私は驚き慄いた。そしてこの「宝物」を、直ぐに洗い、表装し、これを「学院和歌」とした。狙いはこれを学院神社に奉納する「神楽曲」とすべく平安時代から続く楽師家系の元宮内庁楽師長の豊英明先生にお願いして曲を付けて頂き、合わせて「振付」も頂いた。これを「尚学の舞」と名付けた私は以後今日のような新春拝賀式とか春季・秋季例祭で本校雅楽部の演奏で本校神楽部が大神様の前で舞って貰う様にした。もう随分昔の事になったが今でもあの時の興奮を思い出す。
今日の新春拝賀式は自前の神職が全てをご奉仕する。実は本校には実家が神社であり、皇學館大學で学び、神職資格と宗教教育免許を有した本チャンの神職が3人おり、実家がお宮ではないが神職資格を有する教諭がその他に2人いる。これら全ての神道科の教諭を私が育ててきた。当初は現在高校教頭になっているM先生だけの僅か1名で「この先の不安」は尋常ではなかった。必死で探し採用し育ててきた。もう安心である。拝賀式の後、部屋に来た彼らに私は「未来永劫、どんな事があっても神社のお祭りには手を抜いてはならない!」と厳しく諭した。これをおろそかにするようになるとそれは「本校転落の始まり」だとも言ったのである。学院神社の大神様あっての浪速学院であり、最重要であることを忘れてはならないと強調した。一つの遺言である。
新春拝賀式とは、3学期の始業式の前に行う、云わば学院神社への全校生徒・教職員の「初詣」であり、このような日は少しくらい肌寒い方が良い。ただ受験を控えている受験生を寒風にさらす訳には行かないから教室でのリモートに拠る拝賀とした。徹底的に時間短縮を図り御斎行出来た。雅楽部の奏でる尚学の舞の曲に合わせて舞う4人の神楽部の女生徒は「凛として」大変に美しく立派であった。
その後「学院長講話」となるのだが、当然オミクロン株から話を展開し、高校3年生、中学3年生の受験生への激励を行った。最後は「何事に対しても興味、関心を持つ」ことの大切さを諭し、両校長が執行する始業式へとバトンを渡した。もうこの歳になると「これが最後」と思い、ついつい話がくどく、話が長くなるので、これだけは気を付けているのだが2500人の生徒の心に訴える口説き、説法、説話、講話はそう簡単なものではない。しかし諦めたら終わりだから、私は生ある限りこの学校の生徒と教職員に「思いのたけ」を今後とも訴えていく。それが私の仕事であり責任である。令和4年、良いスタートが切れた。
2022年1月6日木曜日
産土ゴルフクラブ練習場完成!
「産土(うぶすな)神」とは、生まれた土地の守護神の事で、産土の神または単に産土ともいう。神道の世界では産土とは人の出生地の意味で,先祖伝来もしくは自分の生地を出自意識をもって表現する言葉である。従ってその土地の鎮守社またはその祭神を自分の出自との関係で生まれながらの守護神と信じて,これを産土の神,産土神と称する。高天原スポーツキャンパスの広大な土地の最高部の場所に本日、本校ゴルフ部の為の練習場「産土ゴルフクラブ(孔球倶楽部」が誕生した。ゴルフとは言い換えれば地面、すなわち土地とゴルフクラブの戦いであり、産土の言葉をお借りして産土ゴルフクラブ練習場が誕生したのだ。私が名付けた。「最終施主検査」が本日終わった。これで引き渡しとなる。
工事着工は令和3年7月、令和3年11月17日堺市から建築確認検査済証受領、令和4年1月6日施主検査。施設構成は①アプローチ練習場(グリーン215㎡、バンカー78㎡、ラフ372㎡)②シミュレーション練習場トラックマン1式(左右1打席)鉄骨造1階建71.2㎡)③打ちっ放し練習場(右3打席、左1打席)鉄骨造1階建45.5㎡④その他駐車場整備工事。施工元請は日本道路(株)、コンソーシャムとしてエタニティハウス、河村工務店、きんでん、阪神園芸さん他だ。皆さん、本当によくやってくれました。有難う!
