2024年7月8日月曜日

現実は時々刻々変化するが常に理想に近づける努力を!

 早朝、1カ月ぶりに建設中の新中学校棟の現場に赴き、その様子を伺った。心の中ではもっと足繁く、現場視察をしたいのはやまやまだが、学校と言うところは色々とあって、優先順位を考えて行っている。又「今日は行って見るか」くらいの軽い気分では現場の人に悪いし、又気分が乗らずに建設現場に顔を出すのは良くないと言うのが私の主義であるから、大体1か月ピッチとしている。元来現場では長袖の服装が正しいが、短い時間なので工事を中断して貰って半袖を許して貰った。視察後の印象は一言で言えば「竣工したら素晴らしい校舎になること、間違いなし!!」と改めて感じた。今の西館の中学教室よりかは広く取っているので余裕がある感じが極めて良い。躯体は5階まで出来ており、後は最上階の6階と天井の床だ。工事資材の搬入に使う揚重機が前回の視察時後に設置されており、それに乗って5階まで一挙に到着した。 



エレベーターの位置は学院神社の中心になるように持って来ており、今日は揚重機からの眺めであったが、シースルーのエレベーターから見る正門玄関、学院神社、神社前広場、中央館回廊等はまさに「一見に値する」光景になると容易に想像出来た。又特に2階部分の校長室、職員室、来客応接室からは神社が遠く「丸見え」な感じである。2階でエレベーターを出ると、ホールからは一挙に職員室が眼前に広がり、生徒や保護者、ご来客など驚嘆されるのではないか。これから内外装工事が始まるが私は「気力を充実させ」ウヲッチする積りだ。最後は色彩などの「意匠性」がものを言う。垢ぬけておしゃれで、機能的な近代的建物で無ければならない。しかし今日の視察で益々その実現を確信した。 





午後からは「1学期最後の校務運営会議」があった。その前には産業医ご出席の元で「安全衛生保健委員会」があった。私は居並ぶ幹部教職員に少し早いが慰労の言葉を述べた。期末試験も終わり、中学は20日の終業式、高校は31日の終業式まで特別な学校行事が続く。ハイライトは21日から31日までの高校の「伊勢修養学舎」と中学の「伊勢HR合宿」であり、この他にも特別授業、特別補講、受験対策講座等が「目白押し」である。世間の人は「学校は夏休みが長くて良いですね」と昔は良く言われたが、最近は余り聞かない。それも学校と言う塀の中を社会の人々は知って来たということだろう。今日的学校はとにかく時間に追われて忙しいのである。 


2学期からは学校は「様変わり」して「学校5日制」がスタートする。5日制と言っても土曜日は休みではなくて「形を変えた取り組み」を検討済みでありこれを20日にまず理事長・学院長から全校生徒と教職員に「9月1日からやるぞ!」との開始宣言を公式に行う予定だ。試行錯誤しながら中身を高めて行きたいと思う。生徒にも教職員にも「ゆとり」を持たせ、自ら考え自ら行動する人材を育てる方向に少し重きを置くのだ。何でもかんでも一方向の教えると言う行為から教師も脱却し、育てると言う感覚を持たせていきたい。理想と現実は違うと言うが「現実を理想形に近づける行為」は決して間違っていない。