1月中に身内だけで簡単な竣功式を行い、以後はゴルフ部の所管とする。これで私の仕事は一件落着だ。これで現時点では仕掛り工事は無い。今後の焦点は同じキャンパス内に設置する「高天原アリーナ」だが堺市からは基本的に開発許可は頂いており、「概念設計」も完了している。課題は何時着工するかだが、現段階では私自身見えていない。こういう時は暫くの間「様子見」とする。このアリーナはバドミントン部、体操部、卓球部、バレー部、バスケット部のイメージであり本校地の西館建て替え時のバッファーの意味もある。従って早急に進めると言う状況にはない。ここ15年間、毎年何某かの建設工事を休むことなく進めてきて「口の悪い人々」からは「木村工務店の社長」とまで言われてきた。暫く工務店は閉めて資金の内部留保に努めることにした。
今日から教育相談が始まった。令和4年4月の高校、中学の入学者数がどのようになるのか、大きな判断要素になる。正直言って内心「教室は足りるのか?大丈夫か?」の不安ももたげてきている。大きな、大きな学校になった。感無量だ。
2022年1月5日水曜日
虎は千里を往き、千里を還る
今日が本学院の「仕事始め」の日であった。生徒が登校して来る3学期の始業式は7日だが、それよりも前に教職員は走り出す。まぁ事前のウォーミングアップみたいなものかも知れない。朝9時から「最初の職員会議」があった。個人では1年の計は元旦にありだが、組織としては「1年の計は初出」にある。従って最初の職員会議で発する理事長・学院長のメッセージは極めて重要であると心得ており、何時も以上に時間を取って、現在の課題と展望について教職員に語る。話すのではなくて語るのである。約30分間、原稿など用意せず、起承転結を込めながら、重要ポイントは繰り返し、とにかく語った。これは数少ない私の得意とするところで頭に整理されていたものが、次から次へと秒速単位で言葉となって口から出て来る。
身近な職員は何時も言うが、他の人にはそう簡単に真似は出来ないと。確かに小さな組織だが、それでも150人を超える人々を雇用し、労働対価として給与を支払い、教職員の生活基盤を支えている組織管理者の私だからこそ出来る語りだと思っている。でもこれらは噺家のような独り舞台の独壇場のしゃべくりではなくて教職員への語り、説得、説明責任なのである。組織を守り、雇用している教職員への愛情溢れる私流の責任感と愛情がなせる表現であると思って欲しい。職員会議での冒頭の一句は今年の干支である寅から「虎は千里を往き、千里を還る」から始めた。この句はご承知のように虎は一日に千里もの距離を行き、さらに戻って来ることができる、ということで、活力に満ちた、行動力のあるさまなどを表す言い回しである。と同時に母虎が餌を待つ小虎の所に必ず戻ると言う母親の子供を思うがゆえの行動力を喩えることが多い。
職員会議の前に一人の男性教諭が部屋に来て「元日に女の子が生まれました」と報告に来てくれた。第2子で余程嬉しかったと見えて全身から喜びのオーラが出ていた。「お名前は?」と聞くと「絃(いと)」と名付けたと言う。良い名前だ。絃は弦楽器の中でも琴のような和楽器のイメージがあり、古風な雰囲気を添えられる漢字であり、音楽の才能に恵まれることを願い、また、弦楽器の音色のように、優美で人を引き付ける魅力ある人に成長するようにとの親の思いを込めて考えたものであろう。国語の先生だからこの辺は「お手の物」である。彼もこの寅年生まれのお嬢さんを強く立派に育てなければならない。その為に二人の子を持つ父親は強く、速く、良い仕事をして、何時までも健康でドンドン給料を上げる努力をし続けなければなるまい。
今日の私の話の主題は「働き方改革」であった。徹頭徹尾、この話に終始した。仕事の優先順位をつけ、集中力を高め、スピードを上げて処理をせよ。その為には自己の能力を更に開発して欲しい。自分一人で何でも出来ると思うな、チームを組め、時に管理職や他に頼れ、そして最後は「割り切り」であると、「開き直り」も許せると。「法や規則や内規」を忘れてはならないと。
2021年12月22日水曜日
12月理事会・評議員会 無事終了「異議無し!」
「以上、現在、我々執行部が今年の成果や抱えている諸課題について詳細にご報告し、ご審議を頂きました。最後に理事長提議の本議案につきご賛同を頂きたいと思います。拍手で以って確認いたしたいと思いますが、宜しいでしょうか?」との問いに対して「異議なし!」との声は拍手の音にかき消され、何時も以上の大拍手が会場に木魂した。これで令和3年12月理事会は終了した。今年は例年とは異なりコロナの事もあって8月理事会を無くしたため、5月以来7か月ぶりに行われた理事会・評議員会であった。最も8月には常務理事が資料を作成し、郵便物でご報告していたが、やはりお顔を見ながら重要な会議はするべきものだと今更ながら思った。求心力が高まる。
今回の主な議題は
①
9月中間決算の報告と監事監査の結果について
②
令和3年の働き方改革の進展と令和4年の骨子について
③
産土ゴルフ練習場の内容と最終予算規模について
④
令和4年入試に関する現在までの状況について
⑤
令和5年創立100周年記念行事に向けての体制
⑥
教職員人事について 等々
専任教職員の採用については法的には厳密には規定されていないが本校では理事・評議員の書類審査と面通しというか、候補者は理事会・評議員会のメンバーの前に立ち、決意表明をして貰い、その最終決議で承認されると規定している。今日も10月1日で専任として期中採用した教諭と事務職員の2名を最終承認いただいた。お二人とも立派な決意表明であった。又来年4月1日に採用することが内定している6人の専任教諭の候補者の学歴等が書類として提出され事前の書類審査となる。管理職は別として一般の若い教職員は「理事会・評議員会って?」と全く知らないし、今後も直接的には関与しないからせめて専任に採用された時に顔を見て貰う配慮を考えたのである。
2021年12月20日月曜日
一年の大詰め、今日は2学期の終業式
一年の「大詰め」は確かに忙しいが、これが労苦とは思わない。私の場合、逆に元気になる。12月は通常の業務に加えて、年内に終わらせるべき事項、けじめ、積み残したことの確認と実施、来年に向かっての準備等があり、全て「前向きな事」だからで気分は充実感に満ち溢れる。「仕事があることは幸せな事」である。伊勢神宮崇敬会のW事務局長さん、このお方は神宮会館の館長さんでもあり、本学院の理事を委嘱している。17日男性職員と女性秘書の人をお供にアルファードで、年度末だという事でご挨拶に見えられた。云わばVIPであり、こういう時は理事長自ら校舎をくまなくご案内する。
翌18日、土曜日はPTA成人教育委員会の企画でPTA有志による「華道研修」が行われた。講師は本校華道部の指導をお願いしている小原流大阪支部長のY様で今度は私からお貸ししている特別教室に出向きご挨拶を申し上げた。PTAのお母さん方は一生懸命に先生のお話を聞き、お正月用の生け花に取り組んでいた。私立学校であるから学校はPTAに対して積極的に後援し、PTA活動の活性化の為に出来ることは何でもしてあげるようにしている。
24日まで続くのだが来年度入試の「個別相談会」の数が想定以上の数で膨れ上がっている。中学入試、高校入試ともだ。嬉しいニュースだが休日無しで頑張ってくれている教頭、部長以下入試広報部員に頭が下がる。来年3月にならないと結果は見えないが「少なくとも昨年並みか以上の手ごたえ」を持てるのが充実感の源である。逆に学校説明会や個別相談会の数が昨年より少ないと幾分「意気消沈」してしまう。高校は大体見えてきたが課題は中学入試で年が明けたら具体的な動きになる。130人から140人、4クラス体制が見えてくれば「万々歳」であるが果たしてどうなるか。入試広報部の中学入試担当のY副部長は慎重居士だが何とか結果を出してくれるだろう。高校、中学ともに昨年並みで良い。逆に増え過ぎると教室が無くなる。「嬉しい悲鳴」もほぼ限界に来ている。
参拝後は全て教室に戻し「学院長講話」で北区の心療内科病院での放火事件やオミクロン株などについて注意し、「寅年」の意義などについても言及した。私は改めて生徒の避難通路について各自確認するように指導した。本校は複数の避難通路を用意しているが生徒は何時も使う通路しか知らないかも知れないと思ったからである。最後に明日からの冬休みを無事故で有意義に過ごし令和4年を気持ちよく迎えて1月7日の始業式に全校生徒、元気に登校して顔を見せてくるように話し終わった。
生徒が下校し、その後今年最後の職員会議とした。当然この1年を回顧し様々な課題について私は気持ちを込めて話した。そして来る年明けから3か月は卒業式、大学入試、本校の入学試験、等々がある。「3学期は年度の手仕舞いと令和4年度前の助走期間」であり、極めて重要な期間である。特に令和4年度は「教職員の働き方改革」について「主舵いっぱい」として大きく舵を切っていく旨の話を予告した。最後に今年1年の教職員の頑張りについて感謝と敬意の言葉を申し述べ、「来年も皆さんにとって良いお年であるように」で話を締めた。25日は休校日、26日以降に教職員のリフレッシュ休暇開始としている。これで公式の校務運営は終わり、「学校法人は22日の理事会・評議員会」が待ち構えている。
2021年12月18日土曜日
新採用教員研修会とICT研修会
「人事の季節」がやってきた。人事の仕事は、採用や配属管理の他にも教育研修の企画や実施、給与制度や福利厚生の充実、社会保険などの労務管理といった多岐にわたる業務がある。人事が果たす役割は極めて大きく重要である。それは私立学校を含む企業体にとって最重要な経営資源のひとつである、「人に関する業務をすべて担う」からだ。だから「人の事」と書く。仕事内容は大きく以下の5つに分類できる。・採用・雇用の管理、組織配置の企画、評価制度の企画、育成・能力の開発制度・環境整備、・労務管理であるが、中でもまず全ては採用から始まる。「初め良ければすべて良し」である。
良い人材は確かに時が経っても良いし、益々良くなるものだ。偶に腐っていく人もいるがね?駄目な人材は何時になっても駄目で、徐々に良くなることはあってもその歩みは「牛の歩み」である。結局駄目なものは駄目なのである。人事センター長の仕事は本校の次世代を担う人材、とにかくポテンシャルの高い人材を如何に採るかである。後で「失敗した」と嘆いても取り返しがつかない。基本的には「採用責任」があり簡単には「首」には出来ないからである。本校では現在浪速中学のN校長が人事センター長の職位を担っており、採用、配置、育成研修、評価まで行っている。立派なお人柄で教員の信頼を得ている素晴らしい管理職である。
このNセンター長が採用した令和4年度の採用内定者が本日登校して「4月に向けた研修」が始まった。着任後、「まごまご、ウロチョロ」させるのは申し訳ないから事前研修を実施するのである。その数、今日は19人。研修、校内見学、そして昼食を摂って頂き終わるが、採用面接から本日まで「一体どのような人物が来るのか」私は基本的に関与しない。全て人事センター長の専権事項である。それはまだ1年契約の常勤講師の先生だからである。採用から最大3年間で「専任教諭の採用可否」となった時に私の出番が来る。権限が理事長に移るのである。常勤講師3年間で見定め、本校にもご本人にもここは相応しくないと判断されたら「雇止め」となって契約を更新しない。そのようにして人事は回転し、本校に相応しい人材と私(理事会)が最終判断すると専任に昇格できるのが本校の採用システムである。
学校改革と共にこのやり方で今日まで来て、今や本校は素晴らしい教員集団、職員集団となってきたと思う。例えば昨日行われた「全教員のICT研修会」を見て欲しかった。ICT教育推進部長の企画の元、全教員が参加した研修会が行われた。5限目、高校では教科別8人の先生が、6限目では中学では5教科の先生が立派なICT教育実践授業の公開があった。それぞれに教科の先生が参観する風景は見ていて迫力のあるものであった。その後も研修会は続く。公開授業が終わるとリモートで推進部長が総括を行い、教科単位で「分科会」が行われた。私は高校、中学の全公開授業を短い時間であったが参観して回った。一言で言えば「感嘆・感動」であった。学校の先生が自ら研修しレベルを上げる風景を見ることほど幸せなことはない。
「本当に良い先生が揃った学校になったなー」という感慨だ。公開授業を担当した先生はそれぞれに工夫をし、ICT教材を用意し、一生懸命に取り組んでくれていた。だから生徒はクロムブックと言う端末を簡単に使いこなしている。当然板書もしながらの「ハイブリッド授業」もあった。しかしICT教育の目標は「如何に生徒に深く分かって貰うか」であり、あくまでそこが到達点である。ICT教育は教師の熱意がいとも簡単に生徒に伝播する。そう意味でまだやんちゃな中学生へのICT授業は簡単そうで難しいと思う。ICT授業をお遊び授業にしてはならない。特に私は社会歴史のS先生(男性2年目)と英語のM先生(女性3年目)のICT教育が印象に残った。「熱い」のである。この熱いのが良い。本日新採用研修会に参加した方々も熱くICTを使いこなす先生に育って欲しいと思う。大いに期待している。